トカラ列島の中央部に位置し、平家の落人がトカラ列島に最初に流れ着いた島とも伝えられている。その為か、東部海岸の崖下には、平家伝説ゆかりの史跡「平家の穴」と呼ばれる洞窟があり、島内の数ヶ所に監視望楼の名残りと言われるものも残されている。
島内の原生林はほとんど人の手が入っておらず、ガジュマルやビロウなどの亜熱帯植物が生い茂り、樹齢1000年を超えるガジュマルもある。
トカラの中でも、昔ながらの習俗が最も守り続けられている島でもある。祭りなどもすべて旧暦で行われ、中世の頃から続いている成人の儀式(元服の儀式)が今でも当時の形式をあまり変えずに行われているのも、ここだけである。
|