KhasyaReport さとやま食らいふ 016

パトーラ料理はシンプルに

蛇ウリ以外の材料はポルキリ、市販のターメリック、フェネグ リーク、青唐辛子、パック入りの削り鰹節。ポル・キリ(ココナツ・ミルク)はインドネシア製の紙パックが結構使える
ゆっくりとやわらかな火で調理します。
パトーラ・ウャンジャナ

 わあ、待ってました。有難いね、香取さんから今年もパトーラが届きました。おお、まさに蛇ウリ、いいね、いいね。これを関東で作っているなんて驚いちゃう。新鮮な蛇ウリだからこの食材の味を充分生かさなくちゃ。
 んん、手紙が付いてる。「香取はインド・ムンバイにいるので代りに送らせていただきます」と食スタイルスタジオPaisleyのスタッフの言葉。そして、香取さんの文。そこにはインドでパンチャカルマの治療しています。アーユルウェーダの料理と食事しっかり楽しみます、なんて具合に書いてある。うえ、骨折した、体調崩した?? あの丈夫そうな鉄人が。ま、ま、ま。
 トモカ以来お会いしてはいないのだけど、スリランカ料理広めるためにスリランカ料理のクッキング本出したり、キューピー3分クッキングに連続出演したり、FMで表参道神宮前のスリランカ料理店から実況生中継をしたり、頑張っていること、頼もしいばかり。3年ほど前に私が大病したときには、石垣島のもだまさんに頼んでゴトゥコラやトゥルシーを送ってくれて、私の免疫力アップに尽力してくれて、そのおかげで、KhasyaReportはこういして今も更新を続けていられるんです。
 
 パトーラはシンハラ語。スネーク・ゴードsnake gourdと普通呼ばれる。インド世界では様々な調理法があるけど、当方の調理法はシンプルこの上ない。皮をむいて、種取って、ぶつ切りにして、ポル・キリ(ココナツ・ミルク)で煮る。今回はインドネシア製の紙パック入りのココナツ・ミルクを使いました。ミルクは濃いのでスリランカ流にするため薄めて使います。スパイスは仕上げにターメリックだけでいいけど、今回はシナモン、フェネグリークをちょぴっとくわえて隠し味の決め手はスリランカ料理に欠かせない鰹節。蛇ウリが十分煮えたところで、最後に加えるターメリック。これ、決め手だな。

 材料の青唐辛子を取りに畑へ行った。
 新鮮な青唐辛子のにおいも料理には欠かせないもの。今、トゥルシーが花をつけ始めているので、ついでにその花をつまんで来た。花を摘んでおくと葉っぱが硬くならないから生のサラダで食べられる。

土鉢に入れた蛇ウリ。上の白い液体はポル・キリ。左が濃くて、右が薄い。薄いポルキリで煮込んで濃いポルキリは仕上げに。シナモンは紅茶用のスティック。フェネグリークは水に浸して溶かしておきます。
 この青唐辛子も、貴重なハーブの役割を果たしてくれる。
 何ともフレッシュな食欲を誘う香りになって、スリランカ料理のシンプルさを際立ててくれるんです。  うれしいね。スリランカの島の田舎料理が日本の北国の山里の夏に再現できるなんて。



さとやま食らいふ目次山里ライフ かしゃぐら通信から

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