小惑星「Nagakubo」
  
  
  小惑星「Nagakubo」誕生!!
  
  生誕300年を迎えた長久保赤水の名が小惑星につきました!
  
  2016年4月22日に国際天文学連合(IAU)第20委員会傘下の小惑星センター発行の「小惑星回報」に小惑星「Nagakubo」が命名されたことが掲載されました。
  これは、管理者が日立市在住のアマチュア天文家富岡啓行氏を通して、札幌在住の小惑星ハンターとして勇名を馳せた渡辺和郎氏にお願いして実現したものです。
  
  長久保赤水(1717〜1801)は、江戸時代の地理学者です。現在の茨城県高萩市赤浜に農民の子として生まれました。幼少時から学問をたしなみ、優れた儒学者として、後に水戸藩主徳川治保公の侍講とまでなりました。
   赤水の業績として特筆すべきは、1779年に刊行した『改正日本輿地路程全図』です。本人が実際に測量して作成したものではないが、それまでの行程図を中心とした「行基図」のような前近代的な日本地図から脱却した、日本で最初の近代的な日本全図(北海道を除く)作成しました。本図は、明治の初めまで日本地図のスタンダードとして普及しており、吉田松陰や高山彦九郎らに多大な影響を与え、日本近代の黎明にも大きな役割を果たしました。
  
   赤水には天文関係の著作も数点あり、中でも天文学入門書ともいうべき『天象管き鈔』は、今日の星座早見盤ともいえる回転式の星座早見表が付されています。
   詳細は当ホームページの長久保赤水関係をご覧ください。
  
  
  発見時の画像
  
  
  
  
  小惑星「Nagakubo」の軌道イメージ
  
  
  
  写真は発見者の渡辺和郎さんご提供のものです。
  
  小惑星「Nagakubo」解説資料(渡辺和郎氏)
  
  
  
  
  小惑星「Nagakubo」命名記念式典が開催されました。
  
  2017年10月9日(月)、高萩文化会館において小惑星「Nagakubo」命名記念式典・記念講演会が開催されました。
  
  記念式典・記念講演会は200人ほどの市民の皆さんにおいでいただいて、盛大に行われました。
   小惑星「Nagakubo」の発見者である札幌在住の渡辺和郎さんから、高萩市教育長の小沼弘道氏へ命名額が贈呈されました。
   続いて行われた講演会では、渡辺和郎さんが「小惑星Nagakuboについて」、国立天文台副台長の渡部潤一先生が「宇宙の中の地球」と題して講演をされました。少々難しい話題にも会場は笑いに包まれる場面も多く、とても楽しい雰囲気でした。
   最後の質問コーナーは、小学生も含め多数の皆さんから活発に質問が投げかけられ、その都渡部潤一先生、度渡辺和郎さん、富岡啓行さんが丁寧に答え、時折会場の皆さんが爆笑するなど予想外に活発でした。
  
    
      
 
  
          
  
  
  
  写真左は命名額の贈呈式の様子。左端の小沼公道高萩市教育長に小惑星「Nagakubo」命名額を贈呈する渡辺和郎氏、その右が冨岡啓行氏右端が管理人の川口
  
  写真右は渡辺和郎さんの講演風景
  
  写真下は渡辺潤一先生の講演様子です。