1998年6月の映画

殺人論文 テシス 次に私が殺される

スペイン 1995年 125分
監督・脚本・音楽 アレハンドロ・アメナバール
出演 アナ・トレント(アンヘラ)/フェレ・マルティネス(チェマ)/エドゥアルド・ノリエガ(ポスコ)
メモ 1998.6.28(日曜)ビデオ
あらすじ
大学生のアンヘラが、「映像における暴力」の論文作成中、指導教授が急死する。過激な暴力描写のビデオを貸し出して欲しいと頼んだ直後の事件だった。
感想
「暴力、スプラッター、ホラー、異常心理映画を楽しむ」のと、「実際行う」のとでは、「月とすっぽん」・・・違う、「焼き肉は好きやけど焼き肉になるのはいや」・・・違う・・・「銀河系の端から端ほどのへだたり(そうそう)」があるはず。いやそうあって欲しい。
が、案外接近しているのではないか・・・と思ってしまう映画。
大学教授が「ハリウッド映画に負けるな。スペイン映画復興エトセトラ」という発言、日本だけとちゃうんや。
青春映画でもあり、若い会話のテンポがいい。アンヘラとか、チェマの名前もかわいい。

さぼてん男に「「みつばちのささやき」のアナ・トレント」というと、「へえ・・顔細なりはって」。
23歳の大学生監督だそうです。「ハイヒール」を上回りスペイン歴代興業収入第1位にランク・イン。
おすすめ度:★★★★
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ブラック・メール 脅迫 KEYS TO TULSA

米国 1996年
監督 レスリー・グライフ
出演 エリック・ストルツ/デボラ・アンガー/ジェームズ・スペイダー
メモ 1998.6.27(土曜)ビデオ
あらすじ
昔の仲間(ダチ)の男3人女が1人。娼婦の殺人事件から一山あてようと、脅迫をもくろむ。
感想
 
「2days」をぼやかしたような話。ってストーリーは全然違っていて、主役二人(エリック・ストルツとジェームズ・スペーダー)が同じってだけなんですけどね。
若さにまかせてハチャメチャやっていた青春映画のその後、第二部って感じ。

エリック・ストルツとジェームズ・スペーダーはわりと似たクールなイメージと思っていたのに、ストルツは最近3枚目路線なのかな。ジェームズ・スペイダーの思わせぶりなスタイル、それも今思い出すと結構おかしい。もみあげも可笑しい。ジャージー姿も変。スペイダーは「いいパパしてるわ。」って言われるンやけど、赤ん坊は寝てばっかしで、ほんまにこの二人が子育てしてるん?

ミステリアスな若い女の子はヌードダンスもするんやけど、まあ私がアレコレいうことでもなし、どーでもええことやねんけど、魅力的なヌードなんか誰かに聞いてみたい。あの大きさは問題ではないのか?
などと、話そっちのけでいらん事ばっか思い浮かべてました。
おすすめ度:もしかしたら面白くなるかもと思っているうちに終わりました。★★★
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テナント LE LOCATAIRE

仏 1976年 126分
監督・脚本 ロマン・ポランスキー 
出演 ロマン・ポランスキー/イザベル・アジャーニ/メルビン・ダグラス/シェリー・ウィンタース/ベルナール・フレッソン(「フレンチ・コネクション2」「Z」)
メモ 1998.6.26(金曜)ビデオ
あらすじ
若い女性が飛び降りたアパルトマンを借りた主人公(ポランスキー)は、毎日向かいの窓から、じっとこちらを見ている人に気づく。事実なのか、妄想なのか徐々に「アパートの住民が自分を自殺させようとしている」という強迫観念に取り憑かれていく。
感想
ザワザワとした不安、居場所がないという異邦人の疎外感が哀しく、恐い。

監督の名前は覚えられないし、覚えたつもりでも思い出せないので、監督から映画を選んで見る事は少ないです。それでも強烈に意識して観てしまう監督があります。ロマン・ポランスキー監督はそのひとり。 
「袋小路」を観てからより一層気になる監督になってしまった。
何を描きたかったのか、この人は何を考えているのか、穏やかそうな風貌の内側に何を抱えているのか、どうして鬼才といわれるのか、ヨーロッパに逃げた事件とこの映画は関係あるのか?などあらぬ事をつい考えてしまうのです。

無愛想で冷たい管理人は、シェリー・ウィンタース(「狩人の夜」のママ)でした。
おすすめ度:スリラーです。★★★★
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アパートメント

仏 1995年 122分
監督 ジル・ミモーニ
出演 ロマーヌ・ボーランジェ/ヴァンサン・カッセル/マチュー・カソビッツ
メモ 1998.6.25(木曜)ビデオ
あらすじ
エリート商社マン・マックスはかわいい婚約者と結婚直前、人生登り調子。しかしふとした偶然で、2年前の恋人の影に導かれるように未知のアパートに踏み込んでしまう。
感想
スリリングな展開、期待していたよりもずっとずっとよかった。
見終わってから、映画の初めに戻ってマックスが、結婚指輪を選ぶシーンをじっくり何度も見返す。象徴的な意味があったんだ。

アリス役のロマーヌ・ボーランジェって女優さんは、「ぶさいく」に見えたり、ベビィフェイスで「かわいく」見えたり、宮沢りえをより個性的にしたみたいにみえたり、不思議な魅力の人だった。パパに似てるね。<<リシャール・ボーランジェ。 
「フランスの思い出」、「サブウェイ」で花売りしていた怪しい男。「エレベータを降りて左」では嫉妬に狂ったアブナイ男。「コックと泥棒、その妻と愛人」では・・・もうええか。

もうほんまに寝袋までおシャレで、ちょっと悔しいくらいの映画でした。
おすすめ度:★★★★
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仮面の男 THE MAN IN THE IRON MASK

1997年 132分
監督・脚色 ランダル・ウォレス
音楽 ニック・グレニー=スミス
撮影 ピーター・サシツキー
出演 レオナルド・ディカプリオ/ジェレミー・アイアンズ(アラミス)/ジョン・マルコビッチ(アトス)/ジェラール・ドパルドュー(ポルトス)/ガブリエル・バーン(ダルタニアン)/アンリ・パルロー(皇太后アン)/ジュディット・ゴドーレシュ
メモ 1998.6.24(水曜)試写会
あらすじ
若き王ルイ14世が即位し、三銃士アトス、ポルトス、アラミスは引退、ただひとりダルタニアンが銃士長をつとめていた。
感想
今なお、ういういしいレオナルド・ディカプリオと、「脇を固めるおやじ達」(^^)
「まさかそれはないやろなあ」という予想どおりのオチもありましたが(デュマの原作通りなのかな)、そこは「冒険活劇物」「お話」、楽しみましたあ。

幼少の頃何度も何度も読み返したデュマの子供版「三銃士」。さぼてんはアトスが好きだった。「三銃士」の話で一番面白かったのは、「フランスのカレーの港」に急ぐダルタニアンと三銃士が迫る追ってを防ぐため、次々と銃士をおいていくんやけど、帰りに3人を置き去りにした宿屋から拾って帰る所。そういう、わくわくして読んだ話を思い出して嬉しかった。

今まで見た三銃士物の映画の中では一番、三銃士もダルタニアンもさぼてんのイメージとぴったりでした。ガブリエル・バーンの暗い瞳も、ええねえ(ため息)。
ドパルデューとかアンリ・パルロー(「ニキータ」がディカプリオのママ!)起用はフランスの香りがしてグッド。
おすすめ度:甘めよ★★★★
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ハーヴェイ

米国 1950年 105分
監督 ヘンリー・コスター
出演 ジェームズ・スチュアート/ジョセフィン・ハル
メモ 1998.6.21(日曜)CS録画
あらすじ
心優しいエルウッドは親友の6フィートもある大うさぎと楽しい毎日を過ごしている。でも、大うさぎは彼にしかみえず、それが家族の悩みの種だった。
感想
中学一年の時、英語の教科書にジョークが載っていました。

きれいな病院の庭を、見学の人と案内の人が歩いていました。
案内の人が芝生で日光浴をしている人を
「あの人は自分の事をナポレオンだと思っているのですよ。」と言いました。
見学の人が「そうなんですか。」というと、
「この病院にはナポレオンが5人もいるのです。」
「それは大変ですね。」
「みんなそう思いこんでいるのです。でも、実際は違うんですがね。」
「そうですね。」
「というのは、私がナポレオンだからです。」

というような内容だったのですが、習った次の週にはどこかのクラスの生徒からクレームがついたとかで、先生は「これはよくない。」と説明されていました。理由は「病気の人を笑うのはよくない。」
どうなんでしょうね。人をあざ笑うのはもちろんよくない。教科書にふさわしいかというとウ〜ンという所ですが、笑いにも色々あるんじゃないかな。こういう意見もあるというのは拝聴にたる事です。そしてもちろん基本的には正しい意見ですが、といって「すべての人にこの笑いを禁じる」というのも大人の姿勢とは違う。

上に書いたうすっぺらい話を吹き飛ばしてしまうような映画でした。おもわず吹き出してしまったり、暖かな気持ちになる映画です。親友ってすばらしいんだ。そして、満足して楽しく生きる人生は、簡単な事なんだよと語っているようなジェームズ・スチューアートに感謝。去年亡くなられてちょっと寂しい。
ピューリツァー賞をとったブロードウェイの舞台劇の映画化。「毒薬と老嬢」にもでていた、ジョセフィン・ハル(エルウッドのお姉さん)が病院で「家庭の事情」を医者に説明するシーンに爆笑。アカデミー助演女優賞受賞。
おすすめ度:★★★★1/2
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Uターン U-TURN

米国 1997年 124分
監督 オリバー・ストーン
音楽 エンリオ・モリコーネ
撮影 ロバート・リチャードソン
脚本 ジョン・リドリー(「ネヴァダの犬たち」)
出演 ショーン・ペン(ボビー・クーパー)/ビリー・ボブ・ソーントン(ダレル)/ジョン・ボイド/ジェニファー・ロペス(グレース)/パワーズ・ブース(保安官)/ニック・ノルティ(ジェイク・マッケンナ)/ホアキン・フェニックス(トビー)/クレア・デーンズ(ジェニー)
メモ 1998.6.20(土曜)梅田東映パラス2 映画館ガラガラ
あらすじ
アリゾナ砂漠の果てのちっぽけな町スペリアに、車の故障でさまよい込んだボビー。彼はマフィアの借金を返すため1万3千ドルを持ってラスベガスへ向かう途中だった。
感想
見終わったらもうヘトヘト・・・・。疲れた。

よそ者のボビーが現れたことにより、水面下にあった不穏な空気が吹き出す。ボビーに悪夢のような出来事がこれでもかこれでもかと襲いかかり、まるでアリ地獄のよう。熱くただれるような砂漠の強い日差しの中、クラクラするようなカメラワーク、力でぐいぐい押し切る展開に息が詰まり、さらに音楽がさぼてんの神経を逆なでする。

町への標識に書かれた「U-turn O.K.」は「よそ者は引き返せ」の意味。さまよい込んだボビーだけではなく、街全体が原住民(ネィティブ・アメリカン)の地に入りんだよそ者で呪われている。
「眼には眼を」に少し似ています。ボビーを脅すロシアマフィアのボスは
「セイント」の敵役バレリー・ニコラエフみたいでした。
おすすめ度:★★★★1/2
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どしゃ降り QUI?

フランス 1970年 77分
監督・脚本 レオナール・ケーゲル
出演 ロミー・シュナイダー/モーリス・ロネ/ガブリエル・ティンティ
メモ 1998.6.19(金曜)ビデオ
あらすじ
車が一台崖から落ちる。乗っていた女は助かり男は沈んでしまう。男の兄が駆けつけ「女が殺したのでは?」と疑惑を抱く。
感想
今日の天気にふさわしく、邦題につられて借りた作品。面白いストーリーのはず・・・。しかし、残念ながら恐くない。音楽とか服装とかも当時は斬新だったせいか、今見ると古く感じる。モーリス・ロネが主演ということもあり、どうしても超有名なサスペンス映画と似ているような気がして、ラストは2番煎じに見えてしまったなあ。
おすすめ度:★★
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地に堕ちた愛 L'AMOUR PAR TERRE

フランス 1984年 125分
監督・脚本 ジャック・リベット
撮影 ウィリアム・リュプチャンスキー/カロリーヌ・シャンプティエ
出演 ジェラルディン・チャップリン/ジェーン・バーキン/アンドレ・デュソリエ/ジャン・ピエール・カルフォン
メモ 1998.6.16(火曜)BS録画
あらすじ
パリで三人の役者が有名な作家のお屋敷に招かれ、広大な屋敷全体を舞台にした劇のリハーサルを始める。しかし、役者二人が白日夢を目にし、お屋敷は謎に満ちていた。
感想
複雑に入り組んだ映画だった。これは、描かれた人たちが深い精神構造の持ち主である事の現れか、はたまた単に根性が曲がっているだけなのか。「わかる方にはわかるのですよ」みたいなお高いとこがあって、やっぱりおフランスの知識階級は中華思想なんだ。というより芸術というものには、そういう一面があるやもしれぬ。

と、文句たれている割にはやっぱり見てしまうという、魅力に満ちた映画でもあります。 「劇」だけではなく、現実の生活をも装って演技をしているような芸術家達。いったいこの人達にとって「愛」とは何なのか。そうか、だから「地に堕ちた愛」なのか。(ひとりナットクすみません。)

「ハモンハモン」のおおらかで直情的な愛とはかなり違います。この映画は、見た目キレイで、素材がさっぱりわからんこねくりまわしたテリーヌの味です。
おすすめ度:★★★
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ハモンハモン JAMON JAMON ベネチア国際映画祭銀獅子賞

スペイン 1992年 93分
監督・脚本 ビガス・ルナ
撮影 ジョゼフ・ラシェル
出演 ペネロペ・クルス/アンナ・ガリエナ/ステファニア・サンドレッリ
メモ 1998.6.13(土曜)TV録画
あらすじ
シルビアは、金持ちのぼんぼんホセ・ルイスとのラブラブ関係から妊娠した。身分違いの恋に反対するホセ・ルイスの母親コンチータはマッチョなラウルにシルビアを誘惑するようお金を払う。
感想
情熱的。濃い。醤油と梅干しのお茶づけ大好きの私からは想像できないぐらい、血が熱いのだ。
「熱い体があなたを求めているの」という歌詞、そう、そういうラブ・ストーリー。

ハモンとは「かわい子ちゃん」とか「最高」とかいう意味のようです。しかし、最初に出てきた真っ黒でまん丸の形の物体は「なんだ?」と思ってたんやけど、アレだったのです。(母乳類の約半分が基本的に2つ持っているとかいうアレです)
おすすめ度:★★★★
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ローラ殺人事件 LAURA アカデミー撮影賞

米国 1944年 89分
監督 オットー・プレミンジャー(「悲しみよこんにちわ」)
撮影 ジョゼフ・ラシェル
出演 ジーン・ティアニー(ローラ)/ダナ・アンドリュース/クリフトン・ウェッブ/ビンセント・プライス
メモ 1998.6.12(金曜)ビデオ
あらすじ
「ローラ・パーマーの7日間」ではなくて、ローラ・ハント、ニューヨークの凄腕美人広告デザイナーが散弾銃で顔を撃たれて殺された。容疑者は、ローラのヒギンズ博士ウォルド、恋人のシェルビー(ビンセント・プライス)、叔母のアンの3人。
感想
室内劇です。じっくりと仕事ができた時代が羨ましい。古いモノクロ映画が好きな理由のひとつは、男の人達がソフト帽をかぶっている事。”ダンディさん”です。「レベッカ」のように肖像画がでてくる。「ジェニーの肖像」「飾り窓の女」でも肖像画が出てきて男の人がじっと見つめていた。実にロマンティストなのだ。ビンセント・プライス、あのつり上がった眉毛は若い頃からそのまんまでした。

1944年作、太平洋戦争の最中にこういう映画作ってたんですねぇ。
おすすめ度:★★★1/2
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シューティング・フィッシュ SHOOTING FISH

英国 1997年 114分
監督 ステファン・シュワルツ
脚本 ステファン・シュワルツ/リッチャード・ホルムズ
音楽 スタニスラス・サイレウィク
撮影 ヘンリー・ブラハム
衣装 スチュワート・ミーチャム
出演 ダン・フッターマン(ディラン)/スチュワート・タウンゼンド(ジェズ)/ケイト・ベッキンセイル(ジョージー)
メモ 1998.6.10(水曜)梅田ガーデンシネマ
あらすじ
孤児院育ちの二人は大邸宅に住む事を夢見て、セッセとサギにいそしむ毎日だった。
感想
男ふたりの相棒物語。既存の価値観や他人からどう見えるかという些末な事にとらわれない姿が◎。雰囲気は、
「パルーカヴィル」や、解説に書いてある 「スウィンガーズ」にちょっと似てます。
日の丸の国では「南極一号」と呼ばれたとかいう○ッ○ワ○フがでてくるエグイ笑いもあれば、音楽とファッションのセンスが冴える映画でもあり。英国は、古いものと新しいモノが混沌とした風土なのか、なんでもあり風。ついでに職人芸というかマニアっぽい楽しさもあり。
ベリーショートのジョージーも爽やか。劇中で描き分けられた3人の持ち味とそのバランス、そして若い監督の個性が光る。

「シューティング・フィッシュ」は、「樽の中の魚を撃つのは簡単だ」という諺から転じて、「騙すのはチョロい」という意味だそうです。
おすすめ度:★★★★
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スターゲイト STARGATE

米国 1994年 121分
監督 ローランド・エメリッヒ
出演 カート・ラッセル(ジャック・オニール大佐)/ジェームズ・スペイダー(ダニエル・ジャクソン博士)/ジェイ・デヴィッドソン(ラー)
メモ 1998.6.6(土曜)ビデオ
あらすじ
1928年エジプトで謎の遺跡が発掘される。すぐに話は現代に飛び、「エジプトのピラミッドは、今定説になっているよりもずっと古く一万年前に作られた物」という学説に失笑をかったジャクソン博士(ジェームズ・スペイダー)は軍の秘密の仕事に雇われる。
感想
後ろでさぼてん男が「1万年前と現在の星の位置が同じなんかあ?」とつぶやくのは無視して、前半「どこでもドア」のスターゲイトで遙か遠くの惑星へと飛ぶまではおもしろい。

が、異星で「なに食べて生きてるの?」という人々の暮らしは「観光客用の現地人の暮らし」にしか見えん。最後は「自由への戦い」みたいになるしぃ、人々が砂漠で襲ってくる様子は、まるで「スターシップ・トゥルーパーズのなだれかかるバグズの大群」にみえるしぃ、ものすごう長い7分間やしぃ、なんか脈絡のない映画だった。
S男はアヌギス(ジャッカルの顔をした神)が出てきた時点で、「こりゃあかん」と思ったそうですが、私はそこはわりと面白かった(^^)。地球のピラミッドもどこか押したら飛ぶんかなあ。
この役のジェームズ・スペイダー好き。この役じゃなくても好き~(^_^)~。 おすすめ度:★★★
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ウワサの真相 WAG THE DOG(ワグ・ザ・ドッグ) 1997年度ベルリン映画祭銀熊賞

米国 1997年 97分
監督 バリー・レビンソン(「レインマン」「グッドモーニング・ベトナム」)
脚本 ヒラリー・ヘンキン、ディビッド・マメット
原作 ラリー・バインハート「AMERICAN HERO」
音楽 マーク・ノップラー
出演 ダスティ・ホフマン(スタンリー・モッツ)/ロバート・デニーロ(コンラッド・ブリーン)/アン・ヘッチ(ウィニフレッド・エームス)/ウディ・ハレルソン/デニス・レアリー/クレイグ・T・ネルソン/ウィリアム・H・メイシー/ウィリー・ネルソン(ジョニー・グリーン)
メモ 1998.6.3(水曜)梅田三番街シネマ
あらすじ
大統領選挙まであと11日。って所で突然襲った大統領下半身スキャンダル。なんとか世間の目をそらさなくてはとスピン・ドクター(もみ消し屋)のコンラッド・ブリーン(デニーロ)が局地戦争をでっち上げた。
感想
ええんやろか、こんなにコケにして。 大統領も国民もマスコミも映画作りも。
ダスティ・ホフマンはSFやらバイキン物やらに出ているよりも、しゃべくり映画がやっぱ似合う。名優。ウディ・ハレルソンは「いったいいくらもろたんや」というような役を嬉々として怪演。
小品ながら丁寧に作られた映画です。映画半額の日、満員でした。
おすすめ度:★★★★
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