永遠のイスラエル〜ガリラヤ湖
 
Sea of Galilee
 
 
ガリラヤ湖
 

 
ガリラヤ湖
 


  イエスや弟子たちの活躍の舞台として新約聖書にたびたび登場するガリラヤ湖は、死海と違って塩分濃度があまり高くなく、「聖ペテロの魚」と呼ばれるティラピアをはじめ20種類あまりの魚が生息しています。南部の乾燥地帯への水源として、経済的・軍事的に重要な湖です。  

       
 
海抜-210m
水面の標高は海抜マイナス210m。そう、ここは海面下なのです。周辺はすりばち状の地形になっていて、湖に近づくにつれて空気が濃密になってくるように感じます。
 
朝陽
ガリラヤ湖の対岸、ゴラン高原に昇る朝陽。ゴラン高原はもとはシリア領でしたが、1967年の戦争の結果イスラエルが占領しました。和平をめぐる厳しい現実です。
 
キブツ
キブツが経営するホテルに泊まりました。農業共同体として始まったキブツですが、今は軽工業やサービス業も手がけており、敷地内には保育園や学校もあります。
 

 
タブハ
 


  ガリラヤ湖北岸のタブハにはイエスの布教活動前半の足跡が数多く残っており、聖書を手にした人々が世界中からやって来ます。穏やかな気候と美しい風景に恵まれたこの土地は、キリスト教徒であるかどうかに関係なく、訪れる人の心を和ませてくれます。  

   
山上の垂訓の教会
「心の貧しい人は幸いである。なぜなら天国は彼らのものだからである」の言葉で有名なこの場所で、イエスは12使徒を選んだとされています。花が咲き乱れる丘からは湖が見下ろせ、確かに心洗われる景色です。全身白に身を包んだ老修道女を何人か見かけました。今でも現役の教会なんですね。
   

   
パンと魚の増加の教会
奇跡シリーズその2。イエスが5切れのパンと2匹の魚で5000人の腹を満たすという荒業を行ったのがこの場所。「ホントかいな」という疑問はさておき、見どころは床のモザイクです。当時ガリラヤ湖畔に生息していたとされる動植物が描かれているのですが、保存状態が抜群で、とてもよくわかります。
   

   
カペナウム
イエスが活動の拠点としたカペナウムには、世界最古のシナゴーグ(ユダヤ教会)が現存しています。これを見ると、イエスはあくまでユダヤ教の範囲内で活動していたのであって、新しい宗教を興す考えは少なくとも本人にはなかったのではないかと思えてきます。だからこそ開祖なのかもしれませんが。
   

 
湖を渡る
 


   
湖上のミサ
キブツのあるゲノサレからティベリアまでは遊覧船で渡ります。湖の中央まで来ると、突然、船のエンジンが停止。「故障か」と思いきや、一緒に乗船していた南米のキリスト教徒の一団が湖上ミサを始めました。お祈りの邪魔にならないための配慮だったんですね。その後の彼らのお喋りはうるさかったけど。
   


   

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