Nikon NAV-HW アイピース
公開:2011年1月10日〜
更新:2015年11月9日 *12.5mm を追加しました。
双望会で、このアイピースを使ってみた。さて、その気になる性能は?
*言うまでも無く、あくまで個人の感想です。
第3回双望会で、星ナビの編集部の方が、Nikon のアイピース NAV-HW の17mm、12.5mm を持ってきて、「これから撮影があるので、自由に使ってください。」 といって2時間程預かった。私には、Ethos 17mm と13mm があるので、いろいろ比較してみた。いろいろな意味で特別なアイピースなので、特設ページを立ち上げてしまった。
昼間のAPM-Bino
での比較
まずは、昼間の地上風景での比較結果を述べたい。色のコントラスト、シャープネス、色収差、どれを取ってもNAV-HW
が素晴らしい。像の平面性も見事。アイピース・イノベイティブ・コンバーター「EiC」を使った14mm
も、Ethos
13mm
より素晴らしい。
ただし、スペーサーを装着すると、私のAPM-Bino
では、ドンツキでもピントが出ない。スペーサーを外すと、突き当たりはEMS
のフィルター取り付け部。気分的にはよろしくない。私はいつもフィルターを外しているが、フィルター付ならピントがでるかどうか、微妙(個人の視力次第)。
また、眼の位置は極めてシビア。すぐにブラック・アウトしてしまう。双眼の場合は、使い慣れたヴェテランでないと、そうとう難しいと思う。反面、Ethos
は、極めて見やすく、地上風景をたやすく流せて、楽しい。
Nikon
自慢の遮光フードは最悪。遮光できるのは横方向だけで、あとは盛大に光が入ってきて、コントラストが下がる。反面、Ethos
は、全周が覆われ、また適度な硬さがあるので、顔を適度に圧迫して、しっかり眼が固定できる。せめて、遮光フードを代えれば、ブラック・アウトもしにくくなり、もう少し見やすくなると思う。
APM-Bino
での二重星団対決
散開星団は、APM-Bino
の真骨頂だ。大口径反射では、絶対に味わえない極上の世界。さっそく二重星団で、両者を比較してみた。NAV-HW
だと、より色が豊富で、色のコントラストが良い。また、星像も、よりシャープだ。驚いたのは、中心の黄色の星が、浮き出て見えた事だ。これは、どういう事だろう。上記の欠点はあるものの、本当に素晴らしい。
横に明るいライトがあると、眼に反射した光がアイピース前面のレンズに反射し、盛大にゴーストが発生して見えなくなる。逆光でレンズを通して見た、あれと同じである。早急に遮光フードを出してくれないと、都市部では使えない。もしくは観測キャノピーを使わなければならず、面倒だ。
APM-Bino と
ORION
銀ミラーで、アンドロメダ対決
おお、ORION ドブ・銀ミラーでは、暗黒帯が2本はっきり見える。NAV-HW だと、より暗黒帯が、スーッとくっきり見える。見事。
ORION
銀ミラーで、オリオン大星雲対決
ORION
ドブ・銀ミラーのM42/43
は、本当に凄い。トラペジウムは、背後からライトで照らされたように輝いている。しかも、背景の星雲はクワーッとわずかに青緑色に光っている。ガスの広がりは半端ではない。広大に広がったガスの黒い間隙は、圧巻。ハッブル写真でみる、星の影のようだ。そして、嘴付近。じっと見ていると、やや茶色に見えて
くる。NAV-HW
17mm
との相性はピッタリ。これでM42/43
を見ていると、時を忘れてしまう。宇宙旅行のようだ。「見せて下さい!」
と言われても、椅子に接着剤が付いているように、なかなかオシリが離れない。
NAV-HW
に、アイピース・イノベイティブ・コンバーター「EiC」を使った14mm
は、Ethos
13mm
よりコントラストも良く、よりシャープなのだが、周辺のガスは、Ethos
13mm
の方が、わずかに良く見える。うーん、悩んでしまうところだ。
まとめ
見やすさは、圧倒的にEthos。性能はNAV-HW。
でも、Ethos
の像が劣っているのではなく、本当に頂上対決。双眼でNAV-HW
を使う場合は要注意。ピントが出るか、ピン・ポイントでしか見えない双眼を使いこなせるか、実際に自分の鏡筒で確かめてからでないと、大変な出費になる可能性がある。
NAV-HW の価格は、Ethos
直輸入2本分、でもアイピース・イノベイティブ・コンバーター「EiC」を考えれば、アイピース2本分。どちらを取るかは、難しいところだ。
素晴らしい像は、欠点を凌駕し、十分魅力があるが、以下の点は、早急に対応しないと、本当に損だと思う。
改善点
(今、できる事)
1. 遮光フードは全周性のものを用意し、付け替えできるようにする。硬さは、Ethos を参考にして、適度にする。
このままだと、良いコントラストが常時得られないし、横に光があったら、使用できない。また、全周性にすると眼の位置が固定できるので、ブラック・アウト防止にもなる。
2. 鏡筒に付いているゴム・ベルトは、フラットな形状にする。
アイピース側に余計なグリップ・エンドがナットの形状で飛び出していて、双眼の時に、よけいに眼幅が広がって、目幅が出ない。日本人に最も多い、眼幅63〜64mmの人は、アイピースの挿入角度を考えないと (ナット面が平行になるように挿入しないと)、アイピースが入らない。設計の詰めが甘い。双眼使用は想定していたはずだが、Nikon の関係者は、皆目幅が広いのか。とりあえずは、ここをカッターで切断すれば、使える 。
3. アイピース・イノベイティブ・コンバーター「EiC」の収納ケースを付ける。
アイピース・ケースに収納するとしても、これを裸ではしまえない。ビニール素材の、割れないケースは必要。収納のことまで、きちんと考えて欲しい。
改善点
(今後望む事)
1. 見やすくする。神経質なアイピースは困ります。
2. 外径58mm。美人・小顔双眼対応へ。
3. 焦点の位置をもう少し、アイピース側に。
4. あと、200g軽く。
という訳で...? (2010年11月末)
上記の改善点の書き方は、まるで所有していて、すぐにでも直して欲しいような書き方になっている。おたくは、本当は持っているんじゃないの?
はい、すみません。禁断の世界を知ってしまい、Ethos
13mm、17mm
を売れば買えるなあ、と思い、価格も9万円を切り、在庫2本あり、などと見てしまったものだから、クリックしてしまいました。ケースは、いつものVANGUARD
社のVGP
シリーズ。
アイピース・イノベイティブ・コンバーター「EiC」 は、眼鏡クロスにはさんで収納。右下のリングは、暫定アイカップ(大阪魂社製VリングAタイプ)。
他のアイピースと、焦点位置の比較
遮光フードや余計なグリップエンド等の欠点はあるものの、使えない訳ではない。しかし、焦点の位置が随分前にあるので使えない場合もあり、これは致命的だ。
|
付属のスペーサーを着けると、右側の鏡筒では焦点が出ない(*鏡筒の焦点距離は、1%以内。EMS 防塵フィルター無しの状態)。 |
|
スペーサーを外すと、突き当たりはEMS
のフィルター取り付け部で、気分的にも見た目もはなはだよろしくない(写真は、EiC装着時のもの)。 アイピースにO IIIフィルター等(もしくはEMS 防塵フィルター)を付けると、右側はスペーサーを外しても焦点が出ない。 |
|
EiC を装着すると、焦点はもう少し後方となり、スペーサーを着けてもピントが出る。 *EiC、さらにフィルターを着けて使用することは無いだろうと思う(EMS 防塵フィルターを着けると無理)。
|
そこで、他のアイピースと焦点の位置を実測して比較してみた。購入を検討している方の参考になれば幸いである。測定は、電子ノギスを用い、左右の鏡筒、私の裸眼、アイピース2個、4回測定の平均値である。勿論、気温や眼の疲労度で値は異なってくるので、あくまで参考値である。
普及しているEWV
32mm
を0mmとし、それより焦点が手前にあるのを-、後にあるものを + として表示した。また、アメリカン・サイズのアイピースの測定には、TeleVue
製の1 1/4アダプター(厚さは10mm)を使用した。
示した値は、この厚みを引いた値なので、ご使用のアイピース・アダプターの厚みを足せば、実際に使用した時の値となる(アメリカン・サイズのアイピースの場合、アダプターの厚みで焦点の位置はある程度コントロールできる
)。
アイピース |
焦点の位置 |
Nikon NAV-HW 17mm | -10mm |
with EiC | -9mm |
Ethos 17mm | -7mm |
TMB Supermonocentric | -1mm |
EWV 32mm | 0mm |
Pentax XO 5mm | 4mm |
Pentax XO 2.5mm | 4mm |
ABBE II 4mm | 4mm |
Ethos 13mm | 9mm |
Ethos 3.7mm | 10mm |
Nagler Zoom 4-2mm | 10mm |
Nagler 6 5mm | 11mm |
Ethos 8mm | 21mm |
これを見ると、Ethos 17mm も -7mmと前側だ。私には設計上の事はわからないが、もしかすると、102°の見掛け視界でこれだけの像を得るのには、仕方が無いのかもしれない。もし、 レンズを1枚加えることで、もう少し焦点が後方となり、その代わり像のクオリティが少々落ちるなら、このままの方がいい。凡庸化させるより、際立った個性を尊重したい。
夜、友人のDenkmeier
のフィルター・スライダー2"アダプターに、このアイピースが入らない。夜、冷えてくると、私の右側の2"アダプターにも入りにくかった。Ethos
はそんな事は皆無で、極めてスムーズだ。冷えてくると金属が縮み、太目のアイピースは入らなくなるのだろうか。
昼間、径を測定したら、Ethos 17mm
は50.6mmと50.7mm、NAV-HW 17mm
は50.7mmと50.8mmだった。この0.1mmの差が冷えた時の違いか? そういえば、High
Lander のアイピースは1 1/4インチだが、TeleVue Nagler
4.8mm やPanoptic 24mm はすんなり入るのに、Meade UW 4.7mm
は、きつい。おそらく受ける側もアイピースも双方とも規格の範囲内なのだろうけれど、受ける側は許容できる最大径、挿す側は、許容できる最小径で作っていただきたいところだ。
先日も、東伊豆で観望を楽しんだが、使ったのは、ほとんとこのアイピース。使えば使う程、本当に素晴らしいアイピースだと思うのだが、試作品のモニター不足、アイピース作りの経験の浅さが出ているように
も感じた。
EiC
アイピース・イノベイティブ・コンバーター「EiC」は、フィルターと同様、アイピースの下部にねじ込んで装着する。きちんと正確に位置決めをするには、ネジ式でしっかり固定するのは当然だ。しかし、これがバヨネット式で、一発で装着できれば、本当にアイピース2本分の価値と機動力が備わる。暗闇だと、うっかりフィルターを落下させてしまうこともあるし、実際、悲鳴と共に転げ落ちた事もある。Nikon の技術力で、一発で正確に装着できるバヨネット式にしていただけたら、本当にありがたい。よろしくお願いします!!
松本さんに、2"アイピース・ホルダーをカットしてEMS対空双眼鏡用のアイピース・ホルダーを作っていただいた時、残りの短い スリーヴにイモネジを付けて下さり、「きっと何かに役に立つでしょう。」、と一緒に送って下さった。 流石である。そうです! これを使わない手はありません。アイピースより1.5mm程下部の位置でスリーヴを止めると、アイピース・ホルダーできちんと受け止められるし、アイピースの先端は、EMS のフィルター部に接触しない。また、アイピースのバレルがむき出してみっともない感じも無くなり、実に具合が良くなった。ただし、相変わらずフィルターが使用できないのは残念だ。
どうだっ!
アイカップ
Nikon 自慢の遮光フードは、デザインも全く好みでない。暫定的に、大阪魂社製VリングAタイプを使ってみたが、今一であった。アイカップを外した時、閃いた。裏返して、はめ込んでみた。 ちょっときついが、アイピース本体のつっかかりを利用すると、かぱっとはまる。
うまくいったではないか! Ethos みたいにしっかり眼が固定できないが、少なくとも今よりは良いと思う。デザインが好みではないが、さらに遮光フードを取り付けると、
さらに遮光できそう。必要は、発明(運用)の母だ。収納時は、遮光フードを折り返してOK。今も雲の隙間から星を見てきたけれど、散開星団でなくても、少々星が集まっていると立体的に見える。12.5mmが出ているけれど、次は何だろう。Ethos
みたいに、ラインアップしていくのだろうか。私の希望は、同じサイズ、スペックで、8mm、4mm、そして30mm(位)。Nikon
さん、是非是非、頑張ってください!
*注意 (2011年1月10日追加)
先日、このアイピースで観望していたら、いつのまにか、アイカップ・遮光フードが外れて下に落ちていた。純正の使い方ではないので固定が確実ではないためだ。もし、このような使い方をする場合は、十分にご注意下さい!
慣れ
双望会では、アイピースに拒否されたのではないか、と思う位見ずらい印象があったが、その後実際にいろいろ使っていく内に、こんなものかな、とあまり気にならなくなってきた。ようするに、“慣れ” である。オーディオでエージング、と呼ばれているファクターの一部は、“これ” である。使っていくうちに、自然と眼とアイピースの見えやすい距離感や位置を習得したのだと思う。なんだかんだ言った割には、結局遮光のために上記の状態で遮光フードも使っており、こうなるとアイピース を挿す角度も決まってしまうので、これまたナット状に飛び出したローレットの平行面を利用して使っている。決してこれが良い状態では無い、という私の意見は変わらないが、要は運用である。
12月初旬の週末、天城高原で観望を楽しんだが(相変わらず発電機使用は2名、オマケに隣で大声で話すし、とにかく写真を撮る人はうるさいのが多い。)、APM-Bino と、このアイピースがもたらす実視界2.2°の世界から離れられない。大口径には、大口径でしか見えない世界はあるのだが、 このBino で見えないか、というとそうでもない。確かに迫力の点では負けてしまうのだが、周辺のピン・ポイントの星像のなかにぽっかり浮かぶ淡い星雲、銀河も、実に魅力的だ。 とにかく、見事に嵌ってしまったのであった。
その後 (2011年6月末)
現在、NAV-HW は、アイカップを上記のように裏返して取り付け、TeleVue の2”アイピース・キャップを付けて収納している。大嫌いな劣悪角型遮光フードは、邪魔なので外している。
(2011年7月15日、追記) アイカップを裏返して取り付け ると、左下のような形になる。それを引き出すと、右下のようになり、安定する。また、TeleVue の2”アイピース・キャップがピタリとはまる。
Ethos 17mm、13mm はとても見やすくて良いのだが、出番が無くなってしまい、手放してしまった。では、NAV-HW 12.5mm はどうかというと、17mm にEiC を付ければほとんど同焦点になるので、さほど必要は感じない。しかし、EiC を付けた場合は双眼望遠鏡ではフィルターも使えないし、やはり何らかのアイピースはあった方が便利だ。そこで、昨年、双望会で覗いて驚愕したDocter UWA 12.5mm を先月購入した。見掛け視界以外、コントラスト、シャープネス、像の歪、色収差、あらゆる点でEthos 13mm を超えている。しかも、アイ・レリーフは18mm以上ある。Ethos が出た時、これで決まり、最終兵器、と思ったが、NAV-HW が、Docter UWA が凌駕し、常用アイピースの座を奪ってしまった。機会があったら、NAV-HW 12.5mm と見比べたい。
Docter UWA
12.5mm。スクリュー式のケース、さらに皮製のケースまで付属する。
箱は、怪しい安物が入っているとしか思えない程、センスが無い。
TeleVue アイガード・エクステンダーの装着 (2013年3月9日)
掲示板で、いつも貴重な情報を提供して下さる“星見る羊飼い”さんから、メールが来た。何とNAV-HW 17mm にTeleVue のアイガード・エクステンダーが付いていた! このアイピースの角目当ては役立たずだし、外の光が盛大にアイピースに入ってきて、とにかく困る。反面、TeleVue のアイピースのアイカップは絶品で、見易いだけでなくピッタリ眼の固定ができて、このあたりの長年のノウハウは流石だ。そのアイカップが装着されているのだから、心中穏やかではない。さっそくジズコ社に注文したら、品切れ。入手まで、1ヶ月近くかかった。
ようやく届いたので、装着してみた。いわゆるコレット・チャック式なので、ゴム見口を外して、簡単に装着できた。 このあたりに着眼した星見る羊飼いさんは、流石だ。
写真左はオリジナル、写真中央は、アイカップを進展させたところ、写真右は、アイカップを折り返したところ。アイカップを進展させると、 アイピース上面と眼との距離がありすぎて、裸眼でも思いっきりケラれる。アイカップを折り返すと眼鏡ではダメだが、裸眼だと何とかOKだった。私は最近、眼鏡をかけたまま覗く事も多いので、何か、良い方法が無いものだろうか....
思い切って、アイカップだけを押さえつけるように被せてみたら、これがうまく行った。安定性も良く、TeleVue のアイピースのように、折り返せば眼鏡で、伸ばせば裸眼でOK! そして、快適に眼も固定でき、横からの光の迷入もシャット・アウト。これにて一件落着!
トラベル双眼望遠鏡:BORG 125SD-Binoは、NAV-HW 17mmを中心に使用し、重量バランスが取れるように製作してもらった。他のアイピースを使う場合、焦点距離も重さも違うので、重量バランスは崩れる。そこで、まずアイピースを交換してもピントが変らないように、アイピースのバレルにリングをかませてみた。作成は、例によって松本さん。ちゃんとバンド・クランプになっていて、バレルに傷が付かないし、きっちり固定できる(イモネジは3箇所)。
今までは、アイピースを交換したら、焦点を合わせる、という操作を何の疑問も無く行ってきたが、このリングをかませる事で、ほんの微調整だけで済むようになった。今までありそうで無かったものだ。私の場合、リングの幅を指定して製作してもらったが、リングの幅15mmのものが販売されれば、自在に位置を調整できるので、汎用となる。さらに、焦点が後の位置になるDocter UWA 12.5mmの場合は、TeleVueの接眼アダプターを使えば上の2つのアイピースとピッタリ焦点が合う。このアダプターは、Docter専用にしても良い。また、軽い惑星アイピースなどの場合は、イコライザー・タイプが便利。
12.5mmを入手 (2015年11月9日)
最も溺愛しているアイピース17mmにEiC を装着すると14mmになり、12.5mmという焦点距離に近い。上記の通り、そんな訳で12.5mmは購入する事も無く、Docter UWA 12.5mm を愛用してきた。しかし、マウナケア遠征に向けて準備をしている時、17mmがあんなにいいのだから、12.5mmが悪い筈がない。これを実際に見ずしては死ねない、という思いに至り、購入した。チェックできたのは、マウナケアから帰ってきてから。
APM双眼望遠鏡で月を見て、アイピースの入れ替えを即決した。アペニン山脈の切り立った斜面の描出や直線壁のレリーフに惚れ惚れ。やっぱりNAV-HW
シリーズは凄かった。驚いたのは、EiC
を装着した10mm!
このシリーズは102°という広視野が売りだけれど、解像度、コントラストが卓越しているだけでなく、色も良く見える。で、この10mmにも惚れ惚れ。
ただし、17mm同様、TeleVue
のアイカップを装着しないと、そのままでは使えない。また、17mm同様、スペーサーをかませた。
その後、双望会でObsession 18"UC でチェック。12.5mm + EiC ; 10mm が凄かった。M15 の分解能、周辺まで刺すようなシャープな星像に驚喜した。よって、Docter UWA 12.5mm 2本とLeica Vario Zoom ASPH. 17.8-8.9mm 1本は友人の所に渡る事となった。私の場合、アイピースのコレクターではなく、結果的に心太方式なので、アイピース・ケースの最大収容数を超える事は無い。
続く.....!
♪
ご感想・問い合わせ等はこちらまで.