奧の細道二人旅・山刀伐峠越え

山刀伐峠越え

一ノ関から尾花沢まで

2002.7.31〜8.2

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 奥の細道の旅を始めて5年目。また夏休みが来ました。通算6度目の旅になります。今回は2泊3日の日程です。今回の旅には、難関の「山刀伐峠越え」「山寺参拝」が含まれています。しだいに体力が衰え、ちょっと辛いかなと思いつつ、やはり完全に和服での挑戦。和服での山登りも楽しいものです。
今回の旅の概略
7月31日(水)
 朝東京を出発。新幹線で一ノ関へ。駅でレンタカーを借り、陸奥上街道を岩出山までたどります。昔の上街道は荒れ果てており、所々それらしい部分が残されているという状況。それでも、「芭蕉衣掛けの松」や「千本松長根」など当時を偲ばせるところがあり、車を降りては少しずつ歩いてみました。
 岩出山には「芭蕉一宿の地」に標柱と芭蕉像があるはず。しかし・・・。天王寺の追分けから出羽街道に入り「小黒崎」「美豆の小島」の歌枕を見て鳴子温泉を過ぎると「尿前の関」があります。関の跡を見たところで今日は終わり。芭蕉は素通りしたのですが、壮年夫婦の旅に温泉はつきものです。鳴子温泉に泊まりました。
奥州上街道1
一ノ関から刈又一里塚へ
奥州上街道2
岩ヶ崎から真坂へ
奥州上街道3
千本松長根から岩出山へ
出羽街道・中山越1
小黒ヶ崎・美豆の小島
出羽街道・中山越2
鳴子から尿前の関
8月1日(木)
 早々と宿を出発し、再び出羽街道へ。このあたりの旧出羽街道は中山越歴史の道と呼ばれ昔の雰囲気が残っています。宮城と山形の県境をを過ぎるとすぐに堺田の封人の家があります。
 明神橋を左折し県道へ入ります。赤倉温泉を通りしばらく行くと、いよいよ山刀伐峠。新県道の山刀伐トンネル入口が「麓の泉」。ここから旧県道へ車を進めます。頂上の駐車場に車を停め旧道の頂上に出てみます。
 下りは一気に大石田へ。そして芭蕉が10日間滞在したという尾花沢へ向かいます。芭蕉が宿にした「鈴木清風宅」跡やあ「養泉寺」などを訪れ最上川の流れを見てから、今日の宿「銀山温泉」に着きました。
中山越3
封人の家
山刀伐越1
山刀伐越2
山刀伐峠を越えて尾花沢へ
尾花沢1
鈴木清風邸跡
尾花沢2
養泉寺
大石田1
高野一栄邸跡よ西光寺
大石田2
斎藤茂吉縁の地
8月2日(金)
 車を「さくらんぼ東根駅」で返し、奥羽本線・仙山線を乗り継いで「山寺」へ向かいます。私たちにとってはここが最大の難所。何しろ着物であの石段を登るのですから。でも奥の院まで登った気分は最高でした。駅前の旅館でお風呂を借り食事をして一休み。仙台から新幹線で帰京しました。
山寺1
今回の旅で利用した資料
          「俳聖 松尾芭蕉・みちのくの足跡」 LAP Edc. SOFT
          「奥の細道を旅する」 JTBキャンブックス
          「奥の細道を歩く」   山と渓谷社
          「奥の細道を行く」   読売新聞社

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