俯瞰図socio-economic macro-data on → 第二次ベビーブーム世代 ・生存と死亡(人口/全人口に対する構成比/居住地域/死亡率/自殺率)、結婚、出産 ・教育環境:進学率、大学受験競争倍率、先生の日教組加入率、先生の世代分布、 (c)Tirom.,2003. |
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※左図データソース最新版 |
第二次ベビーブーム世代の人口構成比 ― 数の力はあるの? |
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目下のところ、 日本の全人口に占める第二次ベビーブーム世代 (1971-1975 年生まれ )のシェアは、誕生直後の 1975 年で 8.9% 、それ以降、下の世代の誕生に伴って低下していき、 2000 年で 7.6% 。 この数字は大きいとは言えない。 まず、前後の世代と比べてみよう。右のグラフを見るとわかるように、第二次ベビーブーム世代と、それに続く 76-80 年・ 81-85 年生まれとの差は 1% 程度。また、第二次ベビーブーム世代より年上の 66-70 年・ 61-65 ・56-60 年生まれとの差も、 2% 程度の中に収まっている。このように、第二次ベビーブーム世代と、ブームでない周囲の世代の差は、たいしてない。 |
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つぎに、日本の全人口にかつて大きなシェアを占めたいくつかの世代と、第二次ベビーブーム世代を比べてみよう。右のグラフは、戦時中を除いて、 1935 年以降、五年ごとの、各世代の人口構成比を示したものである。これをみると、第一次ベビーブーム世代にあたる 1946-1950 年生まれは、 1970 年まで、全人口の一割を超えていることがわかる。さらに、昭和 10 年をみると、当時、 0-4 歳、 5-9 歳、 10-14 歳だった世代は、それぞれ全人口の一割程度を占めていたことにも気づく(これ依然の世代は出生数が少なく、このくらいから、出生数が急増し始めたためだと思われる)。これらの数字と比べると、第二次ベビーブーム世代の人口比 7%超は、ベビーブームと呼ばれる割にはなんとも心細い数字である。 以上から、今のところ、第二次ベビーブーム世代は、日本の人口上の一大勢力などではない。この世代だけをターゲットにマーケティングをしたり選挙の票集めをしたところで、 7% にしかならない。 しかし、 90 年代以降に生まれた世代の人口が極めて少ないため、数の多い、戦前生まれ、第一次ベビーブーマーが死亡するにつれ、第二次ベビーブーム世代が、近い将来、最大勢力になっていく可能性がある。 ※右図のデータソース最新版 |
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俯瞰図socio-economic macro-data on → 第二次ベビーブーム世代 ・生息状況:出生(出生数/出生地)、生存と死亡(人口/全人口に対する構成比/居住地域/死亡率/自殺率)、結婚、出産 |
(c)Tirom.,2003.