俯瞰図socio-economic macro-data on → 第二次ベビーブーム世代

    ・生息状況:出生(出生数/出生地)、生存と死亡(人口/全人口に対する構成比/居住地域/死亡率/自殺率)、結婚出産

    ・仕事の状況:就業/失業/非労働業界、職種  

    ・家庭環境:母親の世代父親の世代兄姉家電製品普及率、  

    ・教育環境:進学率大学受験競争倍率先生の日教組加入率先生の世代分布、   

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                          (c)Tirom.,2003.  

 

第二次ベビーブーム世代の出産 

 

 60年代前半生まれの女性が引き起こした
 出産パターンの変化を
 強化。

左のグラフは、
 第二次ベビーブーム世代女子の出生率
 (一年間に世代女子人口の何%が出産したか?)
 の推移。

彼女たちが20代前半だった1995年は、その4%が出産。
  彼女たちが20代後半だった2000年は、その一割が出産。

 

最近の女性は、子供を産まなくなったというが、実際のところ、この出生率は、どれくらい低いのか。

まず、戦前生まれ各世代、戦後最初の「第一次ベビーブーム」世代と比較してみよう(左のグラフ)。

まず、目に付くのが大正生まれ(1916-20年生まれ、1921-25年生まれ)の出生率の高さ。

たとえば、1921-25年生まれの女性が20代後半だったとき、一年間に彼女たちの四人に一人のペースで妊娠している。1916-20年生まれの女性も、30代なのに、一年間に彼女たちの五人に一人のペースで妊娠。妊婦だらけで気持ち悪い(というか、いやらしい)。この観測時点は1950年。第一次ベビーブームの終わりかけにあたる。「ベビーブーム」のすごさを実感できる数字である.

この時期を除くと、昭和一桁生まれから、戦後第一世代(「第一次ベビーブーム」生まれ)までの女性は、ほぼ同様のパターンで出産していることがわかる。20代前半で、年間1割前後が出産、20代後半で、年間2割前後が出産、これをピークとして、出産する女性の比率は低下していく、というパターン。

この、かつての標準出産パターンと比較すると、第二次ベビーブーム世代の出産は、確かに少なく、半分程度にとどまっている。

かつての標準出産パターンからの逸脱は、どのようにしてはじまり、現在に至ったのか。戦後各世代の出生率の推移を比較した、次のグラフを見てみよう。


『平成12年人口動態統計(上)』表4.6から作成

 

第一次ベビーブーム世代(1945-50年生まれ)のあとの世代も、しばらくは、かつての標準パターンにとどまって、出産していることがわかる。
 かつての標準パターンからの逸脱を決定的にしたのは、1960年代前半生まれの女性たち。ここから20代後半を中心とした劇的な出生率の低下がはじまっている。この後の世代の女性たちは、この方向で、変化をより強化する方向に進んできたといえよう。

しかし、第二次ベビーブーム世代はまだ30前後。今後もまだ出産可能な年齢である。したがって、将来、30代前半・後半で、出産が増える可能性も否定できない。このようなことが起きたとしたら、第二次ベビーブーム世代は、初めて出産のピークを20代後半ではなく30代に移した世代となることだろう。

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本格的な資料→人口動態統計特殊報告 :「出生に関する統計」の概況
       『平成14年度人口動態統計上巻
  
 

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    ・生息状況:出生(出生数/出生地)、生存と死亡(人口/全人口に対する構成比/居住地域/死亡率/自殺率)、結婚出産

    ・仕事の状況:就業/失業/非労働業界、職種  

    ・家庭環境:母親の世代父親の世代兄姉家電製品普及率、  

    ・教育環境:進学率大学受験競争倍率先生の日教組加入率先生の世代分布、   

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(c)Tirom.,2003.