空間修復

   アメリカで獅子王雷牙博士が創り出したツールロボ群・プライヤーズが専売特許とする能力。空間には歪んだ部分を自然に補正する自己修復の性質があるが、プライヤーズはこれを人為的に起こす事が出来るのである。
   ギャレオンから地球人類に対して与えられた数々のオーバーテクノロジーの数々の中でも空間湾曲とその維持に関する技術は、概念図を手にしてからでさえ未解明の部分が多く、よってディバイディングドライバーに用いられたのは最も基礎的で、簡易な構造の空間湾曲技術であった。それゆえに不安定な要素も数多く存在したため、なんらかの事故が生じる可能性は十分に在った。そこで事故が発生した空間を短時間の内に修復する機能を備えた新ツールの開発が急務となったのである。しかし、GGGベイタワー基地では次々と出現するゾンダーロボへの対応に手一杯というのが実際のところであり、設備的な不自由も存在したため、充分な研究・開発は不可能と判断された。そこでGストーンとそれに伴うオーバーテクノロジーを優先的に譲渡することを条件に、アメリカ合衆国へ空間修復機能を持つ新ツールの開発を委託したのである。なおこの時点で既にガオガイガーが使用することが前提として決定していたようである。
   実際には異常空間の一部を一種のアレスティングフィールドで拘束、続いて単一指向性レプリションフィールドによって宇宙空間まで放り上げるのだが、資料が全て極秘扱となっているため、詳細は殆ど不明といってよい。しかしプライヤーズの優秀性は誰もが認めるところであり、地球防衛の拠点がオービットベースに移ってからは、600体以上がカーペンターズと名を変えて万能力作驚愕艦「カナヤゴ」に搭載されていた。