KhasyaReport さとやま食らいふ 005

ベジタリアン vs 肉タリアン

 朝に生野菜とかぼちゃを食べていると言ったら、まるっきり野菜ばかり食べているように受け取られた。そりゃ、確かに病み上がりからこの方、野菜生活だけど、町へ出て歩いたり、山に入って木を切ったりしていると、夏の盛りには体がへなへな、ってな感じになった。あっ、なんか栄養が足りない。

トマトは寒さに強い
 たんぱく質と脂質からとるカロリーが不足してるかも? いや、足りないのは塩かも? 汗をかいて畑仕事をするからナトリウムが体の外に汗となってどんどん出て行く。
 なんせ、この体、振り塩を食らうなんてご法度だし、かぼちゃとトマトのカリウムをナトリウムの代用にして、そうして1年を過ごしたから。主治医は「Tanoさん、Kの数値がめっちゃ高い」と警告してくれた。Kの過多は心臓発作の危険を生む。塩分控えめの食事方針が祟った?でも、Kの生活は変えない。かぼちゃとトマトは三食欠かさない。
 ふらふらは困るから、塩をとって肉も食べるようにした。野菜に玉子とチーズを加えて食べるベジタリアンから肉タリアンへの劇的転換だ。肉と言えば、私にとってはマルハのさば缶・月花だけだったから、これに獣のとり胸肉と豚のひれを加えるのは英断だった。牛は高いから控える。獣肉の脂も一切控える。飽和脂肪酸の塊はなんとしてもとらない。原則、調理に油は使わない。使うときはオリーブ油少々。月花は長ネギの細切りを加えて火を通して戴く。ひれ肉は薄く輪切りにして醤油・みりんをたらした酒につけて焼く。肉を食べるときは梅干数個が友となる、これは小さな青梅を浸けたもの。隣のヨシエばあちゃんの娘さんが作ったやつをもらった。
山の赤いも

 肉をとると塩が欲しくなる。私のベジタに塩はオプションだけど、肉タリアンは塩の摂取が必須科目だ。
 そうしたら、へなへな感がなくなった。ベジは汗をかくような肉体労働派に向かないと知った。昔、キラー・コワルスキーはベジタリアンだと言われてたけど、ほんとかな。ベジでもフライイング・ニードロップがかませるのだろうか。

朝霧の畑で
 一度肉食に帰ったら、それからというもの肉食に飢えるようになった。山で木を切っても汗を掻かない時季になったのに、獣肉を覚えた舌は獣肉も塩も無性に恋しがる。食事が元に戻れば体も元の不健康状態へまっ逆様だ。玉子とスマートチーズで細々とたんぱく質を補うパターンに帰ろうっと。
 10月下旬に入ると最低気温が3度にまで落ちてカシャグラは毎朝、濃い霧に包まれる。山の中の畑も霧の中に隠される。取りこぼしたかぼちゃが畑の土の上に転がっている。トマトの実は青いまま熟していく。大きな柿の木にたわわに実った柿が紅の色を輝かす。今年はやけに実が大きい。
トゥルシーは11月も花をつけている
2013-11-02


さとやま食らいふ目次山里ライフ かしゃぐら通信から

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