MCS in Europe 2009年6月27日
イタリアのMCS法の請願に署名を
情報源:MCS in Europe, 27 June 2009
Sign the Petition for an Italian Law for MCS
http://mcseurope.blogspot.com/2009/06/sign-petition-for-italian-law-for-mcs.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2009年9月1日
このページへのリンク:
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/ngo/090627_Petition_Italian_Law_MCS.html


 この請願は、イタリアの慢性疾病/環境傷害病連合(AMICA)(http://www.infoamica.it/default.asp?a=11)によって起案されたものであり、MCSを社会的な疾病として認めるための法に関する5つのプロジェクトの討議を促進することを目的としている。

イタリア共和国上院議長 殿
イタリア共和国下院議長 殿
下院第12社会問題委員会 殿
上院第12保健衛生委員会 殿


 多種化学物質過敏症(MCS)は、一般の人には通常耐えることのできる微量の様々な化学物質への暴露の後、多臓器反応をもたらす慢性衰弱疾病であり(この診断基準は1999年に国際合意により確立された)、

 人口の2〜10%の人々が環境中及び日用品中の化学物質に過敏であるように見え、多種化学物質に暴露して害を被る−これがまさに多種化学物質過敏症(MCS)であり、働くこと、社会的生活を送ること、自立することが難しく、状況はその疾病の段階により軽いものから非常に深刻なものまで様々であるが−人々の割合が増えており、

 MCSは、アメリカでは、米障害者法としての米連邦法、米環境保護庁、米住宅都市開発省、米社会保障庁のような連邦機関、及び多くの地方政府によって認められており、

 MCSは、カナダ連邦政府及び州政府によって認められており、

 MCSは、ドイツでは、1998年以来、国際疾病分類のドイツ版、第19章(傷害、中毒、その他の結果)、T66-T78(外因のその他及び詳細不明の作用)、T78.4(アレルギー,詳細不明)

として分類されており(訳注1)、

 MCSを運動障害(患者が自由に動くことができないことに対応している)としてすでに認めていたドイツ厚生労働省は現在、心因性疾病(心理的/精神的)としての疾病記述を取り除き、最終的にはこの環境病に対する差別に終止符を打っており(訳注1)、

 シックハウス症候群(MCSに類似)を数年前からすでに認めている日本の厚生労働省と経済産業省は、MCSが2009年10月に国民健康保険でカバーされる疾病のリストに掲載されるであろう(MCS will enter the list of diseases covered by the National Health Service in oct 2009)と発表しているのに(訳注2)、

 イタリアには、環境病(MCSだけでなく、慢性疲労症候群、線維筋痛症、シックハウスハウス症候群(Sick of Building Syndrome)なども含む)などの権利を、雇用保障という観点からの他の障害や治療の権利、安全な家の権利など・・・と同様に扱う法律が存在しないので、

 この請願は、社会的疾病としてのMCSの認知のための6つの法案、下院(No.1621 2008年8月5日、No.1654 2008年9月18日、No.1667 2008年9月18日、No.2287 2009年3月12日)及び上院(No.1019 2008年9月17日、 No.116、2008年10月28日)の討議の優先度を最も高くすること及び、世界的に広がっているMCS診断基準としての1999年の国際合意(訳注3)を用いて、MCSが認知されることを求めている。

署名

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http://firmiamo.it/unaleggeperlasensibilitachimica

訳注1
訳注2
訳注3


化学物質問題市民研究会
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