KhasyaReport さとやま食らいふ 010

リンゴのプリザーブとリーバイス

ゆっくりと火を通すとリンゴの形が崩れないで、しかも舌にのせるとトロントロ。南島民謡がのどを通ります。


 前回、リンゴのプリザーブ゙を沖縄のキビ砂糖で作ると書いたけど、正確には多良間の黒糖をぶつ切りのリンゴにたっぷりと振りかけてまきストーブでじんわりと火を加えた。消化器の大病に侵されてからは口に入れる食品にめっぽう注意するようになって、こうしたプリザーブの甘味料にもストレートに粘膜を刺激する”上白”、白いお砂糖は避けるようになってしまいました。黒糖は癖がある。その香りも独特。で。その香りがリンゴによく合うから不思議。津軽娘は泣いたとさ、宮古島の黒糖に出会ってほれぼれ泣いちゃった。
もだまさんが石垣島から
送ってくれた宮古島の黒糖


 不思議な出会いというのがどこにでもあるもので、下の写真はスリランカのコロンボ・フォート駅前で買ったジーンズ。この辺りにはペッタのにぎやかなショッピング・タウンもあるけど、これは駅のすぐ横にある街頭で求めた。えっ? ちょっと変だ、ですって? うん、ジーンズなのに裾を3センチで折り返している。この生地、やわらかくて折り返そうだ、と思ったので店のあんちゃんに頼んでミシンをその場で入れてもらった。
コロンボ・フォート駅前の店で
折り返し3センチに仕立てたジーンズ
 腰のあたりがプワプワに膨らんで足首できゅっと閉まる感じ。毎日これをはいて、夕方には汗でまみれるから水シャワーの時に、足元に置いてジーンズにもシャワーを浴びてもらう。翌朝乾くまでサロマを巻いて過ごすことになる。
 そして、ある朝気が付いた。このジーンズ、リーバイスだった!
 だって、タグが付いている。LEVI'S。
 ほら。これ↓

  2014-4-29
裾3センチ折り返しの熱帯リーバイス・ジーンズ。
ありえねぇ。スリランカって不思議な出会いがあって感動的です。
沖縄ブランドの黒糖にわたしゃ滅法弱いけど、アメリカ文明をあ
まり好まないこの島の男も古典的ジーンズ・ブランドには弱いん
だよね。


さとやま食らいふ目次山里ライフ かしゃぐら通信から

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