アマチュア無線用語


 アマチュア無線の通話では普段使っている言葉で話せばよいのですが、実際の交信では一般の人には解らない独特の無線用語が多用されています。そこでアマチュア無線で使用される主な用語・俗語・略語・Q符号などを紹介します。なかには間違った使い方が定着してしまったものもあり注意が必要です。
 ひとくちに俗語といってもハムの世界から生まれた正統派の俗語もあれば、CB無線から持ち込まれた下品な俗語もあります。警察など他の業務無線から影響された奇妙な表現もあります。
 無線用語の使用は必要最小限にとどめ、できるだけ普通の言葉で話すよう心がけてください。特にCB無線からきた俗語は意味を知っておいて損はありませんが、正統派ハムは使用しないようにしましょう。



アマチュア無線用語集 (ハム用語集)

*目安として、俗語・CB・業務無線用語などアマチュア無線でラグチュー以外では好ましくないものに赤印
*間違った使用法が多いので特に注意が必要なものに青印を付けています。
  全てを掲載すると膨大な量になりますので、無線工学に関する用語は使用頻度の高いもの以外は省略してあります。
  なお、用語の解釈は人それぞれであり、以下は管理人の独断と偏見の部分も多々ありますので、参考程度に思ってください。

  英数字 Q符号・略号

 ア行 上へ戻る
アース [earth] ・・・・・電気的に地面と接地すること。一般的には感電防止や避雷の保安アースだが無線では電波障害も目的とする。また地面や自動車の車体をアンテナの一部として動作させるためにアンテナと導通させること。
アイ[I] ・・・・・[Interference] の頭文字の電波障害のこと。TVI、BCIのこと。例:「近所にアイが出た。」
アイボール
[eyeball] ・・・・・目玉が転じて、直接会って話しをすること。例:「今度アイボールしましょう
赤玉半固 (あかだまはんこ)・・・・・車が赤信号で停車している状態を示すCB無線用語。強制半固と同じ意味。
アップリンク[up link] ・・・・・レピータや通信衛星にアクセスする為に送信する電波。対:→ダウンリンク
アパマンハム ・・・・・アパートやマンションで運用している無線家を指す俗語。バルコニーなど限られたスペースに工夫を凝らしたアンテナを設置して運用するのが特徴。
アルコール変調 ・・・・・酒を飲んで声を出すこと。ろれつが回らなかったり、支離滅裂になる状態。AC変調ともいう。
アワード[award] ・・・・・賞状交信地域や局数等により様々な種類がある。QSLカードを集めて申請する。
アンカバー
・・・・・無免許で運用している不法局。語源は[under cover]
アンテナチューナー [Antenna tuner] ・・・・・アンテナ系統のインピーダンスの整合を行う整合器。略してATU。アンテナカップラーともいう。自動的に整合を行うのがオートアンテナチューナー。
アンプ
[amplifier] ・・・・・増幅器の総称
 
(いし) ・・・・・トランジスタの通称。一石(いっせき)、二石(にせき)・・と数える。
位相ずれ
・・・・・電波が2つ以上の異なった経路でアンテナに入ってくること。非常に聞きづらい電波となる。
いっちょんちょん ・・・・・144MHz帯を示すCBの俗語。「いちよんよん」が変化したものだといわれている。
移動
・・・・・常置場所を離れて運用すること。移動場所は陸上・海上・上空の3種類。「移動する」はよいが「移動をかける」という表現は好ましくない。例:「こちらはJA1QSOポータブル1神奈川県大和市移動」
イノウエ ・・・・・無線機メーカー「アイコム」の旧社名(井上電機製作所)。1978年に現社名に変更しているが、リグ紹介でいまだに井上という無線家がいる。
イレブン ・・・・・CB無線を指す俗語。CBの周波数27MHzの波長が11メーターであることからきている。
インピーダンス
[impedance] ・・・・・交流回路の抵抗値でΩ(オーム)で表す。アマ無線は概ね50Ωに整合されている。
 
エアーモービル[air moble] ・・・・・上空移動。エアロノーティカルモービルを略した言い方で国内しか通用しない。
エアロノーティカルモービル[Aeronanutical Mobile] ・・・・・上空移動。飛行機やヘリコプターの飛行中に運用する上空移動。航空無線ではなく、あくまでもアマチュア無線で移動地が上空という意味。よって着陸しているときは機内からの運用でもエアーモービルではなく、ただのポータブル(陸上移動)である。ログの記入はコールサインの後に「/AM」と記す。上空にはエリア番号は無いので、参考情報として「東京上空」というように通報するとよい。
エックス
[X] ・・・・・妻・女房を指す俗語。語源はXYLのXで文字の形から「バッテン」ともいう。
エリア
[area] ・・・・・各国の監督官庁が定める地域。1〜0の10地域に分類される。コールサインで国名を表す符合の次に数字で表されている。
エレキー [Ele-key] ・・・・・1.エレクトロニックキーの略称。2.カツミ電機の電子電鍵の商品名。参照→エレクトロニックキー
エレクトロニックキー [electronic key] ・・・・・パドルを操作することにより、電信符号の長点と短点を電子回路で作成して送出する電子電鍵装置。「エレクトロニクスキーヤー」ともいう。最近の固定型無線機には内蔵されているものが多い。略してエレキーとも呼ばれるが、厳密にはエレキーは商品名でもある。エレクトロニックキーとパドルを一体化させたものをカツミ電機が商品化し、商品名を「エレキー」とした。同様の商品をケンプロ工業では「スクイズキー」、ハイモンド・エレクトロ社では「オートキー」という商品名を使用している。
エレメント
[element] ・・・・・アンテナの素子。[ele]エレと略して呼ぶ場合が多い。例:5エレ八木
 
オートキー[Auto-key]
・・・・・ハイモンド・エレクトロ社の自動電鍵の商品名。参照→エレクトロニックキー
オーバーシー
[oversea] ・・・・・海外。海外局
オーバーパワー
[over power] ・・・・・許可された空中線電力を超えて違法に電波を出すこと。
オープン
[open] ・・・・・普段聞こえない地域が交信可能になること。例:「6エリアがオープンした」。また交信終了し、その周波数を自由に使ってくださいという意味で「この周波数オープン」という人もいるが、そういう表現をする必要はない。
オールモード[all mode] ・・・・・すべての電波型式のことだが、少なくともFM、SSB、CWの3モードでオールモードと呼ばれる。オールモード無線機といえばその3モードが装備されたもの。昔はAMも必須だったが、最近はAMが装備されていない無線機も多くなっている。
横着(おうちゃく)マイク ・・・・・モービルに取付けられたフレキシブルマイク。手を使わないことから表現されるCB用語。
おかせぎください ・・・・・売上ではなく、頑張って多くの局と交信してくださいという意味。
お声がけのみ ・・・・・特に用事はないが「おはようございます」「お気をつけて」などの挨拶のみを交わすこと。朝のモービル局に多い。呼出周波数でやられると非常に迷惑。厳密には用事も無いのに電波を発射するのは電波法的にも問題ありです。
おっこちる ・・・・・ラウンドQSO等の最中に他の用事ができて1局が引っ込むこと。例:「入浴タイムがきましたので、そろそろおっこちます」
おとりあげ ・・・・・ピックアップ。多数の局が呼んだときに自分を拾ってもらうこと。例:「おとりあげありがとうございます。」 産婆さんにいうセリフのようで違和感を感じる人も多いと思われます。
オナーロール [honor roll] ・・・・・DXCCアワード保持者で未交信のカントリーが9以下になると与えられる称号。
おにぎりマイク ・・・・・手で握るマイクつまりハンドマイク。おにぎりはハンドマイクのPTTスイッチを握る、つまり無変調を意味する場合もある。
お初 ・・・・・電波上で初めて会うことを意味する奇妙な表現。ファーストQSO。例:「応答ありがとうございます。今回がお初になります」
オフステップ [off step] ・・・・・FMは帯域が広いので、かぶりを避けるため20KHzの偶数ステップ(例:145.02, 145.04, 145.06MHz・・・)の周波数を使用する慣習がある。そのステップを奇数(例:145.01, 145.03, 145.05MHz・・・)にすること。バンドプラン内であれば法的には違反ではないが、隣接する両周波数にかぶるのでマナー違反である。自分さえ混信が少なくなればよいとする自己中心的な不法局がよくやる手段。
オフバンド
[off band] ・・・・・許可された周波数やバンドプランから外れること
オペレーター
[operator] ・・・・・無線通信者。略すと[OP]
オレンジトップ
・・・・パーソナル無線用アンテナの俗称。パーソナル用のアンテナは識別する為に、色表示がオレンジ調(5センチ以上)という規定があり、実際には先端部分(トップ)がオレンジ色になっているものが多かったのでこう呼ばれるようになった。他に利得7.14dBi以下の無指向性で「パーソナル無線普及促進協議会」の認定品であることも条件。
オンエア
[on air] ・・・・・電波を発射すること。運用中。正しくは[on the air] TVやラジオの放送局が放送中という意味でも使用される。ケーブルTVや有線ラジオでも放送中という広義でオンエアと表現されることもあるが、本来は電波による放送のこと
オンエア・ミーティング
[on air meeting] ・・・・・クラブ等の仲間が時間と周波数を決めて交信し、情報交換等をすること。スカイミーティングともいう。
 カ行 上へ戻る
カード [card] ・・・・・QSLカード(交信証)を略した表現。
カーチャンク [kerchunk] ・・・・・レピータにアクセスできるかどうか確認する操作。2秒程度無変調を送信して、レピータからモールス等でレピータのIDが返信されてきたら動作していることが判る。ワッチ局には迷惑な行為なので必要最小限にすること。
開局 ・・・・・免許状を取得して電波が出せる状態になること、つまりアマチュア無線を始めたこと。無線機のスイッチを入れるという意味で使う人が多いが、それは間違い。
ガイダンス局 ・・・・・アマチュアガイダンス局:アマチュアバンドで運用する不法局や電波型式、周波数使用区分などを守らない違法行為に対して注意を与えるための無線局。コールサインは「アマチュアガイダンス関東」など
カット・アンド・トライ [cut and try] ・・・・・アンテナ等の自作機器の調整方法。ワイヤーなどを少し切っては測定・調整、再び切っては測定・調整を繰り返して最良点を見い出すことから、試行錯誤の意味合いがある。ハムの自作の基本精神でもある。
カップラ [coupler] ・・・・・アンテナカップラー。アンテナチューナーと同じ
カブリ込み ・・・・・近くの周波数からの混信。単に「カブリ」又は「かぶる」ともいう。
過変調
・・・・・マイクの適正入力レベルを超えること。その結果占有帯域幅を超えて周囲の局の妨害になったり近所の電波障害の要因にもなる。割れたような音声になり相手が聞きづらい。
漢字解釈 ・・・・・名前をどういう漢字で書くかということ。警察・消防などの業務無線用語。アマチュア無線で交信相手の名前を漢字で書く必要は無いと思うが、電子ログに漢字で入力したい人もいるからでしょう。それにしても漢字を解釈とは奇妙な表現です。相手が聞いた場合には「漢字で書きますと・・・」と普通にいえばよいのでは。
カントリー
[country] ・・・・・ARRL(米国アマチュア無線連盟)が定めた無線通信上の国際区分である国及び地域
管内(かんない)・・・・・地区とか地理的なローカルエリアのこと。モービル局がよく使用しているが、本来は警察や消防等の行政機関の管轄区域内という意味の業務無線用語。アマチュア無線では相応しくない。横浜で「かんない」といえば「関内」と紛らわしい。
 
キー局
・・・・・ラウンドQSOやオンエアミーティングなど同じ周波数で3局以上が交信している場合に各局を取りまとめる局
記念局 ・・・・・特別記念局。ハムフェアや博覧会など大きなイベントを記念して開局されるアマチュア無線局。コールサインが8で始まる場合が多くイベントに合わせたサフィックスとなる。例:ハムフェア=8J1HAM, ワールドカップ=8K1C など
キャリア
[carrier] ・・・・・搬送波。搬送波に音声が乗っていない状態がいわゆる無変調。
キャリアコントロール ・・・・・信号の入力によって自動的にパワーアンプやプリアンプの送受信を切換える方式。略して「キャリコン」ともいう。一般にFMモードで使用されSSBでは正常に動作しない場合がある。 対→強制スタンバイ
強制スタンバイ・・・・・プリアンプやリニアアンプの送受信切換えをPTTに連動して行う方式。 対→キャリアコントロール
強制半固 ・・・・・モービルが強制的に半固定(一時的に停止)している状態、つまり赤信号で停車していること。赤玉半固とも言う。CB無線からきた俗語。正しくは信号や一時停止で止まっている時も移動中とみなし、単にモービルでよい。
局長さん ・・・・・無線局の免許人を尊敬する表現らしいが嫌う人も多い。だいたい個人局は一人しかいませんから。まあ社員が自分一人でも社長っていいますから、個人局で局長っていってもいけないことはないんでしょうが・・。
局免
・・・・・無線局免許状の略。コールサインが記されており、5年ごとの更新手続きが必要。
技術基準適合証明
・・・・・略して「技適(ぎてき)」とも言う。監督官庁の認可を受けた証明機関で性能・仕様の適合審査をした無線機に製造段階で1台ごとに技適番号シールが貼られる。そのシールが貼られている無線機を技適機種という。局免申請の際その番号を記入することで他の記入事項や検査を省略できる。総合通信局に直接申請できるメリットもある。アマチュア無線機の技適業務を引受けているのがJARD。アマチュアでは1992年に開始された制度で国内主要メーカーの現行無線機は殆どが技適機種だと思ってよい。技適番号は1台ごとに異なるのでリグを入手後でないと申請できない(最近の無線機は後半の番号が無いので機種ごとに共通の技適番号のようです)。
キング・オブ・ホビー [king of hobby] ・・・・・かつてはアマチュア無線は“趣味の王様”としてもてはやされていた。国家資格が必要な趣味であることや携帯電話も衛星放送も無い時代に自宅から世界中の仲間と交信できるとして憧れの的であった。現在では無線局数が増えるにしたがってマナーの低下や基本精神が希薄になり殆ど死語となっている。
 
空中線
(くうちゅうせん) ・・・・・アンテナのこと。
空中戦(くうちゅうせん) ・・・・・交信状態を表す俗語。珍局をめぐって激しく電波が飛び交う状態。
クラブ局 [club station] ・・・・・社団局の通称。学校や地域のクラブとして活動する場合が多いことからそう呼ばれる。
クラブコール ・・・・・社団局のコールサインの俗称。日本の場合はサフィックスが「Y」又は「Z」で始まる。
クラブチャンネル・・・・・クラブ局が常時使用している周波数。そもそもクラブ専用の周波数など存在しないにもかかわらず、勝手に決めて独占使用し他局を排除する傾向がある。独占使用はもちろん電波法違反。略して「クラチャン」ともいう。
クランドプレーンアンテナ [ground plane antenna] ・・・・・垂直の単一型アンテナにアースとして3〜4本のラジアルが付いた無指向性アンテナ。略してGPアンテアともいう。別名はブラウンアンテナ
クリア [clear] ・・・・・本来は混信や雑音がなく明瞭に受信できる状態。別の使い方では、交信終了し周波数を明け渡す時に使われる。例:「この周波数クリア」。また俗語的にモービルが渋滞を通過した時も使われる。例:「○×交差点クリア」。 周波数クリアや交差点クリアは正しい表現ではないのでそれらの意味でクリアを使う必要は無い。
グリットロケーター[Grid Locator] ・・・・・地球上を緯度と経度の線で格子状に区分し、その位置を最大6桁の英数字で表したもの。略してGLと書かれる。GLは世界共通で地球上の位置を知らせるのに便利なシステムである。
例:PM95SL ・・・最初の2桁がフィールドでAA〜RRの英字が割当てられる。その1つのフィールドをさらに100に細分し00〜99の数字を割当てたものがスクエアと呼ばれる。そのスクエアをさらに細分化してAA〜ZZの英字を割当てたものをサブ・スクエアという。
クロスバンド
[cross band] ・・・・・送信と受信を異なる周波数帯で行う通信方式。
クロスモード[cross mode] ・・・・・送信と受信を異なる電波型式で行う通信方式。
 

ゲストオペレーター[guest operator] ・・・・・他局を訪問しゲストとして運用するオペレーター。略して“ゲストオペ”ともいう。ゲストオペレーター制度は1997年に解禁され、従事者資格があれば他局の設備から運用できる制度。ホスト局のコールサインにゲストのコールサイン(持っていない場合は名前)を付け加えて送信する。運用はゲストの従事者資格の範囲内かつホスト局の無線局免許状の範囲内が条件で免許人の立会いも必要。
ゲタ ・・・・・リニアアンプなど送信増幅器の俗称。例:「ゲタを履かせたから飛びが良い。」 CB無線からきた表現。違法なオーバーパワーの隠語として使用される場合が多い。
月面反射
・・・・・電波を月面に反射させる遠距離交信。略語はEME。優秀な知識・技術と高度な設備が必要。
現着 ・・・・・現場到着の略語。警察や消防無線からきたものなのでアマチュア無線では好ましくない。
 
合法CB ・・・・・法律で許可されているCB無線機を正しく運用すること。CB無線の世界はほぼ100%が違法なので、ごくわずか真面目に運用する人々のことをあえて「合法」と付け加えなければならない困った状況。
コール[call ] ・・・・・本来は「呼ぶ」という意味だが、コールサインの略で使用される場合が多い。「コールください」なら「呼んでください」という意味で理解できるが、「こちらのコールは・・」となると厳密には可笑しな言い方になる。コールサインの略としての使い方は国内しか通用しない。
コール切れ
・・・・・無線局免許状の更新手続きをしないで、コールサインが失効した状態。
コールサイン
[call sign] ・・・・・無線局の名称。JA1ABCのような呼出符号のこと。免許状では識別信号となっている。世界で同じものはなく、それにより国や地域が判る。
コールブック
[call book] ・・・・・コールサインや住所等を掲載した冊子。アマチュア無線局名録。日本の場合は以前は全局掲載されていたが、現在は「JARL会員局名録」となっている。
コールチャンネル
[call channel] ・・・・・FMモードに設定されている呼出周波数。一般にメインチャンネルと言われる。
固定 ・・・・・常置場所又は設置場所のこと。固定局と言えば免許上での移動しない局を指す。いずれも交信の際に固定という必要はない。移動運用の時は移動地を必ず通報しなければならないので、何も言わなければ固定での運用に決まっているからだ。
固定機
・・・・・主に常置場所(ベース)での運用を想定して造られた無線機。操作性や性能を重視するため一般的に大型。べつに車に載せてもかまわない。
コピー [copy] ・・・・・本来は複写の意味だが無線では受信内容を聞き取ったということ。オールコピーと言えばすべて了解という意味。了解と言えば済むことなので、わざわざコピーという奇妙な表現をする必要はない。
コマーシャル [commercial] ・・・・・職業・仕事を示す俗語。略してCM。コマーシャルベースと言えば職場のこと。本来コマーシャルという語句に仕事というニュアンスは無いので、日本国内のハム仲間しか通用しない。
コンタクト
[contact]・・・・・(電波上で)会うこと。CQ呼出で「コンタクトお願いします」は応答してくださいという意味。
コンテスト
[contest] ・・・・・一定時間内に交信局数や交信地域等で得点を競い合う競技。
コンテストナンバー ・・・・・コンテスト中の交信でお互いに交換しなければならないコンテスト用の番号。番号の構成はRSレポート+コンテストナンバーというパターンが多い。ナンバーはそれぞれのコンテストにより様々なので事前に規約の確認が必要。全市全郡コンテストの場合はRS(T)レポート+運用地の市郡区番号+送信出力を表す記号となっています。例:59110112L(横浜旭区から10Wで送信した場合)
コンファーム[Confirm]
 ・・・・・「確認する」「獲得した」 外為等の経済用語で使われているが、ハムの間でも「確認する(した)」という意味で使われることがある。コンテストでは「確認しました」という意味。QSLコンファームといえばQSLカードを獲得したこと。

 サ行 上へ戻る
サイクル ** [cycle **] ・・・・・約11年の太陽活動(黒点数の上昇)の周期のこと。黒点数が上昇すると電離層の電子密度が高くなり、HF帯のコンディションが良くなる。観測開始からの周期数を「サイクル21」のように呼ぶ。現在はサイクル23(2000年ピーク)の最衰期(2006頃の予想)に向かっておりコンディションはよくない。次のサイクル24の最盛期は2011年頃と予想されている。
サイレントキー [silent key] ・・・・・無線家が亡くなること。CWの電鍵(キー)が静かになるという表現からきている。
サセ [SASE]・・・・[Self Addressed Stamped Emvelope]の略称。地域により「セイス」とも発音される。自分の住所・氏名を書いて切手を貼った返信用封筒を同封すること。海外局のQSLカードを貰う際によく使われる方法。海外宛てにはSAE(住所・氏名を書いた封筒)とIRC(国際返信切手券)を2枚程度同封するケースが多い
サブ [sub] ・・・・・サブチャンネルの略で交信周波数のこと。俗語で「サブチャン」とも言う。チャンネルという概念はCB無線からきたものなので好ましいとはいえないが、メイン(呼出周波数)に対してサブということだからけっこうわかりやすい表現でもある。「サブよろしく」は交信周波数を探してくださいということ。
サフィックス[suffix] ・・・・・コールサインの後半部分。国や地域を表す英数字の後のアルファベット。3文字が多いが、2文字や1文字の場合もある。例:「JA1BCD」 の場合は「BCD」の部分がサフィックス。前半の「JA1」の部分をプリフィックスという。ハムのあいだではニックネームとしてサフィックスで呼び合うことも多い。
サマリーシート[summary seat] ・・・・・コンテストの提出書類の一つで、結果を集計する用紙
サンドイッチコール ・・・・・サフィックスのファーストレター(1番目)とラストレター(3番目)が同じ文字で構成されるコールサイン。セカンドレター(2番目)が挟まれていることからきた俗語。例:JA*ABA、JH*OIO、JR*EXEなど
 
磁気あらし・・・・・地球全体で電界強度が徐々に低下し、数日間にわたり通信不能となる現象。原因は太陽から放出される荷電子粒子が地磁気を乱すこと(磁気嵐)により、電離層嵐が発生して電離層が乱れてしまうため
シグナル・ストレングス[Signal Strength] ・・・・・RSレポート信号強度(1〜9の数値で示す)
社団局・・・・・学校・職場・地域などで同好の志が集って開局した無線局。一般にクラブ局と呼ばれる。資格を持つ構成員であれば誰でもクラブのコールサインで設備を運用できる。
シャック [shack]
・・・・・無線室の俗称。元々は丸太小屋の意味。
ジャパニーズ10W(テンワット) [Japanese 10W] ・・・・・免許状の上では10Wであるが、100W以上の上級局よりも強い電波を出すこと。違法なオーバーパワーを皮肉った表現。
ジャミング[jaming] ・・・・・HF帯において故意に無線交信を妨害するジャーという音の電波。
ジャンク[junk] ・・・・・電子機器中古品のなかでも動作保証の無いもの。いわゆるガラクタ品。部品取りとしてニーズがある。
ジャンボ[jumbo] ・・・・・大型トラックを指す俗語。10トン車を「10畳」ともいう。中折れジャンボはトレーラーのこと。中型トラックは4.5トン積が多いから「4畳半」という。いずれもCB用語。
従免
・・・・・無線従事者免許証
の略。一度取得すれば更新はなく一生涯有効。
上級ハム ・・・・・第1級又は第2級のアマチュア無線技士免許証を所有する無線家。その無線局を上級局という。
上空 ・・・・・高速道路や橋上を指す俗語。首都高速等が高架部分が多いことから表現される。しかし、上空と言えば本来はエアーモービル(上空移動)を指すので非常に紛らわしい。CB用語でもあるので使用すべきでない。
ショート[short] ・・・・・短い時間のこと。ショートQSOと言えば短時間の交信。
ショートパス [short path] ・・・・・通常電波は地球上の最短距離を伝わる。電波伝搬の最短経路のこと。対:→ロングパス
ショートブレイク[short brake] ・・・・・質問に対してのみ「短く簡単に答えてください」というニュアンスで使っている人が多いが、これは大間違い。英語圏では非常に乱暴なヤクザ言葉の短縮形になるようですので絶対に使用すべきではありません。
初級ハム
・・・・昔は電話級または電信級の資格を持つ無線家のこと。現在では第4級アマチュア無線技士のこと
常置 ・・・・・常置場所のこと。移動する局が常置場所で運用する時にコールサインの後に常置と付け加える人がいる。何も言わなければ常置場所(固定)での運用に決まっているのだから、わざわざ常置を付け加える必要は無い。
しょぼ波 ・・・・・電波が弱いこと。自分の設備をへりくだっていうときに使う。
尻切れトンボ ・・・・・交信中に電波状態が悪くなり聞こえなくなってしまうこと。
シンプレックス [simplex] ・・・・・同じ周波数で送信と受信を交互に行う単信方式の通信方法。アマチュア無線では通常はこの方式で交信する。送信中は相手局の受信はできない。逆に相手の信号を受信中は自局から送信できない。対→デュプレックス
 
スキップゾーン [skip zone] ・・・・・地表波が届く地点と電離層反射波が最初に地上に到達する地点(跳躍距離)の間の何れの電波も到達しない不感地帯のこと。
スキャッター[scatter] ・・・・・電波散乱のこと。電離層内の電子密度に乱れを生じた部分や、大気層の乱れの激しい部分にぶつかった電波が、あちこちの方向に反射して目的方向以外や、遠距離へ飛んでいく現象のこと。電離層散乱とか対流圏散乱などと呼ばれる。流れ星の影響で反射・散乱するものがメテオスキャッター(流星散乱)と呼ばれる。
スクイズキー
[Squeeze-key] ・・・・・ケンプロ工業の電子電鍵の商品名。参照→エレクトロニックキー
スケジュールQSO ・・・・・あらかじめ特定の局と日時、周波数などを決めて行う交信
スケルチ[squelch] ・・・・・FM受信機では信号が無いときはノイズでうるさいので、ザーザー音をカットし、信号が入ってきたときに音をONにする回路。
スタック[stack] ・・・・・積み重ねるという意味で、指向性アンテナを2組以上重ねた状態。
スタンディングバイ[standing by] ・・・・・自分が待機する、つまり「受信します」という意味。例:「Calling CQ and standing by.」「 Calling you and standing by」
スタンバイ[stand by] ・・・・・相手に対して「待て」「待機せよ」という命令形。よって自分が「スタンバイします」というのは間違った使い方。
スタンバイピー ・・・・・送信終了時に無線機から自動送信される“ピーッ”という電子音のこと。これにより「どうぞ」と言わなくても送信終了した合図となる。モービル用無線機によく装備されている機能。
ストローク** ・・・・・移動運用の際にコールサインの後に付け加える言葉。ポータブルと同じ意味。後の数字は現在地の地域番号。 例:こちらはJA1QSO/(ストローク)1,神奈川県鎌倉市移動。日本ではポータブルの方が一般的。
スプリアス ・・・・・目的とする周波数以外の電波が発射されてしまう現象。この不要電波が発射されると混信や電波障害の原因ともなる。送信周波数の2倍・3倍の高調波が発射されることが多い。
スプリット
・・・・・送信と受信の周波数をそれぞれずらして交信すること。HF帯で多数の局に呼ばれているときによく使用されるテクニック。
スポラディックE層 ・・・・・略して「Eスポ」とか「Es層」ともよばれ、電離層のE層付近に突発的に電子密度の濃い部分が現れる現象。これにより通常は突き抜けてしまうVHFの電波が反射して遠距離まで到達する。テレビやラジオの放送局関係者にとっては困った現象であるが、アマチュア無線家にとっては普段はできない遠距離とのスリリングな交信が楽しめるためEスポの発生は大歓迎だ。50MHz帯が最もその恩恵を受けやすいバンドである。年中突発的に発生するが、特に春から夏場の日中に発生することが多い。
 
セカンド [second] ・・・・・子供、息子、娘を指す俗語。また2度目の交信(セカンドQSO)という意味もある。
 
ゾーン [ZONE] ・・・・・<参照>→ZONE
 タ行 上へ戻る
第一種減衰 ・・・・・電波が電離層を通過するときに受ける減衰。周波数が低いほど減衰が大きい。HF帯の場合はD層とE層を通過し、F層で反射するが、そのD層およびE層を通過する際の減衰のこと。
第二種減衰 ・・・・・電波が電離層で反射するときに受ける減衰です。HF帯の場合はF層で反射するときに受ける減衰のこと。周波数が高いほど減衰が大きくなるが、第一種減衰ほどの大きな減衰でははない。
ダイレクト[direct] ・・・・・QSLカードを郵便で直接送ること。
ダウンリンク [down linkl] ・・・・・レピータや通信衛星から発射される受信用の電波。レピータや通信衛星に向けて送信された電波(アップリンク)は中継器で別の周波数に変換されて戻ってくる。その戻ってきた電波のこと。 対:→アップリンク
タヌキ ・・・・・黙って(居ないふりをして)他人の交信を聞くこと。たぬき寝入りからきた表現。
ダミーロード[dummy load] ・・・・・アンテナ端子に接続し、電波を発射せず熱に変換する電気的等価回路。パワー測定など送信機の調整を行う場合に使用される。擬似負荷、擬似空中線、ダミーアンテナとも呼ばれる。
 
チェックイン[check in] ・・・・・オンエアーミーティング等に参加するためにコールサインを送信して登録すること。例:只今からオンエアミーティングを始めます。チェックインございますか?
チャージ[charge] ・・・・・本来は充電の意味だが、無線家の充電、つまり食事を指す俗語。ポンポコチャージともいう。CB無線用語。
チャンネル[channel] ・・・・・周波数を指す俗称だか一般的に多く使われている。周波数はチャンネルとは言えないが、チャンネルという感覚はCB無線からきたもの。特にFMでは周波数ステップを一定にする慣習があるのでチャンネルのような感覚で使用できる。メインチャンネルは呼出周波数、サブチャンネルは交信周波数を示す。

ディスコーンアンテナ ・・・・・ディスク(円盤)とコーン(円錐)から成っている傘の骨のような形状のアンテナ。広帯域特性があり、VHF帯以上の受信用に適している。
デコデコ ・・・・・DC-DCコンバーターの俗称。トラック等の24V直流電源を12Vに変換する装置。単に「デコ」ともいう。
テモテーター ・・・・・ローテーター等の設備が無くて、手でアンテナを回転させること。ローテーターの代表的メーカーである「エモテーター」をもじったおやじギャグ。
デュアルバンダー[dual bander] ・・・・・2バンド共用の無線機やアンテナ。例:144/430MHzデュアルバンドトランシーバー
デュプレックス [duplex] ・・・・・二つの周波数を利用して交信すること。送信と受信が同時にでき有線電話のような感覚で交信できる。対→シンプレックス
デリンジャー現象 [Dellinger phenomenon] ・・・・・米国人デリンジャーが発見した現象で、日中にHFの通信が突然不能となり、数分から数十分後に回復する現象。突然消失現象とも呼ばれる。原因は太陽表面の爆発により多量の紫外線が地球に到達し、E層の電子密度が高くなり、HFの電波をE層が吸収してしまうため。
テレコムQSOパーティー ・・・・・情報通信月間に合わせ、JARL主催で毎年6月1日から1週間開催されるQSOパーティー。呼出は「CQテレコムパーティー」。コンテストナンバーはRS(T)+運用地の郵便番号7桁。異なる郵便番号20局と交信すると参加賞としてシールが貰え、5年でパネルが完成する。
電監(でんかん) ・・・・・電気通信監理局(旧郵政省の行政機関)の略。アマチュア無線を含む電気通信全般の監督官庁で不法・違法無線局の通報先でもある。現在は総務省総合通信局だがいまだに電監と呼ぶ者が多い。
電子QSL ・・・・・QSLカードを電子メールを利用して発行するシステムです。交信データを電子QSLシステムのサーバに送り、お互いのデータが一致すればQSLを発行する仕組みです。特徴は即日発行が可能で、しかも請求した人のみの発行なので無駄がなく、登録制なのでJARL会員以外でも利用できるなどです。現在は実験段階ですが、システムや利用料金等が確立すれば、今後有効なQSL交換手段になると注目されています。ただ、QSLカードの必須事項である「自筆のサイン」の扱いをどうするかを考えなくてはなりません。
電信級 ・・・・・昔の従免で現在の第3級アマチュア無線技士に相当する。当時は10Wの電信のみ許可されていたので電話級とセットで取得する人が多かった。
電離層 [ionosphere] ・・・・・太陽の紫外線などの影響で大気が電離して発生したイオン層で、地上約50〜400km付近に電子密度の高い部分が複数の層として現れ、電波を吸収したり反射させる作用がある。下から便宜的にD層・E層・F1層・F2層と名付けられている。短波帯(30MHz)以下の低い周波数が反射し、それより高いVHFやUHFの電波は反射せず突き抜ける。
電話級 ・・・・・昔の従免で現在の第4級アマチュア無線技士に相当する入門用の資格。
 
盗聴 ・・・・・自ら発信機等を仕掛けてその盗聴電波を関係者が聞くこと。通常飛び交っている電波(警察・消防・鉄道・航空無線や携帯・コードレス電話等)を受信する行為は盗聴ではなく傍受である。傍受は内容を他に漏らしたり利用したりしない限り法的問題は無い。つまり盗聴は自ら盗聴器を仕掛けて聞く行為。その盗聴電波を第三者が偶然発見して聞く行為は盗聴ではなく傍受になる。マスコミや世間一般では盗聴と傍受を同一とみなす傾向があるので注意が必要。無線家は違いをしっかりと認識しなければならない。
同調フィーダー(同調給電線) ・・・・・フィーダーの長さを使用波長の1/4λや1/2λの特定長にとって、フィーダー上にわざと定在波を乗せ、フィーダーも含んでアンテナのマッチングをとるために使用するフィーダー。平行二線式フィーダーの時代によく利用された同調方法。 対:非同調フィーダー
特小(とくしょう) ・・・・・特定小電力トランシーバーの略。
特定小電力トランシーバー
・・・・・資格も無線局免許も不要で目的も自由に使えるUHF帯のトランシーバー。出力は10mW。工事現場、スキー場、各種イベント会場の連絡等に使用される。
ドックパイル [dog pile] ・・・・・1局に大勢の局が一斉に応答すること。パイルアップが一段と激しい状態(1本の骨にめがけて多数の犬が群がる様子を比喩したもの)。
トップバンド [top band] ・・・・・1.9MHz帯(160mバンド)のこと。アマチュア無線で一番低い周波数(唯一の中波)
ドップラー効果 [Doppler effect] ・・・・・発信源の波動が近づいてくる時と遠ざかっていく時で周波数の変化が生じる現象。ドップラー現象ともいう。1842年にオーストリアの物理学者ドップラーが提唱した。音や光でも同じ現象が起きる。アマチュア無線では衛星通信で生じる。救急車のサイレンやレーシングカーが自分の前を通り過ぎた瞬間に音が変わるのもドップラー現象によるもの。
トライバンダー [tribander] ・・・・・3バンド共用のアンテナや無線機。トリプルバンダーともいう。
トランシーバー [transceiver] ・・・・・送信機(トランスミッター)と受信機(レシーバー)が合体した無線機。現在のアマチュア無線機は殆ど全てがトランシーバーである。
トランスミッター [transmitter] ・・・・・送信機。略してミッターともいう。電信用略語はTX 
トリオ [TRIO] ・・・・・無線機メーカー「ケンウッド」の旧社名。音響機器メーカーとしても有名でトリオの方が馴染みのある人も多い。さらに前身である「春日無線」という者もいるが、ここまでくるとOMであることを自慢していると思われるかも・・。
トリコン ・・・・・ケンウッドが主催するQSOパーティーで、旧社名時代の通称“トリオコンテスト”を略したもの。SSBを活性化する目的もあった。現在は行われていない。
トリプルコール ・・・・・サフィックスの3文字が全て同じコールサイン。例:JA*AAA、JH*BBB、JR*CCC等。交信の際にJA1トリプルAなどというのは好ましくない。
トンカチ ・・・・・閉局、電源を切ることの俗語。語源はQRTをQRトンカチという者がいるが、それをさらに略したもの。
 ナ行 上へ戻る
中押し ・・・・・5KWを超えるような強力なリニアアンプには100Wや200Wの入力では不足するので、中間に500Wや1KWのリニアアンプを挿入すること。もちろん許可されていない高出力は違反となる。

二文字コール ・・・・・サフィックスが2文字のコールサイン。個人ではプリフィックスがJAの古い局に存在する。例:JA1AB
入感 ・・・・・電波を受信したという意味。他の業務無線でよく使用される用語。単に「感」ともいう
ニューイヤーパーティー ・・・・・JARLが主催するQSOパーティー。毎年1月2日から3日にかけて開催され、新年の挨拶を兼ねて親睦を深めるのが目的。呼出は「CQニューイヤーパーティー」。コンテストナンバーはRS(T)+運用者の名前。20局と交信すると参加賞として干支のシールが貰え、12年でパネルが完成する。
ニューカマー [new commer] ・・・・・入門者・初心者。ビギナーと同じ。
ニューヨーク ・・・・・入浴を指すCB無線の俗語。ニューヨークに行くと言えば風呂に入ること。ニューヨークチャージともいう。正統派ハムは使用しないように!
 
ノイズ[noise] ・・・・・必要な電波以外の雑音。
ノーQSL ・・・・・QSLカードを発行しないこと。ノーカードも同じ意味。
ノーメリット [no merit] ・・・・・相手の信号が聞こえないこと。警察等の業務無線用語からきたもの。
ノンプリ ・・・・・プリアンプ(受信増幅器)を使用していないこと。例:「RSリポートはノンプリで55」
ノンラジアル ・・・・・ラジアル(地線)がなく接地しなくても効率よく動作するアンテナ。144MHz帯以上のモービルアンテナはノンラジアルタイプが多い。
 ハ行 上へ戻る
パーソナル無線
・・・・・900MHz帯・5W・158chで無資格で操作できる(誰でも申請すれば局免許が下りる)無線。群番号等の特殊な機能で周波数は機械が自動的に割当てたり内蔵ロムで識別信号を自動送信する。アンテナは利得が7.14dBi以下の無指向性でオレンジ印を付けるという制限があるが外付けが可能。1982年に開始され当初はブームになったが、結局不法改造が横行し一部のグループが独占することにもなり、飛びの悪さや仕組みの複雑さも仇となって人気は急速に落ちた。今では殆どのメーカーが撤退し新品無線機の入手は困難である。
 <重要>技術基準改正に伴い、旧基準の無線機での新規開局受付は2007年11月末で終了(後に2017年に延長)、既に免許を受けている局の再免許は2022年までとなっている。新基準に適合する新製品を作っているメーカーが一社もないので、パーソナル無線は事実上の廃止となる見込み。
バーチカルアンテナ[vertical antenna] ・・・・・垂直アンテナ
バイ** ・・・・・移動運用の際にコールサインの後にバイ1という人がいるが、これは間違い。正しくはポータブル**と言わなければならないが、記入する際には「/1」のように書くのでその斜線が数学の分数を表す記号の斜線と同じ形なので勘違いして数学用語のバイといってしまうようです。
ハイパスフィルタ [Hight Pass Filter]
・・・・・高域通過ろ波器のこと。ある一定の周波数より高い周波数のみを通過させる装置。略してHPFとも呼ばれる。TVI対策として、HF帯の電波がテレビに混入しないようにTVアンテナ側に挿入する。
パイルアップ
[pileup] ・・・・・CQを出している局に多数の局が一斉に呼びかけること。さらに激しい状態をドックパイルという。
バグキー [bug key]
・・・・・シングルレバー方式の横振り電鍵で、分銅を利用して短点を自動的に作り出す。
パケット通信
[packet cluster] ・・・・・パソコン通信のアマチュア無線版。データを小包(パケット)のように小分けして伝送する方式。パソコンとデータを作成・解読するTNCという機器を使用する。パケット通信を楽しむ人をパケッター[packeter]、リアルタイムでDX情報を交換するシステムをパケットクラスタ[packet cluster]という。
バックノイズ
[back noise] ・・・・・マイクを通じて入ってくる周囲の雑音。テレビ・クーラー・風や雨の音、子供の声など。
バッテン ・・・・・妻・女房を指すCB無線からきた俗語。エックス[X]と同じ意味で文字の形がバッテンと似ているための表現。上品な言葉ではないので真似をしないように!
発発(はつはつ) ・・・・・発動発電機の略。移動運用等で利用されるエンジンで電圧を発生させる装置。
発報(はっぽう) ・・・・・電波を発射すること。発放または発砲と書いても同じ意味。警察等の業務無線用語なのでアマチュア無線では好ましくない。警備会社では機械警備での異常信号のことを発報という。
八方美人 ・・・・・GPアンテナのような無指向性アンテナの俗称。電波が四方八方に発射されることからの表現。
パドル [paddle] ・・・・・キー(電鍵)の指で操作する部分
ハム
[ham] ・・・・・アマチュア無線家の俗称。語源は英語のham(大根役者)とか米国で最初に個人的無線通信をしていた仲間3名の頭文字を採ったなどの諸説があるが真偽はよく判らない。とにかくアマチュア無線を指す言葉として定着しており辞書にも載っている。決して肉の加工品やねずみのハムスターのことではない。
ハム [hum] ・・・・・ハム音。音声信号に乗って聞こえる“ブーン”という音。交流電源のノイズで電解コンデンサの不良やアンペア数の容量不足の時に発生しやすい。送信者側は気がつかないが、受信者側は不快な音となるので要注意。
ハムログ [hamlog] ・・・・・パソコンでログ管理をする「ターボハムログ」というフリーソフト。代表的な電子ログで利用者が最も多い。
パラ
・・・・・パラレル(並列)の略。ビームアンテナを2つ以上並列に取り付けていること。例:20エレ八木4パラ
バラン [balun] ・・・・・平衡・不平衡変換器。アンテナ等の平衡回路と同軸ケーブル等の不平衡回路の整合に使用する。語源は平衡[バランス:balanced]と不平衡[アンバランス:unbalanced]を結合することから二つの言葉が合体したもの。
半固定 (はんこてい)・・・・・モービル局が路肩とか駐車場に一時的に止まっている状態を指す俗語。「半固」又は「モービル半固」ともいう。ポータブルと表現するのが正しい。
パンザマスト ・・・・・鉄板を円筒状に巻き、それを数段つなげて柱にしたもの。重機が入らない山間部の電柱や防災用無線などに使用されている。安価で工事も簡単なので、アマチュア無線でもアンテナタワーとして使用される。
パンダ ・・・・・ パトカーを指すCB無線の俗語。車体色の白と黒がパンダに似ているから
ハンディ機
・・・・・手に持って使用できる小型無線機。アンテナやバッテリーが付属しているので、歩行中でも手軽に運用できる。
●バンドパスフィルタ
[Bannd Pass Filter] ・・・・・帯域通過フィルタ。特定の周波数帯のみを通過させるろ波器のこと。通常は高調波をカットするLPFで十分なので、価格も高くなるバンドパスフィルタはあまり使用されない。
バンドプラン
[band plan] ・・・・・バンド内の電波型式(モード)による周波数使用区分
ハンドル[handle] ・・・・・自分の名前(ファーストネーム)を略した愛称。CWでよく使用される。日本ではニックネームとほぼ同じ意味で使われる。ハンドルネームという言い方は和製英語なので間違い。
 

ビーコン[beacon]
・・・・・標識信号電波航空機や船舶が自分の位置を確認するための電波。アマチュア無線では電波の伝搬状況を確認するためにJARLの標識局から発射されている。 特撮ドラマ“帰ってきたウルトラマン”に登場する電波をエネルギーとする電波怪獣の名前にもなっている。
ビーム
[beam] ・・・・・指向性アンテナ。代表的なのが八木宇田アンテナ。
ビギナー
[beginner] ・・・・・初心者・入門者。ニューカマーと同じ意味。
ピックアップ [pick up] ・・・・・拾い上げる。多数の局が同時に応答した時に自局を取り上げてもらうこと。
●非同調フィーダー
(非同調給電線) ・・・・・アンテナ自体でマッチングをとり、フィーダーは進行波のみ伝わるようにする使用方法でフィーダー長は任意に選べる。現在は殆どこの方法で給電される。同軸ケーブルは非同調フィーダーとして使用するのが前提で作られている。 対:同調フィーダー
ビューロ
[bereau] ・・・・・事務所の意味だがアマチュア無線ではQSLカードの転送業務をやっているところ。日本の場合はJARLビューロ(島根県の会社に委託)。ビューロ経由、連盟経由、JARL経由はいずれもQSLカードをビューロ経由で交換すること。英語の場合は[via the bereau]バイア・ザ・ビューロという。バイ・ア・ビューロやバイ・ザ・ビューロというのは間違い。
ピンクリニア ・・・・・ 女性が声を出すと男性が群がって応答してくる。つまり、女性の声はリニアアンプ(送信増幅器)を付けたのと同じ(あるいはそれ以上)効果があるという表現。
 
ファイナル
[final] ・・・・・最後という意味。ファイナルメッセージの略で交信を終える最後の言葉。例:「次回ファイナル送ります」。また、無線機のファイナルといえばトランジスタや真空管等の終段のこと。
ファイブナイン [59] ・・・・・RSレポート(了解度5段階と信号強度9段階)で最も受信状態が良いことを示す。ハムにとっては縁起の良い数字なので自動車のナンバーとして取得する人も多い。
フィーダー [feeder] ・・・・・給電線。現在は殆どの場合に同軸ケーブルが使用される。他に平行二線式フィーダーがある。平行二線式フィーダーにはオープンワイヤー(通称はしごフィーダー)、テレビ受信用としてVHF用300Ωの通称“リボンフィーダー”とUHF用200Ωの通称“めがねフィーダー”がある。
ブースター
[booster] ・・・・・受信増幅器や送信増幅器を含めた増幅器の総称
フェーディング[fading] ・・・・・伝搬経路や電離層の状態により電波の強さが数分の1秒から数分程度の周期で変動する現象。原因により、干渉性・吸収性・選択性・跳躍性・偏波性フェーディングなどに分類される。
フォネティックコード
[phonetic code] ・・・・・送信する文字を正確に伝送するために一文字ずつを表音で区切って発音する通話表。アマチュア無線でもこの通話表が準用される。アルファ、ブラボー、チャーリーのような欧文通話表は世界共通。日本には「あさひのア」、「いろはのイ」のような和文通話表がある。同様に各国には独自のコードも存在する。
ブタ ・・・・・ブースターを略したCBの俗語。例:「ブタをかましたら良く飛んだ」。 ゲタを履かすと同じ意味で下品な表現
ブラインド・ハム[blind ham] ・・・・・目の不自由な無線家
●ブラウンアンテナ[Brown antenna]
・・・・・グランドプレーンアンテナの別名。考案したブラウンという人の名から命名された。
プリアンプ
[preamplifier] ・・・・・受信増幅器
プリ込み ・・・・・RSリポートを送る際にプリアンプを動作させているときの表現。例:「RSレポートはプリ込みで59です」
●プリフィックス[prefixes] ・・・・・コールサインの前半部分。国や地域を表す英数字。便宜上0〜9のエリア番号までを含めてプリフィックスという。これで国・地域とエリア、開局時期も分かる。日本にはJA〜JS、7J〜7N、8J〜8N が割り当てられている。
ブレーク[breke] ・・・・・送信を中断させる時に使用する言葉。交信中に割り込むときによく使われる。親しい局ならよいが、通常は緊急時以外は使用すべきではない。気軽にブレイクをかける人も多く、場合によっては失礼にあたる。とにかく「直ちに送信を中断せよ」という命令形なので使用は慎重に!
●ブレークインタイム[breke in time] ・・・・・受信から送信に移る際に、他局からの通報を受ける為に数秒間(2秒程度)間を空けること。
フレンド
[friend] ・・・・・無線仲間。知り合いの局。フレンド局ともいう。
 
閉局 ・・・・・無線を止めること。免許を返上又は更新しない、つまり無線局自体を廃止すること。無線機のスイッチを切る意味で使用する人が多いが、それは間違い。業務無線では電源のON・OFFを開局・閉局というケースが多い。
ペディション
[pedition] ・・・・・移動して運用すること。一般的に普段あまりアマチュア無線が活発でない地域に出かけて運用することを指す。例:DXペディション
ベリカード
[verification card] ・・・・・ラジオ等の放送局に受信レポートを送って、その受信確認証としてのカードのこと。放送局ごとに様々なデザインのカードがあり、それを集めるのが趣味として根強い人気がある。
●ヘンテナ ・・・・・併合ループアンテナの一種で長方形のループの途中で給電する。一辺が1/2λと1/6λが基本。動作原理が不思議なので「ヘンテコなアンテナ」という意味合いから名付けられた。
 
傍受 ・・・・・電波を受信すること。日常的に飛び交っているあらゆる電波をキャッチすることで、盗聴とは異なる。どの種類の電波でも受信した内容を利用したり他に漏らさなければ、電波法上の問題はない。
ポータブル**
・・・・・コールサインの後に付け加えて移動を示す。後の数字は現在地の地域番号。例:こちらはJA1QSO/(ポータブル)1、神奈川県三浦市移動。 ポータブル機は移動用に設計された可搬無線機。
保証認定
・・・・・事前に性能・仕様を認定しJARLに登録してある無線機(JARL登録機種)で、免許申請の際にその登録記号と諸元を記入すれば検査を省略して簡単に免許が下りる制度。登録記号は機種ごとに定められている。現在は技術基準適合証明になったが、古い無線機や自作機は保証認定で免許申請する。自作機など登録記号が無いものや登録期限切れの機種は送信系統図等の添付も必要。技適機種でも改造したり付属装置を取付けると保証認定を受けなければならない。保証認定業務はJARLからJARDに移り、現在はTSS(株)という民間会社がやっている。保証料として免許(開局)申請 3700円、変更申請 2000円が別途必要。
 マ行 上へ戻る
マイクコントロール ・・・・・MC局を指す間違った表現。[Master of Celemony]=司会者 の略語MCをマイクコントロールの略だと勘違いしたためだと思われる。しかし実際のMC局の言動はマイクコントロールの方が的を得ているとも思えるが・・・
マニピュレーター [manipulator] ・・・・・キー(電鍵)の符号を発生させる機械的部分。レバーの本数により、シングルレバーとダブルレバーがある。単体でも符号を発生できるが、通常はエレクトロニクス・キーと組み合わせて使用する。
マネジャー
[manager]・・・・・実際にアマチュア無線局を運用した人に代わって、その局のQSLカードの発送をする人のこと。海外局やDXペデイションの運用のときによくマネジャーを指定する。海外には郵便事情の良くない国やQSLビューロ自体が無い国も少なくないからだ。
まも着 ・・・・・まもなく現場到着の略。まも現ともいう。いずれもCB無線用語
マランツ ・・・・・スタンダードのブランドの無線機。製造していた会社が日本マランツだったため、リグの紹介で「マランツの・・・」という者が多い。マランツとスタンダードは合併や提携で社名変更や担当部門が複雑である。現在はヤエスと販売部門を合併してバーテックススタンダードという会社になっている。旧マランツ系のリグは型番の頭が「C」で始まる。
マリタイムモービル[Maritime Mobile] ・・・・・一般的に海上移動のことだが、狭義では公海上という考えもある。電信は(ログの記入も同様)コールサインの後に「/MM」と送信する。電話の場合はコールサインの後にマリタイムモービル(マリンタイムではない)と付け加える。海上にはエリア番号が無いのでエリア番号の通報は不要。参考情報として「三浦半島沖」のように大体の位置を通報するとよい。
無線機を船に設置しても船舶無線ではなく、あくまでもアマチュア無線で移動地が海上ということであり、船舶法上の船か否かは関係ありません。ゴムボートでもいかだでも海上であればマリタイムモービルです。
注意点は、船が湖や河川を航行中は陸上移動と同じでただのモービルです。海上でも船が岸壁等に係留されている場合は陸上とみなされMMではなくポータブルです。母港を常置場所としている場合はそこが常置場所となります。
 
ミッキーマウス [Mickey Mouse] ・・・・・海上移動を指す俗語。マリタイムモービルの略のMMがミッキーマウスのイニシャルと同じなのが語源。外国でも通用する地域は多いが、親しい局以外は使用しないほうがよい。
耳S
(みみえす) ・・・・・RSレポートのS(信号強度)の値を耳で感じて判断すること。元はこの方法が普通なのですが、最近はリグのシグナルメーターの数値をそのまま伝える人が多くなっているので、耳での判断をあえて俗語的に“耳S”といわれるようになった。リグのメーターは参考程度にするのがよい。
 

無線局免許状
・・・・・無線設備に対する免許でコールサイン(識別信号)が付与されている。略して局免ともいう。5年ごとの更新(再免許)手続きが必要。
無線局免許証票 ・・・・・移動運用の際に無線局免許状の携帯が困難な場合、その代用として無線機に貼る小さなシールの証票。有効期限を示す年号下一桁の数字が記されている。移動局は無線機の台数分発行される。
無線従事者免許証
・・・・・無線設備を操作するための国家資格でアマチュアの資格は「アマチュア無線技士(1〜4級)」がある。無線設備の運用中は携帯が義務付けられている。一度取得すれば更新の必要は無く一生涯有効。そのため小学生の時取得すればその人が老人になっても免許証の写真は小学生のままである。
無変調
・・・・・搬送波に音声信号が乗っていない状態。機器の故障や調整・操作ミス、誤ってマイクのPTTスイッチが入る場合などもあるが、いたずらや妨害目的で故意に送信するケースも多い。
 
メインチャンネル
[main channel] ・・・・・FMモードに設定されている呼出周波数。51.00MHz、145.00MHz、433.00MHz、1295.00MHz
**メーター ・・・・・周波数帯の波長をメーターで表したもの。周波数を電波の速度(秒速30万Km)で割った数値。例:7MHz=40メーター、21MHz=15メーター、28MHz=10メーター、50MHz=6メーター、144MHz=2メーター。 また「ハローCQ 2メーター」のようにCQ呼出しの際にメーターを付け加える人もいる。これは昔の無線機の高調波が原因で他の周波数で聞こえてしまう現象が多かった時代の名残です。現在の無線機は性能が良いので特に言う必要はない。
メリゴ ・・・・・「メリット5」を略した言い方で感度良好という意味。モービル局がよく使用している。
メリット [merit] ・・・・・明瞭度、了解度。1〜5で表し数値が大きいほど良好。リーダビリティと同じだが、メリットは業務無線で多く使用される用語。数値の目安はこちらRS
めんこ集め ・・・・・QSLカードを集めること。カードをめんこに例えて、それを収集することを軽蔑する表現
 
モービル [Mobile]
・・・・・移動体の総称。一般的に車・電車・オートバイ等の陸上移動体を単にモービルといいます。船等の海上移動はマリタイムモービル、飛行機等の上空移動をエアロノーティカルモービルという。モービル局はそれらの移動体からアマチュア無線を運用する局。陸上移動の場合、一定の場所からの移動運用(ポータブル)と区別するためにコールサインの後にモービルと付け加える人もいる。
モービルハム [Mobile ham] ・・・・・自動車にリグを搭載して交信を楽しむ無線家のこと。 また、“モービルハム”という無線雑誌もあった(2000年3月で廃刊)。
モービルメイン ・・・・・FMの移動用呼出周波数の通称。現在は廃止されている。正式名は「近距離小電力移動相互用周波数」で 51.50MHz、145.50MHz、433.50MHz に設定されていた。
モールス通信 ・・・・・モールス符号を使った通信。CW又は電信ともいう。
モールス符号
[Morse code] ・・・・・米国人モールスが電信用に考案した長点と短点を組合せた符号で文字や記号を表す。
 ヤ行 上へ戻る
八木アンテナ
・・・・・正しくは八木宇田アンテナ。八木博士と宇田博士が共同開発した魚の骨のような形の指向性アンテナで世界的にもビームアンテナの基本形となっている。略して八木というのが定着しているが無線家であれば宇田という名前も忘れてはならない。
有線 
・・・・・無線に対して線が繋がっている電話、つまり電話局を介する一般回線電話を指す。携帯電話やコードレス電話は無線であるが、電話局を介するのでこれらも無線用語上では有線となる。
横浜 ・・・・・トイレ。横浜の局番「045」を「オシッコ」と語呂合わせしたCB無線用語。女性トラッカーの間で流行しているらしい。「ゼロヨンゴ」ともいう。「横浜に行く」と言えば便所へ行くこと。隠語ですからハムは使用しないほうが無難。
 ラ行 上へ戻る
ラウンドQSO
[round QSO] ・・・・・数人の仲間が一つの周波数に集まって話しをすること。その様子が円卓会議に似ているためにこう呼ばれる。
ラグチュー
・・・・・仲間同士で気軽に話しをすること。語源は[chew the rag=ぼろ布を噛む]。具にもならぬくだらない世間話、止め処なく続くお喋りが転じて「楽しくお喋りをする」ということ
ラジアル
[radial] ・・・・・垂直接地型アンテナで接地の代用として波長に相当する地線のこと
ラジオダクト [radio duct] ・・・・・大気の逆転層でV/UHFの電波が屈折し、逆転層と大地の間(又は空中)で上下運動を繰り返し、遠方まで到達する現象。
ラジャー
[Roger] ・・・・・英語で了解という意味。国内交信でも一時期流行した。
ラバースタンプ
[rubber stamp] ・・・・・お決まりの形式の必要最低限の交信。ゴム印で押したような形式という意味。英語が苦手な人が海外と交信するには便利です。ラバースタンプQSOともいう。
ラムダ [λ] ・・・・・電波の波長を表すギリシャ文字。
 
リーダビリティ [Readability]
・・・・・RSレポート了解度
リグ
[RIG] ・・・・・無線機、無線用機器
リニア
[linear] ・・・・・リニアアンプの略で送信増幅器。パワーアンプと同じだが、厳密にはAMやSSB波で必要な直進性の増幅器
リポート[report] ・・・・・<参照>→レポート (日本語の発音の問題だから、リポートでもレポートでもよい)
臨界周波数 ・・・・・
電波を電離層に垂直に打ち上げたときに反射する限界(最高)の周波数。昼間の通常の臨界周波数はE層で3MHz、F層で8MHzくらいだが、太陽活動が活発になるとさらに高くなる。
  
ルーフタワー[loof tower] ・・・・・屋根の上にアンテナを立てるための台。屋根馬ともいわれる。
  
レピータ[repeater] ・・・・・無線中継装置、UHF帯を中心に全国各地に設置されている。
レポート[report] ・・・・・相手局に受信状態(了解度・信号強度)を報告すること。一般にRSレポートのこと。<参照>→RS
  
ローカル [local]・・・・・元々は近所という意味。だから「CQローカル」は本来「どなたか近所の局応答してください」のはずだが、実際は仲間や知り合いの局を呼んでいるケースが殆どです。仲間という意味でローカルというのは間違いです。ローカルという言葉には要注意です。
ローテーター
[rotator] ・・・・・指向性アンテナを回転させる装置。
ロールコール
[roll call] ・・・・・クラブ局などがオンエアミーティングを開始する際にキー局が参加局の点呼をとること。
ローパスフィルタ [Low Pass Filter] ・・・・・低域通過ろ波器のこと。ある一定の周波数より低い周波数のみを通過させる装置。略してLPFとも呼ばれる。HF帯で高調波をカットする目的で使用される。
ログ
[log] ・・・・・ログブック、ログ帳の略で交信相手や周波数等を書き込む業務日誌のこと。法的義務は無くなったが、QSLカードの発行やアワードの為にも記載しなければならない。最近はフリーソフトによる電子ログが普及している。
ログシス [logcs] ・・・・・パソコンでログ管理するフリーソフト。LOGと開発者のサフィックスGCSを合わせたのが名称の由来。
ロケーション
[location] ・・・・・運用場所の周囲の環境。略して「ロケ」ともいう。例:「自宅は山に囲まれてロケが悪い」
ロングパス
[long path] ・・・・・電波伝搬は通常は地球上の最短距離(ショートパス)で伝わるが、電離層の状況により反対の経路で伝わる場合がある。その伝播状態のこと。 対:→ショートパス
 ワ行 上へ戻る
ワシントンクラブ
 ・・・・・トイレWC(Water Closetの略)をもじった隠語。無線上で「トイレに行く」というのは抵抗があるので洒落た隠語にしたもので、一般社会でも時々使用される。無線での使用は仲間同士のラグチューの際に・・。
ワッチ
[watch] ・・・・・ある周波数を聴くこと。発音としてはウォッチのほうが近いがワッチという人が多い。



英数字

AATU ・・・・・[Auto Antenna Tuner] オートアンテナチューナー。自動的にアンテナ系のインピーダンスを調整する整合器
AB ・・・・・アクションバンド電波という受信マニア向け無線雑誌の略称。
AC変調 ・・・・・アルコール変調と同じ。酒を飲んで声を出すこと。
AJA 
・・・・・[All Japan Award] オールジャパンアワード国内の市郡区の交信局数により与えられるアワード
AM 
・・・・・1.電波形式で振幅変調。AMラジオの電波と同じ。免許状ではA3E
 2.
[Aeronanutical Mobile]エアロノーティカルモービル(上空移動)を指す電信用略語。<参照>→エアーモービル
ARDF ・・・・・[Amateur Radio Direction Finding] FOXテーリングとも呼ばれるオリエンテ−リングのアマチュア無線版です。
ARRL 
・・・・・[American Radio Relay League] アメリカアマチュア無線中継連盟の略称
ATU ・・・・・[Antenna Tuner] アンテナチューナー
ATV 
・・・・・[Amateur Television] アマチュアテレビの略
 

BCI 
・・・・・[Broadcast Interference] 無線がラジオ放送に与える電波障害
BCL 
・・・・・短波放送などを聞いて楽しむ人のこと
BF ・・・・・FB(Fine Business=素晴らしい)の反対で「よくない」こと。FBの文字を反対に並べただけの俗語で国内しか通用しない。だいたいFBを逆にしても Business Fine だから意味は変わらないのですが。
BNC型 
・・・・・BNC型コネクタ。ハンディ機などの小型無線機にアンテナを取り付けるコネクタの型。
 

CB 
・・・・・CB無線市民バンド[Citizen's Band]。無資格で運用できる27MHz・8ch・出力0.5Wの無線。昔は局免許のみ必要であったが、現在は局免も不要。誰でも自由に使えるのだが、実態は違法に出力数KW出している局が殆どで、トラックやダンプのグループが占領しており、ニックネームで呼び合い下品な俗語を使うのが特徴。正規のものはハンディ型のみで外付けアンテナは許可されていない。日本の電波法に合致しない海外仕様のものが多く出回っている。トラックやダンプに搭載されているものは100%違法だと思ってよい。そもそも車載型の合法CB無線機は存在しない。
CFM 
・・・・・[Confirm] コンファームの略で確認するという意味。<参照>→コンファーム
CM ・・・・・仕事を示す俗語 <参照>→コマーシャル
CQ 
・・・・・1.各局あての一般呼出。「どなたか応答してください」という意味。語源はシーク・ユー[Seek You]が変化したなどの諸説がある。元は電信用略語だが電話でも一般的に使用される。
2.キュービカルクワッド・アンテナの略称
CQ誌 
・・・・・アマチュア無線の総合雑誌[CQ ham Radio] の略称。CQ出版社発行の正統派無線雑誌
CW 
・・・・・[Continuous Wave] の略で電信。一般にモールス符号による通信のこと 
 

dB・・・・・ デシベルという単位で増幅器やアンテナなどの利得の比を対数で表したもの。アンテナの利得はダイポールアンテナを0dBと基準している。
DP 
・・・・・ダイポールアンテナの略
DSB 
・・・・・[Double Side Band] の略。AM電波から搬送波成分を取除いた両側波帯の電波で漁業無線等に使用される。型式はA3となる
DX 
・・・・・遠距離通信。[Distance] の略
DXCC 
・・・・・[DX Century Club]の略。米国アマチュア無線連盟ARRL制定の100カントリー以上と交信することが条件の人気があるアワード。交信の難しさとカード回収の困難さなど難易度が高いアワードである。
 
Eスポ 
・・・・・<参照>スポラディックE層
EME 
・・・・・[Earth Moon Earth] 月面反射通信電波を月面に反射させる遠距離交信。優秀な知識・技術と高度な設備が必要。
Es層 ・・・・・<参照>スポラディックE層
 

FAX
 ・・・・・アマチュアFAX無線で行うFAX通信
FB 
・・・・・[Fine Business] 素晴らしいという意味の電信用略語。電話でも使用される
FB比 
・・・・・[Front to Back ratio] アンテナの輻射特性での前方対後方比。この値が大きいほど指向性が強い。
FM 
・・・・・[Frequency Modulation] の略で周波数変調の電波形式。帯域幅が広いので音質が良い。免許状ではF3
FOT ・・・・・[Frequency Optimum Transmission]
最適使用周波数。MUFとLUFの間で、通信に最も適した周波数のことMUFの85%の周波数が最適とされています。
FOXハンティング
 ・・・・・文字通り「きつね狩り」。もちろん隠れる狐役も追う犬役も人間ですが。発信機を持った狐を受信機で探すタイムを競う無線版の宝捜しゲームです。さらにスポーツ的な要素を取り入れたのがFOXテーリング(ARDF)です。
 
GL ・・・・・[Grid Locator] の略。<参照>→グリットロケーター
GMT 
・・・・・[Greenwich Mean Time] グリニッジ標準時世界協定時(UTC)と同じ。現在は殆ど使われない。
GP 
・・・・・[Ground Plane] グランドプレーンアンテナの略。V/UHF帯で多く使われる無指向性アンテナ
GW 
・・・・・[Ground Wave] の略でグランドウェーブ、地表波のこと
 
HB9CV 
・・・・・アンテナの名称。2つのエレメントに位相差給電することで3〜4エレに相当する利得がある。“HB9CV”は考案したスイスのハムのコールサインから命名された。
HF 
・・・・・[High Frequency] の略で短波帯。 3MHz〜30MHzまでの電波。
HI(ハイ) ・・・・・電信で「アハハ・・・」と笑う意味を表す記号。電話でハイハイと言うのは可笑しい。
 
IARU ・・・・・[International Amateur Radio Union] 国際アマチュア無線連合の略称
IOTA(アイオタ) ・・・・・[Islands On The Air] 世界中の登録された島から運用する100以上のアマチュア局と交信して得られるアワード。英国のアマチュア無線連盟[RSGB]が発行する。
IRC 
・・・・・[International Reply Coupon] 国際返信用切手券。相手に送料を負担させない為に同封し、相手側で返信するための切手に交換できる。国際郵便連合の加盟国でないと使えない。日本では郵便局で1枚150円で販売されている。通常は1枚で足りるはずだが、念のため2〜3枚同封するケースが多い。
ITU 
・・・・・[Internationa Telecommunication Union] 国際電気通信連合の略称。国連の専門機関
 
Jコール
・・・・・Jで始まるコールサイン。日本にはJA〜JSが割り当てられているが、不足したので関東に7K〜7Nを発給するようになり、7コールとJコールという呼び方が出てきたもの。特に区別する理由はない。
Jマーク
・・・・・製造番号の付近に三角形の中にJのマークが付いた無線機で、そのマークの俗称。行政指導により送信改造ができない(受信改造は可)ようにした無線機で、国内向の現行機種は殆んどJマークが付いている。
Jなし ・・・・・Jマークが付いていない無線機。古い無線機や輸出仕様の逆輸入品には付いていない。送信改造が可能な「Jなし」は一部のマニアに人気があり中古相場が高くなる。
JA・・・・・日本のアマチュア局の総称
JAIA
(ジャイア)・・・・・[Japan Amateur Radio Industries Association]日本アマチュア無線機器工業会の略称
JARD(ジャード)・・・・・[Japan Amateur Radio Development Association] (財)日本アマチュア無線振興協会の略称
技術基準適合証明の審査、養成過程講習会などの業務を請け負っている。
JARL
(ジャール)・・・・・[Japan Amateur Radio League] (社)日本アマチュア無線連盟の略称
IARU加盟の日本のアマチュア無線の代表機関。会員になればQSLカードの転送もしてくれる。 
JCC 
・・・・・[Japan Century City]の略でJARL制定のアワード国内の異なる100市以上の局との交信が条件。全国の市には4桁のJCCコードが付けられている。JCCコードを俗語的に(C)チャーリーナンバーとも呼ばれる。
JCG 
・・・・・[Japan Century Guns] の略でJARL制定アワード。国内の異なる100郡以上の局との交信が条件。全国の郡には5桁のJCGコードが付けられている。JCGコードを俗語的に(G)ゴルフナンバーとも呼ばれる。
JJY
 ・・・・・日本の標準電波のコールサイン。正確な周波数と時報信号を出している。
JN 
・・・・・[JARL NEWS] の略称。JARLが会員向けに発行する機関誌。非常に薄く内容も面白くない。
JST 
・・・・・[Japan Standard Time] 日本標準時。 UTC(世界協定時)より9時間進んでいる。
 

LSB
 ・・・・・SSB信号の下側波帯。7MHz帯以下のバンドで使用する慣習がある。
LUF ・・・・・[Lowest Usable Frequency] 最低使用周波数。特定の2地点間において、電離層反射波で通信できる最低の周波数です。周波数が低いほど電離層(F層)で反射しやすくなる一方で、D層とE層を通過する時の減衰は周波数が低いほど大きくなるので、使用周波数には下限があります。送信出力やアンテナ性能により変わります。
 
Mコネ
 ・・・・・M型コネクタの略。無線機やアンテナとケーブルとの接栓。安価で多く使用されている。
MC
 ・・・・・キー局のようなもの。語源は[Master of Celemony]=司会者。マイクコントロールというのは間違い。パイル状態で収拾がつかない時に交信希望者のリストをとって順番に交信させる役割などをする。
MM・・・・・[Maritime Mobile]マリタイムモービル(海上移動)を指す電信用略語。<参照>→マリタイムモービル
MUF ・・・・・[Maximum Usable Frequency]最高使用周波数。特定の2地点間において、電離層反射波で通信できる最高の周波数です。電離層への入射角が浅くなると、臨界周波数よりも高い周波数でも反射します。臨界周波数、入射角度、電離層の高さ、2地点間の距離で計算することができます。
 
Nコネ
 ・・・・・N型コネクタの略。M型より挿入損失が少ないが高価である。一般にUHF帯以上で使用される。
 
OM 
・・・・・[Old Man] の略でベテラン・ハムを意味する尊敬語。自分の夫のことをOMという人がいるが感心しない。
OP 
・・・・・オペレーターの略。無線局の運用者
 
PSE 
・・・・・Pleaseの略。例:PSE QSL=QSLカードを発行してください
PSK31
・・・・・RTTYが進化した新しい文字通信の方式。英数字以外も使用できる
PTT 
・・・・・[Push To TalkまたはPress To Talk]の略で、押すと送信、離すと受信状態になるように作られたマイクスイッチ。
 
QR ・・・・・混信という意味で使用されているCB無線の俗語。語源はQ符号のQRMだと思われるがQRだけでは意味をなさない。さらに俗語として、道路が混雑、体が忙しい(ボディQR)という間違いを重ねた使い方をしている。
QSOパーティー ・・・・・コンテストの一種だが、得点を競うものではなく、親睦を深めるのが目的の交信会。JARL主催で毎年1月2日〜3日にかけて開催され、ニューイヤーパーティーとも呼ばれる。6月にはテレコムQSOパーティーが開催される。
 
RIT
 ・・・・・[Receiver Incremental Tuning] の略で受信機の周波数微調整機能。クラリフアイヤーともいう。
RL 
・・・・・ラジオライフ [Radio Life] という受信マニア向け無線雑誌の略称
RS 
・・・・・RSレポートR=了解度(1〜5)と S=信号強度(1〜9)。電信の場合はT(音調1〜9)が加わりRSTとなる。無線通信の際に相手局に電波の受信状態を示すために通報する。
RTTY
 ・・・・・[radio teletype] ラジオ・テレタイプの略称。無線で文字を送受信するチャットのようなもの。
RX
 ・・・・・[Receiver] レシーバーの電信用の略語で受信機のこと
 

S
 ・・・・・[Signal] シグナル=信号のこと。例:Sが弱い。RSレポートのSはSignal Strength=信号強度
SASE
(サセ)・・・・・[Self Addressed Stamped Emvelope]の略称。地域により「セイス」とも発音される。自分の住所・氏名を書いて切手を貼った返信用封筒を同封すること。海外局のQSLカードを貰う際によく使われる方法。海外宛てには現地切手の入手が困難なので、住所・氏名を書いた返信用封筒(SAE)にIRC(国際返信切手券)を数枚同封するケースが多い。
SHF
 ・・・・・[Super High Frequency] マイクロ波。3GHz〜30GHzの電波。アマチュアバンドでは5.6GHz(5600MHz)帯など
SSB
 ・・・・・[Single Side Band]の略で一般に「サイドバンド」と呼ばれる。AM電波から搬送波を除去し、さらにフィルタで側波帯のどちらか一方だけを取り除き、残りの単側波帯のみを使って通信を行う電波型式。HF帯では主流となっている。免許状ではA3J
SSTV ・・・・・[Slow Scan Television] の略で、静止画像通信のこと。
SWL 
・・・・・[Short Wave Listener] の略。アマチュアバンドの受信愛好者。
SWR 
・・・・・[Standing Wave Ratio] の略で定在波比のこと。フィーダ上に立っている定在波の電圧最大値と電圧最小値の比で表される。その値でアンテナとフィーダーとの整合状態を表わす。完全整合だと数値が1.0となり、数値が大きくなるほど整合が悪い。概ね1.5以内であれば正常であり、2.0を超えると調整が必要。計測器をSWR計という。電圧(ボルト)のVを付けてVSWRとも呼ばれる。
 
TNC
 ・・・・・[Teminal Node Controller] の略でパケット通信に使用する機器。デジタル信号の解読・作成などを行う装置
TNX 
・・・・・[Thank you又はThanks] の電信用略語で「ありがとう」の意味。例:TNX FB QSO=素晴らしい交信ありがとう
TVI 
・・・・・[Television Interference] 無線がテレビに与える電波障害
TX
 ・・・・・[Transmitter] の略で送信機のこと
 

UHF
 ・・・・・[Ultra High Frequency] の略で極超短波300MHz〜3000MHz(3GHz)までの電波。アマチュアバンドでは430MHz、1200MHz、2400MHz帯。
USB 
・・・・・[Upper Side Band] の略でSSB信号の上側波帯。14MHz帯以上のバンドで使用する慣習がある。
UTC 
・・・・・[Coordinated Universal Time] 世界協定時。日本標準時(JST)より9時間遅れている。
 

VFO ・・・・・[Variable Frequency Oscillator] の略で可変周波数発振器
VHF ・・・・・[Very High Frequency] の略で超短波30MHz〜300MHzまでの電波。アマチュアバンドでは、50MHzと144MHz帯。
VSWR
 ・・・・・参照→SWR
VXO
 ・・・・・[Variable Crystal Oscillator] の略で周波数を可変できる水晶発振器
 
WKD
 ・・・・・[worked] の略語で「交信した」という意味。SWLカードでは交信相手局のこと
WX
 ・・・・・[Weather] の電信用の略語で天候のこと。
 
X ・・・・・XYLの頭文字だけで意味は同じく妻・女房・奥さん。文字の形から「バッテン」ともいう。いずれもCB無線からきた俗語。
XYL ・・・・・元YLという意味で妻・奥さん
 

YL ・・・・・[Young Lady] の略で女性のこと。厳密には未婚の若い女性のことだが、ハムの世界では既婚・年齢を問わずYLという。
YL変調 ・・・・・若い女性の(ような)声のこと。転じて、マイクを通じた電波で受信すると、男の子の声が若い女性の声に聞こえてしまう現象。YL発報ともいう。無線では職業・年齢・性別などにつては尋ねないのがマナーなので、声の感じから若い女性だと思い込み、アイボールを申し込んで鼻の下を伸ばして勇んで会いに行ったら小学生の男の子だったという笑い話もある。中学生の男子が声変わりしたとたんに応答が少なくなるのはこの現象の影響も少なからずあるのでは?
YM ・・・・・[Young Man] の略で若い男性のこと。新人を意味する場合もある。あえて強調したいとき以外はあまり使用されない。

Z ・・・・・GMT=グリニッジ標準時を指す記号。例:12:34Z
ZONE ・・・・・地球上を地域ごとに区分けして番号を付けたもの。米国CQマガジン制定の40に区分する"CQゾーン"とITU制定の75に区分する"ITUゾーン"の2種類ある。日本の場合はJD1を除きCQゾーン:25、ITUゾーン:45となる。一般的にCQゾーンが多く使われる。
ZYL ・・・・・XYLの先、つまり「おばあさん」を指すCBの俗語。ハムの世界では高齢でもYLというがCB無線の世界では相手を見下した表現も平気でされるので要注意。
 
10m(テンメーター)・・・・・28MHz帯のこと。波長が10mであるから。
154649 ・・・・・「以後よろしく」の語呂合わせで、昔QSLカードに書くのが流行した。外国宛にも記入する者もおり、海外局に電話番号か?と意味不明で不思議がられていた。使用しないのが賢明です。
2m(ツーメーター/にめーたー)・・・・・144MHz帯のこと。波長が2mであるから。
33(サーティ・スリー) ・・・・・女性から女性への最大の敬意を意味する電信用略語。88の文字を半分に切ったのが語源らしい。女性局同士の「さようなら」という意味で使用される。

6m(シックスメーター/ろくめーたー)・・・・・50MHz帯のこと。波長が6mであるから。
 
 #その他の周波数: 12m=24MHz, 15m=21MHz, 17m=18MHz, 20m=14MHz, 30m=10MHz, 40m=7MHz, 80m=3.5MHz, 160m=1.9MHz
(セブン)コール ・・・・・7で始まるコールサイン。JA〜JSを使い切ってしまい再割当てでも間に合わないので関東エリアに7K〜7Nが発給された。エリア番号が1〜4あるが、すべて1エリアである(7Jは外国人用で従来のエリア別に割当てられていた)。7コールを特に区別する必要は無いが、初心者として見下した表現として使用される場合があるので要注意。
72(セブンティ・ツー) ・・・・・[Peace and friendship.]を意味する電信用略語。あまり使用されないが、一般的にQRP局に対する「さようなら」という意味のようです
73(セブンティ・スリー) ・・・・・[Best regard]を意味する電信用略語。最大の敬意を表す意味であり、手紙でいう敬具に相当する。一般的には男性に対する「さようなら」という意味で使用される。意味からすれば女性に73と送っても良いのだが・・。
注意したいのは、「ベスト73」とか「ベリーベスト73」という人が結構多い。73には既に「ベスト」が含まれているので非常に可笑しい。
発音の問題でも「セブンテースリー」ならまだ笑って許せるが、「セブンツースリー」だと「723」か「7 to 3」になってしまう。また「ななさん」とか「ななじゅうさん」というのも奇妙である。とにかく間違って使うよりは電話では「さようなら」と言ったほうが簡単で明快である。
88(エイティ・エイト) ・・・・・「Love and kiss」を意味する電信用略語。日本では女性局に対する「さようなら」の意味として使われることが多い。しかし意味からすればごく親しい間柄(妻、娘、恋人など)しか使えない。国ごとに文化が異なるので気軽に使用すると失礼にあたることもあるので特に海外との交信では要注意。電話の場合は「さようなら」と言えば済むことなので、誤解を生じる可能性がある88をわざわざ言う必要はないと思うが・・・。



Q符号

Q符号は電信(CW)による問いと答えを簡単にするためのもので世界共通です。無線電話では多少意味や使い方が異なり、名詞的に使用される傾向があります。電話では普通の言葉の方が分かりやすい場合が多いのでQ符号の使用は必要最小限にしましょう。
また、QRアメリカ、QTヘンリー、QRマイク、QRゼブラ・・・のようにQ符号の最後をフォネテックコードで言う人がいますが、これでは普通の言葉より長くなってしまいQ符号を使用する意味がありません。古い無線家に多いようですが真似をしないようにしましょう。
無線電話でよく使用されるQ符号

QRA ・・・・・局名。無線局の名称でコールサインのこと。  例:「QRAはJA1ABCです」。
局名とは人の名前ではなく、監督官庁から与えられた無線局名であるコールサイン(識別信号)のことです。
人の名前として使う人が多いが、それは間違いで外国には通用しません。「QRAは鈴木です」「クラブQRAは○×高校無線部」などと言うのは大間違いです。QRAが名前だという間違った認識がOMからニューカマーまで広がってしまいました。無線入門書やインターネットの無線用語集でもほとんど「名前」と紹介されており困ったものです。他の無線用語であれば慣用的な使用を認めてもよいのですが、Q符号は世界共通ですから国内しか通用しない使い方はするべきではありません。
電信ではQRA?と聞かれればコールサインを打ち返しますが、電信でQRAは殆ど使用されません。QRAというQ符号は存在しないものと思って使用しないのが無難です。名前を伝える場合は「名前は鈴木です」と言えば明快です。
QRH 
・・・・・周波数が動く   例:「信号にQRHがあります」
●QRK ・・・・・明瞭度   例:「QRKはいかがでしょうか?」
●QRL 
・・・・・交信中   例:「QRL中ですので後ほどよろしく」
QRM ・・・・・混信   例:「QRMがひどくて聞き取れません」
 
間違った使用方法としてモービル移動局を中心にQRと表現されています。QRだけではQ符号の意味を成していません。さらに俗語として「道路が混雑」「体が忙しい(ボディQR)」という意味でも使われています。CB無線からきた俗語ですので真似をしないように!
●QRN ・・・・・雑音・ノイズ   例:「QRNがひどいです」
●QRO 
・・・・・出力を上げる  例:「50WにQROします」
●QRP 
・・・・・出力を下げる  例:「5WにQRPします」
QRT ・・・・・送信を中止する。閉局するという意味で使われる場合も多い。 例:「本日はこれでQRTします」。本来は混信等により相手に「送信を中止してください」というときに使用する。電信で自分が止める場合はCL(closeの略)が多く使用される。
●QRU ・・・・・話題がなくなる   例:「QRUですのでファイナル送ります」
●QRV 
・・・・・用意する   例:「富士山山頂からQRVします」。 運用中という意味で使われることも多い。運用準備OKといったニュアンスのようです。
●QRX ・・・・・少し待ってください   例:「有線ですQRX」
QRZ ・・・・・だれかこちらを呼びましたか   例:「QRZ、もう一度コールサインをお願いします」。
 こちらを呼ばれたのはほぼ間違いないが相手のコールサインがわからないときに、コールサインの代わりにQAZを使用します。しかし誰も呼んでいない(受信もしていない)のに一つの交信が終わると「QRZステーションございますか」という奇妙な言い方をする人がいます。QRZを「他に待機局ありますか」の意味で使用しているようだ。真似をしないように注意しましょう。
●QSB 
・・・・・フェージング   :「QSBが大きくて聞き取りにくいです」
●QSL 
・・・・・交信証QSLカード。例:「QSLはビューロ経由で送ります」。コンテストでは了解・確認の意味でも使用される。
●QSO 
・・・・・交信する   例:「本日は楽しいQSOありがとうございました」
●QSP 
・・・・・中継   例:「○×局へOSPお願いします」
QSY ・・・・・周波数を移る   例:「混信がありますので433.10MHzにQSY願います」。
 
間違った使い方として「昨年、川崎から横浜にQSYしました」とか「リグを買いましたので古いリグは○×さんのところへQSYしました」という会話をよく聞きます。QSYは決して人や物の移動を示すものではありません。周波数の変更に限ります。
QTH ・・・・・運用場所   例:「こちらのQTHは神奈川県厚木市です」
 
QTHを住所と混同している人もおります。固定局または常置場所運用であれば住所がQTHになり問題ないのですが、「相模原モービル、QTHは平塚です」などと言われることもしばしばです。自宅が平塚だといっていることは想像できますが、この場合は相模原市がQTHです。ホームQTHと奇妙な表現をする人もおりますが、住所と運用場所を混同しないように注意してください。




アマチュア無線(電信)で使用される主なQ符号
電波法令抄録より抜粋

 略語   問い   答えまたは通知
QRA 貴局名はなんですか。 当局名は・・・・・です
QRG そちらの正確な周波数を示してくれませんか。 こちらの正確な周波数は・・・・・kHzです。
QRH こちらの周波数は変化しますか。 そちらの周波数は変化します。
QRI


こちらの発射の音調はどうですか。



そちらの発射の音調は、
 1.良いです。
 2.変化します。
 3.悪いです。
QRK




こちらの信号の明瞭度はどうですか。




そちらの信号の明瞭度は、
 1.悪いです。
 2.かなり悪いです。
 3.かなり良いです。
 4.良いです。
 5.非常に良いです。
QRL そちらは、通信中ですか。 こちらは、通信中です。
QRM



こちらの伝送は混信を受けていますか。





そちらの伝送は
 1..混信を受けています。
 2.少し混信を受けています。
 3.かなり混信を受けています。
 4.強い混信を受けています。
 5.非常に強い混信を受けています。
QRN



そちらは、空電に妨げられていますか。




こちらは
 1.空電に妨げられていません。
 2.少し空電に妨げられています.
 3.かなり空電に妨げられています
 4.強い空電に妨げられています
 5.非常に強い空電に妨げられています
QRO こちらは、送信機の電力を増加しましょうか。 送信機の電力を増加してください。
QRP こちらは、送信機の電力を減少しましょうか。 送信機の電力を減少してください。
QRS こちらは、もっとおそく送信しましょうか。 もっとおそく送信してください。
QRT こちらは、送信を中止しましょうか。 送信を中止してください。
QRU そちらは、こちらへ伝送するものがありますか。 そちらへ伝送するものはありません。
QRV そちらは、用意ができましたか。 こちらは、用意ができました。
QRX そちらは、何時に再びこちらを呼びますか。 こちらは、・・・・・時に再びそちらを呼びます。
QRZ だれかこちらを呼んでいますか。 そちらは、・・・・・から呼ばれています。
QSA



こちらの、信号の強さは、どうですか。





そちらの信号の強さは
 1.ほとんど感じません
 2.弱いです。
 3.かなり強いです。
 4.強いです。
 5.非常に強いです。
QSB こちらの信号には、フェージングがありますか。 そちらの信号には、フェージングがあります。
QSL そちらは、受信証を送ることができますか。 こちらは、受信証を送ります
QSO そちらは、・・・・・と直接通信することができますか。 こちらは、・・・・・と直接通信することができます。
QSP そちらは、無料で・・・・・へ中継してくれませんか。 こちらは、無料で・・・・・へ中継しましょう。
QSY こちらは、他の周波数に変更して伝送しましょうか。 ・・・・・kHzに変更して伝送してください。
QSW そちらは、・・・・・kHzで送信してくれませんか。 こちらは、・・・・・kHzで送信しましょう。
QTH 緯度及び経度で示すそちらの位置は、どこですか。 こちらの位置は、緯度・・・・・、経度・・・・・です。
 問いの場合はQ符号の後に疑問符「?」を付ける。




主なCW略符号

略語 意 味
ABT about, だいたい
ADR address, 住所
AGN again, もう一度、再び
AL all, すべての
ANT antenna, アンテナ
AR 送信の終了符号
AS 送信の待機を要求する符号
BD bad, 良くない
BK break in 送信の中断を要求する符号
BT 同一の伝送の異なる部分を分離する符号
C correct その通り/yes はい、そうです
CFM Confirm; I confirm, 確認する
CK check, 調べる
CL I'm closing my station, 閉局します
CLD called, 呼ばれた
CLG calling, 呼んでいる
CLIK clicks, キー・クリック
CLR clear, クリアー
CN can, 〜できる
CNDX conditions, コンディション、電波伝搬状態
CP 特定の2局以上あて一般呼出し
CPI copy, コピー、了解しました
CQ 各局あて一般呼出し
CRD card, カード、QSLカード
CU see you, 会う、QSOする、また会いましょう
CUAGN see you again, また会いましょう
CUL see you later, また会いましょう
DCT direct, 直接
DE こちらは
DN down, 下がる、下
DNT do not,
DO ホレ」和文電信本文符号、CQホレ和文希望
DR Dear  〜さん
DX distance, 遠距離、 CQDX 遠方局呼出
EL,ELE element, エレメント、素子
ES and, そして、〜と〜
EX 機器の調整信号を発射する際の符号
FER for, 〜のために、〜なのに
FRM from,  〜から
FREQ,FQ frequency,  周波数
FRD friend,  友人
GA Good afternoon, おはようございます
GB Good bye, さようなら
GD good day, こんにちは、さようなら
GE Good evening, こんばんわ
GL Good luck. ごきげんよう
GLD glad, よろこんで、うれしい
GM Good morning, おはようございます
GN Good night, おやすみなさい
GND ground, 地表、大地
GUD good,  良い
HH 欧文の訂正符号、和文ではSNも使う
HI 電信の笑い声「アハハ・・・」
HLO Hello, こんにちは
HR here ここ  /hear 聞く
HW how どのように、いくつ, HW? いかがですか
INFO information, 情報
K どうぞ、送信してください
KEY キー、電鍵
KN 相手局のみどうぞ送信してください
LID lid, 下手なオペレーター
LOG logbook ログ、業務日誌
LP long path, ロング・パス
M mobile, モービル、(自動車)移動
MGR manager, QSLマネージャー
MI my, 私に
MM maritime mobile, 海上移動
MNI many, 多くの
MOD modulation, 変調
MSG message, 電文
略語 意 味
N no, いいえ
NG no good 良くない
NIL もうこれ以上お伝えすることがありません
NR near, 〜の近く/number, 数、ナンバー
NW now, 今、それでは
NY new year, 新年
OK 了解、まちがいなし、その通り
OM old man, 男性への敬称、先輩
ONLI only,
OP operator, オペレーター、通信士
OPN open, 開く
OSO 非常通信の場合に前置する符号
OT old timer, 大先輩
P portable, 陸上移動  例:F2CW/P
PA power amplifier, パワーアンプ
PSE please, 〜してください、喜ぶ
PWR power,  パワー、電力
R received, Roger, 了解
RCD =RCVD] received, 受け取った
RPT repeat, 繰り返してください
RPRT report, リポート
RST R:了解度・S:信号強度・T:音調
SIG signal, 信号
SK 通信の完了符号
SKED schedule, スケジュール、交信予定
SN soon, まもなく
SN ラタ和文の訂正符号、終信符号
SOS 遭難信号
SP short path, ショート・パス
SRI sorry, ごめんなさい、残念ながら
STN station, 無線局
SUM some, いくらかの
TEST test, 試験 /contest, コンテスト
TNX =TKS]  Thanks, ありがとう
TMW tomorrow,  明日
TRI try,  〜を試みる
TRUB trouble, 故障、もめごと
TT that,
TTT 安全信号(警報)
TU thank you, ありがとう
TX transmitter,  送信機
TXT text, 文章
U you あなた /up 〜上へ
UR your, あなたの
URS yours, あなたのもの
VA 通信の完了符号, さようなら
VVV 調整符号
VY very, とても、非常に
WID with, 〜と一緒に
WK,WKD work, 交信する、worked, 交信した
WKG working, MI WKG CNDX こちらの運用状況
WRK work, 働く、QSOする
WT what,  
WX weather,  天候
XCUS excuse,  許す
XCVR transceiver,  トランシーバー
XMTR transmitter,  送信機
XTAL crystal, クリスタル、水晶発信機
XXX 緊急信号
YD,YDA yesterday, 昨日
YES yes, はい
YR year, 
2DA today,  今日
2NITE tonight,  今夜
33 (女性同士で)さようなら
72 Peace and friendship.
73 Best regards.
88 Love and kisses.
99 Go out.
-


 

      



アマチュア無線入門 QSLカード講座 無線用語 気になる交信 ハムの現状 ハムフェア ハムと映画
プロフィール 無線室 モービル通信 写真集 非常通信 トピックス リンク ハムの本 ブログ BBS