この本に何が書いてあったか、実はほとんど覚えていない。
基礎理論中心の本。
BASIC による階層型ネットワークの認識と学習。中身は見ていない。
C++ によるニューラルネットワークの扱いを示す。 クラスの構築方法をこの本で学ぼうとしたのだが、挫折した。 現在は処分して手元にない。
この本は既に別ページで紹介している。中小企業診断士の本の紹介でである。 このときは、プロジェクト管理、事業計画の要諦がこの本で簡潔に記載されている、 という理由で載せたのだった。 さて、久しぶりに本文を見てみた。本を買った当時の知識はとうに忘れ、 最先端の知識ももはや持っていない。今言えることは、 本文の最後の演習 「貸し付け評定システムに対する yes-no 貸し付け信用評価しきい値を定める方式について述べよ」 に対して、ニューラルネットは単なる候補の一つである、とはっきり言えてしまうことだけである。
ニューラルネットワークの実装にあたって、当時参考にしていた本の一つである。 虫干しを兼ねて久しぶりにパラパラとめくってみたところ、思いも寄らぬ発見があった。 こんな文章があった。
「人のいやがることを進んでやりなさい」
という文がある。この「人のいやがること」というのは、次の2つの意味がある。
- (たいへんよいことだが)誰もやりたがらないこと
- 人が、やられるのをいやがること(たとえばいじわる)
もしこれを学校の先生がいった場合は、私達は当然 1 の意味に解釈する。これは、 先生が2 の意味のことを先生がいうはずがない、という知識(世界観)を持っているからである。
これはそっくりそのまま私のページ「 メビウスのことば 」で紹介したネタではないか。 誓っていうが、私のネタはこの本から意図的に盗んだものでは決してない。 きっと別の所で聞いていたのだろう。ひょっとしたら、この本を見て潜在的意識に残っていたのかもしれない。
話を戻して、この本ではニューロに期待する応用技術を多く挙げている。 その一つが世界観の構築であったのだ。今思うと「何とだいそれたことを」とあきれてしまうが、 そのぐらいの勢いと傲慢さがあったほうが学問の進展があるのかもしれない。
ソースプログラムが巻末に多く載っている。今となっては内容も古くなってしまったし、 ソースプログラムもこのまま試すのは無理があるだろう。 リファクタリングする価値があるかどうか、ということころだろうか。 結局この本も詳しく読まなかったので、何も言うことができないのが残念である。 問題の選び方は、理論的というより実践的、現実的ではある。
原理が簡単なわりに、多くのことができるのがアソシアトロンということがいわれている。 この本を買った当時は全く読んでいなかったが、 今改めて読むと面白いことが書いてある。たとえば、 アソシアトロンによるゲームの学習、という項目がある。 将棋の局面が理想像として取り上げられているが、 実際の例では石取りゲームが学習例として研究されている。
時間があればプログラムを組んでみたい対象である(2009-03-10)。
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