NO FUN エバのブログ 2009年10月6日
日本からのニュース
化学物質過敏症は身体的疾病として認められる


情報源:NO FUN Eva's Blog October 6, 2009
News from Japan: Multiple Chemical Sensitivity Recognized as A Physical Disease
http://nofun-eva.blogspot.com:80/2009/10/multiple-chemical-sensitivity.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
Translated by Takeshi Yasuma, Citizens Against Chemicals Pollution (CACP)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2009年10月6日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/ngo/091006_NO_FUN_MCS_in_Japan.html

訳注: スペインのMCS患者で、当研究会が日本語訳紹介した『多種化学物質過敏症についての裸の真実』 の著者であるエバ・カバリエさんから日本でのMCSの状況の問い合わせがありましたので、10月1日から日本で化学物質過敏症が認知されたことなどを伝えると、エバさんは大変喜び、早速エバさんのブログ NO FUN に 英語とスペイン語でこのことを紹介してくれました。
 ドイツのMCS患者でChemical Sensitivity Network (CSN) のシルビア・ミューラーさんからもメールが届き、エバさんの記事を英語とドイツ語で紹介すると連絡がありました。MCSの認知は世界のMCS患者の願いであり、世界の流れはその方向に動き始めたように思います。


NO FUN エバのブログ 2009年10月6日
日本からのニュース
化学物質過敏症は身体的疾病として認められる

 数日前、私のブログに、東京大学教授が管理する日本のブログから訪問者があったことを見つけました。私はそれを読んで、それが私の記事『The Naked Truth about MC)』の日本語訳(多種化学物質過敏症についての裸の真実)についてであり、それは化学物質問題市民研究会(CACP)によって翻訳されたものであることがわかりました。そこで私は彼らにメールを書くことにしました。
 化学物質問題市民研究会の安間武さんは、私の記事をカナリア・レポート(The Canary Report)で見つけ、その記事に非常に感銘を受けたので、直ちに”スペインのMCS患者の魂の叫び”という副題をつけて日本語に翻訳したと説明してくれました。彼は私の記事の日本語版を8月に化学物質問題市民研究会のウェブに発表し、また月刊ニュースレター9月号にも掲載してくれました。
 私はまた、彼に日本のMCSの状況について尋ねましたが、彼の許可を得たので、彼が説明したメールの一部と化学物質問題市民研究会のミッションを掲載します。

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よいニュースがあります。

 2009年10月1日、厚生労働省が管轄する(財)医療情報システム開発センターがICD-10 標準病名マスターを更新し、化学物質過敏症はコードT65.9(その他及び詳細不明の物質の毒作用,詳細不明の物質の毒作用)に分類されました。

 これにより日本では化学物質過敏症は精神的疾病ではなく、身体的疾病であるということが、明確に認められました。

 この決定は化学物質過敏症患者とその支持者らによって歓迎されました。彼らは化学物質過敏症が健康保険でカバーされることを期待していますが、現在までのところ、そのように変わるのかどうか分かりません。

 患者とその支持者らは日本政府に対し、化学物質過敏症に健康保険を適用すること、医療サービスを強化すること、生活のための金銭的支援をすること、より安全な家を提供することなどを含む、化学物質過敏症患者の支援を緊急に実施するよう求める行動をとるでしょう。

 化学物質過敏症の認知を祝い、また日本政府に対して更なる措置をとるよう求めて、10月31日に東京で化学物質過敏症のシンポジウムを開催します。

化学物質問題市民研究会のミッション:
 予防原則と環境正義に基づき、人の健康と環境を有害な化学物質から守るために、公衆に情報を提供し、必要な行動を起こすこと

化学物質問題市民研究会の主な活動:
  • 月刊ニュースレター「ピコ通信」の発行
  • 週刊メールサービスの提供
  • ウェブサイトでの情報提供
  • 環境健康に関連する本やブックレットの発行
  • 日本政府及び自治体への政策の提案
  • 健康と環境保護に関する市民のための学習会の開催
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 私は安間武さんが、私の記事を翻訳してくれたことに、日本におけるMCSについての情報を提供してくれたことに、そしてMCSシンポジウムで発表するためにMCS患者と支援者に対するメッセージを書くよう私に依頼してくれたことに、感謝したいと思います。それは私にとって名誉なことです。


訳注:本記事に関連するMCS団体のブログ
訳注:関連情報


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