Uxbridge −Old Fashion Skating Party− 


 Uxbridge のホームページにこんな記事がありました。
Lucy Maud Montgomery Week in Uxbiridge Ontario, Canada
February 15-23,'97
*A play about the life of L.M.Montgomery
*L.M.Montgomery & Friends Committee
*Aunt Maud's Kitchen
*Old Fashion Skating Party
 この中で英語が通じなくても何とかなるものは・・・もちろんSkating Party!!
 案内にはこうありました。
When? Last Sunday in February
Where? Elgin Pond
Who's There? Our Look-a-like Anne (of Green Gables) & Lucy (Maud Montgomery) will be at the party.
What's There?
* Snowman Building Contest
* Snow-Volleyball Tournament
* Sled Races on the Ice
* Pro Skating Demo
* Can-Skate for Children
* Horse & Wagon Rides
* Big Bonfire
* Fresh Maple Syrup on Snow(Taffy)
* Hot Apple Cider and Sausages on a Bun
 ちょっと楽しそうじゃありませんか。

 2月23日の日曜日、朝からどんより曇って小雪がちらついたりはっきりしないお天気。でもそんなに寒くないし行ってみましょうかSkating Partyへ。

 今日はFreeway404をBloomington Rd.で降りて、47号を通ってUxbridgeへ。この道が正確な村への入り口(?)らしく、Township of Uxbridgeの看板が立っていました。47号は地図ではHighwayとなっている道で、幅も広くまっすぐで走りやすく、広々とした農村の風景が広がっています。この近辺にしては珍しく斜めに通っているのはきっと昔から有る道なのでしょう。変なクランクも道なりで、迷わずUxbridgeに着きました。

 目指すはElgin Pond。Uxbridgeの地図を見ながら、村の中心まで行かず、手前から池の前の道へ。12時40分着。パーティーの始まる20分前というのに人はまばら。何台か車が止まって、何か準備しているようです。日本だともっと人が集まっていそうなのに。

 それではと、さっき通った47号沿いの、村外れのショッピングモールまでもどり、スタンドでガソリンを入れました。カナダはセルフサービスが普通です。ちょと大きな所ではカードで簡単に入れられますが、ここは入れてからショップの レジへ使ったメーターのNo.を言いに行ってお金を払う仕組です。夫がそのついでにSkating Partyが本当にあるか聞いてきました。答えはYes。カナディアンタイヤというカナダのDIYショップチェーン店で買い物をして、McDonaldで軽く昼食。ふっと気が着くとMcDonaldの中は親子連ればかり、それも幼稚園から小学生ぐらいの子供が沢山。もしかして、みんなSkating Partyに行くの?それとも教会の帰りのお食事なの?

 同じ道をもどって、Elgin Pondへ。時間はちょうど2時。いましたいました、沢山の人がいました。駐車禁止のはずの池の横の7th Concession Rd.に車が停まっているので、そのならびに駐車して、息子に雪遊び用のつなぎを着せて、私もスノーブーツに履きかえて池の方へ。

 氷のはった池の上では子供達がスケートやアイスホッケーで遊んでいます。池のほとりでは、大人がバレーボール?これがSnow-Valleyball Tournament!!雪がほとんどないので、どろんこバレーボールになってる!火を焚いているのがBig Bonfireね。池の反対側の道に馬車がいます。黒い馬が二頭、荷車を引いて、荷車の上には人が座れるように藁束が置いてあります。あれがHorse & Wagon Ridesか。「おうまさんのりたい」と息子が言うので、氷の上を歩いて反対側へ。所どころ薄くなっているのか、「メリッ」と音がして怖い。でもみんなスケートをやっているから大丈夫なはず。氷の上にはうっすらと雪が積もっています。下が氷だと、土がまざらずにとても奇麗。池の真ん中では新たに雪かきをしてスケートができる場所を作っています。息子はさっそく氷の上を、走ったり、わざと転んだり、思いっきり遊んでいます。

Freeway からの地図

 土手を登って、ちょうど待っていた馬車の荷車に息子と二人で乗りました。他には小学生の子供2人の親子連れだけ。しばらくすると馬車が動きだました。左手はElgin Pond、その向こうにElgin Parkの林が見えてとても素敵な風景。時々林の間を車が走るけど、それがなければいったい今は何時の時代?という感じに馬は静かに歩いて行きます。右手は住宅が数軒。トロントの様に隣の家とくっつかず、一軒一軒がゆったりと建っています。古い素敵な家も有れば、最近建てられた大きな家もある。馬車の上から写真を撮ろうかと思いましたが、停めてある車や電線が邪魔で何となくやめてしまいました。馬車は道の外れ、公園の入り口の所で旋回して元の道をもどります。あれれ、これって馬を運搬する車?このお馬さん村のどこかの牧場から車に乗ってここまで来たみたいです。待っていた夫は、乗車係のおばさんとおしゃべりをしていました。モンゴメリの話をしたら、「牧師館へ行った?ミュージアムは5月にならないと開かないのよね。Road to Avonleaは知っているけどロケについてはしらない。・・・」新しい情報は特に無かったようです。

馬車

 池に戻って息子はまた雪遊び。走り廻ったり、転がって手足をばたばたしたり、雪を父親の背中にくっつけて、けらけら笑っています。2歳をすぎるとこんなに雪遊びができるのにちょっと驚きました。雪が止んで、時々雲の切れ目から日が射してきます。楽しそうな息子の写真を撮っていると、馬車から下りて来たのか年配のご夫婦が、「三人の写真を撮ってあげましょうか」と声をかけてくださいました。歓んで撮っていただくと、「he or she?」男の子ですけど・・・帽子が可愛くて女の子にも見えるそうでした。アイスホッケーの子供達はソレルのブーツをゴール代りにしています。なんかかわいらしい。ここからElgin Parkの林の方を見るとやっぱりロケに使われたのではという気がしてきます。写真を撮っておきましょう。

アイスホッケー

 池のほとりでは相変わらずどろんこバレーボールをやってます。人が集まって話しをしている中に、そりにお菓子の入ったバスケットを乗せて引いているおばあさんがいました。クッキーが25c、カップケーキが1$。息子のお気に入りのスノーマンクッキーとチョコケーキを2個ずつ買いました。一家で食べたチョコケーキはケーキミックスの味がしました。おばあさんの手作りを期待していたのに残念。向こうの小さな小屋の前には、Fresh Maple Syrup on Snow(Taffy)25c、Hot or Cold Apple Cider1$、Sausages on a Bun3$の看板。「Two Taffy and One Hot Apple Cider」をたのむと、「Taffy, Who eat?」。何と! お鍋の中で煮つまっているらしいMaple Syrupをバットの中のクラッシュアイスの上にのせ、プラスチックのナイフの柄でかきまぜて固めてまきつけて・・・One, Two, Threeで口の中へ! ほんのり口の中に広がったMaiple Syrupの甘味は、ほんの少しの時間でとけてしまいました。もっと気温が低くて新雪の上で固めたらかちかちのTaffyになるのかしら? 息子もトライしたら、小さい口には入り切らず、それを手で受けた私はしばらく寒気にさらされて指が凍りそうでした。でも息子は「キャンディあまくておいしかったねぇ。」としばらく言っていました。まだ飴を食べたことのない彼にとって「キャンディ」とはMaple Syrup Taffyのことになったみたいです。 Hot Apple Ciderも甘酸っぱくておいしかったです。Road to Avonleaのミス・ステイシィーのお店で売っていたのを思い出しました。

 時間は既に3時半、ずいぶんのんびり遊んでいたみたいです。Snowman Building Contestは雪がなくてできなかったのでしょう。Sled Races on the Ice、Pro Skating Demo、Can-Skate for Childrenも見当たりませんでした。でも何よりもAnneとLucyはいったいどこにいたのかしら。結局Old Fashion Skating PartyはCommunityの冬のお祭りみたいでした。しばらく池にいて気がついたのですが、その場にいる方みんな肌の色が白いんです。トロントはいろんな人種がいて、地下鉄の3人掛けの椅子が同じ肌の色でうまることがないくらい多種多様です。それがここではみんな白い肌にブロンド。オリエンタルは私たちぐらい。大都市と違って、人の流入がないのでしょうね。1806年に村ができた頃から、ずーっと変わらないCommunityなのでしょう。

 帰りはそのまま7th Concession Rd.を南下して、Pine Grove United Church を探しに行きました。この道はうっそうとした林の中を通っています。なかなかみつからず、21号のストップ表示が見えた時、左手にそれらしき建物がありました。「あった」と言ったときには既に通りすぎており、誰かのお宅のアプローチをお借りしてUターン。Pine Grove United Churchは本当に小さな教会でした。林がほんの少し切れた、道よりも少し高い所の小さな空間にひっそりと建っていました。足跡が少しはついているものの、深い雪。道から背伸びして写真を撮りました。また別の季節に訪れてみましょう。

教会

 21号を西へ向かい、6th Concession Rd.を少し北へ。でもやはりRobert Nesbitt farm は見つかりません。雪がとけて、ところどころに牧草の茶色が覗いている丘の風景の写真を少し撮りました。この近辺に屋外セットはきっとあったはず。いつか見つけることができるかしら。21号から47号に出て、Freeway404へ向かいました。

Last Update: 10 May 1997
冬☆ Leaskdale ☆ Norval ☆ Uxbridge   春☆ Uxbridge ☆ Leaskdale ☆ Uxbridge
夏☆ Leaskdale ☆ Bala   秋☆ Uxbridge ☆ Norval ☆ Jane


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