概論に戻りたい方はここをクリックしてください。
詳論のトップに戻りたい方はここをクリックしてください。
2.プラマイ電圧不均衡補正回路
上の図の右半分がプラマイ電圧不均衡補正回路です。
プラマイ電圧の不均衡を補正する回路が必要であると言う情報により考えました。
さて、整流平滑された電圧、65Vと−65Vの電圧はR931=R932=22kΩにて2等分され、その中間点の電圧は0Vです。
ここで、中間点は平滑コンデンサC931とC932の接続点(=E)には接続されていない事に注意してください。
この時、Tr931、Tr932はともにOFFです。
次に仮に上下の電圧に不均衡が発生し70Vと−60Vになったとします。
そうすると、R931とR932の接続点はE=0Vに対して5Vになります。
Tr931は4VでOFFからONになりますので、R935(470Ω)を通して電流が流れ70Vは低下します。
この時Tr932はOFFのままです。
これで不均衡はある程度の幅におさまると考えます。
最終の定数は種々の動作試験をしないと決定出来ないと思いますが、とりあえず良さそうです。
もしTr931、Tr932をトランジスタを使ったとすれば、ダーリントン接続の必要はあろうかと思いますが、より不均衡の少ない補正回路が出来ると思います。
3.マイナスライン出力切替回路

PchのMOSFETを2本並列にしたマイナスライン出力切替回路です。
Pchは飽和抵抗が余りにも大きい(200mΩ)ので2本並列にしました。
Nchは70mΩですから本来は3本並列にすべきかも知れません。
ドレインには逆流防止のダイオードが入っています。
ドライバですが、Pchをドライブする為と言うフォトカプラは存在しないのです。
つまり、光OFFで出力Highを出すものはないのです。
その為、立ち上がり遅延時間中やプロテクタが働いた時、光をONさせなければなりません。
☆.次の出力回路の前まで出来たので、出力の切替状況を観測しました。

画面を見やすくする為にプラス用のゼロラインは画面の一番下のラインに、マイナス用のゼロラインは画面の一番上のラインにしました。
電圧としては約±68V程度ですが、若干のプラマイ電圧不平衡が出ています。
4.出力回路
オーディオ用の電源としては上段下段の切り替え時に段差型の波形とかスパイク状の波形はまずいと思いコイル使用のフィルターを入れました。

L991、L992のコアはアモルファス鉄心でAL値が約4,000と非常に高いものです。
右側の写真は試作したコイルです。
使用した電線は1.0φで、70回巻きで約20mHになります。
☆.100W出力時のリップル波形を掲載します。

出力に直列のコイルと並列のコンデンサを入れた為、研究テーマ・2と比べると穏やかなリップルになっていると思います。
☆.最終的な回路構成は音質評価によって決定されると思います。
以上