テオロスフォーラム 連続セミナー2004年秋期シリーズ(全5回)

『ブレヒトの写針詩』

講師 岩淵達治

会場 豊島区立勤労福祉会館

  (池袋南口徒歩7分消防署南隣)


1950年代、当時の東ドイツからパリの世界演劇祭に来演したベルトルト・ブレ
ヒトとベルリナー・アンサンブルは、フランス演劇界にも大きな波紋をなげか
けました。ロラン・バルトやベルナール・ドルトも、ブレヒトの演劇に惹き付
けられた批評家たちです。当時、アヴィニヨン演劇祭を創設した、国立民衆劇
場(TNP パリ・シャイヨ宮)のディレクトゥールであったジャン・ヴィラール
の理論的うしろ楯であった、『テアトル・ポピュレール』誌の編集に関わって
いたこのふたりは、その誌上において数多くのブレヒトについての論文を発表
し、ブレヒチアンとまでいわれるようになったことはよく知られています。

そのブレヒトの戯曲作品などからの名言集を集めた『ブレヒトの写針詩』(岩
淵達治編訳みすず書房)が出版されています。その24の項目のなかから、いく
つか選んで、その項目をテーマとしながらも、それぞれの項目にふさわしい戯
曲作品を毎回ひとつずつとりあげていく予定です。シリーズを通じて、ブレヒ
トの作品のみならず、「複眼的な作家」ブレヒト自身の思想、人物像が浮かび
上がってくることでしょう。

ある項目を立てて、ブレヒトの寸鉄人を刺すような警句を集めることは可能で
あるし、ブレヒトのそのような特色を最もよく示しているのは、亡命中にとり
かかった写針詩(フォトグラム)というジャンルである。…ブレヒトの作品は
金言格言となりうる、ブレヒト流に言えば「引用可能に」成分化された文章の
宝庫である。(『ブレヒトの写針詩』解説にかえて より)
 

第6回 10月22日(金)19:00-
<闘争> 『母』(1930)

第7回 11月30日(火)19:00-
<残酷さ/やさしさ> 『セチュアンの善人』(1940)

第8回 2005年2月18日(金)19:00-
<忘却> 『夜打つ太鼓』(1919)

第9回 2005年3月11日(金19:00-
<人間関係/道徳不道徳> 『マハゴニー市の興亡』(1930)

第10回 2005年4月14(木)19:00-
<理性> 『コーカサスの白墨の輪』(1944)


参加費 3500円(会員5回)
    1000円(会員1回)
    1500円(一般1回)
年会費3000円 入会金2000円

参加ご希望の方は、氏名・住所・TEL・FAX・e-mailアドレスを
明記して、下記までe-mailまたはFAXにてお申し込みください。
ご不明の点はお気軽にお問い合わせください。
 

テオロスフォーラム 
FORUM THEOROS
TEL (03)37.06.31.01
FAX (03)37.06.31.02
E-mail; entracte@m.email.ne.jp
 
 

TOP   SEMINAR04-2 SEMINAR04 SEMINAR03-2   SEMINAR03   REGY SYMPOSIUM   SEMINAR02  
AVIGNON GIDE
 VIDEO Beaux-Arts   SOLEIL VIDEO   VIDEO THEOROS2 VIDEO THEOROS link