お母さんと子どものための減災レシピ


災害が起こったとき、あなたはどこにいるでしょう?
そして、子供たちは?
いざという時、臨機応変に、すばやく判断することが
生きることにつながるのです。
そのために今、何をしなければならないのか・・・・・

   大きな地震や台風、噴火などの深刻な自然災害を見るたびに、誰もが「他人事ではない」と一時は思うものの、自分には起こることはないだろうと自分を納得させ、全ての準備を怠ってしまうのが現実である。これには法則があるが、人間の「性」と理解した方がわかりやすい。

   しかし、現実はそう簡単ではない。日本のあちらこちらで、大きな地震が起き、大きな津波が発生すると国が認め、30年以内に南海沖巨大地震の発生率が最大80%とされ、死者40万人、被害者5900万人とされている。それ以外の多くの地域にも甚大な災害想定が出され、地震や津波による大きな災害予想が公表されている。

また、地球温暖化が進み、海水面の上昇や、台風の巨大化が進んでいると海洋開発機構や東大などの研究機関が発表し、勢力が強い台風が今後増え、今世紀末には台風は減るもののウルトラ台風が増加すると予測している。すでに、近年日本を通過する台風の気圧も経験したことがない数値を見ることが多くなってきた。

火山についても、噴火しないはずの場所が噴火しているが、日本は世界的に有数の火山国(1位アメリカ・2位ロシア・3位インドネシア・4位日本)であり、地球時間的にはどこかでいつ噴火が起こっても不思議ではない状況が現実である。

原子力発電所に対する活断層が問題となっているが、日本活断層学会によると、日本の活断層は2000以上見つかっているが、地下に隠れている断層もたくさんあるとされ、今後の活動は見逃せないが予想がつかないのが実情であるとされている。

災害は、いつ起こっても不思議ではない!これが現在の環境と理解することが必要で、そのためには何ができるのか?災害は自然の営みで、災害は必ずやってくる。事前に防ぐ手段は今の人類には持ち合わせがない。だからこそ人類の知恵を持って災害を減ずる「減災」を考えるのが必要である。

今回は、社会的な行動ではなく、組織として最小限の家庭、その中でもお母さんと子供を中心に考えた「減災」のための講習会資料を作ってみようと考えてみた。微力ではあるが、「減災」の一助になればと思う。

この資料は、図書館に行って、約20冊の防災に関する本を借りてきて、作成を行ったもので、参考・引用文献を下記に列記してあるので、読んでみることをお勧めする。

災害が起きたときの生活主体である「衣食住」のうちの「食」・「住」と「災害時の行動」を中心に考えてみたいと思う。

 
お母さんと子供のための防災
 
とっさの時の行動マニュアル
 
わが家のルールを決めよう!
 
火を使わない即食レシピ
 
カセットコンロと鍋、ポリ袋の省エネレシピ
 
しっかり食べて栄養補給、元気が出るレシピ
 
ブルーシートで簡易テントをつくる
 
すべてはロープワークから!
 
危険回避の為に行う安全対策を考える!
 
空き缶と牛乳パックでご飯を炊いてみよう!
 
災害用伝言版サービスの使い方
 
セルフレスキュー講習
 
近くの断層と地震発生率を知っていますか?




お母さんと子供のための防災レシピ目次

●お母さんと子供のための防災(2ページ)
★いざという時に必要なのは「自分で考えて、行動する力」
★女は弱し、されど、母は強し
★どんな時も、お母さんは太陽でいよう!
★外出先子供と被災したら・・・・
★母と子が離れ離れ、家にいない時も災害は訪れる!

●とっさの時の行動マニュアル(6ページ)
★地震編
・キッチンにいるとき
・居間にいるとき
・お風呂に入っているとき
・トイレに入っているとき
・2階・3階にいるとき
・高層マンションにいるとき
・エレベーターに乗っているとき
・オフィスにいるとき
・地下街にいるとき
・ターミナル駅にいるとき
・ターミナル駅周辺広場にいるとき
・繁華街にいるとき
・ビジネス街にいるとき
・電車・地下鉄・バスに乗っているとき
・車を運転しているとき
・橋やトンネルを走行しているとき
・スーパやコンビニにいるとき
・アーケードの商店街にいるとき
・劇場・映画館にいるとき
・ベビーカーを押しているとき
・パーティー会場にいるとき
・出火したとき

煙が立ちこめたとき

倒壊して閉じ込められたとき
人が閉じ込められているとき
★津波編
・沖合に水平線に白波が見えるとき
・海岸近くにいるとき
・海の近くで車に乗っているとき
・川沿いにいるとき
・ハンデのある人といるとき
★地震後に帰宅するとき
・帰宅を判断するとき
・本格的に歩きはじめるとき
・繁華街を通過するとき
・バテるのを防ぐとき
・時間帯で徒歩帰宅を判断する
・方向・方角に迷ったとき
・屋外で野宿するとき

●わが家のルールを決めよう!
★災害食を食べる日を決めよう!
★家族防災会議を開催しよう!
★子供に伝えるわが家のルールを決めよう!
★子供の防災意識を高めるために、親ができること
★母親の防災力を高めよう
★食物アレルギー対策は、多めの備蓄に心がけを!

●火を使わない即食レシピ(4ページ)
・さばコーンおかか和え(トマトパン粉焼き)
・オーロラコーン(オーロラコーンサンドイッチ)
・ドライカレー(ドライカレータコス)
・ミックスビーンズのチーズ和え(生ハム&スモークサーモン巻き)
・ドライパックサラダ(巣もごり卵)
・いかと大豆とひじきの煮物風(五目巾着焼き)
・あさりとひじきの青のり和え(具だくさん卵焼き)
・ひじきとコーンのなめたけ和え(厚揚げ具のせ焼き)
・いわしのトマト煮風(地中海ドリア)
・ツナと切干大根のマヨ和え(ツナと切干大根の春巻)
・イタリアン切干大根(ロールキャベツ)
・切干大根のリンゴジュース梅和え(しそ巻き切干)
・さばとわかめのごめ和え(さばわかめ餃子)
・ガスパッチョ(具だくさんガスパッチョ)
・さんまの冷や汁(さんまの冷や汁そうめん)
災害時に大活躍する調理に役立つ用品
備蓄食材のセレクトポイントとローリングストック
ポリ袋調理の注意点

●カセットコンロと鍋、ポリ袋の省エネレシピ(4ページ)
・大根の海藻佃煮和え(冷やし海藻佃煮大根そば)
・いか人参(いか人参おやき)
・ツナと人参のごま和え(冷やし卵のせうどん)
・ご飯1膳・全かゆ
・いかと大豆とひじきの煮物風
・焼き鳥ひじきご飯
説明: ハイキング2.gif・豆いかトマトご飯
・鮭コーンライス
・お雑煮
・カレー餅
・オレンジパンケーキ
・コーンパンケーキ
・さんまとキャベツの煮物
・親子煮
・まーぼー高野豆腐
・高野豆腐とさんまの煮物
・ピラピラ野菜のみそ汁
・卵雑炊
・鶏ささみ中華かゆ
・スープ餅
★日常食として使いながら常温で保存がきくものを備蓄しよう!
★ポリ袋調理の注意点
★在宅の場合は、まず冷蔵庫の食材を調理しよう!
★炊飯器以外でご飯を炊けますか?

●しっかり食べて栄養補給、元気が出るレシピ(4ページ)
・さば味噌じゃが
・具だくさんシチュウー
・トマトビーフン煮込み
・コンビーフとキャベツのチーズ蒸し
・牛肉大和煮
・切干大根の焼きそば風・
★野菜不足による諸症状
★ポリ袋調理の注意点

●ブルーシートで簡易テントをつくる(7ページ)
・モノポール五角錐テント展開図・モノポール五角錐テント立体図
・モノポール四角錐テント展開図
・モノポール三角錐テント展開図
・モノポール変形テント展開図
・ブルーシート寝袋・段ボール寝袋

●すべてはロープワークから!(4ページ)
★基本のロープワーク
・止め結び
・8の字結び
・ふた結び
・本結び
・蝶結び
・もやい結び
・テグス結び
・よろい結び
★キャンプのロープワーク
・張り綱をペグで結ぶ
・張り綱を石に結ぶ
・砂地にテントやタープを張る
・小石を使ってタープのたるみを直す
・薪を運ぶ
・角縛り
・筋交い結び
・三脚を結ぶ

●危険回避の為に行う安全対策を考える(4ページ)
★ナタを使う時の注意点
★子どもが包丁を使用するとき
★子どもにナイフを使用させるときの指導
★火を使う時
★カセットコンロを使う時の注意点
★自然の水を飲んでもいいですか?

●空き缶と牛乳パックでご飯を炊いてみよう!(2ページ)


参考・引用文献

・「もしもごはん」今泉マユ子著・清流出版㈱

・「防災&非常時ごはんブック」草野かおる著・㈱ディスカバー・トゥエンディワン

・「防災・救急に役に立つ日用品活用法」羽田道信著・風媒社

・「本気で取り組む災害食」奥田和子著・㈱同時代社

・「まさか!のときの生き残り塾」進士徹著・社団法人家の光協会

・「台所防災術」坂本廣子&佳奈著・社団法人農山漁村文化協会

・「子どもと楽しむ!親子のアウトドア遊び」手塚一弘著・メイツ出版㈱

・「ロープワーク・ハンドブック」羽根田治著・㈱山と渓谷社

・「なわ結び」おほつき四郎著・㈱総合科学出版

・「続・なわ結び」おほつき四郎著・㈱総合科学出版

・「サバイバル読本」工藤章興著・㈱主婦と生活社

・「新・野外活動の安全」日本ボーイスカウト大阪連盟

・「大地震!とっさの行動マニュアル」山谷茉樹著・廣済堂あかつき㈱

・「何が起きても命を守る 防災減災BOOK」ゆうゆう編集部著・㈱主婦の友

・「非常本」山村武彦著・㈱アニカ

・「地震から子どもを守る50の方法」国崎信江著・㈱ブロンズ新社

・「防災ピクニックが子どもを守る!」MAMA-PLUG著・㈱KADOKAWA