吹田の千里ニュータウン以外では、開放廊下の校舎が多いのですが、千里ニュータウンでは、一般 的な廊下に窓のある閉鎖型校舎が小・中学校14校中12校を占めています。 これは、千里ニュータウンの学校の多くが大阪府企業局が千里ニュータウン開発を手がける一環として学校建設も行い、吹田市に移管したという経過によるものです。 千里ニュータウンの開放廊下型の校舎の学校は、北千里小学校、古江台中学校、高野台中学校の3校で、一部増築校舎が開放型になっているのが青山台中学校です。
千里ニュータウン以外の地域の学校で、一般的な廊下に窓のある形式の校舎のところは、校舎が大きな道路に接していたり、工場に近かったりという立地条件のところが多く、学校によっては開校当初の校舎は普通 でも後から増築された校舎が開放廊下になっている二つの型の校舎が混在する学校もあります。
重量鉄骨コンクリートパネル貼りのコンクリート系プレハブ校舎。
藤白台小学校
渡り廊下以外は密閉した空間になる閉鎖型小学校
南竹見台小学校
窓・ドア
アルミ化は30%
佐竹台・高野台地区から開発がスタートしたニュータウンの建設は、40周年を迎えようとしていますが、学校施設の老朽化はこれから一斉に深刻な状態になろうとしています。 改修工事が不断に行われていますが、窓・ドアのアルミサッシへの交換は、全体として30%近くしか進捗していません。教室の窓はアルミになっているのに廊下の窓は、スチールサッシのままであったり、教室の廊下側の建具も木製の開校時のままの学校が大部分です。
ナンで一緒に やらんのや
左 教室のサッシはアルミに改装されていますが、右の廊下のサッシは、スチールサッシのままです。
錆が窓枠を 持ち上げる
スチールサッシは、塗装が剥げて錆がまわっています。見た目よりも大変なのは、サッシの下部のモルタル部分(サッシ面 台と言います)から、雨水が浸透して内部の鉄筋を錆びさせ、窓枠を下から持ち上げて開閉を困難にすることです。 これはアルミサッシでも同じです。
急速に進む錆び
窓枠周りのシール材が老朽化して剥がれています。また、窓枠の縦部分も錆が浮いています。
凍結で破壊された水道
児童が外部で遊んで教室に帰るとき使えるように設置された水道ですが、凍結破壊のためコンクリートの割れと管の損傷が顕著です。蛇口も欠けています。