行・ほ・ぼ・ぽ 作品・海外






 ボイリング・ポイント/沸騰/BOILING POINT 
[DRAMA]
2021:イギリス作品/2022.07:日本公開(セテラ・インターナショナル)
監督:フィリップ・バランティーニ
出演:スティーブン・グレアムヴィネット・ロビンソンアリス・フィーザム
ジェイソン・フレミングルルド・フェイバース
レイ・パンサキエイン・ローズ・デイリーローリン・アジューフォ/他
ネットで公開作品のチェックをしていたら私の大好物の「レストランもの」映画を発見!
イギリス映画、クリスマス前の週末の大人気レストランの裏事情!
結構自転車操業だし、抱えるトラブルは多いうえに…店員からの突き上げも多発!
よりによって保健所検査、昔の恩師&グルメ評論家、インフルエンサーの来店
ヒートアップしていくシェフ!
てなよくありそうな内容を、なんと「90分間1シーン」で描き切った!?
NO CUT!NO EDIT!NO CG!が売り文句
早々とムビチケ購入(1485円)したら、上映映画館が「ヒューマントラストシネマ有楽町」!
しまった!メンバーカードで1300円だったのに…!
まあしょうがないか!
楽しんでくることとしましょう!

STORYは…
(特にネタ的には目新しいところがないのでギリギリまで書かせていただきましたのでご注意ください!)
ロンドン、指折りの人気を誇る高級レストランのオーナー・シェフのアンディ・ジョーンズ
今まさに人生の崖っぷち!つい最近妻との離婚が成立、家を出て事務所で寝泊まりするアンディ
絶不調!頭がゴチャゴチャで仕事が手に着かない状態!愛する息子ネイサンとの約束までスッポカシ!
せめて電話で謝りたいが、その時間の余裕すらなし!今日はクリスマス前の週末!
フロアを束ねる共同経営者の娘ベスが100組も予約を引き受けた!?
スタッフが開店準備に奔走している店内に入るアンディ
いきなり問題に直面!よりによってこんな時期に超ウルサイ衛生監視官の抜き打ち検査!
店の安全評価を「5」から「3」へ格下げ…原因は3週間前からアンディの衛生管理ファイルに空欄が目立つこと!
さらに忘れていた食材発注!メニューは野菜と魚中心に勧めてくれ!
遅刻者続出の中、開店前のミーティング!
ベスが…TVで有名になったセレブシェフ(アンディの恩師?ライバル?)のアリステアの来店を告げる!
何故にそれを早く伝えない!怒るアンディ!準備が必要だった!
さあインスタ用の写真を撮るわよとベス!
18時、OPEN時間、続々とテーブルに案内される客
オープンキッチンでアンディと共に腕を振るう…頼れる女性副料理長カーリー、キレやすい料理人フリーマン
(カーリーからは給料アップの交渉をベスにして欲しいとの依頼があった…手付かず)
支配人ベスが率いるフロアスタッフも大忙し!
若い黒人女性フロア係のアンドレアが…人種差別モロ出しの白人客の振る舞いに凹む!
予約客から突然食物アレルギー(ナッツNG)を言われるベス
ノートのキレっ放しにメモして厨房送り!ルールはシステム投入だと怒るカーリー!
パティシェの職場、洗い場担当スタッフが働く厨房奥のスペーストラブル発生!
一生懸命に場の収束を図るアンディ
(オープンキッチンの大声が客席に伝わると苦情を言うベス!)
店内はたちまち満席!厨房には怒涛の勢いで舞い込むオーダー!
来店した恩師アリステア、事前の予告なく…グルメ評論家サラを同伴!
インスタのインフルエンサーと名乗る3人組のメニューにない注文を受けるベス
ステーキなんて焼くだけでしょ!と厨房に言ってのける!キレるフリーマン!
そんな時、客(差別主義者)から、「ラム肉の焼き加減のクレーム」!突き返された料理!
ラム肉は「ピンク色でいいんだ!」とフリーマン、焼いてやれとアンディ!なだめ役
カーリーとベスの口論!「あなたのスタッフの説明不足!」とカーリー、「お客様が常に正しいの」とベス
日頃の予約過剰と仕事量に見合わない給料、不満を大爆発させるカーリー!
「あんたが大嫌い!みんなの嫌われ者よ!」とベスを激しくなじる
トイレで泣くベス
あえて焼き過ぎたラム肉を人種差別者席に運ぶアンドレア!孤独な戦い!
調理場、サラダドレッシングが足りない!取り合えずコレを使っとけとアンディ!
アンディが…恩師アリステア注文のカモ肉料理を自ら運ぶ!
「おいしいよ!だが…ソースがチョット深みに欠ける」と嫌味たらしいアリステア
何故にグルメ評論家を連れてきた?と問うアンディ!(サラは電話で離席中)
突然態度を一変させるアリステア、脅迫しじみた取引を持ち掛ける!
かつて出資した20万ポンド(約1500万円)を一括で返せ!
ダメなら店の経営権を譲れ(取り分7:3でいいよ)!と迫る!許容同経営者だっているとアンディ!
アンディに更なる追い打ち!
緊急事態!件のプロポーズ客?(ベスに確認したのに)彼女が突然アレルギー発作で倒れる!
救急車で搬送!ここぞとばかりにアンディに歩み寄るアリステア
副料理長のカーリーの責任にして、この場を乗り切れという…悪魔の囁き!
厨房スタッフ全員を集めての確認!どこでナッツがまぎれたか?


なんだ?20分前に着いたら…やたら高齢者(今回はご夫婦)が目立つ客層?
何の媒体で宣伝した?たまにこういう謎の展開があるんだよな…何故この映画?
この間の「PLAN75」とかね!(あなたたち世代に死を選択する制度を描く映画だったのに?)
この後、久しぶりの「銀ブラ」でもするつもりで来たか?昔の銀座とは違うよ!
さっさとネット予約したチケットを発券しようとしたら、高齢ご夫婦が発券できずに困っているようだったので
助けようかなと思ったら…友人窓口に流れて行ったので、まあ良しとしよう!
多分気を利かせた子供世代がネット予約してくれたんだろうけど、発券できない状況か!
しかしヒューマントラストシネマ有楽町の弱点!フロントスペースが超狭い!
入場の列、売店の列で目一杯、トイレに行くのにこの2つの列を書き分けていかねばならない!
パンフ購入からの、トイレからの…一旦フロントスペースから退避!
うわ〜!1台しかないネット発券機に長蛇の列!高齢者含む!
良く見れば、「ネット購入したメールを提示すれば、発券しなくても入場できます」のA4の貼紙!文字ちっちゃい!
それも友人窓口の前に!そりゃ誰も見ずに、並ぶよな!「ヒューマントラストシネマ有楽町」さん、改善しよう!
で上映10分前の入場時間、慌てなくてもいいのに高齢者の長蛇の列ができる!
ちょっと待って入場!席に着いたら右側の高齢女性が、左側ドリンクホルダーを使用している!
まあ昔みたいに誘導していないし、左利きの人もいるので強要はできないが
暗黙の了解?「右側のドリンクホルダー」使おうよ!って言いたかったけど…可愛そうなので辞めた!
左側の高齢者女性2人、90分の映画だけど…生理現象だからしょうがないが
2人ともに途中でトイレで離席!ならば通路側の席を取ればよいのに、私の横のど真ん中!
その度ごとに、他のお客さんの前を通るので、ザワザワっとする!
最後は暗い中で転びそうになって、周囲のお客さんに手助けされていた!ああ〜である!
しかも90分経ってエンディングロールが始まった途端に
高齢者ほど早く席を立つ、謎!?他のお客さんの前を割って出る!
暗闇の階段、何を死に急ぐ高齢者達よ!明るくなってからゆっくり出ようよ!
なんか高齢者に引っ掻き回された感が多いが…
映画自体は面白かった!
よくあるネタなんだけど、90分ワンシーンでシェフが「BOILING POINT/沸騰」を迎える様が良い!
なかなかハラハラさせられる!
腕は確かだが経営能力はない?実は自転車操業!
しかしクリスマス前の週末にシェフは離婚!家庭トラブルで引っ切り無しに電話が鳴る!
よりによってこんな時期に保健所の検査!?昔の恩師が金のトラブルを持ち込んでくる!
今日この店でプロポーズするので宜しく?インフルエンサーだから特別メニューを出せ!
まだまだトラブルが続く!そりゃ〜ヒートアップ!ボイリング・ポイント(沸騰)を迎えるわな!
NO CUT!NO EDIT!NO CG!の90分が面白い!
多少暗めのレストランだし、ちょっとピンボケ、画面のザラツキは許してね!
高齢者達のため没入できなかったのが残念!
(高齢者が楽しむ権利を持つことは承知の上の発言です、お許しを!)
高齢者は朝早く動くので、観たい方は遅い時間にしましょう!
公開3日目の第1回(10:00)、162席の映画館で満員(ヒューマントラストシネマ有楽町 シアター1)
2011.09format



 ポエトリー,セックス/THE MONKEY’S MASK 
[SUSPENSE?]
2000:オーストラリア作品/2001.06日本公開(Asmik Ace Entertainment)
監督:サマンサ・ラング
CAST-1:スージー・ポーターケリー・マクギリスアビー・コーニッシュ
CAST-2:マートン・コーカスデボラ・メイルマンジム・ホルトジャン=ピエール・ミニョン
     クリス・ヘイウッドボファナ・ノヴァコヴィクブレンダン・カウエルキャロライン・ジルマー
     ウィリアム・ザッパジョン・ノーブルリンデン・ウィルキンソン/他
”官能サスペンス”…? サスペンス映画としてはC級? どこが官能的な内容?男には分からないとでも言うのであろうか?ポエムの世界だし? 連日満員の情報だったけど…わざわざ見に行かなければ良かったかな…
私はこれまで知らなかった
詩が女の脚を広げ
命さえ奪いかねないことを
私はこれまで知らなかった
詩がセックスほど壊滅的であることを
       …原作「The Monky’s Mask」
私は穴 あなたは杭
熱いしずくが 一面にあふれ出すまで
愛してる 愛してる
死ぬまで愛してる たとえその杭に殺されたとしても
     …ミッキーの残した詩の一節

STORYは…
シドニー、現代詩を専攻するミッキー、ポエトリー・リーディング(自作詩の朗読会)終了後、迎えの車、落としていったお守り、そして失踪… 私立探偵ジルの思い悩む姿、ミッキー捜査の依頼、タバコも酒もやらない、彼氏もいない真面目な娘? 情報収集…同居する親友ティアナ(&彼氏ヘイデン)、大学教授ダイアナ(資料整理中)…初対面で仲間と直感、レズビアン、ダイアナの家、抱合う2人、翌朝、下半身裸でうろつくジル、帰宅していた夫、10歳下の弁護士ニック…秘密を共有する関係?、ミッキーの死体を発見する警察、(何か)因縁ありのウィズリー巡査部長、ティアナ達の情報、失踪前夜の朗読会を撮影したビデオ、残された詩、自堕落で淫らな愛の渇望、画面に映る父親の姿、なぜ朗読会に? ミッキーが尊敬していた2人の詩人?彼らの朗読会の出席者達…、ミッキー最後の目撃場所で拾った人形…悩み事を解消してくれるメキシコのお守りと教えてくれるダイアナ、抱合う2人、首を締められ恍惚のジル…


「詩」の世界を舞台に、お手本どおりに書かれた脚本、良く言えば”シンプル”だが…退屈、(猿の)仮面をつけた女同士の戦い…、分からないでもないが描き方がダルイ、お約束どおりの犯人設定、あまりに見え見えの展開に…座席から滑り落ちる元気もなし(落ちたのちに上がるパワーなしの意)
パンフを見たら“官能サスペンス”の文字、なんか凄そうだが…サスペンス映画としてはC級以下…事件の核心に迫ることとなるビデオ・テープの扱いのズサンなこと…、勝手に期待し過ぎた私が悪い?官能的作品としても、決して美しくない、老い、肥え、垂れた…レズ・シーン(現実はこんなものか) 全体の雰囲気?それもたいしたことないか、感性の問題と言われそう、男には分からないとか…、まあ、どんな性癖を持っていても自由ですが、人様に迷惑をかけない程度に楽しんでください、しかし退屈で眠い(実際、寸断状態だが寝た)、見に行かなければよかった…
それから、この映画のポスターについては、駅等に貼られるのにSTOPが…問題は「私は穴、あなたは杭…」の“詩”、そしてポスターの構図だとか、言い分を見聞きしたが、何を言わんとしているのか全く分からない理由でした
116人収容の映画館に30〜40人の客、中央部、1席おきでも余裕なのに…直ぐ隣に座らないでくれ…
(恵比寿ガーデンシネマ2)
2000-2009format



 ボーはおそれている/Beau IS AFRAID 
[COMEDY & HORROR]
2023:アメリカ作品/2024.2:日本公開(ハピネットファントム・スタジオ)
監督:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス
パティ・ルポーンスティーブン・マッキンリー・ヘンダーソンパーカー・ポージー
エイミー・ライアンネイサン・レインカイリー・ロジャーズドゥニ・メノーシェ
ゾーイ・リスター=ジョーンズアーメン・ナハペティアンジュリア・アントネッリ/他
相変わらずホラー映画大量生産中の「A24」製作の映画!
宣伝の常套句「A24にハズレ無し」は言い過ぎ(ただ単なる大量投下)だが、ホラーは好物なので結局は観る!)
まあアリ・アスター監督・脚本・製作のコメディー&ホラー映画!
ホアキン・フェニックス主演なので、ハズレ・パターンでは無いと信じる!
日常の些細なことでも不安になる恐怖症の男「ボー」!
ついさっきまで電話していた母が突然怪死したことを知り…大混乱!“いつもの日常”ではない世界!
奇妙で予想外な出来事が次々と発生!現実なのか妄想なのかも分からないまま、ボーの里帰りは…
「いつしか壮大な旅」へと変貌していく!
なんかコメディー&ホラー映画と言うが、映像的にはファンタジー入ってる感あり!
評価が高いみたいなので、ともかく楽しめると良いな!

STORYは…
ボー・ワッサーマンはいつもおそれている!
何か悪いことが起こるのではないか?自分が何かをしてしまったのではないか?不安で不安で仕方がない!
セラピストのフリール医師と面談しても不安は消えないが、明日は顔も見たことのない父の命日
数ヶ月ぶりに母モナに会いに行くことになっている…彼にとっては母に会うこともまた不安な出来事だ!
フリール医師から不安を鎮める薬“ジプノチクリル”を処方され、アパートに帰宅、早朝のフライトに備えて床につくボー
しかし彼のアパート&周囲では絶えず怒鳴り声や人々が争う声が響き、真夜中に何度も眠りを妨げられる出来事が起こる!
彼が目を覚ました時、既に予定していた起床時間をオーバー!
ボーは慌てて準備して家を出ようとするが…
ドアに鍵を差し、気付いた忘れ物(デンタルフロス)を取りに行った隙に彼の荷物と部屋の鍵は消えていた!
このままでは出発できない!母に電話して事情を説明するが、ボーは次の行動に移れない!
さらなる不運がボーを襲う!水のないまま処方された薬を口に入れたことでパニック!
水を求めて慌てて向かいの店に駆け込んでいる間に、何故か路上の怪しい人間達がボーの部屋を占拠!
夜が明け、荒廃した部屋に戻ったボーは…母に言い訳の電話の筈が…母が急死したことを知る!
偶然現場に来た配達員が出た電話、おそらく部屋のシャンデリアが落下、女性の頭と顔は完全になくなっていると…
昨日まで普通に話していた母が急にいなくなったこと に激しく動揺するボー!
風呂に浸かって何とか自分を落ち着かせようとするが、そこでも想像を絶するトラブルに巻き込まれ…
遂には全裸のまま路上に飛び出し、そこにやってきた車にはねられて気を失う!
ボーが(2日ぶりに)意識を取り戻すと、そこはティーンエイジャーの部屋
彼をはねたグレースと、その夫で高名な外科医ロジャーは、ボーを自宅に運び込み…娘トニの部屋で看病
身体中に傷を負ったボーは実家に電話
弁護士から息子であるポーが帰宅するまで母の埋葬ができず、周囲の人々もボーの帰省を待っていると告げられる!
(聖書の教えによれば、死者はその日のうちに埋葬されるべき!母は埋葬されず、辱めを受けている状態!)
ボーは一刻も早く母の家に行かなければならない!
次から次へと現れる不思議な人々、予想もしなかった奇想天外な出来事、襲いくる危機、消えない不安
そして繰り返し見る夢、忘れたくても忘れることのできない過去
彼の里帰りの旅は、いつしかボーと世界を徹底的にのみこむ壮大な物語へと変貌していく…
(展開が支離滅裂なので書き加え不可能)


ダメだこれは!よくホアキン・フェニックスが出演したな!?
で、ホアキン・フェニックスは頑張ったかもしれないが、くだらねぇ?!つまんねぇ?!
「A24」に金渡すとこうなる典型的映画!
「何か考えてる風」で中身がない(ホラーにそれを求めるな?)
今回は「コメディー&ホラー」と宣伝されていたが、「恐怖症で治療が必要な男性」を笑いものに…
電話のシーン(1回)以外、全く笑えず、場内でたまに反応があるが…至って静か!
ともかく「混乱と混迷」「無茶苦茶」「支離滅裂」「あさって方向の進行」
(どこに向かうか分からない「恐怖」ってか?)
こんなデタラメな脚本を書けるのなら天才かも…全く「笑えもしない」し「恐くもない」!
多分「チャットGPT」に【デタラメ】をキーワードに書かせたんじゃない?
しかし3時間(正確には179分)は長い!堂々巡りのカオス!途中で飽きた!眠気との戦い!
折角昨年末の「TALK TO ME」で「A24」を見直したのに…またこれで「A24」の私的評価ダダ下がり!
久しぶりの「3時間」のため、ポツポツとトイレに立つお客さんあり!
エンディングと共にお客が立ち上がる…
もしもこの映画を観るのなら「事前の水物」は控えた方が良いかもね!
公開2日目の第2回(13:10)、200席の映画館で6割程度の入り(ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1)
2011.09format



ホーム・アローン     は、別ページとなります



 ボーン・コレクター/THE BONE COLLECTOR 
[SUSPENSE]
1999:アメリカ作品/2000.04日本公開(ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント映画)
監督:フィリップ・ノイス
CAST-1:デンゼル・ワシントンアンジェリーナ・ジョリークイーン・ラティファ
CAST-2:マイケル・ルーカーマイク・マッグローンルイス・ガスマンリーランド・オーサー
     エド・オニール
CAST-3:ジョン・ベンジャミン・ヒッキーボビー・カナヴェイル/他
公務で脊椎損傷、寝たきりとなった優秀な科学捜査官、絶望感、安楽死を… 怪事件発生、助けを求める同僚…興味、的確な処理で現場保全を図った女性警官を手足に事件解明に挑む… でもこんな犯人あり?

STORYは…
NY市警・科学捜査班(犯罪学者)リンカーン・ライム…職務中の事故で脊椎損傷、寝たきり、動くのは肩から上と指1本…頻繁に襲う自律神経発作、大きな発作がくれば植物人間、親友の医師に安楽死の約束、生きる意思も無い、医療機器のメインテナンスにくるリチャードにも冷たい反応をするばかり… 同じNY市警のパトロール警官アメリア・ドナヒュー…元モデル、父(警官)の自殺、自ら警官へ、青少年課への異動を希望、結婚を迫る恋人… パトロール最後の日、1本の無線で現場に急行、線路際の砂利に埋められた死体と意味不明の物的証拠の数々、適確な判断(鉄道をSTOP)&現場保存と写真撮影。謎めいた事件にNY警察の刑事達はライムに協力を求める…説明中に発作に襲われるライム、看護婦セルマの緊急処置で一命を取り止める…再開、興味を示したライムの部屋は科学捜査のための本部と化す、その中でライムはアメリアの適確な判断に感心、彼女を呼び寄せ自分の助手(手足)となることを依頼する… 同一犯による犯行、骨・骨・骨…恐怖する彼女を励ましながら集められる証拠品の数々、ライムに理解を示さないチェイニー部長の邪魔、2人だけになりながらも捜査は続く、自棄になっていた2人に目標が…2人を見守る看護婦、非公式に協力する面々…難解な証拠の先に1900年初頭に書かれた実録犯罪書「ボーン・コレクター」が…本の通りに行われている犯行?犯人は?


もっと凄い内容と思ってましたが…今一歩といったところでしょうか…理由:犯人が弱過ぎる、動機がお約束…、「本格」推理小説だったら問題になりかねない犯人、設定は良いのにもったいない…身動きできない主人公が手足となってくれる人物を得て、現場検証から犯人を追い詰めていくなんて…、ここまで引っ張ったら違う展開があるでしょうに、つくづく残念に思うしだいです、余談だが…後ろにいた初老の2人が、うるさくて困った、注意したのに全く反省のイロ無し…困ったものだ
(新宿ミラノ座)
2000-2009format



 僕らのミライへ逆回転/BEKIND REWIND 
[COMEDY]
2008:アメリカ作品/2008.10日本公開(東北新社)
監督:ミシェル・ゴンドリー
CAST-1:ジャック・ブラックモス・デフダニー・グローヴァー
CAST-2:ミア・ファローメロニー・ディアスマーカス・カール・フランクリン
CAST-3:シガニー・ウィーヴァーマルセリーヌ・ヒューゴP.J.バーンジョン・トーメイ/他
休みの日が映画の日だったもので…急遽何か見に行くことにしました、引っ掛かったのがこの映画です

STORYは…
■1930年代、N.Y.郊外…ジャズで賑わう小さな町の映像 ■高架下、この町が生んだ伝説のジャズ・ピアニスト、ファッツ・ウォーラーの名前と似顔絵を描くジェリー&手伝わされるマイク、パトカー!犯人は塗料とはしごを置いて逃げたと嘘、完成!それを見渡せる交差点角地の古びた建物、レンタルビデオ店…扱うのはVHSのみ、店主フレッチャーによれば…建物はファッツ・ウォーラーの生家! ■役所の呼出し、周囲を再開発、このままボロ屋なら…計画に取込み&撤去勧告!建設予定のマンションへ入居か移転、資金のない店長、困り果て…帰宅&店を開店、交差点を渡り…店員のマイク、常連客ジェリー(近所のトレーラーハウス在住)が到着、描きたての絵を指し示す!も無反応、店を徘徊するジェリー…お客にチョッカイ、困り顔のフレッチャー ■夜、「ファッツ・ウォーラー没後60周年」イヴェントに参加したい&数日マイクに店を任せたいとフレッチャー、ジェリーを店に入れるなの忠告 ■やる気満々のマイク、ジェリー来店、発電所の影響で不調、今夜襲撃するから協力して!断り、深夜…結局付き合うマイク、不思議なメイクと迷彩服、発電所のフェンスにはしご、巡回のパトカー、迷彩柄指定位置に隠れる、去っていくパトカー、やっぱり辞める&帰るマイク、突入するジェリー、投げ込むアンカー、放電、痺れるジェリー ■フレッチャーが泊まるホテル、大手レンタルビデオ店を見下ろす部屋、双眼鏡…客の入り&作品の傾向をチェック、常連客ファレヴィチへ電話、自分の店の様子を見て欲しいと依頼 ■翌朝、フラフラで来店するジェリー、気分悪い…店前でゲロゲロ、スッキリして店内をウロチョロ、でも何か変な様子? ■その後、続々と客からクレーム…何も映らない!謝罪&返金、ジェリーが近付くと乱れるTV画面!発電所で何があった?強カな電磁波!それで…ビデオの中身が消去?確認作業…全部だめ!パニくるマイク、そこへファレヴィチ来店…「ゴーストバスターズ」をレンタル、夜まで待って!他店に借りに行くもダメ、困った末…閃いたアイディア、「ファレヴィチさんは『ゴーストバスターズ』を観たことがないはず!だったら適当に映画を撮って、それを渡せぼ、きっと本物だと信じこむに違いない!」、ジェリーを説得、旧型ビデオカメラ片手…図書館へ、チープな衣装と小道具、主演ジェリーで…ゲリラ撮影開始!最初は嫌々だったジェリー、撮影が進むにつれノリノリ!手作り版「ゴーストバスターズ」全編20分の力作?完成!無事…ファレヴィチさんへ、閉店直後に強引な客が入店、今度は「ラッシュアワー2」のリメイク版を作製するハメに… ■ファレヴィチ宅、面倒を見ている黒人の甥っ子…友人達が大挙押し寄せ&件のビデオも部屋へ ■翌日、撮影開始、足りない人数、近所の機械工を引張り出す、キスシーンでトラブル、やっぱり女優が必要! ■近場のクリーニング店、客対応で大忙しの女性店員、妹アルマを紹介、学芸会で冷蔵庫役!大根?やむなし!撮影再開、時間ギリギリで完成 ■夜、件の「ゴーストバスターズ」を手にしたファレヴィチの甥っ子と仲間達…面白い!他には?それぞれが持ってくるビデオ…全部のリメイクは無理!咄嗟に…厳しい入会基準&高額の入会金、一度に2本まで!作品で揉める面々、アルマの機転(袋)で絞られた2本「ロボコップ」と「ライオン・キング」、明日の夕刻渡しの約束!ところでアニメをどうする?何はともあれ…今日の成功、乾杯 ■朝、店に長蛇の列、「ラッシャアワー2」を借りた客の口コミ!お決まりのハリウッド大作には飽き飽きだった人々の間で…大好評、厳しくなる入会基準 ■大手ビデオレンタル店に乗り込むフレッチャー、DVD作品の傾向&本数、店員の接客態度&映画の知識チェック、店長に追い出されるフレッチャー、調査完了、役所へ直行…「DVDレンタルで売上げは増える」とカ説も…鼻であしらわれる始末、逆に「6週間以内に屋根を改装しなければ、店を取り壊す」との最終通告!店に帰るフレッチャー、店の繁盛ぶりに驚く!DVDへの切替えを告げるも…若者達の熱意に任せてみることに、だが…作品数が少な過ぎ、お客に協力してもらえば…もっとたくさん撮れる!出演を希望する町の人々、客のリクエストに応え…次々とリメイク作品を作りだすが…


特に何も予定のなかった3連休、取り急ぎ見たいメジャー映画は見てしまった状態、妻に「映画でも見てきたら?映画の日だし!」と…なんかスッカリ忘れてました、急ぎ現在上映中の映画を何本か思い出す&情報誌で上映状況・時間を確認、引っ掛かったのがコメディー映画「僕らのミライへ逆回転」…面白そうと思いながら「今後見たいものリスト」に入れてなかった映画、1000円だし…外してもOKと思い劇場へ直行
映画館前に人だかり…何が起きているのか心配になったが、別スクリーンで公開の映画…初日舞台挨拶付きの行列であって一安心、だからといって「僕らのミライへ逆回転」がガラガラなわけではない、定員入替・座席指定の映画館…好みの席が指定できず、第5候補でやっと席を確保、最近はメジャー系映画ばかりだったので、久しぶりのミニシアター…宣伝チラシもミニシアター系のものばかり、最近見慣れない作品群…嬉々としてチラシを収集、上映時間ギリギリで館内へ
で、映画の内容ですが、前述のとおりコメディー映画!VHSのみの古びたレンタルビデオ・ショップが舞台、都市再開発の波!役所から…建物を直せなければ撤去勧告!奔走する店主、そして自業自得で大量の電磁波を浴び…それを逆に放射するショップの常連男性客(無茶な設定です)、結果ビデオのデータが全て消えてしまい…店員は大パニック、店長不在の出来事、どうすればよい?これまた常軌を逸した解決策…自作自演でリメイク作品を作り上げること!協力を強制される常連男、ところが、メジャー系映画に飽き飽きしていた人々から大絶賛、ショップには大行列!ともかく作品数を増やすために…必死の撮影が続く…、事の顛末は?そしてレンタルビデオ・ショップは撤去を逃れることはできるのか!?まあこんな展開の内容です
設定は無茶苦茶ですが…まあそんなものとして、ケッコウ笑えました…映画の日1000円でなくても笑えたでしょうネ、劇中でリメイクされる作品を知っていれば、より笑えるでしょう!知らなくてもドタバタ映画として楽しめるとは思います、惜しむらくは…ラストにひと捻り欲しかったこと、なんか良い映画的な静かな終り方は、全体の流れに反する気持ちもする…、ドット笑わせて、泣きで落としてくれるか、泣かせそうにしておいて、爆笑でおとすとか…、まあそういうことで…
公開22日目の第1回(10:40〜)、303席の映画館は3割程度の入りでした(シネマライズ:渋谷)
2000-2009format



 星の旅人たち/THE WAY 
[DRAMA]
2010:アメリカ・スペイン作品/2012.06日本公開(アルバトロス・フィルム)
監督:エミリオ・エスティヴェス
出演:マーティン・シーンエミリオ・エスティヴェスヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
デボラ・カーラ・アンガージェームズ・ネスビットチェッキー・カリョ/他
派手ではないが、映画の予告CMで気になって気になって仕方なかった映画…
主演:マーティン・シーン、監督・出演:エミリオ・エスティヴェスの父子(チャーリー・シーンは出てないよ)
巡礼旅行だけれど、決して清貧な旅ではなし、自由気ままな自分探しの旅!
巡礼1日目で事故でなくなった息子に成り代わり…旅に出る父
頑固親父、寄り添う3人の同行者(それぞれの願い)、擬似家族?800kmの長旅の最後に待っていたのは?
てな、映画かな!?

STORYは…
カリフォルニア州ヴェンチュラの眼科医トム・エイヴリー、仲間とのゴルフ中に…思いもよらない電話
一人息子ダニエルがビレネー山脈で嵐に巻き込まれて…不慮の死を遂げたと!
「世界を見たい」とスペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出た初日の悲劇
トムの脳裏に、ダニエルを空港に送り届けた車内の会話が甦る
大学を休学しては世界をフラフラし続けた息子、10年…、妻が亡くなってから決して良好でなかった父子関係
「普通の人はふらっと旅行などできんぞ」とトム
「僕の道に賛成しなくてもいいけど、勝手に判断しないで」と息子ダニエル
「生き方は違うが、私は今の人生を選んだ」と父、「人は人生は選べない、生きるだけだ」と息子…

フランス、スペイン国境の町サン=ジャン・ピエ・ド・ポー警察のセバスチャン警部を訪ねるトム
(ダイエットを望むオランダ人ヨストに巡礼旅行者と勘違いされる)
ダニエルの遺品が詰まった大きなリュックを受け取り、息子の亡骸とともに帰国するつもりだった
しかし…「“道”は自分探しの旅ですから」と…既に3回も巡礼しているセバスチャンの言葉
トムの胸中で何かが動き始める、ダニエルは何を想い、巡礼の旅に出たのか?
こうしてトムは荼毘に付された一人息子の遺灰をリュックに収め…息子の旅を引き継ぐ決意をする
トムの瞼に映るのはガイドブック片手に大地に佇むダニエルの意気揚々とした姿
今からでも「やり直すために2人で旅立つ…息子と一緒に」
しかし800kmに及ぶ長旅は、60歳を超える老体にとって、決して容易ではないことは明らかだった
見送りに来るセバスチャン警部、渡される石?
巡礼者の目的、人種、世代、そして信仰までもがバラバラ
サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう旅の途上…トムが最初に出会ったのは件のオランダ人ヨスト
(巡礼旅行者じゃないんじゃなかったっけ?)
人懐っこく&ざっくばらんな性格、ダイエットのための巡礼と言いながら…旺盛な食欲を隠そうともしない
旅は即ピレネー越えへ、スペインはバスク地方、ロンセスバリェスて最初の夜
カルチャー・ショック、宿とは名ばかり、仕切りもなく簡易二段ベッドが並ぶ共同寝室
他人の寝息、寝返りの音が癇に障って寝つけないトム…救いの神?ヨスト
外で会話、ドラッグをくゆらせるヨスト…タバコ代わり、よく眠れると笑う彼、睡眠薬と耳栓を差し出してくれる
行き掛かり上、旅の同伴者となる2人だが…トムが巡礼の道すがら息子の遺灰を蒔いているのには衝撃のヨスト
パンプローナ近くの宿泊施設で出逢ったカナダ人女性のサラ
ヘビースモーカーで厭世的な彼女、トムに対しても理不尽な怒りをぶちまけては…
「聖地に到着したら禁煙する」「友達を増やす気はないし、しつこい人は嫌い」…ぷいっと1人出発してしまう…
サンティアゴ・デ・コンポステーラへの旅は出会いと別れの繰り返し
言葉を交わし、食卓を囲んでも、それぞれのペースで旅を続ける、別れ&思いがけない場所で再会
脳腫瘍の手術を受けたばかりだというN.Y.の神父、再発の恐れと直面しながら…奇跡を信じての巡礼
「巡礼者には信仰を捨てた人が多い」、お守りのロザリオを手渡しながらの神父の言葉
決して熱心な信者とはいえないトムの張り詰めた心が、フッと和らぐ
再会なったサラが、いつの間にかトム&ヨストに合流
イラーチェに向かう草叢で出逢ったアイルランド人のジャック
道の意味について自意識過剰な長広舌を開陳する彼…スランプ真っ只中の旅行ライター(パリから歩いて3ヶ月)
トムが息子の遺灰とともに旅をしていることをヨストから聞かされて、興味津々だが…
軽率にも、その事実をサラに話してしまうジャック
それをきっかけに…サラは自分自身の過去をトムに打ち明ける
かつて夫からDV被害を受けていたこと、離婚して赤ん坊だった娘を手放したこと、サラは続ける…
「あなたも息子さんを」(「息子は40歳だよ」)「でもあなたにとってはベイビー」
そんなサラにトムは言う
「世の中、嫌な奴ばかりだ、あえて敵をつくることはない」と…
しかし、その日のランチ、ワインをしたたか飲んだトム
ジャックののべつまくなしの弁舌に我慢できず…ついに悪態をつく!
「傲慢なる退屈さ、お前は真のペテン師だ!」苦笑を禁じえないヨストとサラにも怒りの矛先が向く
挙句の果てには、警察の厄介に…
そんな彼の窮地を支えたのは、やはり3人の旅仲間
悪酔いして何したかさえ記憶にないトム、保釈金を肩代わりしてくれたジャック
自分が旅に出た真意、そして息子ダニエルのことを訥々と話し始める
トムはジャックの自信過剰さに…ダニエルの面影を重ねて見ていたのかもしれない

こうして4人が、擬似家族さながらの親密な絆で結ばれた矢先
トムのリュックが盗まれる事件が発生!
少年を追いかけて行った先、ジプシー達が集まり暮らす集合住宅
もう踏み込めない!遺骨だけでも返せ〜吼えるトム!泣く泣く引き上げる一行
突然、息子の遺灰を失い、旅の目的さえ見失ったトムは、このまま巡礼を続けるのだろうか?


いろいろと観たい映画のあった5月を突き抜けた先に…エアポケット状態の6月
今週始めからの左肩痛でジム行けない代わりに映画は観に行けるという状況
5月の残りを拾いに行くか、前に(6月)進むか!?進むことにしました!
前々から気になってた「星の旅人たち」に決定!
東京は2館上映のみ、早目に出発、前売り券購入して…劇場窓口へ
全席指定入替制、好位置をキープ、しかし続々と並ぶ客!この映画にどこから出てきた!?年齢層は高目かな?
右隣は映画を観ながら思わず会話しちゃう老女性2人(まあ一瞬のコソコソなので許そう)

で、今更ながらの「自分探しの旅!」…ちょっと時期的には遅れてしまった感はありますが…
まあ題材の「巡礼」自体は、フランス〜スペイン間の800kmにおいて…
9世紀初頭から始まって、年間1000万人が参加してる本格的なものらしい!
それぞれの願いを胸に巡礼する旅人たち
巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラの“コンポステーラ”は“星の平原”の意味で…「星の旅人たち」なのね!
で…
スッゴク盛り上がるわけじゃないんだけど、ジワジワといい感じ…かな!?
特にキリスト教「巡礼」というお祭り気分に…理解ができるか?に掛かってる
で、決して必死でないお願い、取巻く人々を含めて、ユルユル〜なのが笑えるかも
擬似家族を通して、死んじゃった息子を理解できて良かったね…ちょっとだけ遅かったけど
向き合ってみようとして良かったね、誤解したままじゃ辛いもの
それから「巡礼」という文化が凄い…日本でも四国八十八箇所なんかがあるけど…
外国物はスケールが違うね、イベントとして楽しんでもいるし!


1500円の前売り券で見たけど、もうちょっと安く観られると良かったかな?1300円位とか…
ちなみに次の回も大混雑でした!
公開初日の第1回(11:40)、163席の映画館で9割程度の入り(ヒューマントラストシネマ有楽町 シアター1)
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ホット・ショット     は、別ページとなります



 ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!/HOT FUZZ 
[ACTION & COMEDY]
2007:イギリス作品/2008.07日本公開(ギャガ・コミュニケーションズ)
監督:エドガー・ライト
CAST-1:サイモン・ペッグニック・フロスト
CAST-2:ジム・ブロードベントパディ・コンシダインレイフ・スポールオリヴィア・コールマン
     カール・ジョンソン
CAST-3:ティモシー・ダルトンエドワード・ウッドワードピーター・ワイトジュリア・ディーキン
CAST-4:マーティン・フリーマンスティーヴ・クーガンビル・ナイケイト・ブランシェット
CAST-5:ピーター・ジャクソンアリス・ロウデヴィッド・スレルフォール/他
映画雑誌「HI-HO」の2007年のベスト10映画に…日本公開なしのままでランク・インした映画…日本公開を求める署名(どこでとってたんだろう?)により…日本公開が決定した「イギリス(なんか久しぶり)」の「ポリス・アクション&コメディ」映画です

STORYは…
■ニコラス・エンジェル巡査、生まれも育ちもロンドン、1993年カンタベリー大学政治学科・社会学科を共に主席で卒業、警官!ロンドン警察に配属、検挙率は全国平均の400%ブッチギリNo.1、この一年で9回の特別表彰…スーパー警官! ■警視庁巡査部長の呼出し、昇進&滅茶苦茶地方の田舎町サンドフォードへの転勤話、納得いかず抗議、さらに警部補、警部も…同様の話、何故?自分達が200%働いても…400%がいてはサボって見えるから!そんな理由?仲間達は許さない!と…開かれたオフィスの扉、転勤おめでとうの横断幕とクラッカー! ■別れたばかりの恋人ジェニーに連絡も…自分より仕事を取ったからとなじるジェニー ■左遷先、何度もビレッジ・オブ・ザ・イヤー(イギリス国内最優秀の村)を受賞する平和な村サンドフォード、転勤先との電話、のんびり過ぎで要領を得ず、住居の有る無しも不明?最低限の荷物と鉢植えのサボテンを抱えて移動、何度も乗継ぎ、夜遅く村に到着、ホテル、自分の事を聞き知っている女主人、食事に出るエンジェル ■パブ、クランベリー・ジュースを注文!いつでも出動できるよう酒は飲まない!新聞を希望…間違いだらけの地元新聞などないと店主夫妻、騒がしい方向を見れば…未成年者のグループ!帰らせる、一気にガラガラ、怒り気味の店主夫妻、退店、店外、ウロツク少年達…ペンキでイタズラ描き&酔っ払い運転しようとする男、身柄確保…警察へ、明日から赴任するエンジェルと自己紹介、外で悪さするよりバーにいたほうがマシと警官、帰される子供達、あきれるエンジェル、でも酔っ払いは留置所へ! ■翌朝、ランニング、挨拶されまくり、田舎ゆえ?全員自分のことを知っている? ■初出勤、昨日留置所に入れた男がいない!って…制服着て職場に!?警察署長の息子ダニー・バターマン!他…アンディ・カートライト&ウェインライトの兄弟警官達、エンジェルの防弾服を笑う… ■署長フランク・バターマン出勤、署内&村の案内、面食らうことばかり、特に…ダメ警察より村で幅をきかせるNWA(Neighborhood Watch Alliance)=近隣監視同盟!村の長老&有力者の組織、村中に張り巡らした監視カメラのネットワーク、無数のモニター映像、その集会…ビレッジ・オブ・ザ・イヤーの連続受賞を狙う会議、今年も審査の季節!夜毎…村の細かい風紀の乱れを報告、リーダー格…村唯一のスーパーマーケットの店長スキナー、警察署長もメンバー ■エンジェルの相棒に指名されたダニー…警察映画マニア、「人撃ったことあるの?」なんて質問…1人ハイテンション、全く噛み合わず&戸惑うエンジェル ■初仕事は逃げた白鳥の捕獲 ■「事件」とは全く無縁な村だが…奇妙なことに「事故死」が頻発、しかし警察署長&監視同盟は意外や無頓着…?


何やら面白そうな映画のチラシが一枚、劇場公開を求める2312名の署名!?クエンティン・タランティーノ大絶賛!?再度チラシを点検…おーっ!久しぶりに興味を惹くイギリス製のコメディ映画!渋谷で202席の映画館の単館上映!急ぎ前売券購入…チケットぴあの券?映画の半券も収集している私としてはチョット残念
公開前日、川崎でも上映があると知ったが…どのスクリーンに掛かるか不明&遠いのでパス、やはり渋谷へ行くと決定、ともかく全席指定の定員入替制ゆえ…早目に行って良い席を取ろうとしたが、急遽新宿に行く予定が入る、用事を済ませて映画館へ急行、チケット売り場に列、直近の第3回の残席僅か!どうにか席をゲット…前の方でチョット見辛いが已む無し
映画の内容としては…ロンドンの熱血エリート警官、平均の4倍の犯罪検挙率!出すぎた杭は打たれる?犯罪とは無縁の田舎町へと左遷させられる!ビレッジ・オブ・ザ・イヤー(イギリス国内最優秀の村)に輝くサンドフォード、あまりの平和さに警官自体も緊張感なしの平和ボケの村、逃げた白鳥を追うのが仕事?死者が出ても全て事故扱い…変だ!絶対に殺人事件だ!主張するも誰も相手にしない…、何かがおかしい?単独で動き出すエリート警官…証拠固めの結果、ついに…警察映画マニアにして銃撃戦を夢見る相棒とともに…
うん!バカバカしくて面白いイギリス映画だ!よしよし!
なのだが…一点だが劇場内で問題発生…チョットばかり困った状況、映画館中央部になんでもかんでもバカ笑いする奴がいて困った、そこは爆笑シーンではないところまで大笑い、スタートからラストまで笑い倒し!!不要なバカ笑いが…邪魔をする展開、あいつがいなければもっと楽しめたろうなと思うしだいです
それから題名のHOT FUZZ(ホット・ファズ)は「熱心な警察」「熱いサツ」「激熱なポリ公」「熱デカ」「イカした警察」…
ちなみに公開初日のの第3回(15:25〜)、202席の映画館は、満員でした(シネマGAGA!:渋谷)
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 ボディガード/THE BODYGUARD 
[SUSPENSE&LOVE STORY]
1992:アメリカ作品/1992.12日本公開(松竹)
監督:ミック・ジャクソン
CAST-1:ケヴィン・コスナーホイットニー・ヒューストン
CAST-2:ビル・コッブスゲイリー・ケンプミシェル・ラマー・リチャーズマイク・スター
     ロバート・ウール
CAST-3:ナサニエル・パーカー/他
アメリカ歴代大統領を護衛してきた世界屈指のボディ・ガードに舞込んだ仕事…アメリカのトップ女優&歌手の護衛、本人だけが脅迫の事実を知らないために振り回される護衛、使命遂行のなか、恋、そして…

STORYは…
フランク・ファーマー、世界屈指のボディ・ガード…アメリカ歴代大統領の護衛、一人の女性の護衛に…レイチェル・マロン、歌手、女優、アメリカのトップ・スター、彼女に知らされていない出来事…人形の爆発、自宅に侵入された痕跡、そして一通の脅迫状「おまえは全てを持っている。俺は何も持っていない。だからお前が憎い」… 危機意識を持つマネージャー、彼女の邸宅を訪れたフランク、あまりにズサンな警備体制…彼女からも、取り巻きからも邪魔者扱いされながら…ボディガードを引受ける、彼女達を見つめる視線、気付いたのはフランクとレイチェルの息子フレッチャー、フランクの目を掠め、コンサートに向うレイチェル、舞台に上がる男、観客席に落とされる、もみくちゃ、剥ぎ取られる衣装、錯乱状態、彼女を救い出したフランク、介護、少しだけ心を開いたレイチェル…


見るか、見ないか悩んだ末に見てきました、当初の不安は杞憂に終わりましたが…絶賛というわけでは…
政財界VIPのボディガードしか経験のない男と、全く危機感のない芸能人という設定、掛合いは面白いが、そう簡単にベッドに行ってしまっては…緊張感が崩れてしまい、もったいない気もする
しかし、ケヴィン・コスナーの映画にはどうも縁が無いようです、おそらく映画館で見たのはこれ1本かもしれない…
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 ホテル・ムンバイ 
[NON FICTION]
2018:オーストラリア・アメリカ・インド作品/2019.09:日本公開(GAGA)
監督:アンソニー・マラス
出演:デヴ・パテル
アヌパム・カーアーミー・ハマーナザニン・ボニアディティルダ・コブハム=ハーヴェイ
ジェイソン・アイザック/他
劇場を占拠していた夏休みの超大作が終わり…
映画館にはたくさんの話題作が溢れています
どれを観ようかなの選択肢が広がっています!
さて今週はどれにしよう?週1本なのがツライですよね!
無理すれば?若かりし頃は日に3本とか観てましたけど…
HPを始めてからは無理が効きません!
鶏と卵状態です!
ちなみに今回は…2008年の実話ベース
インドはムンバイで発生したホテルを占拠したテロ事件からの奇跡の脱出劇を描いた…
まあオーストラリア&アメリカ&インド合作映画です!

STORYは…
文化、宗教、人種、社会的立場、経済状況…様々な人達で溢れるインドはムンバイ!
臨月の妻セヴァと幼い娘と暮らすアルジュン
街の象徴ともいえる五つ星のタージマハル・ホテルで一流シェフのオベロイ料理長の…
厳しい指導の元、給仕として働くことを誇りに思っていた!
2008年11月26日
赤ん坊キャメロン(とシッターのサリー)とアメリカ人建築家の夫デヴィッドを連れた富豪の娘ザーラ
気難しいロシア人実業家ワシリー…VIP客の対応に追われるアルジュン
それはCST駅への襲撃から始まった!
武装したテロリスト2人が、100人以上の乗客と駅員を無差別に射殺、逃走!
テロリスト達は、いくつかのグループに分かれ…それぞれの標的を襲撃
CST駅、2つの五つ星ホテル、カマ病院、ユダヤ人施設、レオポルド・カフェ…
逃げ惑う人々、タージマハル・ホテルなら安心と信じて逃げ込んだ人々
レオポルド・カフェから逃げ込んだ客に紛れて突入したテロリスト4人
無表情のまま宿泊客と従業員の射殺を始める!
電話で指示する指導者に従い…一部屋ずつ襲撃
レストランで食事を楽しんでいたデヴィッドとザーラ、ホテルで起きている事態を把握
部屋に残してきた娘とシッターの身を案じるデヴィッド、ザーラをレストランに残して客室に向かう
なんとか部屋に戻れたデヴィッド、2人の無事を確認して安心!
仕事を終えて帰路に就いたアルジュンの妻セヴァ、TVニュースで事件を知り…言葉を失う
500人以上が人質となっているのに、ムンバイには特殊部隊がいない!
1300キロ離れたニューデリーに出動要請!
オベロイ料理長は、ほぼ侵入不可能な部屋“チェンバーズ”へ客を避難させる決意
部下を集め「逃げたい者がいれば逃げろ!恥ではない」と言い渡す!
何人かは家族の元へ帰るが、大半は「ここが家です」と…危険な状況にある宿泊客を救う道を選ぶ!
ザーラから「チェンバーズへ来て」というメールを貰ったデヴィッド
反対するサリーを説得、2人を連れてチェンバーズへ向かうが、テロリストに遭遇
辛うじて娘を抱いたサリーを道具入れに隠すが、デヴィッドは人質に!
騒ぎが収まり、逃げようとしたサリーだが、何かのはずみ?扉が開かなくなってしまった!
料理長と携帯で連絡を取っていたアルジュン
レストランの客を…壁に隠された従業員用の連絡階段で客をチェンバーズに誘導!
特殊部隊到着まで何もできない地元警察だったが…
一念発起、ホテル内の監視センター占拠を試みる!激しい銃撃戦
負傷した客を連れたホテル従業員がチェンバーズへ合流
負傷者を病院へ連れて行く必要あり!
強行脱出に志願するアルジュン
侵入した地元警察にテロリストと誤認されるアルジュン、必死に職員であることを説明
その隙に、扉の外に出てしまった負傷者、銃声、死亡
その警察官2人を監視センターへ案内するアルジュン
強固に侵入を阻む部屋(チェンバーズ)の存在を不審に思うテロリスト
侵入を試みる、監視カメラで確認した警官達が阻止に走る!テロリストにも負傷者!
一旦はテロリストの監視から外れるチェンバーズ
助けが来ないなら、自力で逃げると主張する6人が脱出へ
しかし待ち構えていたテロリスト
欧米人、金持ちの人質が必要!捕まるザーラ、ワシリー
そこには既に捕まり拘束されているザーラの夫デヴィッド

それまで淡々と人を殺してきたテロリスト達だが…
負傷…死を恐れた男が泣きながら父親に電話!ちゃんとお金を受け取ったか?
ホテル内に火を放つテロリスト
監視カメラ映像を眺めているしかないアルジュンだったが…
燻し出されるようにして…隠れてた客達が逃げ出す、それを先導する従業員
その映像を見たアルジュン、このままではテロリストと鉢合わせ!
走るアルジュン、一団を誘導、再び従業員用階段からチェンバーズへ
途中、赤ん坊の泣き声に気付いた客が…閉じ込められていたシッターのサリーと赤ん坊を救出

100人にも及ぶ客達に…必死に落ち着くよう説明する料理長
携帯電話はオフにして欲しいと頼む料理長だったが…
外部のメディアと連絡を取っているバカ男!
自分達が隠れている場所、これから脱出を試みようとしていることをベラベラ喋っている!
それを当たり前のように報道するニュース!それを見ているテロリスト達に全部筒抜け!
チェンバーズに向かうテロリスト達…


これはかなり衝撃的である!
唯一絶対神を信じる人が多い世界!
聖書の神とコーランの神は一緒なんだな?誰が布教したかで異なってしまった世界
イエスを遣わした神、そのイエス(新約聖書)を迫害した(旧約聖書の)ユダヤ教との対立
一向に良くならない世界に神がマホメットを遣わしたというイスラム教…説明が乱暴でスイマセン
基本映画の紹介ページなもので!
八百万の神の国、日本し圧倒的に少数の立場なんだよね!
そんな中でもイスラム原理主義と言われても日本人は理解しづらいよな!
基本絶対神である同じ神を信じながら…水と油
搾取する方と搾取される方との…全く折り合わない考え!
2019年の…いまだに解決の出来ない問題である!
で、衝撃である内容について…
途中のニュース映像は本物なんだろうか?
血まみれの被害者、死体は本物?げげげっである!
かなり切迫した感じが伝わる!
頼む!頑張ってくれアルジュン!である…
お客様は神様ですと言っているシーンがあるが…本当にそういうセリフだったんだろうか?
字幕に多少の疑念を挟みつつ、とんでもない事件を知りました!
かなり衝撃的でした!
妻に今日観た映画の内容を説明しながら涙してしまいました!
大ヒットということはないかもしれませんが…余力があれば観てください!
公開初日の第1回(10:25)、186席の映画館で50人弱の入り(TOHOシネマズ新宿 SCREEN5)
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ホドロフスキーのDUNE は、別ページとなります



ホビット/思いがけない冒険                   は、別ページとなります
ホビット/竜に奪われた王国                   は、別ページとなります
ホビット/決戦のゆくえ                   は、別ページとなります



 ボヘミアン・ラプソディ 
[MUSIC & DRAMA]
2019 日本アカデミー賞[最優外国作品賞]
2019アカデミー賞[主演男優賞]:ラミ・マレック、[編集賞][録音賞][音響編集賞]
2019 ゴールデングローブ賞[作品賞(ドラマ部門)]
2019 ゴールデングローブ賞[主演男優賞(ドラマ部門)]:ラミ・マレック
2018:アメリカ作品/2018.11:日本公開(エンタテインメント)
監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレックグウィリム・リーベン・ハーディジョセフ・マッゼロ
ルーシー・ボイントン
エイダン・ギレントム・ホランダーマイク・マイヤーズアレン・リーチアーロン・マカスカー/他
QUEENファンとしては、どうしても観なければでしょう!
(会社同期とカラオケでクイーンを絶叫してます)
諸般の事情により、公開初日とはいきませんでしたけど…
観に行くこととしました!

STORYは…
1970年、ロンドン
複雑な生い立ちや、容姿のコンプレックスを抱える若者フレディ
ある日、ギタリストのブライアン&ドラマーのロジャーのバンドのボーカル兼ベーシストが脱退
自らを売り込むフレディ
1年後
ベーシストのジョン・ディーコンが加入、フレディのアイディアでバンド名は「QUEEN」に!
そんな中、フレディはメアリーと出会い、一目で恋に落ちる
やがてシングル「キラー・クイーン」が大ヒット
その後も数々のヒット曲を世に放ち、一躍世界的大スターとなったQUEENだったが…

いや〜QUEENファン大集結!
公開16日目の昼跨ぎの初回でたほぼ満員!その後の回も満員が続く!
全世代満遍なく入ってるんじゃないかな?
大興奮である!
思わず口ずさみたくなるな!手を叩きたくなる!足を鳴らしたくなる!
しかし改めて思う、QUEENは凄い!多彩な曲、個性、演出、どれを取っても凄い!
家に帰っても、QUEENのCDかけながら、HP打ってます!
しかし、もっと音響設備の充実した映画館で観たかった!
本日2本観のため、もう一本との時間調節のため渋谷で観ました
まあ片耳補聴器の私なので問題はないか…

2019/1/12追記:年明けて…妻が観たいというので、2回目行ってきました!
公開16日目の第2回(11:00)、236席の映画館でほぼ満員の入り(TOHOシネマズ渋谷 SCREEN5)
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ポリス・アカデミー                   は、別ページとなります
ポリス・アカデミー2/全員出動!     は、別ページとなります
ポリス・アカデミー3/全員再訓練!   は、別ページとなります
ポリス・アカデミー4/市民パトロール  は、別ページとなります



 ホワイトナイツ/白夜/WHITE NIGHTS 
[HUMAN DRAMA &SUSPENSE ]
1986 アカデミー賞[歌曲賞:セイ・ユー・セイ・ミー]
1985:アメリカ作品/1986.04日本公開(松竹)
監督:テイラー・ハックフォード
CAST-1:ミハイル・バリシニコフグレゴリー・ハインズイザベラ・ロッセリーニヘレン・ミレン
CAST-2:イエジー・スコリモフスキステファン・グリフ
CAST-3:ジェラルディン・ペイジシェーン・リマージョン・グローヴァーウィリアム・フットキンズ/他
主題歌「セイ・ユー・セイ・ミー」のヒットで見に行った映画です

STORYは…
■横たわる上半身裸の男、彼を取り巻くように広がる真紅の布、身を起して踊り始める男…クラシック・バレエの名手ニコライ・ロドチェンコ、躍動感に溢れた現代的な舞踊、相手役の登場で盛上る…多くの観客が詰めかける劇場 ■ロンドンから東京に向う国際線、世界的に有名なダンサーのニコラス&マネージャーのアンの姿、8年前…人生と芸術の自由を求めてアメリカに亡命&祖国ソ連では犯罪者扱いのニコラス、白夜の北極圏を飛行する747、エンジンの不調、降下、火を吹くエンジン、ソ連空軍施設への緊急着陸、負傷しながらも…身元のわかるパスポート&クレジットカード類をちぎってトイレに流すニコライ、激しい衝撃で意識を失う ■病院のベッド、意識を取り戻すニコライ、笑みを浮かべるKGBのチャイコ大佐「おかえり、ニコライ」、胸の上に撒かれるパスポートの破片、アメリカ大使館への連絡を申し出るも…亡命者は犯罪者!チャイコ大佐が受け入れず ■一般搭乗者&マネージャーのアンは西側へ移されるが、重傷者として拘留されるニコライ、チャイコ大佐の考え…新装されるレニングラードのキーロフ劇場に世界的ダンサーのニコライを登場させたい!彼をソ連に取り戻したい!説得役として狩り出された…黒人のレイモンド…かつてアメリカのベトナム介入に反対、ニコライとは逆にソ連に亡命したタップダンサー、亡命当時の優遇も…今はシベリア公演のみが与えられた「自由」、モスクワ復帰の条件の仕事…強制的、今の境遇にソ連人妻ダーリャを引き摺り込んだ負目…引受る ■レイモンドの家に預けられるニコライ、監禁同様の扱い…レイモンドとダーリャをKGBの手先と非難、芸術の自由を得るために母国を捨てたロシア人&自国の政治に反発して芸の桧舞台を捨てたアメリカ人、ニコライ説得を急がせるため…失敗すれば重労働と脅すチャイコ大佐 ■反目しあうも…やがて互いの立場を理解する2人、ニコライはダンスすることを了解、公けには意識不明、レイモンド夫妻と共にレニングラードヘ移動 ■一方…アメリカ大使館に駆け込んだアン、公式発表を額面通リに受け取った大使館、ニコライと一緒でなけれぱ帰国しないというアン、スミス大使とCIAのウィン…事態の処理は自分達に任せて欲しいと説得をくり返すばかり ■レニングラード、かつての恋人ガリナと再会するニコラス、8年間を感慨深くふり返る2人、ニコライ亡命に関係したとして冷遇され&その苦難を耐えて生き抜いたガリナ、今ではキーロフ・パレエで尊敬される存在に!懐しさと同時に彼女が抱く憎しみ…だが、ニコライの自由が公演の時だけ、将来に何の保証もないと聞かされ…次第に柔らぐガリアの心 ■ニコライが脱走を企てたという通報!KGBに連れ去られるダーリャ、早くリハーサルを開始させるためのチャイコ大佐の計略、愛する妻に引け目を感じてきたレイモンド…激しい怒りと愛おしさ、身重の妻の身を心配、ニコラスに詰め寄るレイモンド、その時からニコライとレイモンドの心の中では…生きる道が同じだという意識が強く湧き上がる、ダーリャを取り戻したら、ガリナへ…共に白夜に別れようと告げる決心のニコライ…


どちらかと言えば、映画を見に行こうと思ったというよりも主題歌「セイ・ユー・セイ・ミー」他のヒットソングがかかる映画を聞きに行ったという感じなんだけど、実際に映画館に行ってみれば…ケッコウ良かったりなんかして、というか良かった映画です   (2008.12)
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 ホワット・ライズ・ビニーズ/WHAT LIES BENEATH 
[THRILLER&SUSPENSE]
2000:アメリカ作品/2000.12日本公開(東宝)
監督:ロバート・ゼメキス
CAST-1:ハリソン・フォードミシェル・ファイファー
CAST-2:ダイアナ・スカーウィッドジョー・モートンジェームズ・レマーミランダ・オットー
     アンバー・バレッタキャサリーン・トーネレイ・ベイカーウェンディ・クルーソン/他
サスペンス?ホラー?スリラー? 明らかにされない根幹的部分…捉えようによっては全く様相の変わる内容…製作者達の意図ははどこに? キーポイントで大破綻していて判断不能…

STORYは…
ヴァーモント、湖のほとりの家…、クレア・スペンサー(カーネギーホールにも立った元チェロ奏者)と研究者の夫ノーマン(デュポン研究所の遺伝学者、高名な数学者を父に持ち、度々間違えられることに苛立ち…早く成果が欲しい)、1人娘のケイトリンの一家、幸せな暮らしだった…、多忙な夫、そして大学入学のため娘がボストンへ旅立ったことから…孤独感、隣に越してきた研究所の同僚フューアー、聞こえてくる喧嘩の声、SEXの喘ぎ声… ある日、隣家の妻メアリーが泣き声、夫が恐ろしいと…、翌日、メアリーの不在、血のついたサンダルを発見、そんな中、家の中で不思議な現象が発生…勝手に動く扉、ステレオ、パソコン(繰返されるMEFの文字)、音、囁くような声、湖底に見えた人影、ひとりでにたまるバスタブの湯に女の顔鏡の中にも…鏡に現れた文字…幽霊?それとも疲れから?隣家の様子を覗き続けるクレア、嵐の夜、不自然な行動をする隣家の主人…クレアは研究所まで行ってノーマンに隣家のことを話すが…彼は取合わない。翌日、再びプレゼントをもって隣家を訪れたクレア、ようやく現れた主人ウォレン…迷惑そうな応対、メアリーは不在と…彼女の身に何かが起こったに違いない…クレアの心配は疑惑へと…、しつこく訴えるクレア、職場でフューアー夫婦のことを尋ねると約束するノーマン。その夜、ノーマンの友人との会食、友人の連れは偶然にもクレアの学生時代の友人エレナ…演奏家時代の輝いていたころの自分を思い出し感慨にふけ、落着き…。 しかし家の中の心霊現象は続いていく、ノーマンに薦められた精神科医ドレイトン…女性の幽霊のことを打ち明ける…幽霊との対話を薦めるドレイトン、心霊盤の購入、友人ジョディ(半信半疑)とメアリーの霊を呼び出す試み…文字盤が動き、ロウソクが消える。それでも信じられないジョディ、クレアが1年前に起こした自動車事故のショックからいまだに立ち直れないと心配。翌日、幽霊がメアリーだと確信したクレア、研究所でウォレンを詰門するが…そこに現れたメアリー本人、離婚しようとして実家に帰ったメアリーを説得するため、ウォレンが彼女の荷物をトランクに詰め込んで車で追いかけたというのが実体…、しかしクレアの周りでは、不思議な現象がさらにエスカレート…メアリーでなければ怪奇現象の主はいったい誰?真実はどこに…?


そのまま見ればホラー&スリラーとして単純に見終えることができます…が、考えれば考えるほど…、明らかにされなかったこと(かなり根幹的と思う)…これをどのように考え、捉えるかによって様相が変わってしまいます…チョット考えるだけでも、数通り、製作者達の意図は?
あとこの映画、1割くらいカットした方が良いような気がします、1シーン毎が長く緊張感の持続が大変…
個人的な見解:「自尊心による殺意(殺人)と妄想、取り戻したい過去と消去したい過去、覗きと幻視、孤独感と家族、保身と攻撃…の責めぎ合い、●●●●はない、全て…」をホラー&スリラー風に仕上げた作品
(新宿プラザ劇場)
2000-2009format



 ボン・ヴォヤージュ/家族旅行は大暴走/BON VOYAGE 
[COMEDY]
2016:フランス作品/2017.07:日本公開(GAGA)
監督:ニコラ・ブナム
出演:ジョゼ・ガルシアアンドレ・デュソリエカロリーヌ・ヴィニョ
ジョゼフィーヌ・キャリーズスティラノ・ルカイエシャルロット・ガブリ/他
フランスのコメディ映画、またベタなんだろうな
しかし思ったよりロングランで掛かっているなっと…面白いだろうか
なんか気になってきた、観に行ってこよう!

STORYは…
バカンス・シーズン到来のパリ
都市から避暑地への民族大移動の中にコックス家もいた
瀟洒なアパルトマンに住むトム・コックスはやり手の美容整形外科医
精神科医で現在妊娠中の妻ジュリア
愛する子供達…妙に現実的な長女リゾン、やんちゃ盛りの息子ノエを連れて…
ピカピカの新車に搭乗、いざバカンスへ
ところがそこに老いてなお恋多きトムの父親ベンが闖入して歯車が狂い始める
ベンのスケベ心からアナクロなヒッピーまでが道連れに…
最新鋭のハイテクカー「メドゥーサ」は快調に飛ばす
しかしその超高度なはずのコンピュータがショート
買ったばかりのファミリー・カーは160キロで爆走する“鋼鉄の凶器”と化す
その極限状況の中、夫婦はそれぞれの「裏切り」が次々と明るみに!
高速で走る“密室”は家族の修羅場となってしまう
ハイウェイの出口を交通パトロールが封鎖
空から救援ヘリが駆けつけてくる
そして、その先には大渋滞というデッド・エンド(行き止まり)
三世代+珍客を乗せた一行の運命や如何に?


えっ!?ロバート・ダウニー・Jr.???そっくりさん、ちょっと驚いた!
これだけは笑えた
しかし、あとはベタなお笑いシーンの連続
おバカ、下ネタ、お下劣、エロネタ、いろいろと繰り出してくれるが
そんなには笑えない
しかしコメディののために、160キロを出しまくったのは凄いぞ、フランス
あと最近のドライヴィング・アシスト機能を皮肉った点は怖いが、いいとこついたかな?
まあその程度…
公開26日目の第1回(9:50)、200席の映画館で15人程度の入り(ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1)
2011.09format