S-JIS[2013-12-23] 変更履歴

Asakusa Toad Editor Flow Diagram

Asakusa Toad Editorのフローダイアグラム(Flow DSLの図)の説明です。


概要

「フローダイアグラム」は、Flow DSLをToad Editorで表現した図のことです。
フローダイアグラムはジョブフローとフロー演算子の2種類ありますが、ほとんど同じです。

ファイルの拡張子はジョブフローが「jtoad」、フロー演算子が「ftoad」となります。

多相データフローには対応していません。


新規ファイル作成

新規のフローダイアグラム(Flow DSL用toadファイル)は以下のようにして作成します。

  1. Eclipseのメニューバーで「ファイル(F)」→「新規(N)」→「その他(O)」を選択し、「新規」ダイアログを開きます。
  2. 「Asakusa Toad Editor」⇒「ジョブフローダイアグラム」または「フローパートダイアグラム」を選択して「次へ(N)」ボタンを押します。
  3. 各項目を入力して「完了」ボタンを押します。
    項目 説明 備考
    name ジョブフロー名 Flow DSLの@JobFlowのname(フロー演算子の場合は入力不要)
    description フローのタイトル(日本語名)  
    class name フローのクラス名(FQCN これを元にtoadファイルのパスが決まる。→ファイルパスのルール

図形の配置

パレットの「インポーター」「エクスポーター」や「演算子」を使って図形をエディター上に配置します。
図形の配置方法接続(線を引く)方法


フロー情報の編集

エディター上の何も無いところ又はフローの枠をダブルクリックすると、フローの編集ダイアログが開きます。

Basicタブ

フローの基本的な情報を入力します。

項目 説明 備考
name ジョブフロー名 Flow DSLの@JobFlowのname(フロー演算子の場合はこの項目は存在しない)
description フローのタイトル(日本語名)  
class name フローのクラス名(FQCN 現状では、クラス名を変えてもtoadファイルのパスやファイル名は変わりません。(本来は連動して変えたい)
ファイルパスのルール

Memoタブ

使用方法説明(共通)のMemoタブ


Portタブ

フローの入出力ポートの情報を入力します。

演算子のPortタブと同様です。


Parameterタブ

フロー演算子の値引数の定義を入力します。

項目 説明 備考
description 値引数のタイトル(日本語名)  
name 値引数の変数名  
class name 値引数の型 プリミティブ型とStringのみ指定可能

インポーター・エクスポーターの編集

エディター上に配置されているインポーター・エクスポーターの図形をダブルクリックすると、インポーター・エクスポーターの編集ダイアログが開きます。

Basicタブ

インポーター・エクスポーターの基本的な情報を入力します。

項目 説明 備考
description インポーター・エクスポーターのタイトル(日本語名)  
class name インポーター・エクスポーターのクラス名(FQCN  
model name データモデル名  
model description データモデルの説明 参考情報として入力できるだけで、特に使用されない

「既存クラスから選択」ボタンを押すと、既存のインポーター・エクスポーターのクラスを選択するダイアログが開きます。
そこで選択したクラスの内容がclass name等に入力されます。

「既存データモデルから選択」ボタンを押すと、DMDLファイルに存在するデータモデルを選択することが出来ます。
「新規データモデルを作成」ボタンを押すと、新しいデータモデルをDMDLファイル上に作成し、そのデータモデルを選択することが出来ます。
「連動データモデルを確認」は、編集ダイアログのOKボタンを押したときに連動して変更される図形を確認・選択できます。→Sibling DataModelについて

各行の右端にある「open」ボタンを押すと、編集ダイアログの内容を保存し、該当ファイルを開きます。


Memoタブ

使用方法説明(共通)のMemoタブ


DataModelタブ

データモデルのレイアウトを確認できます。
DMDL EditorXXtext)の機能を使用する為、初回は表示されるまでに時間がかかります)


DataFileタブ

インポーター・エクスポーターの個別の情報を入力します。

項目 説明 備考
file type インポーター・エクスポーターの種類 ここで選択した種類に応じて、その他の入力できる項目が変わる
その他 インポーター・エクスポーター固有の情報  

演算子(オペレーター)の編集

エディター上に配置されている演算子(Operator)の図形をダブルクリックすると、演算子の編集ダイアログが開きます。

Basicタブ

演算子の基本的な情報を入力します。

項目 説明 備考
type 演算子の種類  
description 演算子のタイトル(日本語名)  
class name 演算子のクラス名(FQCN コア演算子の場合は編集不可
method name 演算子のメソッド名 コア演算子・フロー演算子の場合は編集不可
toad file フロー演算子のtoadファイルのパス フロー演算子の場合のみ

各行の右端にある「open」ボタンを押すと、編集ダイアログの内容を保存し、該当ファイルを開きます。

「既存クラスから選択」ボタンを押すと、既存のOperatorクラスを選択するダイアログが開きます。
そこで選択したクラスがclass nameに入力されます。


「Operator DSLの雛形を表示」ボタンは、ユーザー演算子のみ使用可能です。
現在の編集ダイアログの内容をOperator DSL(Javaのメソッド)にしたらどうなるかを表示します。

※実際のJavaソースの生成はコンテキストメニューから行います。


Memoタブ

使用方法説明(共通)のMemoタブ


Keyタブ

結合系演算子および集計系演算子のキー情報を入力します。

キー項目を複数入力できます。
(Operator DSLのメソッドの引数に付ける@Keyのgroupに相当します)

ただし、マスター結合演算子(@MasterJoin)単純集計演算子(@Summarize)はデータモデル(DMDL)でキー項目を指定する為、
キーを変更する際には(DMDL EditorXの)データモデルの変更ウィザードが起動します。


Portタブ

演算子の入出力ポートの情報を入力します。ポートの追加・削除もここで行います。

項目 説明 備考
role そのポートの役割 各ポートに特に役割が無い演算子では空文字列になる
name ポート名  
description ポートのタイトル(日本語名)  
data model データモデル名  

Parameterタブ

演算子の値引数の情報を入力します。
値引数が指定可能な演算子のみ使用できます。

項目 説明 備考
description 値引数のタイトル(日本語名)  
name 値引数の変数名  
class name 値引数の型 プリミティブ型とStringのみ指定可能
value その引数に指定する値 型がStringの場合、DSL(Javaソース)生成時は自動的にダブルクォーテーションで囲まれる

Attributeタブ

演算子の属性(演算子メソッドのアノテーション)の情報を入力します。
ユーザー演算子のみ使用できます。

項目 説明 備考
annotation アノテーション名(FQCN  
name アノテーションのメンバー名  
class name アノテーションのメンバーの型  
values そのメンバーに指定する値 カンマ区切りで書くと、DSL(Javaソース)生成時に配列になる

ポートの編集

エディター上に配置されている入出力ポートの図形をダブルクリックすると、ポートの編集ダイアログが開きます。

※ポートの追加削除は、ポートの属する図形(フローの枠や演算子)のPortタブで行います。

Basicタブ

ポートの基本的な情報を入力します。

項目 説明 備考
in/out 入力ポートか出力ポートか  
role そのポートの役割 各ポートに特に役割が無い演算子では入力不可
name ポート名  
description ポートのタイトル(日本語名)  

データモデルに関する部分はインポーター・エクスポーターのBasicタブと同様です。


Memoタブ

使用方法説明(共通)のMemoタブ


DataModelタブ

データモデルのレイアウトを確認できます。
インポーター・エクスポーターのDataModelタブと同様です。


Attributeタブ

ポートの属性(演算子メソッドの引数に使われる際のアノテーション)の情報を入力します。
演算子のAttributeタブと同様です。


Sibling DataModelについて

データモデルを保持する図形(インポーター/エクスポーターやポートおよび一部の演算子)では、
図形を右クリックして開くコンテキストメニューに「View Sibling DataModel」というメニューがあります。
また、その図形の編集ダイアログに「連動データモデルの確認」というボタンがあります。

これは、“同一のデータモデルになるはずである”データモデルの一覧を表示する機能です。
例えば更新演算子(@Update)は入力と出力が同じデータモデルにならないといけません。
また、接続された線の両端は同じデータモデルでないといけません。


「View Sibling DataModel」メニューは、それを確認する為のビューを開きます。

ビュー上の行をクリックすると、エディター上の該当の図形が選択状態になります。

※DataFileはインポーターあるいはエクスポーター、JobPortはフローのポート、OpePortは演算子のポートを意味します。


「連動データモデルの確認」ボタンがある編集ダイアログでは、OKボタンを押して編集内容を保存する際に、
連動するデータモデル(sibling DataModel)を全て「編集ダイアログで指定されたデータモデル」に書き換えます。

ただし、「連動データモデルの確認」ボタンを押すと上記のビューと同等のダイアログが表示され、連動して変更するかどうかを指定することが出来ます。


Flow DSLの生成

フローダイアグラムからFlow DSL(Javaソース)を生成することが出来ます。

  1. パッケージエクスプローラー上でフローダイアグラムのtoadファイルを右クリックし、コンテキストメニューの「Asakusa Toad Editor」→「Generate DSL Class」を選択します。

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