犬は犬らしく死ぬ。1

故郷の河原、リコーXR-7


流れ着いた犬の骸を撮った写真の一枚が
カラーフェリア(色の偏り)を起こしました。

人間的な意志、意識とは全く無縁の
蓋然性のみによる手紙として、
私はこれを受け取りました。

別に犬は人間の陳腐な物語性の中に
生きているわけでは無く、
ただ生きて、死んで、流れ着いて、
骸を魚に食われたり、
腐ったりしているんであって、

人間がしがみつく「意味」や「理由」なんて
ぜーんぜん関係ないよ。

犬は明らかに生きて、
明らかに死んだのであって、
曖昧、茫漠とした
「意味」なんて砂糖菓子みたいなものとは、
ぜーんぜん縁が無いよ。    と、いうこと。