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★☆★流れ星のシャワーを体験しよう★しし座流星群が33年ぶりに大出現すると予想されています★☆★

このページはめずらしい天文現象、見頃の天体など
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しし座γ流星群(γLeonids Meteor Swarm)

 しし座γ星付近に輻射点がある流星群で、母彗星はテンペル・タットル彗星です。33年ごとに大出現し、流星雨が降ることで有名な流星群で、過去1799年、1833年、1866年、1966年に大流星雨が見られました。次の大出現は、1998〜1999年の11月17日頃だと予想されています。

 昨年1998年には大出現が予想され、マスコミでも大きく取り上げられるなど、多くの人の話題となりましたが、もっとも流星が観測された、中東〜ヨーロッパでも1時間当たり最大300個程度しか観測されませんでした。日本でも、予想より極大がはやまったことで輻射点が昇る頃にはすでにピークが過ぎてしまっていて、1時間あたり50個程度の出現と残念な結果となっています。

 しかし、今年1999年も引き続き大出現が期待されいます。極大予想は、11月17日〜18日で、もし、極大が17日深夜から18日明け方のあいだに起これば、輻射点の位置も充分たかいことから、たくさんの流星が見られるでしょう。1時間当り10000個といった出現の確率は低いかもしれませんが、1時間当り1000〜2000個の大出現は充分ありえることだと思います。

 上弦過ぎの月があるので、昨年よりは月の条件は良くないですが、出掛かる価値は充分にあります。みなさんも流星シャワーをぜひ体験してみてください。

1833年にアメリカで見られた大出現を記録した木版画
1833年にアメリカで見られた
大出現を記録した木版画

 

[用語]

流星(流れ星) 太陽系空間に散在する宇宙塵などが地球の引力に捕らわれ大気中に突入するさい、空気との摩擦によって高温となり、発行しながら飛行する現象を言う。
流星群 毎年、同時期に活動する輻射点を同じとする流星を流星群と呼び、輻射点近くの明るい恒星の名をとって流星群名を命名する。
流星雨 放射点から大量の流星が流れる現象。ふつう大出現のピークは数時間程度と短いが、1時間に万以上のオーダーの流星が出現することもある。濃密な流星物質と地球が出会ったときに起こり、周期彗星との関係が指摘される流星群では、母彗星の回帰ごとに大出現の期待が高まる。
輻射点 流星群に属している流星のそれぞれの飛行経路を逆向きにのばすと、天球上の一点に行きつく、この点を輻射点と言う。
痕(流星痕) 明るい流星が見られた後に、時折見られる流星の痕。
母彗星 流星群の流星物質の元は、彗星が太陽に近づいたときに放出したダストの密集域だといわれている。このダストを撒き散らした彗星を「母彗星」と呼ぶ。放射点の移動などの観測からダスト塊の軌道が計算され、これに合致する母彗星の軌道が求められる。

☆★1998年の出現で見られた大火球★☆

 下写真に写っている-6等級の火球は、今回の出現のうちの最も明るかったもので、集まった人々を驚かせ感激させた。写真は中央下にしし座が左端に北斗七星が見えて、火球の巨大さ、明るさがわかる。

1998年11月18日午前4時ころの出現した大火球
1998年11月18日午前4時ころの出現した大火球
(ペンタックス67+SMCPフィッシュアイ35mmF4.5開放)

☆★しし座γ流星群の見え方★☆

1999年11月18日午前4時ころの南東を中心とした星空
1999年11月18日午前4時ころの南東を中心とした星空
(StellaNavigater により作成)

[しし座γ流星群を見る為のヒント]

 冒頭にも書きましたが、今年の極大予想は、11月17〜18日で、もし極大が18日明け方におこれば、輻射点の高度は約60度とたかく、また上弦過ぎの月も沈んでしまった後なので、ほぼ最高の条件でのぞむことができるでしょう。
 しかし、月明かりはあるものの輻射点の昇る17日22時頃から18日明け方までは監視を怠らないほうがよいと思います。流星群の予想は天気予報さえもはるかに下回るものだと思って間違いありません。

 特別な観測機材は必要としませんが、やはり夜空が充分に暗く、星空のよくみえる郊外に出掛けてみたいものです。都心にお住まいの方でどうしても出掛けられない方は、なるべく街灯等の明かりが直接目にあたらないような場所、たとえば、公園や海辺などを探してみましょう。上図の星図を便りに東の空が開けた場所を探してみてください。この時期は寒さも厳しくなるので、防寒にも充分気をつけてくださいね。

 筆者も、1991年〜1992年のペルセウス座γ流星群&昨年1998年のりゅう座γ(ジャコビニ)流星群、しし座γ流星群の屈辱をはらすべく遠征したいと思います。私は、流星群に見放されている感があるので(笑)みなさんは、私とは違う場所に遠征されることをおすすめします。予想はあくまでも予想で、必ず見られるとは限りませんが、運が良ければ、あなたもぜひこの流星のシャワーを体験してみてください。
 なお筆者の遠征先は、当日まで秘密です(^0^)



新月(一晩中星空を楽しめます)新月(一晩中星空を楽しめます)
半月(上弦の月:月は夜半過ぎに沈み明け方まで星空を楽しめます)半月(上弦の月:月は夜半過ぎに沈み明け方まで星空を楽しめます)
満月(一晩中、月明かりが邪魔して星空を楽しむのは困難です)満月(一晩中、月明かりが邪魔して星空を楽しむのは困難です)
半月(下弦の月:月が昇る夜半過ぎまで星空が楽しめます)半月(下弦の月:月が昇る夜半過ぎまで星空が楽しめます)

1999年しし座γ流星群・月齢カレンダー

1998年11月 8日新月(一晩中星空を楽しめます)新月 16日半月(上弦の月:月は夜半過ぎに沈み明け方まで星空を楽しめます)上弦の月 23日満月(一晩中、月明かりが邪魔して星空を楽しむのは困難です)満月 28日半月(下弦の月:月が昇る夜半過ぎまで星空が楽しめます)下弦の月

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