ドップラー効果 - サイレン音を聴く
本シュミレーションにおいて,青の丸印が音源(救急車の音を真似た),赤の丸印が観測者です。下のボタンをクリックすると,ドップラー効果によって変化していくサイレン音が聴けます。音源データおよびグラフは,数学ソフトで作成してあります。
◎シミュレーション
音量にご注意 ! 端末本体のボリュームにもご注意ください!
音量レベル:

◎操作法:
操作盤の『ボタン』を押すと,音が出ます。 音量にご注意ください!
音を止めるには,同じボタン(『停止』)をもう一度押す。
ボタンの選択を変更する場合は,必ず『停止』ボタンを押すか,再生が終了してから行ってください。
『赤い丸印』が観測者の位置です。
音源は,850Hzと650Hzの音が1秒おきに交互に繰り返されます。また,音源からの音波は,1秒おきに発射されます。
音速 は340m/s に設定されています。
音速,音源の速度,距離は,すべて同一尺度に統一されています。音波の伝播時間を考慮して,音の再生が行われます。
◎概 要:
以下の各図において,横軸は,音源 が丁字路を通過した瞬間を時刻 t =0 とした時間軸で,単位は〔秒〕です。縦軸は振動数で,単位は〔Hz〕(ヘルツ)です。
発信元の音源は,1秒おきに振動数850〔Hz〕と650〔Hz〕の音を交互に,合計10〔秒〕間発信します。
サウンドは,Mathematicaによりwavファイルを出力し,さらにmp3ファイルに変換したものをサウンドソースとして利用しています。
シミュレーションとサウンドの再生は,端末の内臓タイマーを利用して同期をとっていますが,端末の処理能力によってはシミュレーションの方が多少カクカクする場合があるかもしれません。
◎ドップラー効果による振動数変化:
下図1は,音源の振動数変化。図2~図5は,音源が動いた場合の振動数変化で,図2,図4はいずれも丁字路から5〔m〕離れた地点で観測した場合,図3,図5,図6はいずれも100〔m〕の地点で観測した場合です。
経験上から容易に想像できるように,観測点が音源の通り道に近いほど振動数は急激に変化し,また音源速度が速いほど振動変化が大きいことが分かります。
また,音源は時刻 t =0 ( 丁字路を通過するとき)に振動数が850〔Hz〕から650〔Hz〕に変化しますが,図3,図5,図6ではこの振動数の変化が少し遅れています。これは,丁字路で発振された音波が100〔m〕離れた観測地点まで届くのに多少の時間(=100/音速 )がかかることを意味しています。この値はもちろん,音源の速度には関係しません。
☆原音 : 1秒おきに 850Hzと650Hzのサイレン音

☆音源時速108キロ(=30m/s)。観測点:丁字路から5m。

☆音源時速108キロ(=30m/s)。観測点:丁字路から100m。

☆音源時速36キロ(=10m/s)。観測点:丁字路から5m。

☆音源時速36キロ(=10m/s)。観測点:丁字路から100m。

◎ドップラー効果による時間間隔の変化:
ドップラー効果によって音の振動数が変わるばかりでなく,音が継続する時間,あるいは音の時間間隔をも変化します。
図6の例では,この時間間隔の変化をはっきりさせるために,音源の速さを時速256km/s(=70m/s)の新幹線並みの速さとしています。交差点を通過前と通過後では,音の間隔が変化しているのが実感できるのではないでしょうか。
☆音源時速252キロ(=70m/s)。観測点:丁字路から100m。
