1998年10月の映画

CUBE キューブ トロント国際映画祭最優秀新人映画賞

カナダ 1997年 91分
脚本・監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本 アンドレ・ビジェリック/グレイム・マンソン
撮影監督 デレク・ロジャーズ
音楽 マーク・コーヴェン
出演 モーリス・ディーン・ウィント(クエンティン)/ニコール・デボアー(レブン)/ニッキー・ガーダグニー(ハロウェイ)/デヴィッド・ヒューレット(ワース)/アンドリュー・ミラー(カザン)/ウェイン・ロブソン(レン)
メモ 1998.10.31(土曜日)テアトル梅田
あらすじ
「朝起きたら・・男の態度が変わってた」・・・ではなくてぇー、目覚めるとそこは正立方体(キューブ)の部屋だった。前後左右上下の6面の壁に同じ様なハッチがついている。どのハッチを開けても、そこはまた同じ正立方体の部屋であった。
感想
「もう堪忍して」と椅子で身が縮こまる。こ・わ・い。なんだか映画館の空気が少なくなってきたような気がする。


28才の監督の若い才気が濃縮された映画です。異色作。 冬の長いカナダでは孤独感や閉塞感、寂寥感が高く、デビッド・クローネンバーグ監督といいカナダの映画作品に大きく影響をあたえているそうです。

パンフには監督はキューブリックの「2001年宇宙の旅」、ルーカスの「THX−1138」、ヒッチコックの「救命艇」、クルーゾーの「恐怖の報酬」、リドリー・スコットの「エイリアン」に影響を受けたと書かれてありました。>>さぼてん男にストーリーを話したら、「英国のさっぱりわけのわからんテレビ番組プリズナーNO6に似てる」と言ってます。脱走しようとしたら風船のお化けがどこからともなくフワフワやってきてどこまでも追いかけられ、終いには押しつぶされ窒息するんやて。
おすすめ度:小品ですがアイデアある異色作ということで+不条理物のわりにはわかりやすかったし★★★★1/2
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がんばっていきまっしょい

日本 1998年 120分
脚本・監督 磯村一路
音楽 リーチェ「オギヨディオラ」
撮影監督 長田勇市
原作 敷村良子「がんばっていきまっしょい」
出演 田中麗奈(エツネエ)/真野きりな(ダッコ)/清水真実(ヒメ)/葵若菜(リー)/久積絵夢(イモツチ)
メモ 1998.10.29(木曜日)心斎橋シネマ・ドゥ
あらすじ
名門伝統校伊予東高校に入学した篠村悦子は、優等生の姉のように勉学に励む気もなく何をしたいかわからない。一日家出して海を眺めていたら、4人漕ぎのボートが見える。魅せられたように見続ける悦子・・・。
感想
私が少女の青春物語をいまさら見てもなあ。16、7才の”おちこぼれでモヤモヤした頃”を想い出したくもなし。でもまあ誘われたし、この機会を逃したらシネマ・ドゥに行く事はこの先ないかもしれへんし・・・と半分の乗り気で見に行ったのですが、・・・素直に感動しました・・

五月人形のように凛々しくかわいく不敵な悦子。そして物言わぬ水面。
先輩がいなくてのびやかな部活動、おぼこい少女達、美しい自然、幻のような話でありながら、そのまっすぐで真摯な姿がたまらない。うまく書けません。
ぜんぜん違ったけれど、そして戻りたいとも思わないけれど、その頃を想い出しせつない・・・・とノスタルジィにどっぶり浸る今日この頃(笑)
おすすめ度:★★★★1/2
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ボンベイ BOMBAY

インド 1995年 141分
脚本・監督 マニラトナム
音楽 A.R.ラフマーン
出演 アラヴィンドスワーミ(セーカル)/マニーシャー・コイララ(シャイラー・バーヌ)
メモ 1998.10.28(水曜日)新梅田シティ
あらすじ
ジャーナリスト志望のセーカルは、故郷のマーングディ村に帰ってきた途端ひとりの少女にひとめぼれ。しかし、セーカルはヒンドゥー教徒、ひとめぼれした少女シャイラーはムスリム(イスラム教徒)、双方の親の強硬な反対にあい、ボンベイで駆け落ち結婚をする。ふたりは子供にも恵まれ幸せな6年間を過ごすが、1992年ヒンドゥー原理主義者によりイスラムモスクが破壊された”アヨディア事件”が起こり宗教対立の暴動に巻き込まれる。
感想
「ムトゥ 踊るマハラジャ」と同じラフマーンの音楽で歌い踊るミュージカル・シーンからはじまり、最後は一緒に映画を見に行った”子供好き”が泣いて泣いて終わるという社会派ドラマでした。真っ正面からのメッセージはずしりと重い。映画「ミッシング」を思い出す死体安置所のシーン。いままでみたマサラ映画からみると一歩踏み込んだ内容でした。そのあたり、ミュージカル・シーンは少な目。

しかし、導入部の一目惚れから駆け落ちをして結婚するまでの展開の早さ。カメラも上へ下へとクルクルクルクル。ボンベイへひとりでやってきたシャイラーをセーカルが待っていた所、学生時代に結婚した一光年ほど昔に、アタシにもあんな頃があった・・・かな?・・・とちょっとセンチになったりして(9万円しかなかったなあとか想い出して・・・気持ち悪い?(笑))。

しかし、あの”初夜”のミュージカル、意外性に飛んでました! ♪♪〜(^^)〜 ♪♪ ”インドのマイケル・ジャクソン”、ちょっと考えつかないようなユニークさ。その後の二人の生活が走馬燈のように駆け抜けていくシーンの数々、「サウンドオブ・ミュージカル」のような高原での”はないちもんめ”ミュージカル、いつもいつも驚かされます。♪♪〜
おすすめ度:★★★★
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ジョーズ・アパートメント JOE'S APARTMENT
  ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ビデオ部門グランプリ、市民賞

米国 1996年 81分
監督 ジョン・ベイスン
出演 ジェリー・オコネル/ミーガン・ウォード/ロバート・ボーン
メモ 1998.10.25(月曜日)CS
あらすじ
アイオワの田舎から一旗揚げようとやってきたジョーは、立ち退き屋が徘徊するボロボロのアパートに住み着く。しかし、そこにはおぞましくも5万匹のゴキブリが共存していたのだ!・・・しかも英語がしゃべれる・・。
感想
すんごうございました。。ニューヨークの裏の世界。ばっちいのばっちくないの、恐ろしいの恐ろしくないのって・・・もうほんま楽しい(^^)。
ニューヨークのゴキちゃんは、闇にひそんでおりませぬ。パワフル!!ニューヨーカーでございますね。
歌って踊って芸達者ぞろい、インドのマサラ映画に引けをとらないレビューの数々、その中でももうカルトと言ってもいいかもしれない誰が考えついたか”水洗トイレの中での水中レビュー”。遙か昔に見たエスター・ウィリアムズの「水着の女王」のシーンみたいでクラクラしました。
ミュージカルファン必見!・・・なわけないか(笑)
おすすめ度:なんともいえませぬ★★★1/2
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ポーランド 1956年 94分
監督・脚本 イエジー・カワレロヴィッチ
脚本 アレクサンドル・スチボール・リスキー
出演 ジグムント・ケンストウィッチ/タデウシュ・ユラシュ
メモ 1998.10.25(日曜日)ビデオ
あらすじ
疾走中の列車から一人の男が飛び降りる。上着がなく身元不明の謎の男から医者は13年前の戦争中(1943年)の対独レジスタンス最中の事件を想い出す。大佐は戦後(1946年)まもなく起こった事件を想い出す。なんのつながりもなさそうな3つの話がひとつにつながっていく。
感想
勉強不足でよく知らないのですが、大国ドイツとロシアに挟まれた東欧ポーランドの戦中、戦後の「影」を描いた社会派ミステリ。
暗うつでごっつ地味な映画です。不条理物というか結構難しかった。2回見てなんとかストーリーが掴めたような気がする。こんな事言うと失礼ですが、島国から見ると地続きでありながらそれぞれ民族、文化、伝統の違う国々が(だいたいどこで線引きされるのかよくわからない)おしあいへしあいしている不安な国情というのが巧みに深く表現されていたと思います。”国を愛する心”というのが胸をうつ。実に個性的なミステリでした。
おすすめ度:チャンスがあればミステリ映画ファン一見を★★★1/2
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ウーマン・イン・レッド THE WOMEN IN RED

米国 1984年 87分
監督・脚本 ビリー・ワイルダー
音楽 ジョン・モリス
出演 ジーン・ワイルダー(テディ)/ケリー・ルブロック(シャーロット)/ギルダ・ラドナー(ミルナー)/チャールズ・グローディン(バディ)/ジュディス・アイビー(ディーディー)
メモ 1998.10.21(水曜日)ビデオ
あらすじ
赤のガウン一枚で高層マンションの壁面にへばりついている男がひとり。4週間前までは良き夫、良き父親だったテディが何故こんな事になったのか?
感想
軽快な音楽と軽妙なタッチのコメディ。真面目な中年男が赤いドレスの美女に一目ぼれした結果、起きる悲喜劇。
美女とふたりっきりになったエレベータの中で、テディ(ジーン・ワイルダー)が口笛で吹く「ある愛の詩」が白々しくかわいい。
待ちぼうけを喰わされ、仕返しに車のアンテナをくちゃくちゃにしたミス・ミルナー(ギルダ・ラドナー)はこの映画の前にジーン・ワイルダーと結婚。チャールズ・グローディンも哀愁ただようイイ役です。
おすすめ度:★★★1/2
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ブラッド・シンプル BLOOD SIMPLE 全米批評家協会作品賞

米国 1985年 100分
制作 イーサン・コーエン(弟)
監督 ジョエル・コーエン(兄)
脚本 ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
撮影 バリー・ソネンフェルド
音楽 カーター・バーウェル
出演 ジョン・ゲッツ(レイ)/フランセス・マクドーマンド(アビィ)/ダン・ヘダヤ(マーティ)/M.エメット・ウォルシュ(探偵)
メモ 1998.10.19(月曜日)ビデオ
あらすじ
アビィは亭主が経営するバーの従業員レイと愛し合っている。亭主のマーティは探偵を雇い二人の密会を突き止めた。ばれた事を知ったアビィとレイは駆け落ちするが、マーティはふたりを殺してくれと探偵に仕事を頼む。
感想
なんともいえん間合いが恐かった。。ミステリサスペンス映画は、お金かけんでもいい作品ができるという見事な証明。シャープで斬新な映像ときれのいい演出、神経にさわる音楽。処女作にはその監督のすべてがあるといわれるのがわかるような気がする。
また「ファーゴ」が技巧的過ぎるという感想を持つ人達がいてはるのも納得。確かに「シンプル」。私は「ファーゴ」は好みだけれど・・・。
ジョエルとイーサンのコーエン兄弟初作品。
おすすめ度:100分が短く感じられる★★★★1/2
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イベント・ホライゾン 帰還不能地点”事象の地平線”

米国 1997年 96分
監督 ピーター・アンダーソン
出演 サム・ニール(ウェア博士)/ローレンス・フィッシュバーン(ミラー艦長)
メモ 1998.10.17(土曜日)ビデオ
あらすじ
時は21世紀なかば、太陽系外の恒星をめざし深宇宙への初探査船イベント・ホライゾン号は、ワープ航法直後突如消息を断った。7年後デイライト宇宙ステーションでは、イベント・ホライゾン号から発せられた救難信号を受信する。謎を解明するためイベント・ホライゾンを開発したウェア博士は、ミラー艦長の捜査救助船に乗り込む。
感想
さぼてん男曰く、「前半「2010年」「惑星ソラリス」、後半「ヘルレイザー」」のSFホラー映画。
前半は映画館で見逃したのが惜しいと思うくらいSFX出色の出来。最近のSF映画の中では、最も美しいと感じました。

後半はトマトージュース大量消費のスプラッター・ホラー。小難しい理論無しで、ある意味サバサバさっぱりしている。
サム・ニールは、
「マウス・オブ・マッドネス」といいSFホラーが似合う。やっぱ、「オーメン」の大人になったダミアンだ(笑)。

おすすめ度:★★★1/2
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アイ・オブ・ザ・ストーム EYE OF THE STORM

米国・ドイツ 1991年 93分
監督・脚本 ユーリー・ゼルツァー
制作 ローランド・エメーリッヒ他
出演 ブラドレー・グレッグ(スティーブン)/クレイグ・シェーファー(レイ)/ララ・フリン・ボイル(サンドラ)/デニス・ホッパー
メモ 1998.10.14(水曜日)ビデオ
あらすじ
盲目の弟スティーブンの面倒をみるレイは、殺された両親が残した砂漠のモーテルを経営している。そこにラスベガスを目指す中年男と若い女がやってきた。
感想
3年ほど前に深夜TVで放送していたのを見そこなって気になっていた作品。モーテルを経営しているのがデニス・ホッパーだと思いこんでいたのですが、脇役でした。「バクダット・カフェ」や「サイコ」を彷彿させる前半は奇妙な味があります。

しかしなあ、後半がなあ。いい感じに飛んだボールが平凡なフライに終わったよう。ラストは違う方がよかったと思う。たぶん見てもらったら言いたい事はわかると思います。
おすすめ度:★★★1/2
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陪審員 THE JUROR

米国 1996年 119分
監督 ブライアン・ギブソン
出演 デミ・ムーア/アレック・ボールドウィン/アン・ヘッチ(
「ウワサの真相」
メモ 1998.10.12(月曜日)CS
感想
長かった。 90分くらいの作りにした方がよかったんちゃうかな。アレック・ボールドウィンは、恐くないしあんまり気色悪くない。 あの染めた髪はなんだあ? 
デミ・ムーアが息子と二人片寄せ合ってひっそり暮らしている芸術家には見えない(笑)。画家ではなく彫刻家なのはあの逞しい腕からか?

ちんたらした展開にイライラしてワルクチしか書けない。すみません。

「陪審員に選ばれたシングルマザーが息子を殺すと脅され、マフィアの裁判を無罪にしなければならないハメに陥る。」シュチエーションならTVで見た「脅迫/彼女の選択」(1995年未公開)の方がB級ながらもスリリングな展開であったゾ。
しかし、「脅迫」はガブリエル・バーン、ウィリアム・ハート、アーマンド・アサンテ、ジョアンヌ・ウォーリー=キルマーが出演。B級ってのは悪いかしらん。
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ジキル博士とハイド氏 DR.JEKYLL AND MR.HYDE アカデミー主演男優賞

米国 1941年 91分
監督 ルーベン・マムーリアン
原作 ロバート・ルイス・スティーブンソン
美術 ハンス・ドライアー
出演 フレデリック・マーチ(アカデミー主演男優賞)/ミリアム・ホプキンス/ローズ・ホバート
メモ 1998.10.10(土曜日)CS録画
感想
1920年作
「狂へる悪魔」に次ぐ2度目の映画化。一番定評が高いそうです。
流行りの「多重人格物」のはしりで、「人間の悪の部分と善の部分を切り離す」ために科学者ジキル博士が陥ってしまった暗い罠の話と思っていたのですが、「男のリビドー」の話だったんですね!!。全然わからんかった。今まで何を見てたのだ。情けない。>> 「ジキル&ハイド」

恋人の父親が娘を溺愛するあまりなかなか結婚を許そうとしない。「もう待てない。」ジキル博士は、しかしロンドンの娼婦街で「殿方の遊び」をするには優しくいい人過ぎた。この衝動を押さえ込むはずであったのに、反対に解き放ってしまった。ってストーリーだったのか。哀しい話です。

主演のフレドリック・マーチは「必死の逃亡者」ハンフリー・ボガードに家族を人質にとられるパパ、「奥様は魔女」ではベロニカ・レイクが惚れ薬を飲ませようとする堅物で見た方ですが、今回、意志的で端正できれいなお顔でした。
ジキル博士の実験室の創り(美術)がすばらしい。
おすすめ度:★★★★
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ブラジルから来た少年 THE BOYS FROM BRAZIL

米国 1979年 124分
監督 フランクリン・J・シャフナー
原作 アイラ・レヴィン
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演 ローレンス・オリビエ/グレゴリー・ペック/ジェームズ・メイソン/ブルーノ・ガンツ/リリー・パルマー/スティーブ・グッテンバーグ
メモ 1998.10.10(土曜日)ビデオ
あらすじ
南米パラグアイで、アメリカ人の青年コーラーがなにやら秘密裏にひとり嗅ぎまわっている(←なんと「ポリス・アカデミー」のスティーブ・グッテンバーグ)。ナチスの残党共に不穏な動きがあり、それを探りだしているのだ。
感想
アイラ・レヴィン作「ブラジルから来た少年」の映画化。
老体にむち打って、謎を次々と解き明かすナチ残党狩りのローレンス・オリビエ。映画「アラバマ物語」の主役をした人が演じているとは!!!のアウシュビッツの狂気の科学者メンゲレに扮したグレゴリー・ペック。(さぼてん男がお菓子のような名前の人と言う・・・それはメレンゲ!)

大御所ふたりのそこはかとないユーモアがおかしい。ローレンス・オリビエが昔の部下に協力を求めるんやけど、同情をかっているような振りしながら、脅しをかけている(笑)。無害なおじいちゃん風でありながら、一筋縄ではいかない老獪さ。名優よねえ・・。
お薦め。本も読みたい。フレドリック・ブラウンの短編小説にもよく似たのがあった。
おすすめ度:★★★★
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普通じゃない a life less ordinary

米国 1997年 90分
監督 ダニー・ボイル
脚本 ジョン・ホッジ
出演 ユアン・マクレガー/キャメロン・ディアス/ホリー・ハンター/デルロイ・リンドー/イアン・ホルム/ダン・ヘダヤ
メモ 1998.10.8(木曜日)OS劇場C.A.P.
あらすじ
神様からぎゅうぎゅうしぼられてきた中間管理職天使ガブリエルはご機嫌超斜め。下界の人間共どもがわがままいっぱい離婚を繰り返しているのが大問題なのだ。それで精鋭の部下のキューピッドに「大金持ちのお嬢とプータロウをなにがなんでもくっつけろ、失敗すれば戻ってくるな。」とハッパをかけて下界に遣わす。
感想
 
「トレスポ」のダニー・ボイル監督米国での初作品。中味はやはり英国風味です。この監督作品としては、まあ、こんなもんかな。
主役ふたりがお互いのどこに惹かれ合うのかさっぱり説明がない、というのが面白い。「まあ、恋なんてものは偶然、運命のいたずら、事故にあったようなもんですワ」って感じ。えーかげんなの。やっぱり人を喰ってる(笑)

前に占いの人が「ふたりの相性がいいというのは、気が合うという意味ではなく、例えば奥さんが家で急病で倒れている所に、偶然だんなさんが忘れ物を取りに帰ってきてすぐに病院に運べるって事。大恋愛をするカップルは占いでみると50点くらいの相性の人達が多い。というわけで、まあ人に紹介してもろて占いでは相性もええらしいから結婚しよかっていうくらいの方が長持ちする。」とか言ってはったのを思い出す。

「なんでもええから、運命のいたずらにして二人をくっつける」という使命をおびた天使のホリー・ハンターとデルロイ・リンドー( あんたら後々までフォローするんやろな)、ダン・ヘダヤの大天使ガブりエルもいいし天使組がいい (^^) 。
ラストにおまけも付いているしラブ・ストーリーとしてはカラッとしてシャレている
おすすめ度:★★★1/2
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アナコンダ

米国 1997年 90分
監督 ルイス・ロッサ
脚本 ハンス・バウアー
出演 アナコンダ/ジョン・ボイト/ジェニファー・ロペス/アイス・キューブ/エリック・ストルツ
メモ 1998.10.4(日曜日)WOWOW
あらすじ
”未知の部族”探しのドキュメンタリーを撮影するために、取材班+人類学フィールドワーカー学者一行は大アマゾン奥地に入り込む。しかし、奥地にいたのは大蛇アナコンダとジョン・ボイトだった。
感想
誰が(どれが)主役なん? エリック・ストルツはなんなのだ? 「アナコンダ」は主役なのにジョン・ボイトに喰われちゃってる。でもって、怒り狂って「ワタシが主役よ」とジョン・ボイトを飲み込んじゃう映画(嘘)。
真面目につくってんのか、全編ギャグなんかわけわからへん。「アナコンダ」は米国でカウボーイしていて、投げ縄の修行をしてきはったんかと思いました。
CGにアホほどお金かけたしっちゃかめっちゃかな映画やねんけど・・・面白いの(笑)
「大アマゾンの半魚人」とどこか似ている。どこがかって言うと、河が舞台ってとこ・・・。
おすすめ度:★★★1/2
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プライベート・ライアンsaving private ryan

米国 1998年 170分
監督 スティーブン・スピルバーグ
脚本 ロバート・ロダット
撮影 ヤヌス・カミンスキーA.S.C.
出演 トム・ハンクス(ミラー大尉)/トム・サイズモア(ホーバス軍曹)/エドワード・バーンズ(ライベン2等兵)/バリー・ペッパー(ジャクソン2等兵)/アダム・ゴールドバーグ(メリッシュ2等兵)/ヴィン・ディーゼル(カパーゾ2等兵)/ジョバンニ・リビージ(ウエイド衛生兵)/マット・デイモン(ライアン2等兵)
メモ 1998.10.3(土曜日)千日前セントラル
あらすじ
1944年6月6日、ノルマンディ海岸で連合軍によるフランスへの侵攻作戦が始まった。オマハビーチでの熾烈な戦いでかろうじて生き残ったミラー大尉とその精鋭達に新たな任務が下る。4人兄弟の内、長男、次男、三男が戦死してしまったライアン家の残る末っ子を無事に母親の元に返すため、空挺部隊の二等兵として敵陣まっただ中へ落下傘降下したライアン二等兵を捜すのだ。
感想
冒頭のノルマンディー上陸では、情け容赦ない機銃掃射でヒューン、ヒューン、プス、プスという非情な音ともに、「ミルクをあたえておしめを換えて、這った立った歩いたとながいことかかって大事に育てられた人達」がバタバタと倒れて海が赤く染まっていく。その屍累々の中を兵士達は「前に進む以外に生き残る道はない!」と突き進んでいく。頑強な敵のトーチカを残したままで上陸を開始するという人海戦術が、恐ろしかった。

見ている人は、「あの状況に自分がおかれたらどうだろう」と考えると思うねんけど、私の場合はすくみあがって一歩も動けない。、まったくテーマからはずれてますが「Yの遺伝子を持った人達は違うんかなあ。」と感じてました。恐いのも嫌なのも逃げだしたいのもみんな同じと思うし様々な人がいるとは思うけど、あの極限状況で突き進む闘争心は沸き上がってこないと思う。「やるしかない。」と割り切ってバグズの一員に女の人は、なかなかなれないんとちゃうかな。「なんで私が」ってのが先にくるもん。いや、女性全般の話ではなく私の場合か。

ブルックリンのライベン2等兵役でエドワード・バーンズ(
「マクマレン兄弟」「彼女は最高」)が出演してはったんですね。全然知らんかった。いかん、いかんぞ戦争映画にこんな素敵な人を出演させては。上陸後8名がコンバットしている場面の半分以上、話そっちのけでエドワード・バーンズのお顔を眺めていたではないか。
タイガー(ティーガー)戦車はテーマと関係ないからか弱わっちかった。
終わり方がね。あのエピローグはいらんのとちゃうかな。なくても言いたいことは、わかると思う。
おすすめ度:★★★1/2
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モンタージュ 証拠死体

米国 1998年 114分
監督 ジョン・ラフォー
出演 ピーター・ギャラガー/フランシス・マクドーマンド/ジョン・リスゴー
メモ 1998.10.2(金曜日)ビデオ
あらすじ
犯罪事件の現場写真を撮影しているカメラマンのジョニーは、妻を亡くした後何事にも無感動になっていた。恐喝の一味にも荷担しダーティなお金を受け取っている。
感想
人とかかわりたくないため、義兄が経営するハンバーガーショップの一番隅っこの席に座っているのがおかしかった。おかしいけれど、この人は心の中のなにかが壊れているんだなとよくわかるシーンだと思う。

う〜ん面白いんやけど、インパクトが足らない。冷たい映像で、雰囲気はある映画です。
おすすめ度:★★1/2
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