4.4 ツェルマット滞在、

      ローテンボーデンでスノーボード

朝焼けのマッターホルン 朝7:00姿を見せていたマッターホルンも、朝食を摂っているうちに段々白いベールが降りてやがて見えなくなり、ついに雪がちらつきはじめた。ブライトホルン、ポリュックスに登るつもりでいた我々も計画変更せざるを得なくなり、9:00頃まで頭を悩ませる。ツェルマットの街をぶらつくのもいいが、折角フレデリックが居るのだからと思って、スノーボーディングを教えてもらうことにした。相棒はどうやら気乗りがしないらしく、部屋に残る。

 しかしボードのレンタル料と二人分の登山電車・リフト代だけで軽く1万円を超えてしまい、ゲレンデのレストランで摂った昼食代も結構金が掛かって、随分の豪遊になった。それに当然の事ながら天気も悪く、あたりは真っ白で、雪面さえ良く見えない有り様だ。ローテンボーデンで遊んでいるという喜びも何もなく、実は暗い気分だった。

 スノーボード自体は初めての体験で面白かった。最初よく転んでいた僕も夕方には何とか積極的に板に乗ることが出来るようになってきて、スキーとは違う浮遊感が愉快だった。フレデリックが「進歩が早い。一週間もやるとスキーより上手になるよ。」と言ってくれた。時々霧が切れてクラインマッターホルン、ブライトホルンなどが姿を覗かせた。その幻想的な風景の中で、僕はやがて、来てよかったと思うようになっていた。


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