宮村一夫:ゼロから学ぶ元素の世界

作成日:2024-03-20
最終更新日:

概要

「まえがき」から引用する

本書は担当していた1年生向けの必修講義「無機化学1」の参考書とする目的で執筆を開始した。(中略)第1章から第3章までが相当する内容である。(中略) 原始の電子状態に基づいて周期表の形が決まる仕組みである「構成原理」はとても単純明快であるにもかかわらず、 高校の教科書で取り扱われていないのはとても残念である。(中略)本書で周期表の「構成原理」の理解を深めてもらえれば幸いである。

第4章から第6章は、量子論の解説である。かなり癖のある構成になっており、他の書にはない論理構成なので、一度、オーソドックスな講義を受けたうえでお読みいただくと、理解が深まると思う。

感想

周期表の構成原理というのは、原始の中の電子は起動の安定性の順番に従って収容されること、また安定性の順番は殻(K, L, M, N...)と軌道(s, p, d, f...)の組み合わせによって定まっていることを指す。 本書 p.24 の表 2-2 によれば、構成原理の具体的な順番は、安定から不安定に向かう順に、1s, 2s, 2p, 3s, 3p, 4s, 3d, 4p, 5s, 4d, 5p, 6s, 4f, 5d, 6p となる。

ゼロから学ぶシリーズ

数式記述

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書誌情報

書名 ゼロから学ぶ元素の世界
著者 宮村一夫
発行日 2006 年 12 月 20 日(第1刷)
発行元 講談社
定価 2500 円(本体)
サイズ 199p 21cm
NDC 430
ISBN 4-06-154668-6
その他 草加市立図書館で借りて読む

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MARUYAMA Satosi