千里ニュータウンの学校

5 樹木の生長で森が出来る
無計画な植樹

丘陵地であった千里ニュータウンは、学校を建設に当たり敷地内に段差があって写 真で見るような法面が多く見られます。当初、法面には樹木はほとんど植えられていませんでしたが、緑化推進の中で植樹対象にされ苗木が植えられました。いくつかの学校では、「学校の森」構想の下で一定考えられた樹種を計画的に植樹する例もありましたが、大部分は安い緑化樹が成長したときの景観の予想もなく無計画に植えられました。
 その結果は、管理作業も困難なまさに「森」が、出現することになりました。

 

法面の下から
6列の植樹

 北千里小学校では、東法面にカイズカイブキ、樫、キンモクセイ、桜、松などが6列も植樹され、各樹種がせめぎ合う状態になっています。
 植物には、近くに植えると病気になりやすくなる関係や同じ系統の樹種を密植すると害虫の一斉発生を促す関係などがあります。
 どの種を中心とするか、高木と低木の組み合わせによる景観の形成など必要ですが、そのような計画なしに敷地面 積の20%という量的数値を追求する緑化が教育委員会の手によって推進された結果 をニュータウンでは、見ることが出来ます。

  ヤマモモはどこに

 古江台小学校の法面には、松やヤマモモが中心に植えられ住民がその実を採取することを楽しみにするほどでしたが、後から植えられた樫などの生長に負け、弱ってしましました。

  剪定作業も
     ままならず

 同じ種類の木を狭い間隔で植えたためひょろ長く成長しています。路上駐車があり、剪定作業もままならない状態です。

  古江台中学校

元祖学校の森

 8種類の樹木を植えて始められた「学校の森」。竹が中間までの日を遮り、全体が伸び上がる成長をとっています。吹田の古来からの樹種がないのが残念です。手前のメタセコイアは、他の植物の成長を抑えるため、竹すら侵入できない様子が分かります。

   高野台小学校

   
   
 
 

   
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