星空を見上げてみよう

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★☆★2000年7月16日、ほぼ3年ぶりに皆既月食が見られます。眩しい光を放つ満月がほんのり赤くそまり、夜空に浮かぶ光景を、ぜひお楽しみ下さい★☆★

このページはめずらしい天文現象、見頃の天体など
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皆既月食特集


皆既月食(Total Lunar Eclipse)

 2000年7月16日、ほぼ3年ぶりに皆既月食が見られます。眩しい光を放つ満月が地球の落とした影によりほんのり赤くそまり、ぽっかりと夜空に浮かぶ神秘的な光景を、ぜひお楽しみ下さい。

皆既月食の概念図

皆既月食は月が完全に地球の影に入ってしまう現象で、満月の時におこります。この時、月は東縁から欠け始め西縁で円に復帰します。
月食は日食と比べて地理的にずっと広範囲、つまり満月が出ている地球の夜の部分のどこからでも見られます。月食の全継続時間は最高3.5時間にもなり、この為に、実際には全地球表面の50%以上という広範囲でみられることになります。
皆既月食を観察してみると、食の最大時にも月が完全に消えてしまうのでなく、赤銅色に輝いて見えることに気づくと思います。これは、地球の本影はいくぶん明るくて赤褐色をしている為です。この淡い輝きは地球大気によるものであり、接線方向で地球大気に入射した太陽光線が屈折によって地球の本影に入り込む時に長波長の赤い光が最もよく透過する為です。

1989年2月20〜21日の皆既月食
1989年2月20〜21日の皆既月食

☆★2000年7月16日の皆既月食の見え方★☆

2000年7月16日の皆既月食の見え方

(注意)星座の位置は食の最大時のもの

時刻 食の状態
  半影食の始まり
20:57 本影食の始まり
22:02 皆既食の始まり
22:55 皆既食の最大
23:49 皆既食の終り
00:54 本影食の終り
  半影食の終り

[皆既月食観察のこつ](2000/07/01更新)
 皆既月食の観測に適した時間は上表の『食の状態』を参考にするのが一番ですが、ひとつ注意する点があります。それは、半影食で、非常に淡く、肉眼では捉えるのは困難です。(写真には、はっきりと写ります)肉眼で観察する場合には、本影食の始まりから、本影食の終りまでの時刻を観察時刻とするのが良いでしょう。
 皆既食の始まりから、皆既食の最大、そして皆既食の終りまでの時刻には、月は赤銅色となり、今まで夜空で輝いていた月の光は非常に弱まります。満月時に素晴らしい星空が楽しめる瞬間です。夜空に赤銅色の光をはなつ月の神秘的な姿を充分に楽しんで下さい。また、長時間露光のおこなえるカメラ(バルブ機能を持ったカメラ)をお持ちの方は、カメラを三脚にしっかりと固定し、感度400〜800のフィルムを使って、絞りを開放にし20秒〜1分程度の露光を与えて見て下さい。見慣れた星座達のなかに、赤銅色の月が可愛く輝く姿を、自分のアルバムに収めることが、できるかも知れません。
 今回の皆既月食は銀河中心の近く、いて座付近でおこります。空の暗い星空の元では天の川の流れの近くに浮かぶ赤銅色の月がとても神秘的な光景となるでしょう。

GALLERY(2000年7月16日皆既月食)

2000年7月16日皆既月食速報写真
セレストロンC14口径35cmF11シュミットカセグレン
+ルミコン・ジャイアントイージーガイダ−レデューサ
合成F7(焦点距離2485mm)
スカイマックスlll赤道儀にて月追尾
長野県麦草峠(標高2000m)
フジクロームプロビア100F(220)
天の川に浮かぶ皆既中の月
天の川に浮かぶ皆既中の月
自作6×7アストロカメラ
SMCペンタックス67・165mmF2.8->F3.4
コダックエクタクロームE200(120)+1/2増感現像
スカイマックスlll赤道儀にて恒星時追尾
23時28分〜23時48分 20分露光
長野県麦草峠(標高2000m)

 

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