米国立環境健康科学研究所ジャーナル
EHP 2009年8月号 The Beat
フランスの小学校 携帯電話を禁止
情報源:Environmental Health Perspectives
Volume 117, Number 8, August 2009
The Beat
Cell Phones Banned in French Schools
http://www.ehponline.org/docs/2009/117-8/forum.html#beat
訳:安間 武 (
化学物質問題市民研究会
)
掲載日:2009年8月2日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/emf/ehp_09Aug_Banned_French_Schools.html
フランス政府は小学校の校庭での携帯電話の使用を禁止し、製造者に文字情報だけの端末機とヘッドセットだけの通話機を提供するよう命令した。この決定は、子どもの携帯電話の使用と増大する成人のがんリスクとの関連に関するレナ-ト・ハ-デルらの、『Pathophysiology』特別号印刷版に先立ち2009年4月4日に発表された報告書を含んで、携帯電話の使用と無線放射についての6週間のレビューの後になされた。しかし、これらの措置も、14才以下の子どもの携帯電話使用の完全禁止、及び、携帯電話のマストとタワーの電力と設置場所の制限を求める運動家らには不十分であるとみなされている。
訳注1
このEHP 2009年8月号 The Beatの記事は、下記2009年5月27日英タイムズ紙(Times Online May 27, 2009)の記事に基づいているように見える。タイムズの記事によれば、フランスのほとんどの学校はすでに教室内での携帯電話の使用を禁止しているので、今回の校庭での使用禁止により、小学校での携帯電話の使用は完全禁止となった。
Mobile phones to be banned in French primary schools to limit health risks / Times Online May 27, 2009
訳注:関連情報
France has banned cell phones in primary schools / Electromagnetic Health.org May 28, 2009
欧州議会プレスリリース2009年4月2 電磁界の潜在的なリスクを回避すること
国立環境健康科学研究所ジャーナル EHP 2009年3月号 サイエンス・セレクション 厳しい要求 携帯電話使用のがん影響の評価に対する課題
ETUI(欧州労連研究所)ニュース 2009年2月5日 電磁界の健康影響 欧州委員会の科学委員会(SCENIHR) 意見を採択
The Independent 2009年1月11日 記事紹介 フランス政府 子どもへの携帯電話広告を禁止
携帯電話使用によるがんリスク増大の恐れが高まる中で放射レベルも制限か
EHP 2008年10月号 フォーラム がん 携帯電話の影響に強い警告
インディペンデント/サイエンンス 2008年9月21日 携帯電話の使用は 子ども達の脳腫瘍のリスクを5倍高める
EHP 2007年1月号 レビュー 携帯電話使用による健康影響調査の資金源と結果 スイスの研究者らによる実験研究の体系的なレビュー(アブストラクト紹介)
(07/01/03)
Extremely Low Frequency Fields Environmental Health Criteria Monograph No.238
(07/06/19)
世界保健機関(WHO)ファクトシート No.296 2005年12月 電磁界と公衆の健康:電磁過敏症
(06/03/11)
WHO ワークショップ 2004年10月/電気過敏症(Electrical Hypersensitivity):ワークショップ概要
化学物質問題市民研究会
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