永遠のイスラエル〜死海、紅海
 
Dead Sea/Red Sea
 
 
死海、紅海
 

 
死海
 


  世界で最も低地のため流れ込む水には出口がなく、強烈な太陽で蒸発されるため水中の塩分が濃縮されていく。「沈まない湖」はこうして出来上がりました。農工業用水としての利用が進んだせいで最近では水位が低下してきており、将来の枯渇を心配する声も聞かれます。湖岸に建ち並ぶホテルでは、浮遊体験だけでなく塩や泥のエステ、夜になるとディスコやロシアンキャバレー(!)までもが楽しめます。  

   
テロリストも泳ぐ
リゾート気分満開の一方で、朝の浜辺をパトロールする兵士に出会いました。ヨルダン側からパレスチナゲリラが泳いで侵入してくることがあるそうです。でも、塩分濃度の関係で潜ろうとしても潜れないんだから、泳いでたらバレバレじゃないんですかね? そんな間抜けなテロリストがいるのか?
   

   
実験くん
いろいろと実験してみました。足が水面上に浮いてキックが空を切るため、平泳ぎはできないことを発見。一番面白かったのは岸辺から沖に向かって歩いていくこと。水面が腰のあたりまでくると足の裏が浮き始め、まるで宙を進むようにそのまま水中を歩いていけるのです。
   

 
紅海
 


  イスラエル南端の街エイラットは紅海に面する国際リゾート。ヨーロッパからのチャーター機が次々と街の真ん中にある空港に降り立ちます。海を挟んで右にはエジプトが、左にはヨルダンとその先のサウジアラビア、それぞれの大地が見渡せる国境の街でもあります。  

   
コーラルビーチ
気温40℃。肌に突き刺さる強烈な陽射しと容赦なく吹きつける砂漠の熱風。波打ち際に集まる色彩鮮やかな熱帯魚。それなのに、紅海の水はなぜかとても冷たいのです。水中から浜に上がると、暑いというよりホッとします。だから、ちょっと海に入っては、すぐ日向ぼっこに戻りました。
   

   
海中水族館
水族館自体はどこにでもある内容ですが、橋を渡っていく海中展望台はちょっとおすすめ。らせん階段を降りていくと紅海の水深10mの姿が目の前に現れます。熱帯魚もいることはいるのですが、見どころはやっぱり珊瑚。見たこともない色や形をした珊瑚がごろごろ転がっているさまは幻想的です。
   

   
アカバ
対岸は隣国ヨルダンにとって唯一の海への出口であるアカバ。アラビア半島有数の貿易港だけあって、タンカーなどの大きな船が悠然と出入りしていました。視線を右に移していくと、連なる岩山の先はいつしかサウジアラビアになっているはず。もちろん国境線は見えません。
 


   

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