永遠のイスラエル〜テルアビブ、カイザリア
 
Tel Aviv/Caesaria
 
 
テルアビブ、カイザリア
 

 
テルアビブ
 


  20世紀初頭、旧約聖書にも登場する古い港町ヤッフォの北の砂漠に、ヨーロッパから少数のユダヤ人家族が入植しました。これがテルアビブの始まりです。今では高層ビルが立ち並び、各国の大使館やマスコミ、企業や大学、美術館や博物館などが集中する、イスラエルの政治・経済・文化の中心地として成長しています。かつては事実上の首都でしたが、最近ではエルサレムが名実ともに首都としての風情を備えてきたため、商都としての趣きが強くなっているようです。  

       
 
ホテル群
テルアビブにはリゾート地としての顔もあります。地中海に面した砂浜には近代的なホテルが並び、朝の6時だというのに夜遊び帰りの若者が声をかけてきました。
 
海水浴場
若者以外にも、ジョギングや犬の散歩など、浜辺には朝早くから大勢の人々が出ていました。砂は深く、歩いているとくるぶしのあたりまで埋まってきます。
 
電話ボックス
外国に行くと、つい公衆電話の写真を撮ってしまいます。特に変わったところがあるわけではないのですが、その街の雰囲気が凝縮されているような気がするのです。
 

 
カイザリア
 


  テルアビブの北50kmにあるカイザリアは、紀元前後、ローマ帝国屈指の港町でした。キリスト教史上ではペテロやパウロがローマ宣教に旅立った地として知られています。彼ら使徒がその目で見たはずの劇場や導水橋を、私たちも見ることができるのです。ちょっと感動ですね。  

   
円形劇場
ローマ遺跡といえば円形劇場。当時としては異例の西向きですが、海風による音響効果や夕陽の視覚効果を計算し、あえて地中海に面して造られました。修復が施され、今も現役として使われています。舞台から客席を見上げると、遮るものの何ひとつない真っ青な空が拡がっていました。
   

       
 
導水橋
20km以上も北のカルメル山から市民の飲み水を引いてきた導水橋。2000年も前にこんな大規模な土木事業ができるなんて、ローマ帝国の底力を感じずにはいられません。
 
要塞
こちらはぐっと時代が若返り、十字軍時代に造られた要塞。馬止めや油落しなど、いたるところに敵をブロックする仕掛けが施されていて、さながら忍者屋敷のようでした。
 
浜辺
遺跡の先にはテルアビブ以上に海水浴に絶好な砂浜が。10月も間近というのに気温は朝から30℃以上。なのに誰もいないなんて。もったいない。
 


   

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