「あとがき」の p.205 から引用する。
この本は身近にエントロピーを「感じ取る」ことを目標に書いたつもりなので(後略)
「あとがき」の p.205 にある脚注におもしろいことがかかれている。
実は、エントロピーという言葉は駄洒落が作り辛い単語なのだ。 日本語やモンゴル語を含む「アルタイ諸語」には「ラリルレロ」から始まる言語を持たない性質がある。 試しにラ行の動詞、副詞、形容詞を日本語で探してみるといい、なかなか出て来ないだろう。 だから「〇〇エンとロピー〇〇」という駄洒落を作ろうと思っても後半がうまくまとまらないのだ。
日本語は日琉語族という形で、広義のアルタイ諸語に含まれるらしい(Wikipedia の「アルタイ諸語」の項による)。 今の元号「令和」は漢籍に典を取らない日本の古典から取られたということでありながら、 ラ行で始まるのはちょっとおかしいと思ってしまった。もっとも、今述べたことも誰かの受け売りである。誰が言っていたかは忘れた。
このページの数式は MathJax で記述している。
書名 | ゼロから学ぶエントロピー |
著者 | 西野友年 |
発行日 | 2004 年 10 月 10 日(第1刷) |
発行元 | 講談社 |
定価 | 2500 円(本体) |
サイズ | 216p 21cm |
NDC | 426.55 |
ISBN | 4-06-154669-4 |
その他 | 草加市立図書館で借りて読む |
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