裏表紙から引用する：
上司に「人工知能でいい感じの成果を出してくれ」とあいまいな指示をされたとき、 本書で学んだことが活きてくるに違いありません。
本書のサポートページは下記にある。
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118253/
この概要で引用した上司のあいまいな指示は、本当にありそうだと納得する。 そして指示をされた技術者は泣く。泣いた後でどうしようかと考えてこの本を見るといいだろう。
9章は 「Uplift Modeling によるマーケティング資源の効率化」である。 ここでは「コンバージョン」は無定義語として述べられている。はて、コンバージョンとはどういう意味だろうかと考えて、 英和辞典を引いてみた。「改心」という意味があったので、きっとこれだろう。 一方、Uplift Modeling については説明があり、 「疫学統計やダイレクトマーケティングにおいて活用される機械学習の手法です」とある。 さて、p.190 では、表9-1 Uplift Modeling の四象限が掲げられている。これはおもしろい。一番面白いのは、 介入行為がなしの場合にコンバージョンするのに、介入行為がありの場合にコンバージョンするセグメントがある、 というのだ。このカテゴリは「天邪鬼」と名づけられている。俺も天邪鬼になりたいものだ。 もう少し説明すると、天邪鬼の例として、「借金の返済状況について確認の連絡をすると早期返済してしまうお客さん」 を挙げている。これには注釈があり、「銀行の収益源は利息であり、借入金の早期返済は収益の減少につながります。」 とある。そうなんですね。借りた金はすぐに返すのが、銀行をもうけさせないこつなのだろう。
サポートページからたどれる誤植情報の他に、私が見つけた誤植は次のものがある。
p.97 本文の上から 7 行め
誤：少し泥臭いですが重要な教師データの作りにについて学びます。
正：少し泥臭いですが重要な教師データの作りについて学びます。
| 書 名 | 仕事で始める機械学習 |
| 著 者 | 有賀 康顕, 中山 心太, 西林 孝 |
| 発行日 | 2018 年 1 月 15 日（初版第１刷） |
| 発行所 | オライリー・ジャパン |
| 発売元 | オーム社 |
| 定 価 | 2800 円（税別） |
| サイズ | A5 判 |
| ISBN | 978-4-87311-825-3 |
| その他 | 越谷市立図書館で借りて読む |
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