月のすきま(2001年4月) |
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2001/04/01(日) 00:23:37 コノタマシイハ | |
雑誌の付録のソフトをインストール中に、新しく買ったWindows2000がいかれてしまった。インストローラーが損傷したらしく、再起動CDも受け付けない。ただの箱になり下がっている。その修復に一日かけたが、うまくいかなかった。家人は神経すり減らし、情緒不安定。昔飼っていたネコの死を思い出し、泣きべそかいている。
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2001/04/02(月) 21:36:00 春は、ええのぉ・・・。 | |
Win2kもDELLの適切なサポートで復旧した。よかった。原因は家人がOS上でOSを再インストールしようとしたかららしい。なんてこった。
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2001/04/03(火) 21:40:00 思い出してみろ | |
今日は早出。5時に起き、家人に弁当作らせ、1時間半のドライブして、大きな沼のほとりの現場に着いた。芝張り前の整地除草作業。芝張りは整地がいのちだ。不陸(でこぼこ)があると仕上がりが見苦しい上に、水がたまったりして芝の生育に悪い。
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2001/04/04(水) 22:02:00 うめけジジイ | |
今日も片道1時間半のドライブ。あちこちのサクラ、コブシ、モクレン、レンギョウ、ユキヤナギ、ハナモモ、スオウ、あな、うれし。
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2001/04/05(木) 22:52:00 俺の女はおまえだけ | |
今日も渋滞の利根大橋をぼんやり渡っていると、大型トラックの箱の扉に、任侠のお兄さんの絵と一緒に、こんなセリフが描いてあった。
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2001/04/06(金) 22:40:00 ぼくの名前を知ってるかい | |
夜中に隣に眠っている奴が歌い出した。楽しげな歌なのでよかった。 連日12時間以上働いている。胃の痛さ。 労働という言葉はピンとこない。 消費されている時間。 ・・・いや、消費しあっている時間・・・。 最初の仕事は新聞配達だった。19歳の時。 あれは「労働」だったのか。 それからいろいろ色々。 色々いろいろ・・・。 三年寝太郎というのがいいなぁ。 夢の中でも歌い続けること。 一所懸命働いている奴が笑っちまうような、うた。
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2001/04/07(土) 23:19:00 すべてを知っている | |
今日こそは「作者急病のため」とか「作者取材中のため」とかマンガの目次の断り書きみたいなことでサボろうと、「電波少年」の「坂本ちゃん」なんかを楽しんでいたのだが、(「鉄棒少女」はオヤジのウサギ趣味をそそるのう)、なぜだか今夜もここでスコッチをちびりちびる
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2001/04/08(日) 22:09:00 三度目の「ぎお」 | |
久々に銀座に出た。数寄屋橋のHMVでCDを試聴し、Joshua Readman Quartet のPASSAGE OF TIME を買った。本当の目的はガロの乗峯栄一の連載の立ち読みだったのだが、全部ビニールが被せてあった。以前はこんなことがなかったのにがっかりだ。
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2001/04/09(月) 21:38:00 おまえ、じゃま。 | |
半袖一枚でダンボールの上に昼寝していたらすっかり日焼けしてしまった。湯船に沈んでひりついた。 現場への行き帰り、紙のような軽トラで高速道ビリビリ走りながら考えた。 あるいはこう考える。 なぜだろね。 「主体」「主人公」と硬直化していると死んだ土になるかもね。 おい、主人公。 おまえ、じゃま。
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2001/04/10(火) 21:54:00 確かにうまい | |
今日はお台場のフジテレビ前。1300人もの職人が動く現場の手伝い。膝ひきずりながらタマリュウ運び、植える。 フジテレビはもっと手数をかけたお笑いを作るんだよ。 へとへとに帰って風呂入ってビール飲んでメシ食ったらもう10時やんけ。 「ぬ」の今日の報告。 「贈与」の経済という奴。むか〜し、吉本の講演を聴いた時、超資本主義は「贈与」へと向かうという話に、眉唾したものだが、なんだかそういう事態が現実に機能している。 アサヒがゴタゴタしながら発売した発泡酒。海洋深層水。
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2001/04/11(水) 21:27:00 ハンニバル | |
去年手入れした公園の樹木が、今年はシルバー人材センターに頼んだらしく、無惨にカットされていた。私は思うのだが、シルバーの仕事はあまりに手間賃が安いことが諸悪の根源なのだ。きちんとした料金であんな仕事は出来ないし、誰もそんな仕事を頼まないだろう。素人目にもお粗末だけれど安いから仕方ないか。こういう考え方の蔓延が何かを急速に衰退させている。安く済ませた金でいったい何を買うというのだ。たくさんの安物を渡り歩くことで人生を得した気にさせられている。一方で「スターバックスコーヒー」や「ユニクロ」など、その辺の老舗よりよっぽどましな質とサービスを提供してくれるところもある。この違いは何なのか。 書きながら眠くなった。関係ないがホームレスを不法占拠だ不穏だと追い出そうとする主婦や自治会のオヤジや、それの声を受けてベンチに仕切りを入れたり、植樹の枝下ろしをさせる行政が一番嫌いだ。みんなレクター博士に喰われてしまえばいい。
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2001/04/12(木) 22:38:00 ただの言葉じゃ | |
年度末の工事で仕上げた緑地へ寄ってみた。芝は緑に、芹やスギナも萌え、何よりもハナモモの紅が見事だった。感嘆して見上げていると、住民たちが次々にやってきて、「よい公園を作ってくれた」と感謝してくれた。照れくさかった。逃げるように帰ってきた。 正月から毎朝少しずつ行政書士の受験参考書を読んでいる。法律方面に全く音痴なので資格取得を兼ねて始めた。実技のない資格試験は、ほとんど国語の試験なのだ。土木の経験がないのに施工管理技士を取った時もそうだった。言葉の意味が分かれば解ける。専門用語に慣れてしまえばいい。国語の塾講師をしていた経験がひょんなところで役にたっている。 木曜日はコンビニ立ち読みの日。今日はモーニング、ヤングサンデー、スペリオール、その他を立ち読んだ。(約2時間)腰が痛くなった。 「天下無双とはなにか」「ただの言葉じゃ」 「法律とはなにか」「ただの言葉じゃ」 たぶん「〜とは何か」と問えるなにかは全部言葉なのだ。
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2001/04/13(金) 22:11:00 松吉 | |
今日はサボリ…。 (ぬ)
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2001/04/14(土) 10:29:00 プロジェクトX | |
NHKの「プロジェクトX」という番組を録画して楽しみに見ている。きのうは女子ソフトボールの宇津木妙子監督の話。47歳という年齢で選手と一緒に10キロ走り、1分間に40本の速射砲ノックを打つ。常に先々を考えて戦略を練り、現状に甘んじない。名将というのはこういう人を言うのだなと思った。田口トモロオのナレーションと久保純子の司会もいい。田口トモロオは「鉄男」なんかの思いっきりカルトな役者だったが、こんなところでいい仕事をしている。やはり仕事はきっちりするもんだ。 「商店街の自転車屋の親父が滔々とカール・マルクスを語る」とはGUAN!の言葉。 世界思想は自分の位置から語らなければだめだ。まず第一に自分の位置を語れない言説が多すぎる。おまえは誰なんだ。けれど実はこの問いに明晰に応えるには世界大の思想がいる。そして思想の始まりと終わりはこのことに収斂する。前文は正確に言えばこうなる。「自分の位置を語ること、それが世界思想だ」 各個それぞれのプロジェクトがある。各個それぞれの「X」がある。そのことを見つめ、そのことを忘れ、そのことを探して生涯は行き過ぎる。
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2001/04/15(日) 23:32:00 夢の亀裂 | |
今日はゆっくり過ごした。アパートの隣の部屋の幼児がばたばた走り回ってうるさかったが、午後の光などみながら昼寝をした。 夢はいつも哀しい。私の意識の始まりには何かの欠落があったのだろう。その欠落の周辺で懸命に意識を尖らせている自分がいる。以前帰省した折、母親がひょんなことから「おまえは堕ろすはずのこどもだった」と漏らしたことがある。生活が苦しくて、とうてい育てられなかったのだという。それを聴いてなんとなく納得した部分がある。拭いきれない生の不全感の原因のような気がした。 けれど原因は知ってしまえばもうただの事象で、空が青い、水が流れると大差がない。私は私という30数年の事象の原因を知ることで、自由になることが出来る。空は青く、水は流れ、私は私とは無関係にある。そのことを知ってから、夢の中よりも現実の方が格段に幅が広いということが解った。なぜなら現実は夢よりももっと深い夢だからだ。 はじまりの欠落は、きっと世界という夢の亀裂だったのだろう。ならば私は世界よりももっと深く大きな夢をみればよい。父も母も世界もはじまりから生み出してやる。
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2001/04/16(月) 18:58:00 春は | |
春はネエちゃんがきれいだなぁ…。
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2001/04/17(火) 21:42:00 自己同一性の罠 | |
青空が続くというのに風邪をひいてしまった。鼻水たらしながら清水垣作り。墨縄で手指は真っ黒。その指で鼻水ぬぐうから泥棒のような顔になっている。 言葉のことをずっと考えてきた。言葉は唯一現実という夢を乗り越える力があったからだ。私が考えたのは言葉の始まりだ。言葉の出現する場所。そこには生きる熱量があった。常に超越しようとする力。関係の総体が現実なら、「関係」も「総体」も「現実」もただの言葉だ、とするのが言葉の力だった。おれはおれだ。この「おれ」も「おれ」も言葉だ。言葉だけじゃないか。そう言葉だけなのだが、言葉だけが自己同一性の罠の彼方にある。 『もともと言葉は同一性の彼方に属しているのだ。いつもすでにその上に立っている、もっとも根源的で、もっともシンプルな熱。存在するとは別の仕方で、あるいは存在することの彼方。』 GUAN!からの言葉。おおそうだ。存在なんぞに整形されるくらいなら犬のままでいい。なんでこの魂が疼くのか。「おれはおれだ」が遙かに流れる蒼空があるのだ。語り得ぬ蒼空。蒼空が語っているのだからしょうがない。 クシャミして泥棒の顔して竹を切る空の青。
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2001/04/18(水) 22:12:00 明日があるさ。 | |
雨が降っています。雨が降っています。アヴェ・マリア。 身の苦しみ。日の苦しみ。ビールの苦み。(かあ! たまんねえ) ふざけんな。こんちくしょう。明日があるさ。アヴェ・マリア。
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2001/04/19(木) 21:50:00 螺旋 | |
今日は小雨の中、庭の山門の杉皮葺き替え。古い押縁竹を丁寧に取り外しながら、構造を理解し、作り直す。夢中になる。 言葉のはじまり。 まいにち毎日が螺旋。
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2001/04/20(金) 19:32:00 総じてもて存知せざるなり | |
夏日。家々が増殖しなくてよかった。花々が酔わなくてよかった。見知らぬ女を犯さなくてよかった。津波がこない。なびけこの山。 山門の葺き替えが捗らない。10年ものはそれなりに手数が必要だ。黙れメス犬。 灯台守と結婚した。津波がくるから。夜明けには。津波がくるから。 灯台守は海を知らない。海を理解しない。魚だからだ。 私は青空の他力。此岸の似鳥。 とても地獄は一定すみかぞかし。さらに後悔すべからず。
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2001/04/21(土) 21:50:00 毎日それをする | |
小雨。6時過ぎ、山門の葺き替えようやく終わる。ひとりで3日かかったことになる。嫌な顔もせず、ねぎらってくれた好い旦那だった。 日をなぞること。日をなぞるのが苦痛な日もある。楽しい日もある。 考えるとき、自分自身の特別な考えとは思わずに、世界の7〜8割は大差なく同じことを考えていると思うこと。その方がリアリテイがある。 各個が持っている意識の束。みなそうだ。危うい。
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2001/04/22(日) 00:10:00 余白 | |
今日は洗濯4回。 「ぬ」が牛丼屋に入ったことがないというので、すき屋で豚汁セット食べさせた。 夜、少しノート。
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2001/04/23(月) 22:04:00 疲れた | |
今日は練習を休んだ。先輩のことを想って泣いた。 |
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2001/04/24(火) 00:55:00 風が強かった | |
三好十郎について吉本隆明が語っている番組を見た。 最近、小便の出がおかしいので明日泌尿器科にいくことにした。 今夜の「プロジェクトX」は、日本の産児死亡率を世界のトップ(1000人中2人)にまで高めた小児科医の話だった。病院であんな顔をした医者にはめったに会えなくなった。 今日は民家の芝の張り替え。去年やったお宅の隣の家。西洋瓦で花壇も作った。風が強かった。
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2001/04/25(水) 23:16:00 治療効果 | |
病院で、この人は立派な人だ、さすがお医者さまだ、看護婦さんだ、と感じることは少なくなった。みなどこか疲れているし、そうでなくても、そつなく仕事をこなしているだけ、という感じの人が多い。 一日中冷たい雨。今日は数年ぶりの人たちに会いに行った。街も人々も少しずつ変容していた。けれど変わらぬまあるいこころに癒されて帰ってきた。総合病院よりもよほど治療効果があった。
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2001/04/27(金) 22:40:00 犬犬犬 | |
今日は駅前の牧場の手入れ。 よい気候なのに、気持ちは晴れない。言葉は現実を後追いするだけで何かを切り開かない。守りに入っているのだろうか。失いたくないものが増えたからだろうか。世界が重い。 たぶんそんなレベルの問いも答えも違うのだ。アマゾンのインデイオたちには「自然」という言葉も「幸福」という言葉もない、と今日立ち読みしたマンガに出ていた。(「犬犬犬(ドッグ・ドッグ・ドッグ)」花村萬月原作、さそうあきら画)言葉は必要とするものに立ち現れるのだそうだ。おれが今必要としているのはどんな言葉だろう。 もうすぐ夏がくる。灼熱。
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2001/04/28(土) 23:32:00 本当なのか。 | |
ツゲの生垣刈り込み。半袖でやる。手甲を忘れて手首が傷だらけ。手甲は大事だ。 近頃は残業もせずに帰って、ぼおっとしている。 昼寝から覚める時、朝、目覚ましに起こされる時、一瞬自分の座標が分からなくなる。けれど「自分」という感覚はなくしていない。自分が思考していることに疑いを夾んではいない。だからひとつの主体しか生きれない。主体はひとつなのか。本当なのか。いつからそう思いこんでいるのか。個人を社会との対応語としてしか考えていない。だから言葉は社会化するだけになる。近現代史が言葉にとって幸福な事態かどうか、存在はびくびく喜んだのか、考えてみればいい。そしてそんな疑義も実は近現代史を潜って初めて出てきたことなのだけれど。
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2001/04/29(日) 00:44:00 やさぐれて | |
久しぶりにひとりで渋谷へ出た。日本一という東急ハンズを見るため。つまらなかった。職人道具を見るのは好きなのだが、建築、造園関連で言えば、品揃えも価格も眠たかった。田舎のホームセンターの方が、安い掘り出し物があったりする。渋谷という場所が悪いのか。 開店前、時間つぶしに周りをうろついてみた。生ゴミがカラスにつつかれ、大きなドブネズミが堂々と餌を頬張っていた。いかれたオヤジが何か叫んでいた。眠たかった。青山まで歩いて青山ブックセンターで立ち読みして帰ってきた。マンガもファッション誌も面白いのなし。 妻が所用で実家へ帰って、久しぶりの独身の休日。なんだかやさぐれて街を歩いた。
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2001/04/30(月) 23:52:00 侍魂 | |
いつもは、ご飯にネギ入り納豆、みそ汁を朝食に欠かさないのだが、今日はひとり、クリームパンをぼそぼそとコーヒー流し込んで自転車に乗った。雨。合羽着る。 |
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