永遠のイスラエル〜エルサレム新市街
 
Jerusalem New City
 
 
エルサレム新市街
 

 
弾薬の丘
 


   
白兵戦
1967年の戦争における最大の激戦地は新市街の中心部にあります。市民公園にしか見えないこの場所に、イスラエルとヨルダンの国境が引かれていたのです。ミサイルも戦闘機も登場しない、至近距離の白兵戦。多くのイスラエル兵の命を奪ったヨルダンの塹壕が今もそのまま残っています。
   

 
ギヴアット・ラム
 


  新市街の西の丘、ギヴアット・ラム。ヘブライ大学キャンパスの中庭からは旧市街の城壁が遥かに見渡せ、現在と過去、理性と信仰が渾然一体となった、世界にふたつとない特異な都市エルサレムの特徴を実感することができます。  

       
 
イスラエル博物館
かの死海写本が収められているのがここ。羊皮紙に書かれた写本は膨大な量にもかかわらず、1000年後の写本とわずか3文字しか異なっていなかったそうです。
 
政治集会
大学のそばのスタジアムでは宗教政党シャスの集会が行われていました。バリバリのユダヤ教徒ばっかりで恐そう、と思いきや、子供のカラオケ大会もやってました。
 
ヘブライ大学
こちらは理工系学部が集まるギヴアット・ラム・キャンパス。構内には缶ジュースの自動販売機があり、シェケル硬貨を入れるとちゃんとお釣りが出ました。
 

 
イエミン・モシェ
 


  旧市街の南西、ヤッフォ門を出て坂道を下っていくと、一風変わった街並が見えてきます。イギリスのユダヤ人富豪モンテフィオーリが私財を投じて建設した、19世紀のニュータウンです。  

       
 
新興住宅地
旧市街の城壁の中に住んでいたユダヤ人を移住させるため、まずは住宅地が造られました。家々はどれも屋根の色や壁の素材が統一され、今見てもなかなかモダンです。
 
モンテフィオーリの風車
続いてモンテフィオーリは産業を興そうと、粉引き風車を寄贈しました。しかし風当たりが悪くほとんど動かなかったため、実際は使い物になりませんでした。
 
シオンの丘
イエミン・モシェからは谷を挟んでシオンの丘がよく見えます。マリア永眠教会ってこんなに壮麗だったんですね。「シオンに還ろう」という気持ちが少しわかるような……。
 

 
中心街
 


   
YMCA
キング・ダビデ通りを挟んで、ホテル・キング・ダビデと向かい合うYMCA。洒落たタワーが新市街のランドマークになっています。ホテルとしても開放されており、宗教によらず誰もが利用できるとか。隣のホテル・キング・ダビデもそうなのですが、新市街の建物はどれも、エルサレムストーンと呼ばれるピンク色の石を外壁に使用するよう条例で定められているため、街全体に統一感があり、とても綺麗です。
     
ホテル・キング・ダビデ
1930年創建。パレスチナ委任統治に当たっていたイギリスは、ここに軍司令部を置きました。独立後はイスラエル最高級のホテルとして、各国元首などの国賓の宿泊に利用されています(もちろん一般客も泊まれます)。日本で言えば帝国ホテルのようなものでしょうか。中にも入ってみましたが、壁に、窓に、調度品のひとつひとつにイスラエル現代史が刻み込まれている感じがして、とても雰囲気があります。
   

       
 
オープンカフェ
歩き疲れたので、ひと休み&ランチ。ピザとサラダを頼んだら、どちらも大きな皿に山盛りになって出てきました。何人分だったんだ? 片言のヘブライ語が通じなかったのか?
 
キカル・ツィオン
ヤッフォ通りとベン・イェフダ通りがぶつかるシオン広場は、新市街の「へそ」ともいうべき場所です。安息日明けの夜には若者たちが集まり、歌や踊りの輪ができるそうです。
 
ベン・イェフダ通り
エルサレムきってのメインストリートはいつも歩行者天国です。道端のいたるところにオープンカフェが店を開き、まるでパリのような(行ったことないけど)華やかさです。
 

 
街角の風景から
 


       
 
ベツレヘム
本当は行く予定だったのですが、騒乱発生によりパレスチナ自治区はすべてイスラエル軍により封鎖。遥か彼方に見える生誕教会への訪問は持ち越しとなりました。
 
平和行進
キング・ジョージ通りで平和行進に出会いました。以前から予定されていたのか、今回の衝突を受けて急遽実施されたのか、いずれにせよかなりの熱気でした。
 
連結バス
日本では珍しい、ふたつの車両を溶接して連結し、輸送力をアップしているバス。エルサレムでは頻繁に走っています。曲がるときは大丈夫なのかな?
 

   
サマリアの夕陽
エルサレムが位置する一帯は古来からジュディア・サマリアと呼ばれ、旧約聖書の主要な舞台となってきました。基本的には草木一本生えない荒野で、原始の地球を思わせる凸凹とした岩の連なりです。こんなところに沈む夕陽を見ていると、凡人でも否応なしに哲学的なことを考えるようになります。
 


   

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