被団協新聞

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「被団協」新聞1997年 11月号(226号)

三重県議会が非核宣言  被爆者の会のとりくみで実現は初

 三重県議会は10月13日、「非核平和県宣言」を、全会一致で決議しました。「宣言」は、核兵器がいまなお存在していることが、「すべての人類に脅威を与え続けている」とのべています。

 「宣言」ではさらに、「領土侵犯、局地戦争、紛争、核物質の不法投棄など」の「絶滅を求め、自らもそのために努力する」としています。

 この宣言は、三重県原爆被災者の会(三友会)が出していた請願を採択したうえで、宣言決議にいたったものです。

 会では同日「声明」を発表し、核兵器廃絶への県の固い意志に敬意を表明するとともに、宣言にふさわしい非核・平和の施策の確立を県に要望。

 政府に対しても、三重県宣言の趣旨を尊重し、核兵器廃絶国際条約の締結、非核三原則の法制化、国家補償の被爆者援護法の実現を要請しました。

 県議会段階での非核平和宣言は、これで19県に、県内自治体100%の宣言県は10県となりました。被爆者の会のとりくみで、全市町村が宣言し、県も宣言をするにいったのは初めてです。

【嶋岡静男・三友会会長の話】

 被爆者が請願した非核平和県宣言を決議した三重県議会に心から敬意を表します。この宣言を宣言だけに終わらせず、宣言の趣旨の実現に、引き続きとりくむ決意です。

 三友会は、非核宣言をした県内69市町村に非核・平和施策の具体化として、「原爆と人間展」パネルを使っての実相普及を要請しています。これまでにパネルを購入したのは51市町村に達しました。

非暴力文化の21世紀へ  ノーベル平和賞受賞者がよびかけ

 三重県議会は10月13日、「非核平和県宣言」を、全会一致で決議しました。「宣言」は、核兵器がいまなお存在していることが、「すべての人類に脅威を与え続けている」とのべています。

 「宣言」ではさらに、「領土侵犯、局地戦争、紛争、核物質の不法投棄など」の「絶滅を求め、自らもそのために努力する」としています。

 この宣言は、三重県原爆被災者の会(三友会)が出していた請願を採択したうえで、宣言決議にいたったものです。

 会では同日「声明」を発表し、核兵器廃絶への県の固い意志に敬意を表明するとともに、宣言にふさわしい非核・平和の施策の確立を県に要望。

 政府に対しても、三重県宣言の趣旨を尊重し、核兵器廃絶国際条約の締結、非核三原則の法制化、国家補償の被爆者援護法の実現を要請しました。

 県議会段階での非核平和宣言は、これで19県に、県内自治体100%の宣言県は10県となりました。被爆者の会のとりくみで、全市町村が宣言し、県も宣言をするにいったのは初めてです。

【嶋岡静男・三友会会長の話】

 被爆者が請願した非核平和県宣言を決議した三重県議会に心から敬意を表します。この宣言を宣言だけに終わらせず、宣言の趣旨の実現に、引き続きとりくむ決意です。

 三友会は、非核宣言をした県内69市町村に非核・平和施策の具体化として、「原爆と人間展」パネルを使っての実相普及を要請しています。これまでにパネルを購入したのは51市町村に達しました。

非暴力文化の21世紀へ  ノーベル平和賞受賞者がよびかけ

 ジョセフ・ロートブラット、ネルソン・マンデラ、マザー・テレサ(故人)の各氏などノーベル平和賞受賞の20氏が、国連のすべての国家責任者へ向けて、「世界の子どもたちのために」「非暴力の文化を創り出す」ことをよびかけたアピールを発表しました。 アピールは、国連総会が次のことを宣言するよう求めています。

1 来たるべき千年の最初の10年間、2000年から2010年を「非暴力文化の10年」とする。

2 2000年を「非暴力教育年」とする。

3 その10年間に社会のあらゆるレベルで、子どもたちが日常生活で非暴力の本当の現実的な意味と利益に気づくように、

  非暴力について教えられること――など。

アピールが出された理由

 アピールの説明文は、「核兵器および化学兵器の破壊的な力による20世紀後半50年の対立は、人類とその環境が滅亡の危機にあることを示している」と最悪の暴力の実態を指摘。こういう状況を変換するため「私たちが不屈の決意をもって、持てる力であらゆることを行なうことは緊急課題である」との認識からアピールは出されたとしています。

 日本被団協も伊東壯代表委員が代表して賛同のサインを送りました

「原爆と人間展」パネル 非核宣言の2200自治体へ紹介・購入の訴え送る

 日本被団協が制作した「原爆と人間展」パネルをつかって、被爆の実相を伝える原爆展を開いてもらおうと、日本被団協は10月22日、2200の非核平和宣言自治体の首長あてに、お願いの文書を発送しました。

 文書は、「核兵器による被害者をふたたびつくらないために」の思いを込めて、原爆展の開催とパネルの紹介・購入を訴えたものです。これに、「つたえよう ヒロシマ ナガサキ」のよびかけ文とよびかけ人名簿、カラーリーフ、申込先として各県被団協の住所録が同封してあります。