![]() |
過去の日記置き場です。 いちおうしばらくは置いときます。 |
コンビニクーラー(6月3日) 皆さん、このごろすごーーく暑いと思いませんか。 涼しい北海道から本土に復帰した我々にはこの暑さはつらい。あまりにもつらい。そして北の気候がまさにぴったしだったうちのふさふさ猫ズにとっても、おそらくこの夏はひときわきびしいものになるのではないだろうか。 現にスオミとこゆめはすでにハゲハゲである。すおちゃんは「妙にしっぽだけ太い三毛猫」への道を着々と歩んでいるし、こゆめなんかもう「妙にしっぽがゴージャスなアメショもどき」の称号を受けてしまったくらいだ。(誰から?) あ、でも、ハゲハゲになったってことはこっちの気候に適応したってことだからいいのか。そうね、猫ズの成長(?)を喜ばなくっちゃいけないのね。でも、ちょっぴりさびしいな。しくしく・・・ ちなみにアイノとカールのハゲ度は女の子たちに比べるとイマイチではあるが、やはりさすがにじわじわとハゲが進行していることは否めない。おもしろいのはアイたろうくんで、ほとんど「しろねこ」という印象だった毛色が、毛が薄くなってきたことで最近だんだん濃く見えてきたのである。なるほどねぇ。それにしても夏毛になると茶色っぽくなるなんて、どこまでもウサギのようなヤツ・アイノといえよう。 もとい!ニンゲンも暑ければ猫も暑い。ハゲたりといえど北欧の猫に、関東地方の夏はぜったいキツいものがあるはずだ。 ということで最近、猫たちのためにクーラーのスイッチを入れる毎日である。あ、猫のためですからね猫のため。決してニンゲンがひよわなせいですぐ暑さに負けちゃうんだなんてことは・・・・・・ゴホゴホ。おとっつぁん、それはいわない約束よ。 もっともさすがにまだ6月になったばかりなんだし、ホントはちょっと窓を開けて風を通せばなんとかしのげる程度の暑さなんだと思うことは思うのだ。実際いまのところ、よほど暑くないかぎりは窓開けでしのいでいる。だが問題はニンゲンの留守中である。この物騒なご時世、窓をあけっぱなしで出かけるわけにもいかないし、それ以前にヤツらには網戸を開けてしまった前科もあったりするのである。ワタシにはとても窓を半開けで出かける勇気なんてありません。 するってーと、どうなるか。答えはひとつ、留守中もクーラー稼動大作戦である。思えばスオミがひとりっ子のころ、クーラー入れっぱなしで会社に行ってたために電気代うなぎのぼりであったことはまだ記憶に新しい。正直あれはイタイなぁ・・・でも、閉め切った家に何時間もおいとくわけにもいかないし、やはりココは金で解決するしかないのか。(・・・・・) はっきりいって省エネに逆行する悪のご家庭だが仕方がない。でもね、でもね! そうなんです、いずれクーラーで解決するしかないのはわかってるんです。でもいきなり6月からってのはあまりにもひどくないですか???暑くなるのがはやすぎーーる!!さすがにまだクーラーがんがんつけっぱなしにはしたくなーい!! ところが、そんなジレンマを解決してくれるかもしれない素晴らしいグッズが彗星のごとく我が家にやってきたのである。 その画期的なマシンの名は、コンビニクーラー! ・・・・・・ なんかイマイチありがたみのない名前ですねぇ。というのは置いといて。 これは何かというと、ワタシの好きなメーカー・シャ○プさんの新製品なんですね。ちなみにキライなメーカーはソ○ー。・・・ゴホゴホゴホ!! えーと、今のは関係なし。要するにコレはマイナスイオンを出してくれる系の除湿機なのだが、なんとマイナス5度の冷風も出してくれるというのが他の除湿機とちょっと違う点である。 除湿&冷風!そしてマイナスイオン!! しかも電気代は1時間5円(広告の宣伝文句(C))!! コレはいい!これなら一日つけっぱなしにして出かけても(電気代的に)安心だし、除湿だけでもかなり家のなかはさらっと快適になるところにもってきて、冷風まで出てるのである。猫ズが暑くなったら、風に当たって涼めるではないか。 まさに我が家のために企画されたような商品っ!!(そうか?) ということで、今日いきなり衝動買いしてきました。(・・・・・・) やせてもかれても「物欲大魔王」とまで呼ばれたこのワタシ!老いたりといえどまだまだ若いもんには負けん!のである。わはははは!(←?) さっそく試運転してみたが、ニンゲン的には結果は上々だ。なによりも、ほんの何時間か運転しただけでたっぷり水がとれたのにはおどろいた。う、うちって、こんなに湿気があったのか・・・なんかキノコ生えそうでこわい・・・ そして肝心の猫ズは!! いまいち無関心でした。(・・・・・・) まぁこんなもんだよね、ニンゲンがよかれと思ってしたことなんて、いつだって、いつだって・・・! でもねでもね、さっきついにすおちゃんが「あら、この機械の前ってもしかしてすずしい?」と気づいてくれたみたいなんですぅぅぅ。で、いまマシン正面であざらし状態になってそよそよしながらへたれ寝りしています!!ああすおちゃん、いつもありがとうーーー。 そんなわけで、しばらくはこの除湿&冷風で乗り切ってみたいと思っております。さすがに真夏になったらきついけど。もし効果大だったらまたご報告しますので、毛の長い猫と暮らす皆さんもぜひご一考を。っていうか、猫よりニンゲンがうれしいマシンかもしれない。マイナスイオン、ステキーーー!!もっとも出てるんだか出てないんだかよくわかんないけど。(・・・・・) |
ありがたみゼロ(6月5日) きょうは・・・というか、昨日はこゆめの2歳の誕生日でした。 思えばちっちゃいこゆたんがはるばる北海道にやってきてからもうすぐ2年。かわいいわブラックだわ食い意地だわニンシン出産しやがるわと怒涛のような日々を送ってきたこゆめ様ももう2歳、っていうよりこれでまだ2歳だとは。(・・・・・・) す、すごいねこゆたん・・・正直頭がさがります。人生の先輩と呼ばせてください。(←?) それにしてもこゆたんときたら、出産子育てまでしておきながらナゼこんなにちっちゃっこくてカワイイんだろう。これだけ食ってるんだから避妊手術すればあっという間にでっかくなるだろうと思ってたのに、今のところほとんど変化ナシである。いや、それでもおしりのあたりをさわると心持ちぷにっとしてきたんだけどねぇ。といっても、前は「ゴツゴツ」ってカンジのホネ感覚(?)だったのがやっと少しやわらかくなったという程度だからまだまだ全然太り足りないのである。うーん、いまだにこねこみたいなルックスの経産婦、おそるべし。 そうかぁ2歳か、と改めてこゆたんを見れば。 相変わらず顔もちっちゃいしお目目はくりくり大きいし、尻尾はフサフサだけど体はすっかりハゲだし、やっぱりおくちだけちょっぴり黒いヘビメタメイクがまぬけだし、声はあんまりかわいくなくてぴゃーぴゃーだし、いつも人の安眠を妨げる食い意地だけの女だし、足にはミスプリントがあるし、ワタシがトイレを掃除すると必ずむりやり何かしら出しやがるし、ホントにこゆめときたらどうしようもなく邪悪にかわいい。(←一部不適切な内容含む) ああ、こゆたん!しみじみこゆめちゃんがうちにいてくれるのがうれしいです。いいの、愛されてなくっても。こゆめはワタシを「ゴハンおごってくれる援交オヤジ」くらいにしか思ってないかもしれないけど、それでもいいんです。しくしくしく。愛は寛容であり、愛は情け深い。愛は自分の利益を求めない。そして愛とは決して後悔しないこと!・・・アレ?? などと悟ってはみたものの、ホントはこゆたんには謝らなくてはいけないことがある。 だってねぇ、猫もよんひきともなるとやっぱし少々記念日関係に疎くなりますよね皆さん!(そうか?) なんと今回は当日までなんの贈り物も用意してないどころか、実は4日の朝にふとケータイを見たら待ち受け画面に「こゆたん誕生日」とでっかく出ていたために、かろうじて「うおっ、そうだった!!」と思い出した!・・・なーんてことはこゆめ様にはナイショである。あははは。よかったよかった、ケータイに入れといて。 ・・・・・・・・・ こ、こゆたんごめんねーー!!!でも当日たまたま忘れてただけで、「もうすぐこゆちゃんの誕生日だね!」というのは一週間くらい前からときどき話題にしてたんだよ・・・ホントだよぉぉぉ。 でももしうちの連中がもしニンゲンだったとすると、こゆめは間違いなくいちばんそういうミスに怒り狂うタイプであろう。「わたしの誕生日を忘れてたわね!それってもう愛が冷めたってことなのね!きーっ!!」ってカンジ?そんで三日くらい口もきいてくんなくなったりして。ぞーっ。しかも半分くらいは本気で怒ってるんじゃなくって男女間の強弱関係を強化するための駆け引き。ぞぞーっ・・・!!そんで、しまいにすごい指輪とか買わされたりするの。ああ、こわすぎ!女ってホントこわいですよね。つくづくワタシ、ニンゲンの男じゃなくてよかった・・・(←?) とにかくやっぱし美人妻の扱いはデリケートにしないといかんということだ、あかお。でもそんなのキミにはぜったいムリだよね・・・よかったね、キミたちニンゲンじゃなくて猫で。 そんなわけで特別なイベントっぽいことは何もなかったんだけど、「こゆたん誕生日すぺっしゃる!」ということで猫缶たっぷり開けてあげました。いや、別にこゆめだけにあげてるんじゃなくて全員食べてるんだけどね。我が家では誕生日も連帯責任(?)になるので、当事者のみならず全員がシアワセを味わえるのである。社会主義的でなかなかよろしいではありませんか! でも。 たかが猫缶じゃー、あんまりいつもと違わないような気がするのはワタシだけだろうか。いや、たぶん猫ズもそんな気がしているに違いない。っていうか、なにかのイベントだとはカケラも思ってないことに500カノッサ賭けてもいい。(・・・・・・) せっかくのこゆめ様誕生日ディナーだというのに全然ありがたみがないってのが泣ける・・・やっぱりまぐろの落ちくらい買ってあげればよかった。ホントごめんなさい。 とにかく誕生日おめでとう、こゆたん。はやく大きくなってね!(←?)
|
きっくり腰の逆襲(6月11日) こんにちは。約一週間のご無沙汰でした。おひさしぶりです。毎日暑いですね!皆さんお変わりございませんでしょうか。ワタシは変わりまくってます。(・・・・・・) そう。このところバイトをはじめたこともあって更新ペースは落ちていたとはいえ、ココまで長期にわたって日記さえ書いてなかったのにはもちろん理由がある。それはっ! かつてワタシを恐怖のズンドコに突き落としたあの懐かしい痛み、ココは地獄の三丁目的疼痛でヒトを混乱の坩堝に叩き込んだ悪魔の業っ!!(←おおげさ) もとい! 恐怖のきっくり腰の再来!!!である。 前回のきっくりで味わった「これってもしや、ぎっくり腰・・・!?」という衝撃、「な、なぜワタシが・・・!!!」という困惑、さらに「っていうか、もしかしてワタシってワタシって、めちゃくちゃババくさくないかーーー!?!?!?」というそこはかとない屈辱感もいまだ生々しい今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。忘れもしない北の地のさわやかな晩秋の日から9ヶ月、あの恐怖と戦慄が再び帰ってきた!!きっくりストライクスバック!である。(・・・・・) そういうばかな話はともかくとして、あまりのことに掲示板にはちょっぴり状況報告をさせていただいていたのだが、改めてどういうことだったのか書かせていただきますとですね。 その事件が起こったのは土曜日のことであった。特にナニをしていたというわけでもなく、ただ座った状態でごく普通に体を左にねじって、隣の椅子に置いてあったカバンの中の財布を出そうとした、それだけなのに!! その瞬間、「ぴきーーん!」と閃光が散った。(・・・・・) うわっ、腰が、腰がぁぁぁ。と思ったときにはもう廃人。「いででででで」と叫びながら倒れる場所を求めて膝をつくワタシのナミダでかすむ視界には、突然の事態にびっくりして「なんかわかんないけど、安全距離をとっとこう!」と散っていくスオミとこゆめのつめたい後姿、そして「きゃー!きゃー!!」とわけもわからず恐怖のどん底で逃げまどうアイノの運動神経わるそうなぴょこぴょこのケツが夢のようにぼんやりとうつるのみであった。・・・これってなんかいやなユメだなぁ。 やっちまった瞬間に「今度こそいったか!?」と確信せざるを得ないこの痛みは、明らかに前回のアレよりも強く激しい。転がってもイタイし動いてもイタイ。少し落ち着いてきて立ち上がろうとしてもなかなか立てない。そう、少しでも腰のあたりを曲げようもんなら「いっでーー!!」と叫びたくなる疼痛が走るのである。しかしこういうときってアレですね、叫んでもしょうがないんだけど少しは気がまぎれるから思わず叫んじゃうもんですよねぇ。 そもそもこないだはまだいい。アレはすごく重い荷物を「えいやっ!」と持ち上げようとしたら死兆星が見えてしまった(・・・・)というだけのことだから、きっくりの因果関係はきわめて明白なのだ。 しかし今回のはいったいなんだ!!重い荷物どころか、だらーんとだらしなく座ったポーズからちょっと腰をひねって横を向いた、その拍子にどうやったらこんな決定的なシステム障害(←?)が発生するというのだぁぁぁ。 めちゃくちゃイタイうえに、こんなのが原因かと思うと果てしなく我が身が情けなくて心もイタイ。しかも今回、痛みもだいぶ本格的である。なにしろ座ろうと思っても痛くて椅子に座れないし、横になろうとしても「ぎゃー、いででで」なんだもん・・・それでもまだ「これだけ動けてるんだからぎっくり腰じゃないな・・・やっぱし今回もきっくり決定?」と冷静に考えるだけの余裕があるだけマシである。しかし「きっくり!」でこれだけ痛いんだから、本家ぎっくりさんの迫力たるや、想像するだにおそろしいものがありますね。 それにしても「腰が曲げられない」ってのがこんなに不便なものだとは思わなかった。猫にゴハンもあげられないし、猫のトイレ掃除もできない。それどころかニンゲンのトイレを使用するのだって「うぎゃー!」とか「ぎえー!!」とかいう謎の叫びを伴うのである。この週末の我が家は、断続的に断末魔の叫びがこだまするイヤーなカンジのご家庭になりさがっていたことはいうまでもない。 とにかくその「怒りの日」(・・・・)から三日が経過したいま、当初の激痛も去りつつある。おかげさまでちょっとだったら腰も曲げられるようになったし、どう座ったら痛くないのかというコツ(?)も飲み込めてきた。そんなわけで今日はリハビリを兼ねて日記更新にトライしてみたのだが、あんまり長時間やってるとまた死兆星を見ちゃいそうなのでそろそろ切り上げさせていただきます。 ところで・・・ ニンゲンの弱っている場所を見抜く驚異のアストラルパワー・第三の眼の持ち主であるスオミ様がこんな病んだ体を見逃すはずはありませんでした。 思えばすおちゃん、寝ているダンナの心臓を全体重をかけてマッサージして息の根を止めそうになったり、飲んでよれよれになって帰ってきてぶっ倒れて寝ているダンナの肝臓を「もーみーもーみー、ぐーさーぐーさー」と鋭くマッサージして苦悶させたりと数々の愛と微笑みのエピソードを残してくれている我が家の天使なのである。(・・・・・) そうなんです。ワタシがうつぶせでぶっ倒れて「いだいよー、いだいよー」と苦しんでいるのをみかねた三毛天使・スオミ様は早速ワタシの背中の上に「しゅたっ」・・・いや「ずもーーん」とのっかったかと思うと、的確に患部を見抜く早業で、ワタシの腰を、腰をぉぉおぉぉお・・・っ!!!!! ・・・・・・ ここ数日中にワタシが死んだら、犯人はスオミです。・・・ でもいいの、すおちゃんに殺られるんなら本望かも。どこまでもばかな猫好きさんな自分がかなしい・・・しくしくしく。 |
ブラックマジック(6月13日) 毎日サッカーがほんっとおもしろいですねぇ!スカパー無料中継のおかげで、家にいるときは連日15:30からテレビにくぎづけ状態のワタシだったりします。思わず野球のことも忘れて「うわーー!」と叫びながら手に汗握る毎日なのだが、そうでなくても腰のアレのせいで「いってぇーー!!」とか「うぎゃー!」なんつーオタケビが日夜こだまする我が家を、これ以上うるさくするのはどうしたもんかと思わないこともないこともない今日この頃である。(←どっちだ!) しかし昨日のフランスのプレイの美しさも圧巻だったし、今日のアルゼンチンの鬼気迫る猛攻もすごかった。なんであれで勝てないんだろう・・・これってあれですか、高校野球でも時々名門高をさしおいて初出場の無名の公立高なんかが準決勝くらいまでいっちゃったりとかすることありますよね。あれと同じ?(よく考えてみるとすごく失礼な発言) 勝負は時の運とはよくいったもんである。とにかく、フランスとアルゼンチンの試合はもっと見たかったなぁ。残念! さらに個人的に残念なのは、ドイツ・カメルーン戦で起こったある事件(?)である。最初からずーーっと見てたのに、たまたまワタシが一瞬席を立ったときにカメルーンのサポーターがスタンドでなにかあやしい策動をしていたらしい。それを見た実況アナがすごくうれしそうに「あっ、あれはおまじないでしょうか。ブラックマジックですか?ブラックマジックですか??」とうきうき連呼したという最高に楽しい瞬間を見逃してしまったのである!ああ〜、見たかった。再放送見なくっちゃ・・・(注:カメルーンの黒魔術についてご存知ない方はこのニュース参照。さすが神秘の大陸・アフリカですね!) さて、ここでやっと猫の話である。 ずーっと前に猫もねぼけるという話を書いたが、ついさっきカールあかおがめちゃくちゃ不審な行動を取るのを目撃してしまった。 なぜかあかおは以前から、いつも部屋のすみっこに置いてある赤ちゃん用の体重計(ぎゃらりーのココの4枚めに写ってるやつです。むろん猫の体重測定用に購入したもの・・・)をえらく気に入っていて、この体重計にのっかってすやすや眠っていることがすごーく多い。・・・ちなみに、いちばん気に入っているのは依然として「かわいがってください」の箱だったりするあたり、今日も微妙にフビンな感じの猫・カールあかおである。・・・・・・ とにかく、カールは今夜もそのお気に入りの場所である体重計の上で寝ていた。すでに時刻も深夜となり、いかな犯罪都市といえども安らかな静けさに包まれている。さらに気温も低くなって、そよそよと入ってくる夜の風もたいへん快適だ。他の猫ズもみな、思い思いの場所ででろーんと気楽な感じですやすやと眠っている。まさに平和そのものの初夏のひとときであった。 ところが!! 突然「がたがたーん!」という時ならぬ大きな音がその静けさを破ったのである。 おどろいて見れば、窓際に置いてあった体重計が大きく傾いており、そこで寝ていたあかおがものすごくびっくりした様子でカーテンに半分隠れてそわそわとこっちを見ている。 ど、どうしたんだあかお! 急に大きな音がしたので、廊下のほうで寝ていたすおちゃんも「なになに、なんなの?」ときゅぴーんと耳を立てて緊張モードでこっちをうかがっている。あかおはそろそろと部屋の中を匍匐前進してくると、ちょうどワタシの足元あたりでそのままかちーんと固まったようになってじーっとすおちゃんのほうを見ていたが、そのうちにだんだん寝ていた耳も立ってきて警戒もとけてきた。起き上がっておすわりポーズになると、そのまま「・・・・・」となにか考え込むあかお。 あかお・・・寝ぼけたね。 だってそのときのあかお。絶対「アレっ?」という顔をしていました。ええ、我にかえったってカンジで。 そのあとあかおが「あれれ、ヘンだな、ヘンだな」と釈然としない様子でいっしょうけんめい毛づくろいをしたことはいうまでもない。さらにどんな夢を見たんだったのか、急にニンゲンのほうへやってきて「ぅなーん」とかなんとかいいながら膝に乗って妙にあまえてきたことも書き添えておきたい。 っていうか、あかお!! いまのワタシには、オマエを膝にのっけて座ってられるほど強靭な腰はないのだぁぁ。おりろ、降りてくれぇぇぇえぇ。(断末魔) それにしても猫ってホントおもしろいですねぇ。やつら絶対ニンゲンと同じように夢見てますよね。いったいどんな夢を見てるんだろう。たぶんスオミはシンデレラみたいに他のばかばか猫ズから不当にいぢめられる夢で、こゆめはひとりで女王様のように猫缶食いまくる夢をみてるんだろうなと思うともうがっくりである。アイノはユメをみるほど高度な脳のはたらきを行っているとも思えないので対象外。(・・・・・・)そんで今日のあかおは、きっと何者かに襲われる夢を見たんだろうな。 ・・・・・・ それってだれに・・・? まさか、タイミングよく一緒にとびおきて廊下から「じーーっ」とあやしい視線を向けていた三毛猫では・・・! っていうか、すおちゃん。もしかしてあかおに黒魔術かけなかった・・・? ブラックマジックですか?ブラックマジックですか!? |
どかせない・・・(6月17日) 腰もだいぶ良くなった今日この頃であるが、依然としてサッカーがものすごーーく面白いので、夜はテレビにくぎづけになる日々が続いている。きのうのドイツ・パラグアイ戦、おもしろかったぁ!コワモテキーパーのガチンコ対決!ってカンジで緊迫しててよかったですよねぇ。あんなコワイ顔のキーパーから点を取れるなんてすごすぎる。さすが各国代表選手は一味違うなぁ!(←?) とにかくニホンが決勝トーナメントに進めてよかった。明後日もばりばり応援だ、おー! ところで今これを打っている目の前に、スオミ様が「ででーーん」と寝そべっている。もちろんパソコンのお隣、というかマウスパッドとマウスのコード三分の二がすおちゃんの下敷きになってしまっているため、現在ワタシはキーボードしか使えないというかなーり切迫した状況に追い込まれていたりするのである。はっきりいってピンチだ。 もちろんこんなのは今にはじまった話ではない。猫飼いの皆さんなら「あるあるあるある!」となつかしの「クイズ・百人にききました」のように叫んでしまうことと思うが、なんだってこう猫ってのはよりによってニンゲンが「今いちばん乗って欲しくない!」と思うところを鋭く選んで可愛くくつろぎに入ってしまうのだろう・・・ ね、ね、皆さんも経験ありますよね。あるときは、ちょうど読んでる最中の雑誌だの新聞の上に乗っておもいっきりページを隠して寝転んでしまう猫!またあるときは、必死に見ているサッカー中継やゲーム画面の前に「ぴょーん!」ととびついてジャマジャマの限りをつくす猫!「これからゴハンたべよう」と思っているときにかぎって、食卓の上でのんびり毛づくろいなんかはじめやがる猫!!出勤前の忙しいひととき、歯を磨こうとしていると洗面台にすっぽりはまって「なでて♪」とあまえてくる猫、猫、猫!!! ああ、なんでオマエたちはそんなにもジャマジャマなんだ。わざとだ。わざとなんでしょ?? そのあまりのタイミングのよさは、ぜったいニンゲンへのイヤガラセとしか思えない。 さらにむかつくことに! 「たのむ、どいてくれ。どいてください・・・」と困惑しているニンゲンを「ん、なぁに?」とこともなげに見上げてくる猫というのは、ナゼあんなにもカワイイんだぁぁ!! どかせない。ワタシにはどうしても、あんなカワイイものを「どけー!」と実力行使でどかすことなんてできやしないよぉぉぉ。 思えばすおちゃんが来てまもないころのある朝。ちょうど起きようとしたところに甘えにやってきたちびちびスオミがゴロゴロいいながらワタシのおなかの上に乗ってきたかと思うと、ちっちゃなかわいい白いお手手をもみもみにぎにぎしながらそれはもう愛らしく天使のようにすやすやと寝てしまったことがある。(注:いつもの強烈おやばか含む) ああ、なんてかわいいの!だけど今起きないと、もう会社に間に合わない。 どうすればいいんだぁぁ! ・・・というわけで、思い切り良くきっぱりと一時間遅刻したことがあります。そう、ワタシは社会人としての常識より猫を選んだ女。もう時効だからいいよね!あははは。(・・・・・・) しかし世の中の大半の人は、猫なんか「こら、どいたどいた」とひょいひょいどかすことが出来てしまうらしいのである。すごい!どうしてそんな簡単に猫をどかすことができるんですの奥様!ワタクシにはとてもできなくってよ、ひろみ!(←「エー○をねらえ!」再読の影響) このように猫好きさんとは、猫をどかすことができなかったためにワールドカップの決定的ゴールシーンを見逃したり、会社に遅刻して出世から遠ざかったり、足がしびれたり筋肉痛になったりと、人生のあらゆる場面においてさまざまな不利益を被るものなのである。(たぶん) ああ、「猫好き」というのはほとんど業ですなぁ。こんなカラダに生まれついた自分がにくい・・・ っていうか、うれしいかも。ちょっと猫がひっついてきたり膝に乗ったりしただけで心からシアワセになれちゃうお手軽な人種であることもまた確かなのだから。ははは。 でもね、すおちゃん。そろそろどいてくれないかな・・・もう書き終わりそうなんだけど。(泣) |
ひいきの心理(6月19日) うおー、あずーーりが、まけたぁ!!! ああ、明日からのワタシの目の保養が・・・(そういう理由かい!) ニホンもまけちゃったし、さびしいですね。でもとにかくサッカー自体がすっごくおもしろいことに気づいてしまったので、ニホンが敗退しても最後までテレビ見続けるぞー、おー。と新たな決意をするワタシであった。 ところで。こうしてばかばかな日記を書いていると、今日も今日とてすおちゃんがテーブルの上に乗っかってほやーんとくつろいでいる。非常にかわいいが、マウスをふんづけられないように苦心するワタシ(←昨日の日記参照)。ごろごろキルキルじゃありませーん! こう見るとなんだか一見のどかな光景のようだが(そうか?)、実はこれには大きな問題がある。というのも今向かっているのは居間のテーブルであり、あたりまえのようにスオミ様がお休みになっていらっしゃるのはいちおうニンゲンの食卓だったりするのである。 思えば我が家の猫ズ、この点に関しては完全にしつけを失敗したといえよう。悲しいことにヤツら、テーブルの上を乗ってはいけない場所だとはカケラも思ってないふしがあり、ゴハンを食べようとするときにまずやらなければならないことは「テーブル上からの速やかなる猫の撤去」だったりする。ああ情けない。 しかしそんなときにも、乗っているのが誰かによって微妙にワタシの対応が変わっていることにふと気づいてしまった。 こゆめなら「こゆたん、どきなさーい!」であり、あかおなら「こらー、ばかお!どきなさい!(語気が強め)であり、アイノ・・・は怒られそうな不穏な気配だけで小動物のようにぽてぽてと走って逃げ出すので特にどかす必要はない。 そしてスオミの場合は! 「すおちゃーん、だめでしょ♪はい、どいて、どいてねー♪」 ・・・・・・ あからさまだ。あまりにもあからさまなヒイキである。 これが思春期のコドモだったりしたら「お母さんはいつもお姉ちゃんばっかりひいきして!あたしのことなんか可愛くないんだわっ!」と愛に飢えたこゆめが非行に走ったりするかもしれないが、幸いこゆめは中学生の美少女ではなくタダのブラックな猫なので、非行といってもせいぜい単なる食欲から貯蔵キャットフードを発見してかじかじ袋をかじったり、掃除直後のトイレでむりやりふんばってちょぼちょぼっとおしっこしやがる程度のせこいいやがらせでとどまっているのは我々にとって幸いであった。 お約束なのでついでに他の猫について触れると、あかおの場合ぜったい非行に走るタイプではなく、怒られても怒られても「ままー!」としがみついてくるマザコン小学生であり、アイノの場合「グレる」などという高度な知性は持ち合わせていないので特に心配はない。(・・・・・・) そうなのだ。しみじみと自覚したのだが、ワタシは極端にスオミにだけ甘い。同じいたずらをしてもスオミだと「だめよ♪」程度で済むものを、こゆめだと「こゆたんっ!」でカールあかおだと「このばかお!!なにやってんの!!!」なのである。 ああ、ごめんよスオミ以外のみんな・・・でもでも、すおちゃんはやっぱり特別なんだもん。キミたちみんなの個性をそれぞれすごーーーく愛しているけど、スオミは世界一愛しているんだもん。 かくも最初の子というのは特別なものなのだろうか。以前にもしみじみ噛みしめたことだが、これってニンゲンのきょうだいでも絶対ありますよね・・・上の子が一番か下の子が一番かはケースバイケースかもしれないけど、猫をなんびきも飼ってみて初めて「きょうだいの中にも絶対に愛情の序列があるはずだ!」と確信した。 だれもが小さいときに親にたずねるであろう「おねえちゃんとわたしとどっちがすき?」という問い。アレに対する答えはほぼ100パーセント「どっちも同じくらい好きよ」であるが、そんなのはウソだ。もちろんホントにどっちの子も大事で、もしかしたらどちらを助けるためにも命だってかけられるくらいに大事かもしれないとさえ思うが、それでも必ず序列はある!歴然と冷然と順番がつけられるのであるっ!!(なぜか力説) と、ここまでは以前にも導き出された結論だ。しかしワタシはもうひとつ気づいてしまった。 ワタシがスオミには甘くてあかおにはきびしいのは、ある種の先入観があるからではないか? すなわち「すおちゃんはいつもいい子で手がかからないおりこうさん」と思っているのに対し、「あかおはなんだかとぼけたヤツでほっとくとすぐわけのわかんないことをする目の離せないおばかちゃん」だと認識している。おそらくここに問題があるのだ。 要するに、成績がよくて品行方正な子は少々夜遊びなんかしても「トモダチの家で勉強してたの」といえば親をだまくらかせるが、いつもグレ気味でタバコ吸っちゃったりしてる子がちょっと帰りが遅くなると「アンタはまた夜遊びして!!」と頭ごなしに怒られる、みたいなカンジ?あははは。・・・・・ あ、あかお・・・・ごめんよぉぉおぉ!!!キミがしかられちゃうのは、イメージ先行のせいかも!! 今回ちょっと反省しました。あかおちゃんごめんね。これからはあんまり叱らないように努力します。・・・っていうけど、よく考えてみるとやっぱりあかおが一番ろくでもないいたずらするんだよなぁ・・・ なーんだ、イメージどおりじゃん! というわけで、今後も家庭内カースト制度においてはスオミ様が頂点、こゆめが二番目、あかおくんが底辺(・・・)ということで行かせていただくことにしました。まぁキミ、末っ子だしね!それも末っ子の宿命だ、がんばりたまえ。 あっ、アイノ?アイちゃんは家庭内狩りをされるどうぶつだから番外。(・・・・・・・・) |
●三毛猫党宣言 | ●おしえて!三毛猫党 | ●うちのねこたち | ●定番!ふぉとぎゃらりー |
●ぼちぼちだいありー | ●自己紹介 | ●こゆたんの育児日記 | ●ここがヘンだよ!北海道 |
●ゲームコーナー | ●党員さんリンク | ●リンク |