市境前12アールの「ごちゃっと置き場」

キャラ語り - バード王子の独立記

注:連載当時、「小説家になろう」の活動報告に掲載したことをほぼそのまま転載しています。

執筆の合間にこぼれたキャラ語り

1.第二章終了時の(主に)メディーナさん語り

(2016年 09月02日 (金) 22:43 活動報告より)

第二章は、王宮内で起こる事件と周りの思惑、それによって紡がれるバード君の物語を、主にメディーナさんの視点で語られるような構成となっています。
元々、メディーナさんは孤児出身のため、幼少時より自立に対する意識が強く、それがクローゼ様の逝去とその後の罷免の際に見せた行動力や決断力に結びついています。

また、始めはクローゼ様や女中長の信頼から、後には自分の意志で、バード君を家族として見るようになり、成長を願うようになる。そのことをラミリーさんとの対話で自覚し、より明確な形で意識するようになります。
なにより、メディーナさんはクローゼ様という大切な恩人を失うことで、庇護される側から庇護する側へと立場が変わります。そうなろうとする決意とひたむきさこそが彼女の原動力です。

そうして、ひたむきに行動し、自分の願いを自覚し、一つ成長する。そんな話を目指したつもりですが、いかがでしょうか?

……実のところ、執筆中、各登場人物は色々と、思ってたのとは違う動きを見せてくれまして。想定通りとは言い難かったです。
想定外のことを書き連ねていくと……

ラミリーさん、性格は設定通りですが、あんな長々と説明する人だとは思ってもいませんでした。台詞をそこそこ削ったのですが、それでも長いです。
クローゼ様、思いのほか印象が強くなりました。メディーナさんの心の中で生き続けることになったのが大きいでしょう。ほとんど名前だけになる予定だったのですが……
なんだろう、チェンバレンさんも想定からずれたような気がします。無難で有能な侍従としか考えていなかったんだけど……

……要するに、びっくりするほど各登場人物が勝手に動いてくれました。よくこれで想定通りに話が進んだものだと今でも思います。

そうですね、巷で良く言う、「登場人物が勝手に動く」という言葉の意味が良く分かりました。

ちなみに、第二章2話の風船のエピソードはメディーナさんの発案です。直前まで、そんなエピソードが入るなんて、作者自身、書き上げるまでは露にも思っていませんでした。
私としては、第二章1話、2話、6話がお気に入りです。

小説を執筆するというのは思いのほか楽しく、勉強にもなります。ですが、完結させないと小説とは言えないと考えています。まずは完結を目標にこれからも頑張りたいと思います。

2.第三章終了時のイーロゥ先生語り?

(2016年 10月21日 (金) 20:18 活動報告より)

第三章、バード君が王都を脱出する様子を主にイーロゥ先生の視点で語る構成になってます……?
……そうですね。肝心要のシーンは違いますよね。

――なにせ、「王都脱出」の作戦に不参加でしたから!

イーロゥ先生、能力的には「物凄い有能な人」として描いたつもりです。
作中、何をやらせても失敗しない。どんなことも事もなげにこなしてしまう。
そんなすごい人なのです。彼は。

ですが、稚作の中では、むしろダメな方が目立つ。そんな感じになっています。
メディーナさんが「普通の人の域を出ない人」なのに大活躍したのと好対照ですね。
その辺りに、作者の人間評がありありと出ています。

そして、バード君も育ち始めています。この二人の成長は、この章以降も続きます。
第四章でどのような形で花開くか、作者もちょっと楽しみです(爆)

第三章執筆中に拝見したエッセイや感想で、書き溜めた箇所を大幅に修正するなんてこともありました。
あれは、ほんとに大変だった……!
ですが、それで作品の質が相当良くなったと、そう自負しています。

その結果、チェンバレンさんの輝きが凄いことに(笑)

短期間でラミリーさんに並ぶほどのカッコよさになってしまいました。
作者が最も想定外だった人ですね。
傍らには常にメイさんというメイドさんがいます。彼女のことも忘れないでいてあげてください。

第四章は舞台をビオス・フィアにうつしての物語となります。
王宮中心で築いた今までのイメージも色々と変化していきます。
……作者としてはちょっと怖かったりしますが。

ですが、当初から書きたかった話です。例え読者が0になっても書きますよ(爆)

3.第五章第七話投稿後のフレイちゃん語り

(2017年 02月23日 (木) 19:52 活動報告より)

前話でいろいろ語れるところまで話がすすんだかな、ということで。ちょっと語ってみたいと思います。久々の趣味爆発です。叫んでおきたいのです。

フレイちゃんは、バード君にとって、友人、同僚、恋愛(未満)といった様々な側面を持つ人として描いたつもりです。また、何れも「対等な関係」となるよう意識して描きました。
ぶつかり合えるし信頼しあえる、認めあえるし、間違いだと思った事を言い合える、そんな関係となるよう物語を綴ったつもりです。
つまり、同世代の関係性を彼女一人に押し付けてみました(爆)

なんと無謀なことをしてしまったのでしょうか。

……イーロゥ先生とぶつかり合ってしまったのは愛嬌です。
また、なにか事件が起こる度にすこしづつ仲良くなっていく、そんな関係を書こうと思ったら、事件が起こらないと進展しないようになってしまったのは私の力量不足ですね(爆)

彼女が居なければ、この物語はバード君が人に助けてもらうだけの物語になってしまいます。
他の三人と比べ、登場が遅く、あまり深く掘り下げてはいませんが、その立ち位置は同じ位、重要だと思っています。

同時に、バード君がまだ何もできない時に登場させると、どうしてもメディーナさんやイーロゥ先生の影響を受けてしまいます。
ヒロインの立ち位置にいながらビオス・フィアに到着するまで出さなかったのは、他の三人とは別の価値観を持ったせたかったところが大きいです。

……まあ、王宮にいる頃に出会ってたら、物語の種類が変わってしまうとかもありますが。

ちなみに、当初の予定から、最も別人になってしまったキャラクタです。
なにせ、妄想開始時点では飛行機開発者(女性、70才位)の孫娘で開発者としての知識無し、だけど飛行機は好き、そんなキャラだったはずなので。
メカニック兼パイロット女子を妄想してたら開発者女子に変化してしまった、そんな子です。

あと、ストックさん壊滅による被害を最も被ってもいます。もうね、私はストックさんが無ければ恋愛は書けないことが良く分かりました(爆)

……あっても書けないかもしれませんが。

というか、初対面でヒロインの顔を見ずに飛行機を見る主人公と、主人公を意識せずに隣の人を意識しまくるヒロインって、おかしいよ(笑)

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