不整脈
不整脈(期外収縮心房細動)は、普通に生活していて胸苦しさ、胸が痛い、胸の違和感(不快感)、動悸、脈が飛ぶ感じ、恐怖心、不安感を感じます。
西洋薬の服用で脈が安定しても不安感などの自覚症状が残る場合もあります。
また、高齢者で、眼圧上昇や前立腺肥大が併発している場合には、副交感神経遮断作用を持つ薬が使用しにくく、そういったっ場合にも漢方薬がお役に立ちます。
実際の自覚症状としては、動悸、胸部の不快感、胸部の圧痛感、胸痛などの胸部における症状。さらに頭痛、めまい、失神などの脳の血流に関する症状。
その他に頻脈、頻尿、多尿、不安感、抑うつ感などを伴う場合があります。
【期外収縮】
不整脈の中で一番多いケースで、心臓には異常がない場合がほとんどです。
過労、睡眠不足、タバコなどが原因で、普段の生活の中で動悸が起きます。
動悸のほかめまい、胸痛、胸の圧迫感などを感じることもあります。元来、狭心症などを患っている場合は、呼吸困難やむくみなどを伴います。
不整脈の症状で鑑別が必要なのは、心臓神経症や貧血、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などがあります。
【心房細動・心房粗動】
心房細動、心房粗動は心房が十分収縮せず、心拍数が不安定で脈のリズムも不規則です。過労をきっかけに発症するのが発作性心房細動で、心拍数も多くなり、動悸と不安感を感じます。僧帽弁の疾患や慢性疾患、甲状腺機能亢進症などを背景に起きることが多くあります。
若い人では、一過性のこともありますが、高齢者では、動脈硬化が原因となることもあります。
心房細動と心房粗動は、どちらも拍動が早すぎて十分に血液が送れない状態ですが、心房細動のリズムは不規則なのに対し心房粗動は規則正しいリズムを持っています。
スムースに血液を送れないため心機能の低下を招きます。また脳卒中の最初の兆候として現れることもあります。
不整脈(期外収縮・心房細動)の漢方薬
漢方では、不整脈を単に心臓の異常としてとらえるのではなく、その人の全体の状態(疾患)の一症状(一症候)としてとらえます。つまり、動悸を伴う不整脈、胸痛を伴う不整脈、めまいを伴う不整脈といった具合にとらえ、さらに深く症候を把握し漢方薬を決定していきます。
漢方薬で不整脈の自覚症状が改善することで安心感が生まれ、結果、自律神経も安定し不整脈も安定してきます。
勿論、漢方薬はその人その人の証に従い決定しますが、ややもすれば自覚症状にとらわれがちで、動悸を伴う不整脈、胸痛を伴う不整脈、めまいを伴う不整脈といった具合になりがちですが、漢方的なとらえ方でその人の全体像を俯瞰するような形で捉え不整脈を深く見ていく必要があります。
その一つが「気血水」です。血の異常、例えば血虚、瘀血なども動悸、胸部の不快感、めまい、頭痛などが起こります。気の異常でも、気逆、上衝、動悸が起こります。
水毒でも動悸、めまいが起こります。
漢方では不整脈について、心臓や血流だけにとらわれるのではなく、気・水にも目を向けます。
使用する漢方薬は、多くの場合、水剤が配合された漢方薬、柴胡の配合された漢方薬や竜骨・牡蛎の配合された漢方薬を使います。女性の場合は、血の道としての不整脈として、生理や婦人科疾患を踏まえた捉えかたをします。
また、ストレスが背景にある場合もあるので、自律神経失調症も考慮に入れ気剤の配合された漢方薬を用いたりし、精神安定作用、強心作用のある牛黄や麝香製剤を合わせるとでより効果的となり、不整脈の予防もできQOLを高めることが出来ます。
麝香(薬味薬性:辛温 気剤)
牛黄(薬味薬性:苦平 血剤)
不整脈(期外収縮・心房細動)の養生
漢方では、養生を大切にします。不整脈(期外収縮・心房細動)も他の疾患と同じですが、気血水の改善と調和を図ります。
【気を補う】
気が不足すると心の機能も低下するので、気を補う食材をとり、体力を使いすぎないようゆっくりとしたストレッチやウォーキングをしましょ。
【血流改善】
軽いスポーツやウォーキングは血行をよくします。暴飲暴食は避け、ラッキョウ、紅花、玉ねぎ、ウコン(ターメリック)などの食材をうまく取り入れましょう。
【水分代謝】
むくみやすい人、尿の出が悪い人は、水分代謝が良くなる食材を取り入れ、体内に水滞を溜めないようにしましょう。トウガン、小豆、トウモロコシ、ハトムギなどがお勧めです。
睡眠不足、過労、タバコ、コーヒーの飲みすぎなどは避けなければなりません。
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