カムイミンタラ逍遥 その4

7月18日 曇りときどき晴れ

ヒサゴ沼
朝のヒサゴ沼
3:30には周りが騒がしくなって目が覚めた。空は曇っているが霧はない。東の方には雲の切れ間も時折見える。今日こそ大丈夫。そう信じたかった。
昨日の混雑具合からも、今日は食料を小屋にデポするのは無理に思えた。テントに置いておくことにし、食料を入れた袋の口をしっかり閉め、ザックの口もしっかり閉めた。

5:53 出発(高度計:1600m, 温度計:18.2℃)

雪渓
雪渓のトラバース
ゆっくりと準備をして出発。
まずは沼沿いに歩く。雪渓のトラバースはしっかりステップが切れていて大丈夫だった。

6:08 雪渓を登る

登り
急な雪渓にとりつく
トラバースの後は、ミツガシワの咲いている夏道を通り、今度は急な雪渓を登る。やはりステップがついていて問題ない。

6:15 まだまだ登る

ヒサゴ沼
ヒサゴ沼を振り返る
振り返るとヒサゴ沼が美しい。2年前はこの雪渓は沼に落ち込んで水に沈んだ先端の青が印象的だったが、この夏はすでに先端が折れてしまっている。

6:21 雪渓の終わり

雪渓
雪渓を登りきり、ヒサゴのコルへ
ステップを利用して登ったが、かなり左に寄っていた。ここはなるべく右を目指すのが正解。よく見ると右手前方にペンキ印のついた岩が見えた。
ナキウサギが鋭く鳴いている。ふと見ると左の巨岩の上にちょこんと乗っていた。写真を撮ろうと近寄ったら逃げられてしまった。驚かせてごめんな。

6:40 ヒサゴのコル(1705m, 17.1℃)

台地
コルから台地を見上げる
いったんチングルマやキンバイソウの咲く土の道になり、そのあと巨岩地帯になってすぐにヒサゴのコルだ。コルから左に曲がり、斜面にとりつく。わずか10分ほどの登りで、トムラウシが見えるはずだ。

6:45 台地上に出る

台地上
台地上に出ると、トムラウシが・・・
斜面を登りきって台地に出ればトムラウシの雄姿が・・・雲の中だった・・・2年前は晴れていて、ここでトムラウシが見えたときに大いに感動したのだが。
トムラウシが見えたらスピードアップ、そうでなければねばりながら歩くことに決めていたので、ゆっくりと、汗をかかないように歩く。山頂で好天を待つ間に冷えないようにするためだ。

6:46 巨岩地帯を行く

巨岩地帯
巨岩地帯を木道が縫う
巨岩地帯に木道が伸びている。伸びやかで楽しい道だ。トムラウシが見えていれば言うことはないのだが。

7:07 構造土

構造土
構造土
登山道の右手に構造土が見える。亀甲模様が2年前よりもはっきり見えるような気がする。構造土をとりまくように黄色い花が咲いていたが、花の形まではわからない。

7:10 ヒサゴ沼が見えた

ヒサゴ沼
ヒサゴ沼が見えた
同じあたりから左手にはヒサゴ沼が見下ろせる。朝トラバースした雪渓の踏み跡もはっきりと見える。このあたりでなんだかぽつぽつと降ってきたような気がした。頼むー、今日一日もってくれい。

7:21 小沼

小沼
日本庭園の始まり
天沼手前の小さな沼に到着。奥に天沼も見える。ここからいよいよ日本庭園っぽくなってくる。

7:25 天沼

天沼
天沼
2年前より明らかに花が少なかった。雪の上の踏み跡がちょっと汚くなっていた。ちなみに、沼の上の雪はこの時点ではすでに渡れないし、沼畔を通る夏道が出ていたのでそちらを歩く。

7:38 ぬかるみ

ぬかるみ
ぬかるみの庭園
天沼を過ぎるとぬかるみの道になった。周辺はチングルマが咲き誇っていた。道は悪いが、景観はまさに日本庭園。
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