projections de videos
アートを映す:美術シリーズ
ビデオ上映会 
Cycle filmer les arts:Les Beaux-Arts
 

2003年5月07日水曜日19h00〜 Mardi 20 mai
◆スタンダール・シンドローム
 監督ドミニク・ベロワール/1990年/10分
◆シュポール・シュルファス
 監督ウィリアム・ミムニ/1991年/30分
◆生々しい色彩、アンリ・マチス『王の悲しみ』 
 監督アラン・ジョベール/1995年/30分
 

2003年5月20日火曜日19h00〜 Mardi 20 mai 
◆見るとき、現代作家が見た近代古典作品 
 監督ピエール・クリブァフ/1991,93年/75分
 

2003年6月03日火曜日19h00 〜 Mardi 03 juin 
◆不眠症
 監督ピエール・クリブァフ/1995年/28分
◆ジャック・デリダ『盲者の記憶』
 監督ジャン=ポル・ファルジエ/1991年/52分
 
2003年6月17日火曜日19h00〜 Mardi 17 juin
◆ジャン・クラルブ、雲のような彫刻家
 監督ウィリアム・ミムニ/ 1990年/26分
◆事件現場
 監督ジャン=フランソワ・ネプラッツ/1996年/26分
◆フランスヴァージョン
 監督ジョルジュ・レィ/1992年/62分

2003年7月01日火曜日19h00〜  Mardi 01 juilet
◆ユジェーヌ・ルロワ 
 監督クリストフ・ロワジヨン/1995年/26分
◆アルフレッド・マネシエの捧げもの
 監督ジェラール・レェナル/1992年/52分

2003年7月15日火曜日19:00〜  Mardi 15 juilet
◆鏡のむこうのバルテュス
 監督ダミアン・ペチグルゥ/1996年/75分
 
 
 

<上映作品解説へ>
 
テオロスフォーラム
FORUM THEOROS
東京日仏学院主催
INSTITUT FRANCO-JAPONAIS DE TOKYO
協力フランス外務省・在スイスフランス大使館
avec la collaboration du
MINISTERE DES AFFAIRES ETRANGERES
AMBASSADE DE FRANCE EN SUISSE
企画協力テオロスフォーラム
Programmes concus par Forum THEOROS

場所 東京日仏学院エスパス・イマージュ
(新宿区市谷船河原町15、
 JR飯田橋、地下鉄飯田橋)
Lieu:Institut Franco-japonais de Tokyo, 
Espace Images
日仏学院会員 無料
Adherant Institut  gratuit
一般 500円
Non-Adherant 500yen

問合せ:
東京日仏学院
 L'Institut Franco-Japonais de Tokyo
www.ifjtokyo.or.jp
tel.03.52.61.39.33
fax.03.52.61.39.27
テオロスフォーラム 
FORUM THEOROS
TEL (03)37.06.31.01
FAX (03)37.06.31.02
E-mail; entracte@m.email.ne.jp

tract
 
 
 
 

上映作品解説 <フランス語上映>

2003年5月07日水曜日19h00〜 Mardi 20 mai
◆スタンダール・シンドローム
 監督ドミニク・ベロワール/1990年/10分
 「芸術により死ぬことがあるのか」。監督は「スタンダール・シンドローム」を
よばれる、美と芸術を満喫したツーリストを襲った、稀有な感情障害の奇妙な現象
を描いている。フィレンツェの街への魔法をかけられた目も眩むような旅。ミケラ
ンジェロやカラヴァッジョ、ボッチチェリの傑作の重みにどのように耐えるのだろ
うか。フィレンツェへの訪問者は、誰もこの謎にみちた被害から免れていると言い
張ることはできない。
◆シュポール・シュルファス
 監督ウィリアム・ミムニ/1991年/30分
 91年春、サン=テチエンヌ近代美術館で催されたシュポール・シュルファスの
メンバー、ヴィアラ、カーン、パンスマンの3名のアーティストによる回顧展は、
このグループの創立20周年の総括である。歴史証言として集められた作品である
以上に、入念に注意深く鑑賞すると、本質的抽象論を指向したこの運動についての
考察に誘われる。このような一貫性をもって、このフィルムは作品本来の具体性に
着眼した展覧会を追いかけている。
生々しい色彩
 アンリ・マチス『王の悲しみ』 
 監督アラン・ジョベール/1995年/30分
 1941年、アンリ・マチスは二回の大手術に耐えた。以降、立ち続けるのが苦
痛になり、腰かけるか、横になって創作することを余儀なくされた。徐々にイーゼ
ルでの絵画を諦め、グワ ッシュとカット紙の技法を生み出す。「復活」とも「第二
のキャリア」とも名付けることができる活動的で豊穣な晩年に、このニースの老知
性は、巨大で色彩に満ちたパネルを増産した。パレット・シリーズを前にして、監
督はマチスの芸術的探究を喚起し、最後の大作品『王の悲しみ』(1952)の絵
画の分析をしている。

2003年5月20日火曜日19h00〜 Mardi 20 mai
◆見るとき 
 監督ピエール・クリブァフ/1991年/75分
 見ることがどういうことかを見せるために、監督は現代作家たちの近代・古典作
品に対する独特の視線を追いかける。作家たちのコメントは、アトリエでフィルム
におさめられ、選ばれた作品とともに、個性的な光があてられる。
ボナール『水浴するヌード』(キュエコ)、フランシス・ピカビア『花瓶』(ジャック
・モノリ)、ジャン・フォトリエ『黒い大イノシシ』(ピエール・ブラグリオ)、パブ
ロ・ピカソ『小娘』(エルネスト・ピニョン)、ジョルジュ・ブラック『鳥』(ピエー
ル=アンドレ・ブノワ)、ロベール・ドロネ『リズム』(ジャン・ル・ギャック)、ク
ルト・シュゥッター『二人の黒い天使』(ジェラール・チトゥス=カルメル)、シャイ
ム・スーチン『自画像』(ジェラール・フロマンジェ)、フェルナン・レジェ『休暇
』(ジャン=ピエール・パンスマン)、クロード・モネ『ニンフ』(ルイ・カーン)、ヤ
ン・ファン・アイク『宰相ロランと聖母』(クリスチャン・ジャカール)、サムとム
ヌフレ(ジャン=ピエール・ベネトラン)

2003年6月03日火曜日19h00 〜 Mardi 03 juin
◆不眠症
 監督ピエール・クリブァフ/1995年/28分
 このフィルムは、1995年夏カールへネゲネックにおける芸術分野の出会いの
場となった展覧会を撮影している。造形作家と演劇、ダンス、音楽、サーカスとの
さまざまな出会いをはじめ「不眠症」が作品やパフォーマンス、アクションのディ
メンションと場所のそれを照合させる。空間に配置された作品の集合が、芸術的造
形の問題を提起し、イマジネーションを喚起して、ファンタジーや即興性を誘発す
る。映像では、それぞれの出来事を変換しながら、たゆまなく新しいものが生み出
されている。
ジャック・デリダ『盲者の記憶』
 監督ジャン=ポル・ファルジエ/1991年/52分
 ルーヴル美術館で開催された「偏見/決意」展の準備中、ジャック・デリダは素
描についての考察を繰り広げた。映画監督は行動された思考を描き出し、ジャック
・デリダによって設定され、アーティストと盲者の身ぶりのあいだにある表現やア
プローチ方法にしたがいながら、ルーヴル美術館の素描芸術コレクションにどのよ
うにそれらが現出しているのかを観察するように私たちを促している。
参考図書 『盲者の記憶』みすず書房鵜飼哲訳

2003年6月17日火曜日19h00〜 Mardi 17 juin
◆ジャン・クラルブ、雲のような彫刻家
 監督ウィリアム・ミムニ/ 1990年/26分
 このフィルムはヨーロッパ中を駆け巡って、彫刻家ジャン・クラルブを、パリと
ロワール・アトランチックのふたつのアトリエや、ロベール・ヤコブソンとともに
デンマークのモニュメンタルな作品の設置場所にまで追い掛けている。映画監督は
、世界の果てにあるこれらの作品の力を放出させているコントラストの強い映像と
響き渡る音によって、クラルブの謎に満ちた彫刻を縁取り、暗示しようとしている。
事件現場
 監督ジャン=フランソワ・ネプラッツ/1996年/26分
 1996年2月のマルセイユ現代美術館の「サビーヌ事件」を扱っている。ある
いはそうでないかもしれない。いずれにせよ法律と月並みな、有名でよく鑑賞され
ているアートについてである。そして、たぶんそうだろう。このフィルムは芸術制
度の役割を問いかけている。二重に合成された映像や会話の糸口は、撮影条件を暗
示し、美術館における見せかけの窃盗に対する手掛かりを明らかにしている。この
ヴィデオ・エッセは、芸術と現場や都市、そしてオヴィディウスのテクストに語ら
れている「国家」や「純潔な羞恥心にとっての危険な場所」のラテン的直感への参
照を促している。
◆フランスヴァージョン
 監督ジョルジュ・レィ/1992年/62分
 「アートへの愛」をテーマとした第1回リヨン現代アート・ビエンナーレは、フ
ランス・アートの現在のパノラマを提供している。62名のアーティストが、それ
ぞれの要望にそったスペースで映像におさまり、インタヴュに応じている。画家や
彫刻家、写真家や造形作家であるアルマン、ディ・ローザ、オパルカ、セザール、
エンス、クロソヴスキ、レッチア、ニュートン、ピエールとジル、サルキス、スラ
ージュ等のコメントや作品を通して、このヴィデオ・ポートレートは、点描主義の
手法で現代美術の歴史を描き出している。

2003年7月01日火曜日19h00〜  Mardi 01 juilet
◆ユジェーヌ・ルロワ 
 監督クリストフ・ロワジヨン/1995年/26分
 ユジェーヌ・ルロワについてのこのフィルムには、ふたつの視線、ユジェーヌが
毎日描いている伴侶マリナに対する視線と、スーパー8でかれを撮影するマリナの
視線がある。それぞれが相手のモデルをつとめている。この親密なポートレートは
ヴァシュクアルの住居のアトリエで撮影され、映画作家は、この二重の視線を上手
く捉えるために身を引きながら、絵画に対する要請と情熱への感謝にもとづいた大
画家の言葉を馴染ませている。
アルフレッド・マネシエの捧げもの
 監督ジェラール・レェナル/1992年/52分
このポートレートは、4部に分かれた「光へのオマージュに満ちたシンフォニー」
の形式による芸術作家の探究と参加の60年間の絵画の証言である。アベヴィルの
サン=シュルピスのステンドグラスの創作で、アルフレッド・マネシエは子供時代
の故郷を再発見する。このすばらしい映像は、作品とベ・ド・ソムの風景を映し出
し、個人的なエクリチュールでもって思考の推移、希望と絶望を追いかけている。
つねに画家の言葉を引出しながら、映像作家は、熱意と光と沈黙の画家アルフレッ
ド・マネシエの稀有なるアプローチを提示している。

2003年7月15日火曜日19h00〜  Mardi 15 juilet
◆鏡のむこうのバルテュス
 監督ダミアン・ペチグルゥ/1996年/75分
1908年パリ生まれの画家バルテュスは、普遍的に具象的な作品を描き続けた。
14世紀イタリア絵画から影響を受け「私は天使しか描かない」と室内において柔
らかく照射された非常に若い少女のモデルについて語っている。この映像はアトリ
エとスイス山中の山荘における画家の仕事風景を撮影している。彼の息子たちが証言
し、作家や批評家が、彼の作品と人生、そして独創性を、とくにアンドレ・マルロの
依頼によるローマのヴィラ・メディシス院長時代についてコメントしている。
 
 

<このページの先頭へ>
 

TOP   SEMINAR04-2 SEMINAR04 SEMINAR03-2   SEMINAR03   REGY SYMPOSIUM   SEMINAR02  
AVIGNON GIDE
 VIDEO Beaux-Arts   SOLEIL VIDEO   VIDEO THEOROS2 VIDEO THEOROS link