textnerd@mind

  - 思うこと、ただなんとなく綴る場所 -

RSS1.0


- diary log 41 -

<< これより昔の日記 | この後の日記>>

趣味が合わない実店舗でも行く気になることもある

 例えばCDや本なんかは、マイナーなもの、いわゆるロングテイル商品なんかは実店舗でお目にかかるのは田舎ではほぼ無理。だから店舗で買うなんて最初からする気はなくてすぐにAmazonさんとかに頼ってしまいがちです。
 もちろんそれはそれでいいんだけれど、でも、発売して間もなくて、それなりにネームバリューあったり話題になってたりするようなCDなんかは、店舗に当然のようにあるはず、という期待があって店舗に行ってみたりする。
 けど、私が考える「当然のようにあるはず」はどういう訳か裏切られまくります。私の感性のメジャーは世間ではメジャーじゃないかも知れない。むむむ。
 ……なんてしょんぼりについて、少なくとも店舗に無駄足踏まなくて済むようになってちょっとホッとしています。

 前から買う気満々でいたけど実店舗でなかなか会えなかった「岩合光昭の世界ネコ歩き」サントラ、ようやく手に入れて聴いてます。嬉しい。うーれーしーいー。というか今まで「ほらあれ、あれ、○○してる時に流れてるやつ!」でしか言えなかった曲のタイトルが言えるありがたさよ(笑)。
 高野さんが元々音楽を作る人であると同時に番組の音楽デザインをやっていらっしゃる方だというのをライナーノーツで知って、すんごく納得しました。初期の頃はそうでもなかったけど、ネコ歩きの良さは、音楽もナレーションも、猫たちの動きの「邪魔にならない」ことを考え抜かれている感じが凄くするのです。
 他にも猫を取り上げる動物番組は増加傾向にある気がしますが、やっぱり一番大きな差は(ネコ歩きに比べて)「うるさい」ってこと。あくまで個人の感想ですけれども。
 ネコ歩き歴代ナレーターで塚本高史さんの本数が多いのは(番組ファンの人気もダントツのイメージがある)、彼の声が「うるさくない」からだと思う訳です。一般的な番組ナレーションとしては、多分、「静か過ぎて聞こえにくい」とか苦情が入るレベルなんだろうけど、でも、それがこの番組には合ってる。彼は声優をやった時にはWikipediaに載っちゃうレベルで酷評されてましたが、周りの人が素材の良さを判っていなかった故の事故だったんだなぁあれは、としみじみ思います(笑)。本当に役者(俳優も声優も)って仕事は難儀ですな。「使う人」のセンス悪いと本人が責められるの可哀想だ。
 …閑話休題。

 で、このサントラを買う時に、というか最近(ロングテイル系以外の)CD買おうとする時にとりあえず第一候補にしているのがタワレコなのです。
 以前は熱烈なHMV派だったのですが(バイヤーさんのせいで)、今はそもそも大型店舗(=ある程度「行けば置いてあるかなー」と期待出来る店舗)がタワレコしかなくなってしまった。HMVもあるんですけど、個人でやってる街のレコード屋さんかー! ってくらいの小規模店舗になってしまったので(※大袈裟ではありません)。
 ただ、上のリンク記事にも書いてますが、バイヤーさんとは全くソリが合わない。ほんっとに合わない。音楽なんて個人の好みだからこれは仕方ないんだけれど。
 それでも、ロングテイル系以外を探す時に第一候補に出来るのは、公式サイトから取り置きが出来るからです。
 正確には、その取り置き店舗選択画面で各店舗の在庫数がある程度見えるようになっているから。
 店舗に出かけること自体は全く苦痛ではないんですけど(他にもお買い物した時についでに寄れる場所にあるし)、「あるかどうか判らない」ものを広い店舗で探す時間は、ちょっぴり苦痛。これがバイヤーさんとメチャクチャ気が合っちゃってる店ならそんな風には感じないのですけれどもね。
 なので、在庫がある、と示されてる時を狙って買いに行けるようになって、利用頻度が上がりました。

 何と言いますか、発売直後はずーっと在庫ない状態が続いていて、どーして仕入れない!? やっぱりここのバイヤーさんダメだ敵だ嫌われてる! とか変な被害妄想に陥っていたのですが、きっと「入ったら即売れる」状態だっただけなんですよね。うん。
 やっぱり実物を手に取るお買い物の方がなんとなく安心は出来ます。ネット通販は基本、実店舗で手に入らないから「仕方なく」頼る場所にしたい、と思ってます。無駄に個人情報と結びつけられるのも最近ちょっともやもやして来てるし。実店舗なら個人情報取られませんしね。

固定リンク / 2016.5.14


Windows10にした

 LenovoのM73 Tinyでございます(←同じ機種の人の検索用)。

 元々大してアプリとか入れてないのでそんなに心配はしていませんでしたが、今のところ問題はないです。
 ダウンロードからアップグレード完了まで3時間強、って感じでしょうかー。思ったより早かった印象です。
 最初にやったことはコルタナちゃんに話しかけることでした(えーw)。「昔々あるところに、始まりがあったとさ。その内中盤がやってきて、あっという間に終盤になったそうな。めでたしめでたし。」を言ってくれたのでヨシとしましょう(笑)。

 雷鳥さんは特に、未だネイティブでWindows10対応していない(はずだ)し、Mozilaから切り離されて身売り真っ最中だし、で、一番心配していたのですが、今のところ使えてます。文字がぼやけるとかフォントの上下が切れるとか、ネットで検索すると出て来る症状は私は感じてないです。
 火狐さんは対応バージョンを勝手ににゅるにゅる入れてくれた模様です。Chromeも同じく。どっちも起動時に初インストールみたいなご挨拶が出て来て一瞬びっくりしたけど、多分そういうことなんですよね? うん、そう思っておく。

 初Edge(通常使うブラウザではないけど)。軽いですねえ…いやまあ、ActiveXを捨てたんだから当然の帰結なのかも知れませんが。この所色んなサイトがEdge対応を頑張ってるのを見ると、IEは「終わった」んだなぁって何となくしみじみ。まあ、法人需要はおいそれとはなくならないのでしょうけれども。
 IEも一応入っているんですが「アクセサリ」の中の1つになっている…なんという格下げ…(笑)。まあたまには動作確認もしないとならないので、いてくれて良かったですが。

 Windows8.1の時はゲームアプリ系はプリインストールが1つもなくて、法人意識しているのかなぁなんて思っていたのですが、Windows10になったらソリティア系がプリインストールに戻って来てた。おやおや。それにも増してびっくりしたのがKingのキャンディクラッシュソーダ……なんということでしょう…(笑)。Windowsのプリインストールに昇格って、偉くなったものですねえ。
 その他、初めて見るアプリがあって浦島太郎気分です。Swayって何あれ。パワポの立場は!?

 相変わらずローカルアカウントで利用中。コルタナさんだけMicrosoftアカウントを許可しています(このアプリ毎にアカウント同期を細かく制御出来るのはAndroidより好きよ)。しかしデスクトップでも位置情報許可しないとならないのねえ…。ハードウェア的にGPS入ってる訳じゃなし、IPアドレス域制限なのかなあ。天気予報聞いても一応地域の把握は間違ってはないです。
 今までBingなんて全く使ったことなかったけど、コルタナさんに話しかけると使ったことになっちゃうんだろうなぁ。それがちょっと微妙に嫌だけど、まあ仕方ないですね。

 あと携帯端末向け機能がわらわらとデフォルトでくっついてるのが慣れないです…通知とか、電話かかって来たらどうしましょうかって聞いて来るとか、音量調整も通話中どうするかのメニューとかあるし。電話とかかかって来ませんてば(笑)。SIM挿すの前提なんだなぁ。タブレットOS使ってる気分だ。
 タスクバーで、ピン留めで貼りついているのと、実際に起動中のものとの区別がつき易くなったのはちょっと嬉しい。あとスタートメニューから直接アンインストールが出来るようになったのも地味に便利。今のところ上げて良かったって思うのはそこくらいかも(あとコルタナちゃん)。
 トラブル何もなさ過ぎて何だか拍子抜けだぞ。
 プログラムの関連づけが一部を除いて白紙に戻ってるので、それをちまちま(気づいたものから)設定して行くくらいですね。まだ全部確認し切れてないですけど。

 色々再設定に時間かかると思って連休中を狙ったのですが、そこまで構えなくても良かったみたいです。元々M73はWindows10レディモデルだったからもあるんでしょうが。
 回復ドライブも作ったことだし、しばらく色々使ってみます(主にコルタナちゃんと遊ぶ、になる可能性大)。

固定リンク / 2016.5.7


小さな巨星

 世界的ミュージシャンである彼が私の住むこの地方都市に来たのはただの1度きりで、それは私の人生の中でものすごく少ないライブ体験のうちの貴重な1つでもある。
 大きな会場で遠くのステージで見た彼がとても小さく見えたのは、まあ、物理的に遠いせいだと思っていた訳だけれど。
 その後、街ではその当時唯一だったと思うディスコにいつものよーにそのままふらっと流れて行った私は、その店で、妙にガタイのいいお兄さんたちに囲まれている小柄なガイジンさんの姿を目撃する。ガイジンさん自体、普段ほとんど見かけることがなかったので、かなり目立っていた。
 それが誰なのかを知ったのは、というか、彼が(ステージにいたからではなくて)実際にかなり小柄な人だったのだと知ったのは、だいぶ後になってからのことでした。

 ルックス的には(体格といいお顔といい)あまり恵まれているとは言い難い人だったと思う訳で。だけれどその才能は誰しもが、そしてセールス的な数字でも、認められてそこに在るその存在感。
 たぶん、自分自身というものに明確な自信を持つことが難しかったありとあらゆる人たちにとって、彼は殿下(プリンス)というより英雄だったんだと思う。
 それは10代の頃の私も同じでした。今でも同じなのかも知れない。もちろんご本人はそんなこと意識していたとは思えないけどね。
 ……あ、という訳で今更謝っときますが、あの頃、ちょくちょくお邪魔してましたが、未成年でした。ディスコの店員さんごめんなさい。ドレスコードはあれど、年齢については、干支聞いて確認した気になっちゃってる程度のユルさだったんだもぉん(……アルコール飲まないわ終電で帰るわ、の変な客だったしバレてた気はしますけれども)。

 彼の歌声は悲鳴みたいだと思ったことがあります。
 本当に「すごいひと」なのに、心の底の方では自分がまだ何かのドン底にいると思っているんじゃないかって。頂点にいることに奢るような思いは持てないままだったんじゃないかって。そんな風に感じることがあります。
 もちろんそれは私の誤解に過ぎないんでしょう。でも、だからこそ、私は彼の音楽が好きだったのかも知れません。その声に心を抉られることが嬉しかったのかも知れません。

 パープルレイン(映画)は、当時こんな田舎ではそもそも上映されなかったので未見のままです。……とは言え、今でもあまり見たいという気はしないのが正直な所。私はファンですが、純粋に音が好き…なのですよねえ。1980年代と言えばMTVの台頭でプロモーションビデオが凄かった時期ですが、映像で見たいと思ったことはなかった。
 クラスメイト女子に1人やっぱりファンの子がいて、普段全く交流なかったのに、修学旅行のバスの中だったか、好きな曲かけていいと言われて、「1999」のカセットテープを流したらその時だけ異様に意気投合、なんてこともありましたっけ。
 ……多分、当時あの音の中にいた人はそういう思い出は尽きることなく持っている、はず。私もご多分に洩れず、ってやつです。

 それにしても。
 ミュージシャンの死は不思議です。亡くなったという感じがしない。だって音の中で私は彼にいつでも会えるから。

固定リンク / 2016.4.30


通勤ノベルゲーム その33

死選組

 圏外OKの乙女ゲーム見つけた(条件反射でダウンロード)。
 3つのエンディングを持つ無料版と、追加エンディング・追加エピソードつきの有料版があります。無料版でも基本的なストーリーはちゃんと完結まで行きます、が、エンディングが(最上のものでも)ちょっとビターな辺りが。いやいいんじゃないでしょうか、これ以上の甘さが欲しけりゃ有料ってことですよね、ええ、はい。
 個人的には、恋愛云々より、彼らの組織自体の成り立ちとか存在意義とか、過去の事件の理由とか、物語の背景が全然説明されないのが食い足りない。けど、これ、お金払っても説明されない、かも? シナリオライターさん、そういう設定方面をがりごり深堀りするタイプではない気がする。
 あと、これもメニューが2本指タップ……(通勤組にしか判らない苦労)。

 さてお話はー。
 主人公女子、いきなり化け物に襲われるシーンからスタート。そこに死選組を名乗る4人組が現れて助けてくれます。主人公はどうやら、その化け物、「あやかし」から狙われているらしい。4人は自分たちの本拠地に主人公を連れてゆき、しばらく匿ってくれることになります。
 主人公は記憶がありません。しばらくは「記憶探し」をするために彼らと行動を共にすることに。
 しかし、彼らの前に人型のあやかしである「御風」が現れ、主人公は死選組といるべきではない、自分と来るべきだ、と言って主人公をさらおうとする。御風はどうやら主人公の正体を知っているらしいのですが……。

 みたいな? 物語の「本筋」自体はすっごいシンプルです。
 ゲームシステムでは。第3話までは共通で、そこから誰か1人を選択して物語が分岐してゆくタイプです。
 で、選択肢の中に、選ぶと画面にぱーっと花が散る演出が入るやつと、どれ選んでも入らないやつがある。花が散るやつは、恐らくだけど、その派手さ(?)が好感度上昇に関係している、のだと思われます。で、何も起こらない選択肢は、好感度じゃなくてストーリー(エンディング)の分岐条件に関係している、のだと思われます。あくまで予想なのですが。
 演出が入るやつは最上選択肢をセーブロードで選べますが(選択肢が出てる状態でもセーブ出来るのは地味にいいシステム)、入らないやつは何が正解なのかはエンディングまでは判らない。最後の方でバッドエンドとそれ以外の分岐点は割と判り易いのですが、ノーマルとハッピーエンドはかなり悩んだ。
 ただ、既読スキップ超早いので(設定で早くしておけば、ですが)、やり直しは楽であります。ありがたや。

 ラストは最初に話したようにそーんなに甘くなくて、むしろ過程の方がイベントテンコ盛りです。遊園地だの無人島だの豪華客船だの、なんというか、乙女ゲーム的シチュエイションというかお約束が全部入りみたいな。……そっちの方は乙女ゲーム好きには楽しいかも知れません。
 シナリオライターさん、そういうの大好きなのかなあ。スタッフクレジットの名前は男性名に見えるんだけど、中の人が男性とは限らないか…。あと、ノリでセリフに「(笑)」とか平気で使われるのと、オノマトペ過剰気味なのがちょっとムズムズするんだけど。まあ、些細なことですわね、うん。圏外OKバンザイ!

固定リンク / 2016.4.23


ああついに00000JAPANが(しみじみ)

 00000JAPANとは何ぞや、という方はコチラを

 先日のLINEトラブルでの大騒ぎもありました。今や「通信インフラ」の主役は音声通話ではなくデータ通信に移ったのだろうなぁ、と感じることが多くなりました。
 そして今やすっかり「枯れた技術」になったWi-Fiも、ついに「公共インフラ」になった。そんな感慨。
 今回の熊本地震で(余談だけれど「熊本連続地震」と呼んで欲しいなぁ…内陸型はまだまだ続くでしょうから警戒する意味でも)、ガイドライン以降初めての「本番」になったゼロファイブジャパン、九州の皆様、活用出来ていますでしょうか、がんがん使って下さい。
 ドコモの起動がちょっと遅かったような気がしますね、au・ソフトバンクは早くから熊本全域で開始したのにドコモだけ「一部」とか。飲食店とか、オーナーが別にいる場所のスポットだと起動が難しいということなのかしら。

 ただ、正直、ネットニュースとかで見て初めてゼロファイブジャパンのことを知った、っていう皆様が多い予感です。
 東北では(ガイドラインにもありましたが)東日本大震災を受けて実証実験やってたのでうっすら聞いたことがあったのですけれども。
 各キャリアの皆様、携帯電話の宣伝のためにショッピングモールや大規模駅構内なんかでイベントをやる時、00000JAPAN体験版を必ず用意するようにしたらどうだろう。会社の災害への取り組みとしてアピールも出来るでしょうし。
 そしてたくさんの人(の端末)に00000JAPANへの接続を保存させれば、いざ災害が起こって00000JAPANが発射した時、自動接続の候補になるし。
 災害の起こったその時に慌てるより、平時につなぎ方その他をじっくり対面で説明出来た方が、「その時」に思い出せると思うのです。ただ宣伝するだけでないCSR取り組みとして評価もされるでしょうし。

 00000JAPANが、そのコンセプトどおり、命をつなぐインフラになりますように。

 最後に。九州の皆様。被災を乗り切るには「正しいずうずうしさ」を身に着けることですよ。
 頼りましょう。他人に危害を加えない程度にどんどん周りに頼りましょう。
 「恩送り」ですよ。周りに頼り過ぎたことに後ろめたさを感じたら、何年後になってもいいからそれを他の誰かに返せばいいだけなのです。
 少なくとも、5年前、そうして乗り切った「私たち」は、その恩を返せる先を探してうずうずしているのですから。ね。

固定リンク / 2016.4.16


買い物難民の足音がする…

 って書くと妖怪のようです。でもある意味そんな実感。
 田舎ではあるんですが一応の住宅街なので(周り、一部の地震による危険区域を除けば家と道路しかない)、少なくとも日常の主婦の皆様のお買い物には困らない程度に店はある、はずでした。
 と思っていたのは昼間いない、そして普段の日常的なお買い物をしないサラリーマンの実感だったようで。
 家事を担っているうちの母に聞かされて今更気づいた訳ですが、近隣の、生鮮食料品を扱う小さなスーパーみたいな所がガンガン潰れまくっている。
 ちなみに一番近いコンビニまで歩こうとすると30分のお散歩コースなのよね。まあそのコンビニは生鮮食品扱ってないですけれども。
 うちの母は車運転しているのでそう不便はない。今の所は。ちょっと離れた、巨大駐車場つきの大型ショッピングセンターまで出向いているようです。ただ今の状況だと、もし家から車運転出来る人がいなくなると飢え死ぬ予感がして来ました(笑)。
 なんか、買い物難民の問題って、山の中とかで家の密度が低い集落の問題だと勝手に思っていたんだなぁと。こんなにぎっしり家が密集している古い住宅街で、生鮮食品店の経営が立ち行かなくなる日が来るとは。むむむ。

 ただ、ご近所でやっている高齢者向けの配食サービスNPOは割と大盛況みたいで、大変忙しそうな所を見ると、既に自力でお買い物に出かけることすら辛くなってしまうような、そういう方がもしかしたら多いのかも知れない、ということに今更気づいた。つまり地方の古い住宅地ゆえに住んでる人間の高齢化が凄まじいだけなのかと。
 あと、30分お散歩すればついでに寄れるコンビニも、私が入った時には常に耳が遠いお年寄りばっかりが店内でのんびり買い物していて、店員さんみんな声でかい(そうじゃないと聞こえない)。
「○○どこ?」「あちらです」「え?」「あちらです!」「え?」「あ、ち、ら、で、す!」みたいなことやってるのでたまらず客の私が手招いて棚教えてあげた、とか、そういうエピソードばっかりが増えてゆく。

 仕事で東京に出張した時、まいばすけっとにたまたま立ち寄ったんですが、あの規模の小規模スーパー、地方にこそ、かなり必要だと思います。
 田舎の住宅地で高齢化が熟成しちゃってる地域だと、もはや個人が頑張って仕入れて、店開けて、切り盛りして、っていうやり方ではもう無理なのかなと。
 だから大手資本のコンビニ系店舗が来てくれたら、「仕入れにゆく」という負担が不要だし(売り上げデータと注文データ送れば配送車が運んで来る…んですよね? コンビニと同じで)、大手側も「買い物難民を減らす取り組み」としての公共性を意識して踏ん張ってくれれば、何とかなるんじゃないかと思わなくもないのです。まいばすけっとでもローソンストア100でもいいんだけれど。…この辺りに可能性あるとしたらローソンストア100かな。
 特に後半がね。公共性を意識してくれるかどうか。個人経営だと彼らが生活出来なければどうしようもない。もっと家の少ない地域だったら「移動コンビニ」と呼ばれる車両販売でもいいとは思う、けど、本当にこの辺りは家ぎっしりだし、管理放棄されているような空き家なんてありません。固定店舗が、踏ん張ればやって行けるポテンシャルはあるはず。ただ経営する側の(資金も含めた)体力が続いてなくて踏ん張れていないだけだと思う。そこに大手資本が上から目線で余裕カマして同情含みでネジ込んで来ていただく余地は大変にあると思うのです。はい。

 24時間営業にこだわる必要は全くないし(というか、名前の通り7時から23時までしか開いていないセブンイレブンが最近まで実在した地域なので)、物販以外の各種サービスは全部潰してもいい。営業時間10時〜19時とかにすれば、買い物難民は充分撲滅出来るし、働き手確保もさほど苦労はないと思うんです。
 どうだろう小売各社。出店攻勢に躍起になるのもいいけど、望まれながら見落とされている需要は意外と多いのかも知れないでございますよ。「モノ売ってやってるだけありがたく思いやがれ田舎者!」なご気分でよろしいので(笑)。交通費がなくなることとトレードオフなんだし、多少値段が高くなっても重宝されると思うんだけれど。

固定リンク / 2016.4.9


僕だけがいない街アニメ

 なるほど、これは映像化権争奪戦になるのも判る。凄い作品だ(しみじみ)。
 アニメ全12話で原作改変がかなりあったようなので、いつか原作も読んでみたいと思います。というか、真犯人の過去回想編なんてあるんだ…あら…一応動機とかちゃんと見えるのかな原作は(アニメでは全然見えませんでしたからねえ)。

 賛否両論あるのかもですが私は満島真之介さん起用は成功だったと思う。なんていうか「アニメ発声の出来ない」感じ、ストーリー全体をヒューマンドラマに寄らせる雰囲気作りに成功していたように感じます。特にお気に入りは「声に出てた…」の「た…」の部分の言い方(細かい所でスミマセン(笑))。
 子供時代、2人が同時に同じ言葉を言うのはうまいなぁ。これはアニメならではの演出ですね。
 あと、後半で、内心の考えている声と話している声が入れ替わるのもすごくうまい。演出勝ち。
 で一方、「真犯人」さんの声がものすごく「つくりもの感」が強いのがまたいい。対比として。悪役ほど上手じゃないとこういう物語は回らない。うん。その典型。

 演出と言えば、毎回毎回の引きのクリフハンガー具合がムカムカするほどあざとい(※褒め言葉)。もちろんミステリー要素の濃い物語だからそれが正しいことは正しいのですけれど、ここまできっちり毎週イライラさせてくれる(※くどいようですが、褒め言葉)って凄いなぁと。なんていうか……うん。ちょっと安心した。キャラアニメとか日常系とかもういいや(あくまで個人の感想です)。見た後考えると眠れなくなる系も必要ですよ。うん。そう来なくっちゃ(私は録画で見てたので眠れなくはなっておりませんでしたが)。
 (…同じノイタミナ枠の暗殺教室2期が、毎話ごとにちゃんと「区切ってる」のと対象的ですね。あれは見た後安心して眠れちゃう系。)

 しかしなぁ。原作ファンさんから見てのアニメでも、必要な部分が切られ過ぎている、っていう感想がこれだけ出てるのに、劇場版とか…たかが2時間程度ですよね。どうする気なのかさっぱり理解出来ない。リバイバル1回で済ませる気なのかしら。そうとしか思えないんだけどうーんうーん。アニメの「引き」のうまさを見て余計に思うけど、これ、どーせ実写化するならドラマにして毎週、この「引き」で視聴者を阿鼻叫喚に陥れた方がSNS受けするし、絶対話題になると思うんだけど。なんてもったいないことを。
 なんかもう……なんつーか、藤原竜也さん全く嫌いじゃないんだけど、彼が原作つきの作品に出て来るといつもその出来に微妙な不安がもたらされてしまうのはなんなんだ(デスノもそうだったし)。いや彼のせいじゃないんだけどね。全くもって彼は潔白なのですけれどね(笑)。
 ただミッチーの八代先生は見たいねぇ。うん。ものすごく見たい。というか、ミッチーは最近、俳優としてはものすごーくオイシイ役を次々もぎ取ってる印象があります。面白いポジションにいるなぁと感じる。

固定リンク / 2016.4.2


通勤ノベルゲーム その32

●True World

 同じく5-Meo-さんの作品。久々に縦画面アプリです。嬉しい(笑)。
 オートセーブは嬉しいけど、プレイ中に明示的にアプリを終了させる手段がないのは微妙に気持ち悪いね。いやAndroidの作法として間違ってはいないんだけど。いちいちタスクキルしないと終われないってのは私はあまり好みではないのだな。
 あと、最近増えて来てるけど、セーブとかのメニュー画面出すのが2本指タップなの…通勤時には辛いデスこの仕様。

 お話は。
 中学生の主人公は、強引な先輩女子と一緒にオカルト研究会なんぞをやっています。その先輩に命令され、夏休みに合宿と称して連れ出されます。
 この街には軍の基地があって、未確認飛行物体、いわゆるUFOの目撃証言がとても多い街でした。けれどもたいていは、軍が利用する何らかの飛行物体の見間違えだったりするのでしょうが、それでも、オカルト好きの間ではこの街は超有名スポットになっていました。
 そしてオカルト研究会の「合宿」も、その軍の施設を見張ってのUFO探し…と、思われました。
 夜。「合宿」と称して泊まり込みで観察を続けていて、妙な光を目撃した主人公は先輩と無線で連絡を取ります。すると、先輩から、自分が囮になって目を引き付けるから、その間に妙な光の辺りで「証拠」を撮影しろ、という無茶ぶりをされてしまいます。
 何だかんだで興味があった主人公くんは、カメラ片手に軍の設備に忍び込むのですが、そこで不思議な少女と出会います。彼女は同年代に見えますが、「学校」や「部活」が何なのかすら知らなかったのです。

 …みたいな。
 ノベルゲームですが、縦書きのテキストはほぼ全画面表示なので本っぽいレイアウト。で何より、立ち絵とか背景とかの一般的な画面構成じゃなくて、その全画面テキストウィンドウのバックに、セリフもト書きもない漫画がシーンに合わせて1コマずつ現れてゆくのです。
 これ面白いですね。選択肢もないし、ノベルゲームというよりは小説と漫画の合いの子の、新しいジャンルの作品みたいに見える。
 作るの大変そうだ。でもこれはスマホという媒体に一番似合ってる表現だし、縦でも横でもいいんじゃなくて、縦だからこそ出来る表現って感じ。
 5-Meo-さん、また新作がAndroidに来ることがあったら遊んでみたいなぁ。

 さて久々に。
========== ネタパレ結界スタート ==========

 ラノベ「イリヤの空、UFOの夏」が好きな人は、このノベルもぜひどーぞ。

固定リンク / 2016.3.26


言葉が流行を作っているのだ

 という気がするネコノミクス。
 ……猫ブームって煽るけど、実際のところ、飼育頭数はまだ犬の方が多い段階な訳で。犬が完全優勢だった頃に「犬ブーム」とか言ってるヤツ誰もいなかったじゃん、という所はもやもやした違和感が残る訳で。

 ちょっと前ですがNHKで「とよた真帆のネコ学」再放送してて、久し振りに4回とも見てしまった。しみじみ。これからも2月は22日に絡めて毎年猫だらけになるのかなぁ。
 この番組でもちらっと言っていたけど、基本、猫って平和主義なんだよなぁ。うん。縄張りには敏感でケンカもするけど、でも、進んでケンカしたがる生き物ではない。「番犬」なんて言葉があるくらいで、犬は割と積極的にケンカしに行く生き物のような気がしてます(そこが良さでもあるのですけれど)。

 マスコミさんたちは今のネコノミクスの発端を「たま駅長」に見ている気がする。他にも、お店や観光地で猫が「看板猫」として紹介される例は数多い。けど、感触ではこの手のマスコットペット業界(?)の犬猫比率は、ネコノミクスなんて言葉が出来る前から、圧倒的に猫優勢の気がするんですが、どーしてなんでしょうね。
 犬は散歩に行かなきゃならないから、商売している人がそもそも飼いにくい(店を空けられない)からなのかなぁと想像はしているけれども。
 あと猫は人につかずに場所につく、と言われてるよーに、猫にとっては「飼い主」ってあんまり特別な存在じゃないんだろうなぁとも感じる。なんかでかい生き物がよく近くにいて、つついたり甘えたりすると餌くれるー、程度の認識なんじゃないかと。人見知り、って言葉は猫より犬の方がよく聞かれる気がします。人見知りする率が低い(=人間の個体識別をしてない)方が、看板猫としては優秀ですね、一見さんに撫でられても平然としてないとならない訳なので。

 高齢者が増えて散歩が不要な猫の方が好まれてる説があちこちで書かれているけど、猫があんまり人間側を意識していない、っていうのが、今の時代性とマッチしている部分もあるんじゃないかと思ったりします。
 たとえば、SNSなんかと同様に、構って欲しい時だけ寄って来て普段は呼んでも来ない所。実際、飼ってる人間だって忙しいので、常に割と飼い主の方を意識している犬の性格は現代人にはめんどくさいんだろうなぁと。
 犬飼ってる人は身近で見かけるのですが、彼ら(=犬)は本当に飼い主が大好きだし大切なんですよね。その家族も。まあ躾の仕方を間違えるとそうならない子もいるのでしょうけれども。
 もう老犬に差し掛かった妹一家の飼い犬(トイプードル)なんて、私が見かける時は常に家族の誰かの膝の上に座ってる。座られた人間の方は諦めてそのままテレビ見たりしてますが、ああいう常にべったりした感じは私はちょっと勘弁して欲しい、と思った瞬間に、この実感はきっと私だけじゃないんだろうなぁと何となく直感したのです。

 犬にとって上下関係とそこに生まれる絆は絶対。ただ、今時の人間様だって強過ぎる絆はある意味「うざい」。大災害にでも巻き込まれないと近所付き合いなんて意識はしないし、友達付き合いというものは既にLINE等でディスプレイを挟むのがデフォルトな訳で、ナマの人付き合いなんてセックスでもしなきゃ別に必要性がないものになっちゃってる。
 そして猫の「平和主義」はそもそも「余計な所に近づかない」思考な訳で、それって今の人間が直接のコミュニケーションを避けたがる考え方と一緒なんじゃないかと。
 つまりなんだ、あれだ、人間が猫にやっと追いついたんじゃないかね、今の世の中。猫の流行って実は、今時の日本人の生き方が猫化している、ということでもあるんじゃないか、なんて感じる。

 あとよく言われますが、犬好きは犬種を選ぶけど猫好きは猫種を選ばない。猫好きの1人としてそれは私も実感してます。飼い猫の頭数の数だけ見てればスコとかアメショとかの人気猫種はありますが、ネットなんかで猫写真を眺めているような層は、割と猫種限らずなんでも楽しんでしまう傾向がある気がします。
 ネコノミクスの本来の意味である「経済効果」については、この「猫好きは猫種を選ばない」側面が影響している気がする。犬好きは柴犬とかトイプーとかピンポイントに心にヒットした写真集なんかにお金出すのかな、と。猫好きは岩合さんの写真集とか「ねこあつめ」のキャラクターグッズとか、猫種ごちゃ混ぜでも一向に気にしないで買う人は買う、そんなイメージ。

 2月って、お正月番組は終わっちゃって、テレビ的に「お祭要素」が少ない月のように思います。バレンタインまではチョコ映してればどーにかなるんでしょうけど(笑)。どーも今年の2月は、その辺の「空白要素」にひたすら猫を詰め込まれた気がして、やっぱり録画がちょっと忙しかったです。もちろん猫好きとしては楽しかったですけれども。
 家族の都合で実物が飼えないので大変にありがたかったです。出来れば長く細く続いて欲しいですねえ、猫ブーム。

固定リンク / 2016.3.19


さよならダイエー(でも去ってない)

 ダイエーがイオンに買われて、しぶとく残っていた仙台店もとうとうイオンになりまして。
 実際はだいぶ前から、売っている品物がどんどんトップバリュに侵略されてくし、WAONが全レジで使えるし、で、ああイオンになったんだなぁ、とは思っていたのです。
 で。いよいよリニューアルオープンになって本当にダイエーの看板がなくなったイオンをちょっと覗いて来たんですけれども。

 ……………中身なんにも変わってない。

 数日閉店していたのは何のためだったんでしょうかねえ…いやまあいいんですけれどもね。というか、ある意味「粋な計らい」だったのかも知れません。これから徐々に変わって行くのだとしても。

 この時期になると地元ではちょこちょこ言われることですが、あの震災直後、小売店としては激早の3/13に営業再開したダイエーは、仙台市民にとって物凄くありがたい存在でした。長蛇の列が報道されまくっていたのを私はもちろん覚えてる。物資が圧倒的に不足していた直後の頃にどれだけの市民が助かったかは、当時この街にいた人なら覚えている人は多いはず。

 その後、日用品や食料品がなくなった後にダイエーがやったことは、自転車屋に転向することでした(笑)。当時は縮小営業していた店舗が自転車だらけだった。でもそれもまた理に適ったことで、何故なら当時、物資不足の次にやって来たのがガソリン不足だったからです。
 公共交通機関は一部を残して死んでる。車があってもガソリンがなければ動かない。そして移動手段がなければ田舎は生活そのものが立ち行かない。だからあの当時一番必要だったのは自転車で、ダイエーはそのニーズに見事に答えてくれた訳です。

 まあ、経営者とか、「上」の人たちのやり方がマズくて結局ダイエーというブランドは消えてしまった。でも、本当に辛かった時にその本業でやれることを精一杯やって、この街のいくばくかの人たちを「救って」くれたのは確かで、その記憶は絶対に消えることはない。
 それは「ダイエーの」判断ではなかったのかも知れません、震災当時、あらゆる会社の仙台支店は、本店と連絡なんか取れやしないので(笑)、独自判断で行動をしていたという話も山ほど聞いているから。

 うん。だからこそ、中身全然変わってないのが「粋な計らい」なのかなと思う訳です。
 ダイエー本部じゃなくて、あの時の行為に私たちが感謝すべき相手は、ゲンバの人たちだった。そしてそのゲンバの人が、今までと同じようにこの街で存在している。ダイエーであろうとイオンであろうと、あそこであの時、あの場所で働いていた人たちが今も店を、街を支えている。
 ……だといいなぁ、なんて考えてます。
 看板が何色になろうとも、頑張って下さいなのですよ。

 ただねえ!?
 なんでイオンモバイルの販売拠点が来ない!! (ぱんばん←机叩いてる)
 おっまえなぁ……仙台商圏ナメてんじゃないでしようねえっ!?
 あそこに店あったら……あったら……どんなにウリになるかっ!!
 それだけはご不満なのよッ!! システム整ったらでいいから開通拠点とっとと作りなさいよねッ!! あることないこと質問して店員さん困らせるの楽しみにしてるからッ!!(←超迷惑)
 (……いやまあ、実店舗あれば、って悩んでる高齢者層とか背中押すには最強の立地だと思うんだよ、あそこは。うん。もったいないぃ…)

固定リンク / 2016.3.12


久々に紙の本読んだ

●秘密屋 赤 / 清涼院流水
●秘密屋 白 / 清涼院流水

 たかがそれだけのことを書くのにも、この人はここまでページ数を使わないとならないのだなあ、みたいな。短編にしようとしている努力は買うけど、向いてないと思うんですよ、ええ(笑)。
 赤は、オチが読めてしまった以上に、免疫のない他の読者はきっと本を壁に投げつけるだろなあこれ、と変な感慨が沸く作品になってました。
 白の構成は結構この人らしくて悪くないです。
 自身の作風に言われているであろう様々な評価を物語の中でメタ利用するのは今に始まったことじゃないけど、この人の場合は口の端っこで笑い飛ばしてる感じがして、私は好きなのですよねえ(笑)。言わせたいやつには言わせとけというか。「いい開き直り方」だと思う。白本なんかそれがある種メインストリームみたいな(笑)。
 たとえそれに何か思うことがあるとしても、作家・清涼院流水は決してそれをリアルにしようとしない潔さがいいのですよ。白本の秘密屋さんじゃないけど、ことごとく作品で、「嘘」で語ろうとする姿勢が。この人は作家(という非現実偶像)として生きるように生まれついてる、と感じます。

固定リンク / 2016.3.5


通勤ノベルゲーム その31

●パンドラの子供たち

 5-Meo-さんの「紺箔の少女」というiOSノベルのスピンオフ、なので、本体知らないまスピンオフだけ楽しんでる人がここに。GooglePlayから消されちゃってるのは何故なんだ。Googleさんの嫌がらせなのか、制作チーム側が自分から消したのかも不明なんだけれど。上記のブログでは何も触れられていないし。
 もっと早く出会えてれば良かったですなあ。遅かったのです。残念。

 「世界が終わる前」と「世界が終わった後」の2本。
 物語の世界では(というか恐らくは「紺箔の少女」本編の世界では)「ターク」という謎の病がパンデミックを起こしています。感染すると全身に黒い斑点が広がり、約2週間で(今のところ)必ず死に至る。そして死んだ後は、全身がまるで灰のような黒い粉状になってしまう、というもの。
 感染者の出た区域では避難勧告が出され、人々はどんどん住む場所を追われてゆきます。

 「世界が終わる前」は、まだそんなパンデミックが起こる前の(恐らくは「紺箔の少女」の主人公の)少女の日常の物語。
 何故か両親はおらず、1人で暮らす少女は、森で山菜を摘んだり、パン屋を手伝ってお例にパンを貰ったりして細々と生活しています。時々餌をねだりに来る野良の黒猫に「クロ」と名付けて可愛がっています。
 ある日、クレイドル製薬という会社が郊外の森に工場を建てるという話が持ち上がる。莫大な支払額に惑わされて、街は賛成派と反対派に割れるものの、結局工場は建てられることになる。
 少女は、工場近くにまだ少しだけ残された森にクロを連れて出かける。でもクロが何処かに行ってしまい、探していると、建てられたばかりの工場内部からクロの声がしたため、中に入ります。そして彼女は、工場のある「秘密」に触れてしまうことに…。

 「世界が終わった後」は、人々がタークの恐怖に晒された後の物語。
 少年の住む街は避難勧告が出され、彼以外にはもう誰も住んでいません。彼の父は研究者で、タークについて調べるために北へと旅立ったまま戻って来ていません。
 ただ、父は旅立つ前に、この謎の病について調べるための実験を考え、まとめたノートを、少年に預けていました。可能な限り自分の代わりに実験をして欲しい、その結果をメールで送って欲しいと言い残して。
 少年はその言いつけを守り、父のノートに従ったタークについての実験をただ1人で続けていました。
 道具や必要な試薬、そして食べ物などは、無人になってしまった店から勝手に盗み出して調達しています。
 目ぼしい結果が得られないまま、父からの音沙汰もなく、ただ孤独に実験を続ける少年。やがて電気の送電も止まってしまい、同じく盗み出したガソリンでの自家発電に頼るしかなくなります。
 そんな時。彼は自分の体に異変を見つけます。とうとう彼も病に侵されてしまったのです。残された2週間、彼の取った道は…。

 みたいな(本編知らないのでなんか変な説明だったらごめんなさい)。
 いつか本編がGoolePlayで復活してくれるといいなぁ、と期待だけしておこう。

固定リンク / 2016.2.27


arrows M02使い始めました

 …そう、実は買う話をしていた時はまだ手に取ってはいなかったのです。注文したんだけれど。すっかり人気機種におなりになって(しみじみ)。富士通さんちゃんと報われていればいいなぁ。

・ついにホールドリング

 小ささが正義だった頃は片手で本体を支えられていたのですが、無理になることは目に見えていたので、何より先に調達したのが、クリアハードケース+ホールドリング。ケースは、本体保護というより、直接本体にホールドリング貼るのが嫌だって方が主眼なのでハードケース(というかつるつるしてるの)一択。M02(RM02)用に作られているものなんか田舎じゃ売っているはずがないので(……)、arrows Fit用でございますよ、ええ、もちろん。ありもしない指紋センサー部分に大穴開いております。
 リングの外周が真ん丸じゃなく平らになっているのはスタンド用途なんですね、へええー(初めてなので感心しきり)。
 余談だけど某量販店のarrows Fit用ケースのコーナー、激混み(他に比べると)でした。陳列棚一列に4人もの男女(私も含めて)がじろじろ少ないラインナップ眺め回してるのなかなか凄い光景。どう考えてもFitじゃなくてM02(or RM02)需要だと思うんだよっ。カラバリ全く存在しない品揃えとか、某量販店、仕入れセンスなさ過ぎなんだよっ。

・Leaf UI

 最初から入っているホームアプリはNX!ホームとLeaf UIの2種ですが、私はLeaf UIにしています。MVNO用に新たに作ったUI、ということで、初心者が迷いにくいようになっている。工夫を感じます。
 個人的に好きなのは実は、右フリックで着信履歴が出るやつ。というか、正確にはそこからNX!電話にアクセス出来ること。もっと正確に言うと、常時表示しているホーム画面に電話関連のショートカットを置く必要がなくなったこと!(笑)
 電話なんて年に数回レベルなんですけど、でも必要ではある。常にホーム画面で目の前に電話のアイコンを置いておくのが実はうっとおしかった。とは言え、電話が必要になる時ってマゴマゴしてないで早く操作しないとならないシーンが多い訳で、アプリリストとかで奥まった所に置いておくのもやだし…ともやもやしていたのです。
 なのでこのフリックした先にあるっていうのかいいかも。うん。
 ……ただ、設定でオンオフ出来るともっと良かったかもですねえ。
 ちなみに私はホーム画面は1枚派なので、右フリックですぐ着信履歴ですが、増やしてる人はそうじゃないです。あと、ホーム画面を複数枚数で切り替えている方はLeaf UIちょっとクセがあって最初に悩むかも。どうやらホーム画面増やせるのは何かアプリインストールした時に限られるような感じなので。……これだけは、なんでこんな仕様にしたんだろうと微妙。
 あと、ホーム画面と着信履歴の間に「情報リーフ」という画面が1枚あります(非表示にも出来ます)。このリーフが「MVNO用」の面目躍如で、楽天(RM02)だと「楽天市場」がどどーんと表示されてるみたいです(笑)。mineoモデル(黒)は富士通のおすすめアプリ一覧的な画面になってました(専用カラーのピンクだとまた違うのかも)。
 最後に。pin!機能は超便利です。大活用してます。

・Super ATOK ULTIAS

 キーボードを左に寄せて小さく出来ないとヤダ(両手操作なんて論外)、というのは買う前から思ってたので、それが出来るだけでまあよし。
 ATOKはスマホ時代になっても日本語入力としては最強の位置から全く落ちる気配がない。ATOK入っているかどうかで機種を選択する人がいるっていうのも理解出来るような気がします。なんだこの設定のマニアックさは…(笑)。私は実はキーボードにあんまりこだわらない方なので、そこまで細かくは見ていないですが。即レスが必要になるような世界の住人には便利だろうなこれ、と想像するのみです。

・盲点だった祝日対応

 意外にもプリインストールの時計アプリのアラームが祝日対応してなかった(2/11に起こされて気が付いた)。
 日本製なのに何事でしょうかううう。シャープは特に何も設定しなくても祝日に鳴りませんでしたので油断してました。うかつでした。
 ……で、アラームアプリを色々探していたのですが、広告のためインターネット権限を許可しないといけないのはどーも気持ち悪くてただ今悩み中。あとレビューに「鳴らない」報告あると入れる気なくなりますねえ。起きられないと死活問題だし。設定の問題もあるから難しいとは思いますが。
 これはまだ悩んで決めかねてます。祝日が休みじゃない仕事に転職したら関係なくなるしなあ。むむむ。

・カレンダ

 IS06の時からほぼ「Calendar & Launcher」一択だったんですけど、山の日対応してくれそうもないので変えざるを得ませんでした。むう。
 色々試したんですが今はS2カレンダーウィジェットに落ち着きました。
 …というか、Androidのカレンダーアプリって祝日が自分でメンテ出来るの少ないですねえ。こんなんユーザーに丸投げ、あるいはgoogleカレンダーを好きなタイミングでインポートさせる、でいいと思うんだけれども(というかPCのカレンダー系アプリはたいてい自力メンテだったような気がしますけれども)。わざわざ祝日変わるたびに製作者がアップデートしてたんじゃ面倒じゃないのかな。特に日本の場合、春分・秋分は単純な計算じゃ正確な日が出ないでしょうし。
 …山の日が出来なければ気づいてなかった部分ではありますけどね。

・青空文庫

 せりえみにと相性が悪くて青空プロバイダに浮気してましたが、「青空読手」に戻って来ました。ああ江戸川乱歩が読める幸せ(うっとり)。人間椅子は傑作ですよねえ…。

 そんな感じの今日この頃。しばらくお世話になりますよM02。SIMは変わるかも知れないけどね。

固定リンク / 2016.2.20


ミステリィ月間はまたやるのかしらん

 ちょっと旧聞になってしまってすみませんだけど、1月のNHK-BSがミステリー月間だったみたいで久々に色々忙しかったです。主に録画が(笑)。
 シリーズずーっと追いかけてる謎解きLIVEシリーズももちろん嬉しかったですが、「探偵Xからの挑戦状」の再放送も実はちょっと嬉しかった。
 謎解きLIVEがデータ放送とWebフル活用なのに、「探偵X」の頃はメルマガ+Webですよ! メルマガ…(遠い目)。思えば遠くに来たもんだ。
 「探偵X」は番組の固定リンクなくなってしまったのでちょっと寂しい。むう。なかなか面白い試み、というか、謎解きLIVEにつながる視聴者参加型推理ミステリー、好きだったのになぁ。竹中さんもいい味出してるし。
 余談だけど最近のNHKの番組Web、今の形になってから過去番組に冷た過ぎるね…こういう過去番組は放送日時だけ記した簡易なリストだけでもいいからアーカイブとして残って欲しいんだけどなぁ……(民放では最低限の情報だけでも残してる所が割とある)。「番組たまご」枠で2回だけ(だったと思う)放送された「ミステリーハウス〜名探偵は誰だ?〜」も面白かったけどNHKサイト内にはもう何処にも残ってない。しょんぼり。
 謎解きLIVEは固定URLが今はあるので、過去の「読者参加型ミステリー番組」のリストも何処かにひっそり置いてはどうかなんて思うんだけど。この手の番組はトリックとか考えるのも大変だし、使い捨てもったいない。うん。
 出演者が、ここ2回ほど、ゲームクリエイター枠が固定しているのもちょっと面白い。今、いわゆる本格ミステリーの世界って、もしかしたら小説よりゲームの方が強いし身近かも知れません。いやまあ、大半は理不尽な脱出ゲーム系だとしても。花盛りですものねえ。

 それはそうと。今後もまだ続きそうな謎解きLIVE、今のところ1年に1本だから次はまだまだ先なのかなぁ。普通に小説書くよりもずっと難しいお仕事だから、なかなか数が出て来ないのも仕方ないけど、いつか過去番組も、深夜枠再放送とかでもまたやってもらえると嬉しいですねえ。
 ただ一点、登場人物に縛りが生まれちゃってるのはどうなんだろうとはちょっと思う。第1回目みたいに、対岸の火事的に楽しめるエピソードも悪くなかったと思うんだけど。
 あ、ちなみに私は見てるだけの人です。無責任に画面の向こうで応援してるだけー。これからもスタンスは変えない所存です(笑)。

固定リンク / 2016.2.13


HDDレコ買い替えた

 発売されてから10年以上。もう充分使い倒したと言っていいと思うんだよ。HDD載ってる製品で10年近く頑張るって凄いことだと思う。うむ。
 という訳でRD-XD71がお亡くなりになりました。
 地上アナログチューナーとのW録、という詐欺状態からようやく脱出で本当に2番組撮れるようになった。やれやれ。

 DBR-Z520にしました。安かったので(笑)。しかし、この機種は出来ないけど、今は全番組録画花盛りだなぁ。そんなに録画して見る時間あるのか? 世間の人は。私はあえて「出来ないやつ」を意識して選んだけどさ。
 で、あまりの操作性の違いに仰天して後から検索してみたら、そーかー船井なのかー! というか東芝がHDDレコの自社生産を手放していたのはびっくりだ…。本当になんていうかうーん。うーん。……まあ「上」があーいう腐り方しちゃうと、基礎研究とかまでお金回らなくなるのは大企業の常だわね…悲しいことだけど。

 それはそうと。
 操作性の違いはまあ、慣れるしかないので慣れるとして。

○良くなった
・やっと普通にW録
・起動、省エネモードでも充分早いよ!(※RD-XD71に比べたら)
・番組表の動きがキビキビしてるよ!(※RD-XD71に比べたら)
・ジャンルとキーワード、放送波をいっぺんに指定して検索絞り込めるの楽だなー(※RD-XD71に比べたら)

 ……いや10年前の機種と比べないでよ、とツッコミ入りそうです。ごめんなさい。でも電化製品の買い替えとか大抵そんなものよね。

○悪くなった
・番組検索に利用出来るキーワードを登録しておく機能、14個がMAXとは(RD-XD71は40個くらい出来たと思う)
・番組表の好きなチャンネルだけ絞り込んで記憶しておく機能がなくなってしもた(Yahoo!テレビSo-netテレビ王国で言うところの「My番組表」と似た機能がRD-XD71にはあった)
・リモコンが物凄く安っぽくなって、なんかすぐ壊れそうで怖いです…
・早送りする時のスピードが何段階か切り替え出来ますが、その切り替え操作だけが異様に遅い。ナゼそこに手を抜くかね。民放録画したらCM飛ばして見るなんてビデオテープの頃から必須の機能じゃないかい。

 あれですね。OEM的というか…ベース機能はそれなりに作り込んでプラスアルファが削られた印象。世の中段々こんな風になってゆくのかしら。パナやソニーはまた違うのかなあ。

 実は、一番慣れないのは番組表そのものなんですよねえ。今の世の主流ではあれど、新聞のラテ欄もどきのあれ、私にはちょっとごちゃごちゃし過ぎてて見づらい。
 というか新聞のラテ欄自体も元々嫌いなんだけどね。一覧性が悪くて。RD-XD71は縦にチャンネル・横に時間で1行1チャンネルだったのです。
 せめて番組名だけのシンプルな表示が選べるとマシなんだけどなぁ。もう10年近く慣れてしまった目を矯正するのはしばらくかかりそうだ。むむむ。

固定リンク / 2016.2.6


<< これより昔の日記 | この後の日記>>
textnerd@mind内検索 by google

カテゴリ一覧

年月一覧

other contents

contact