春季彼岸会

平成16年3月20日の記録

(平成17年の記録はこちら)

 

霊廟・霊園・納牌堂

合同大法要

信徒会館の受付にて芳名帳に記入する檀信徒
記帳を済ませ家族で本堂へと額ずく。

午前11時 

いよいよ大本堂にて大法要が始まる。

 

本堂に入れず外で待っている方が多い為、お詰め下さいと促す修行僧

ご協力をお願いします!…。 

 

行堂が鐃の後始まる(囲繞讚歎想)

 

共に読経する檀信徒の方々

 

太鼓の音に合わせて道場を荘厳していく。

 

今年は、東公園より主管様が先祖供養の焼香に来駕された。

  

山首に続き式衆が飯・水・香を捧げる(施餓鬼会式)

 

第一、第二、第三の霊廟加入者そして西身延霊園・仏舎利塔納牌の精霊に

ご回向、お彼岸中日の供養を檀信徒を代表して導師(山首)が言上する。

参拝者焼香

長蛇の列が出来、それぞれのご先祖に対し香を施す。

 

山首謝辞

本年もこのように多くのご参詣を頂きましてありがとうございました。
毎年申し上げている事ですが、お彼岸とは3月17日から3月23日までの1週間を
「春彼岸」と言いまして、この1週間のまん中の日「春分の日」のことを「中日」
とします。今日ですね。科学的にはお日様(日天)が地球の赤道の上をてらして、
昼と夜の長さが同じになる日です。周知の如く彼岸は、春と秋の2回ありますが、
本日の春季彼岸のことを「彼岸」と一言で顕し、秋の彼岸のことを「後彼岸」と言
います。 本佛寺では、後彼岸に川施餓鬼を奉行しご先祖のみならず、殉難殉死の精
霊にも御回向申し上げていますね。そのように区別しています。さてこの彼岸は
「向(む)こうの岸(きし)にたどりつく」ということを簡単にしたことばです。
私達のいる娑婆世界をこの岸と書いて「此岸(しがん)」として、死人が「此岸」
を離れて、亡くなった方が沢山いる美しい所(寂光土)へ行くことを「彼岸」とさ
れています。これは仏典にはないお話ですが日本では千二百年前から伝えられてき
たものですので私達の先祖は知っている事になりますね。復習として記憶下さい。
 今年の案内状に書きました、鶏インフルエンザや狂牛病の問題は「生かされてい
る」ことを感謝する姿勢が問われていると私達は認識しなくてはなりません。すな
わち食前に「いただきます」と言う行為は「大切な生命をいただきます」という意
味だからです。鶏が殺傷される場面を繰り返し映し出す映像に私は合掌せずにはい
られません。平気な顔で放送するメディアに憤りさえ感じます。子供達への教育に
も歪んで伝えられていくことになります。このことが命を尊ばない昨今の社会情勢
を映し出していることなんです。人間の命も簡単に「悪いから排除するため殺しま
しょう」って考えになるのでしょう。これは飛躍ではなく現実ですね。拝むことの
大切さを忘れると、こうなってくるのです。お彼岸にあたり特に大声で申し上げた
いところです。例えばテロを起こす人たちを公で供養したりしてみれば、それを見
たテロリストも何かを感じてやめるかもしれませんからね。いつも申し上げている
ように「祈り」とは懺悔と感謝です。心に必ず持って繰り返してお考え下さい。
 どうぞ、皆様も社会浄化を目指して信仰して頂きますようお願い申し上げます。
        
 
 

 

仏舎利塔での御回向

  

 

ようやくお弁当を開く檀信徒

 

清淨な供養をこうして終える春彼岸です。

山首のご挨拶の通り意義ある祭りです。

来年も健康で、御参拝されて下さい。

 

 

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