2010.5.14〜16   JPS絵画切手部会主催  於 切手の博物館
 今回の小型印のテーマは1872年にエドゥアール・マネが描いた、印象派の女性画家ベルト・モリゾの肖像「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」です。
 小型印を押印するときの台切手にふさわしいものが欲しいので、これまでの切手展では、日本の絵画切手からテーマをとっていましたが、フレーム切手を使うこともできるので日本切手から離れることになりました。

 モリゾは才能あふれる画家でしたが、(画家仲間うちでは普通のことですが)師であるマネの絵のモデルも何度か務め、その意志の強そうな美しい容貌も広く知られています。

 マネはこの肖像画を、帽子・スカーフ・衣服に渡りほぼ黒でまとめており、実際の帽子の形がどうなのかなど、消印の線画にするときには悩みました。また消印には適度なベタが欲しいと思っていますが、黒い部分をそのまま塗りつぶしたのでは味気がないので、想像上の抑揚を付けました。

 女性画家の活躍が心に刻まれるように、モリゾの肖像も皆さまの心に残りますように。
2010.5.4記

三菱1号館美術館にて開催中の「マネとモダン・パリ」(2010.4.6〜7.25)で販売中の絵ハガキに記念押印。

フレーム切手を2種作成しました。

ちょうど腕を怪我しているときに注文せねばならず、苦労しました。
右腕はギプスをしており、両手でスケッチをしてみて、左手のほうが上手だったので、小型印のラインに左手で水彩と色鉛筆で彩色しました。
絵画切手部会展'10 記念カバー
絵をクリックすると切手と消印が大きく見られます。
小型印は、マネが1872年に描いたモリゾですが、こちらは1885年に描かれたモリゾの自画像を見て描きました。
初めてモリゾのまとまった作品を観たのは、1983年4月、日本橋高島屋で開催された「パリの女流画家6人展」で、この絵もその時に初めて観ました。

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