カムイミンタラ逍遥 その5

7月18日 曇りときどき晴れ

7:44 また巨岩地帯

巨岩地帯
巨岩地帯で振り返ってみる
ぬかるみの次は巨岩地帯。岩の上をぴょんぴょんと飛び移りながら進む。

7:50 思わぬ残雪

残雪
巨岩地帯の残雪
巨岩地帯の終盤、残雪があった。なんともラッキー、雪の上なら歩きやすい。

7:55 クワウンナイ源流

クワウンナイ
沢地形へ下る
巨岩が終わると道は右に曲がり、小さな沢状の地形に下る。このあたりは有名なクワウンナイ沢の源流部である。下流の方に踏み跡があるのが見えた。ナキウサギがしきりに鳴いていて、何度か姿を見せた。中には登山道を走って横切るものも。走る姿はもぐらのようだった。

天気は午後から良くなるという予報なので、ここで大休止。軽食などをとる。ふと見ると岩陰に、隠すようにみかんの皮やキャンデーの包み紙が。どう見ても故意に捨てたものだ。そんなに重いものじゃないのに・・・

8:30 ロックガーデンが見えた

ロックガーデン
ロックガーデンを望む
沢状地形を対岸に渡り、ふたたび登り返すと目の前にロックガーデンが現れる。足元から巨岩が累々と積み重なって続き、ちょっと異様な感を受ける。

8:42 ロックガーデンに取り付く

ロックガーデン
ロックガーデンを見上げる
ロックガーデンの最下部に着いて、見上げると岩塊がド迫力で迫ってくる。
ナキウサギが鳴きまくっている。姿も何度か見かけた。2年前はあまり見ることができなかったが、今回はずいぶんとサービスがいいものだ。

8:55 巨岩を見下ろす

ロックガーデン
ロックガーデンから見下ろす
ロックガーデンを登る途中、来た方を振り返り、見下ろした。バカでかい岩が薪を積んだように重なっているのが見える。元は大きな岩だったのが、凍結破砕作用で割れたものだろうか。周辺はいかにも溶岩ドームらしい小山が点在している。

8:56 ペンキマークを忠実にたどる

ロックガーデン
ロックガーデンのペンキ印
ロックガーデンにはかなり頻繁にペンキマークがついており、視界がないときには頼もしい。また、登山者の多く踏む石は、靴についた土のせいでうっすらと茶色くなっているのですぐわかる。

9:07 ロックガーデン最上部

ロックガーデン
ロックガーデンももうすぐ終わりだ
周りが潅木で囲まれるようになると、いよいよロックガーデンも終わりだ。ここを登りきれば、いよいよ2000m台地に出てトムラウシの山頂部が眼前に姿を見せてくれる。百名山のビデオで、カメラが歩きながらの撮影で揺れて、テーマ曲とともに山頂が出現する、あのシーンだ。

9:15 2000m台地

2000m台地
2000m台地に上がるとトムラウシが・・・
しかし予想どおり、トムラウシは見えなかった。2年前は晴れていてバッチリ見え、大感動したのだったが。
まあしかたがない。ここで晴れるのを待とうかとも思ったが、進むことにした。我々の今のペースでは、ここから山頂までは1時間以上かかることだろう。山頂で、晴れるのをじっくりと待とうではないか。

9:45 北沼分岐(高度計:1910m, 温度計:19.0℃)

北沼
ガスの中の北沼
2000m台地を歩いているとガスはいよいよ濃くなってきた。北沼もすぐそばまで寄らないとどこにあるかわからないくらいだった。

9:50 ガスが薄くなってきた

北沼
北沼のガスが薄くなってきた
しかし北沼のほとりに着いて少しすると突然空が明るくなり、ガスがどんどん薄くなってきた。ガスの向こうに山頂部の胴体がうっすらと見えた。
沼の周囲、特に北斜面には色とりどりの花が咲いているのがわかり、しばし眺めていた。

9:55 晴れてきた

トムラウシ山頂部
山頂部が見えた!!
山頂への道をよたよたとたどっていると、うおおおおーーーー、ついにガスが晴れ、山頂部が姿を現した。2年前はずっと晴れていてここでガスってしまった、その全く逆のことが起きた。
頭の中を百名山のテーマ曲がかけめぐって止まらなくなった。
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