白峰三山縦走 2011年7月15日 - 17日 テント縦走

7月15日 晴れのち曇り

甲府から広河原へ

甲府駅には8時過ぎに着いたが、本日は平日のため、バスが出るのは9:30。さてどうしようかと思っていたら、4人でのタクシー相乗りの相談がまとまり、12,000円で広河原へ運んでもらうこととなった。
トンネルを過ぎて北岳・間ノ岳がどんと見えた。こんな景色を見て、それでいて登らないなんて、絶対後悔する予感がした。というわけで、広河原で予定変更。3泊すれば三山縦走もラクだが、そうすると下山日が連休最終日の18日となり、恐らくゲロ混みなうえに、天気もちょっと心配だ。2泊で縦走するには、今日のうちに肩まで登っておきたいところ。幸いまだ時間が早いため、とりあえず頑張ってみることにした。二俣に13時までに着いたら肩を目指し、13時を過ぎたら御池泊まりということでスタート。

10:32 広河原発(高度計:1520m)

北岳
広河原から北岳を望む(10:33)
歩き出すと、タクシーで一緒だった単独男性が先を歩いていた。やはり行先変更で、今日は御池まで上がるということだった。

10:57 御池分岐(1650m)

森
明るい森の中を行く(11:02)
まずは歩き始めの30分で御池への分岐に到着。ここはウォーミングアップにちょうどいい。
軽く休憩をとってから再出発。御池への直登ではなく、大樺沢沿いを行く。沢沿いの道だが異様に暑かった。

11:21 右岸へ渡る(1755m)

沢
橋を渡ると大樺沢越しに北岳が見えた(11:21)
道
大樺沢に流れ込む小沢を渡る(11:45)
立派な鉄橋を右岸へ渡り、渡ったあとは少し沢から離れたところを歩く。ずっとまっすぐ登るのは単調でなかなかつらい。野鳥の声を慰みにじわりじわりと登っていく。
野鳥の声は先日の八ヶ岳ほどではないがそこここで聞こえ、ウグイス系の鳥も目撃した。歩くのに忙しくて、望遠レンズに切り替えて写真を撮っているヒマなどないのが残念だ。

12:15 左岸へ渡る(1965m)

標識
標識を過ぎるとすぐに左岸へ渡る橋がある(12:13)
1時間ばかり歩いたら標識が現れた。「二俣・チップ制公衆トイレ」へ約1時間とある。このままだと目標の13時を過ぎてしまいそうだ。ちなみに、広河原へは約1時間半とあった。
この標識を過ぎて間もなく左岸へ渡り返す。その先はずっと沢沿いになるが、河原に出て歩く暑い道だ。

13:00 二俣(2185m)

道
肩の小屋を目指して登り始める(13:13)
道
雪田跡のシナノキンバイの咲く道を登る(14:27)
やっとのことで二俣に着いたと思ったら、意外にも13時どんぴしゃ。さっきの1時間の標識から、47分で着いた。ちょっとへばり気味だが、これはもう肩まで行くっきゃない。10分ほど休んでからまた歩き出した。
右俣コースに入って花がずいぶん増えてきた。また、雲が増えてきて、ちょっとは涼しく歩けた。それでも酷暑の登りは堪える。ついには10歩ほど歩いて立ち止まるようになってしまった。
中間地点の雪田跡の原っぱで大休止。初夏には雪が残っていて涼しげだが、もうこの時季には雪はない。ここにはシナノキンバイやらイワカガミやらが咲いていた。

15:12 草すべりの分岐(2675m)

花畑
鹿除けの設置された花畑(15:20)
シナノキンバイがどんどん増えてきて、草すべりとの分岐に到着。ここでまたまた大休止。相棒は写真をとりまくっていた。
この辺りは3年前に歩いたときもシナノキンバイの群落が凄かったが、変わらず凄かった。その時にはなかった鹿除けと思しきネットが設置されていた。心なしか、ネットの中の方が花が多いように感じた。

15:52 小太郎分岐(2790m)

花畑
小太郎分岐直下のシナノキンバイ群落(15:45)
道
小太郎尾根を望む(15:59)
シナノキンバイに囲まれた道を小太郎分岐へ。分岐からの展望は、雲が多かったが甲斐駒や仙丈が見えるなどまずまずだった。もうばてばてなので、まだ元気な相棒が先行して、テントサイトを確保することにした。
小太郎尾根は相変わらず気持ちよかった。展望もよいが、花が凄かった。ハクサンイチゲの白、ミヤマキンバイの黄、ミヤマシオガマのピンクといった具合で、色とりどりの花畑がずっと続いた。

16:33 北岳の肩に到着(2920m)

テント場は、東斜面の良いところはすでに埋まっていた。かなり下りたところがぽつんぽつんと空いていたが、遠すぎる。さんざん悩んだ末に、稜線上に張ることにした。風の強いところなので、最初からペグダウンして頑丈に張った。
この日の最大高度は2920m、最低高度は1515m、積算上昇は1385m、積算下降は0mだった。

稜線のテント場

テント
てっぺん感抜群の稜線のテント場(19:00)
テントを張ったはいいが、暑くて中に入れない。仕方なくテントの陰に座ってじっとしていた。18時を過ぎてようやく中に入れるようになったが、それでも25℃ほどもあった。ブロッケン現象が見られて、みんな楽しそうに手を振ったりして遊んでいた。
夕食を作って食べたが、あまり食欲がない。さらに頭が痛くなってきた。熱中症なのか、それとも、寝不足で標高差1500mを一気に登った無理がたたったのか。頭痛薬を飲んだら眠くなってきたので、翌日の準備などもせず、そのまま寝てしまった。
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