■ Gustav Leonhardt (グスタフ・レオンハルト)

 1928年生まれのグスタフ・レオンハルト。

 映画にも出演されたりしたこともあるようですが、今はチェンバロ奏者として有名です。
 現在チェンバロ奏者として活躍されているチェンバリストの多くがこのレオンハルトの弟子、というより孫弟子という人の方が多いかも?
 とにかくチェンバロ奏者の中では、「大御所」といわれる人です。

 ピアノは好きで時々コンサートに出かけていた私ですが、古楽と呼ばれるもチェンバロはその名前や音色は知っていても生の音は聴いたことがありませんでした。
 たまたま古楽好きの友人と話をしていて、名古屋でグスタフ・レオンハルトのコンサートがあることを言ったところ即座に、「いくべき!」との答えが返ってきました。
 ヨーロッパでの演奏会では自分で車の運転をして出かけるというレオンハルトですが、日本での演奏会はそうそうないかも…。何といってもすでに80歳をこえているわけですから…。

 チェンバロはピアノよりも小さいため音がそれほど大きくないのでなるべく前の座席を確保した方がいい…と友人にアドバイスをもらい、早速チケットを申し込んだところ、端に近いところではあるものの1番前の席をとることが出来ました。
 さすがに大御所!?知っている人は知っているようで、コンサートホールはほぼ満員でした。チケット申込日からかなり後に買ったのですが、こんな前の席がとれてラッキー!

 普通ピアノの場合は調律師が休憩時間に調律しますが、レオンハルトは自分で調律!?
 確かにチェンバロの調律師は少ないのですが、本人がされるのはまれだと思います。

 古楽に関してはまったく知識のないまま、バッハ以外の作曲家はほとんど知らずに演奏を聴きました。
 教会といえば今はパイプオルガンかもしれませんが、私にはこのチェンバロの音とステンドグラスからの光がとても似合うような感じがしました。
 そして、レオンハルトのチェンバロは、そんな教会の中で金色の光が舞うような感じでした。

 レオンハルトのコンサート以後、何回かチェンバロのコンサートにいくようになりました。
 厳かな気分やタイムスリップしたい気分の時には特にいいかも!
 レオンハルトのコンサートがあったら絶対逃したくないですね。


★ my select

 やっぱり生の音とは違いますが、バッハのアリアを選んでみました。
 ‘JS Bach Aria variata BWV 989 Harpsichord’